取材レポート

トラットリア イルテルノは三重×北海道×イタリア。3種類の食材が奏でる魅惑のハーモニーが味わえます!

掲載日:2019.11.15

亀山市のご当地グルメで、まず思い浮かぶのは、やはり「みそ焼きうどん」。そして和菓子の数々…。そんな中、イタリア料理というのはもうひとつピンと来ないかもしれませんね。でも、そんな先入観を覆すようなイタリアンの人気店が亀山にあるんです。それが今回ご紹介する「トラットリア イルテルノ」です。

国道306号線から少し入ったところにある一軒家風の店舗。

白い外装に映える濃いグリーンの扉、すぐ脇には小さなイタリアの国旗が掲げられているのが、亀山の人気イタリアン「Trattoria IL TERNO(トラットリア イルテルノ)」。

住宅街の外れに位置しているので、周りは静寂でちょっとした隠れ家のような雰囲気も漂います。

迎えていただいたのは、オーナーシェフの佐藤大隆さんと妻の明子さん。

北海道で生まれ育ったお二人。なぜ三重県にお店を?

「人が優しくて親切だし、緑が多く天候が温暖で暮らしやすい。良質の素材も手に入りやすい。県外から来た私たちだからこそ、三重の隠れた魅力に気づきやすかったのかもしれませんね。」
と笑顔で語ってくれました。

北海道という自らのルーツと、現在住んでいる三重のフュージョンを、料理という形で実現したいと語る佐藤シェフ。
札幌や東京のレストランで経験を積んだ後、2012年にここ亀山の地に念願のお店をオープン。
どちらかというと寡黙なイメージのシェフですが、確かな意志を感じました。

契約農家から仕入れた無農薬食材、地元で採れる旬の野菜などを使った、身体にもやさしい新感覚のイタリアン。

盛り付けられる一品一品に、シェフの思いが詰まっています。

さて、いよいよ待ちに待った料理です♪

まずは前菜の盛り合わせ。

地物の人参、ラディシュ、さつまいもなど旬の野菜のコラボレーション。北海道産かぼちゃが入ったサラダも添えられています。これぞ、イルテルノ風!

鳥の白ワイン煮込みソースペンネ。

柔らかく煮込まれた鶏肉とペンネの組み合わせが絶妙!
残ったソースは自家製パンにつけて食べれば最後まで楽しめそうです。

オホーツク産ホタテとエビのクリームソーススパゲティ。

ホタテの食感とエビの旨味が醸し出す濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。
オープン以来、変わらないイルテルノの看板メニューとしてファンが多いというのもナットク!

マルゲリータピッツア。

モッツァレラチーズとトマトソースが絡まった生地の味がストレートに味わえます。
ちなみに三重県と北海道産の小麦粉を半分ずつ使っているとか。

メインディッシュの和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み。

オープンからつぎ足しを重ねたコクに満ちたソースと、箸で切れるほど柔らかく煮込まれたお肉が口の中でトロットロ~!
年配の方にも無理なく食べられると喜ばれているそうです。

デザートはティラミスと亀山紅茶を使ったパンナコッタ。

とうもろこしの粉を使ったアモーレポレンタ(パウンドケーキ)も添えられています。
イタリアンの代表的デザートとも言えるティラミスをはじめ、数種類のスイーツが一度に楽しめる贅沢な一品です。

ご紹介したのはディナーのカルネコース(3,850円/税込)の一例(内容は変更される場合があります)。

本格イタリアンコースをこれだけお手頃な価格で味わえるのはうれしい限り。

また、月~金限定のイルテルノランチは1,350円(税込)。これで前菜、本日のパスタ、自家製パン、デザート、ドリンクが付くというから見逃せません!

ワインリストも用意されているので、選択に迷った時は気軽に相談してみて。
南アフリカやアメリカなど耳慣れない原産地のワインも取り揃えられています。

「ワインを選ぶ時は、いつもお客様の顔を思い浮かべています」と語る明子さん。

手に入りにくい、珍しいから高価というわけではなく、しっかりコストパフォーマンスを考えて仕入れているとのことなので、安心してオーダーできますね。

亀山市内の限られた店舗でしか飲むことができない亀山紅茶「べにほまれ」(450円/税込)。

バラを思わせる香りと、その名の通り深い紅の水色が特徴です。
日本初の紅茶品種であるにも関わらず、長い間生産が途絶えていた「べにほまれ」が近年復活したのに伴い、シェフ自らオリジナルレシピを考案するなど新たな味わい方も期待できそうです。

お客様からの要望が高かったという、デザートのお持ち帰りサービスもはじまりました。

すべて手作りというイルテルノのオリジナルスイーツが家庭でも楽しめちゃう!
季節ごとに変わるメニューにも注目です。

お持ち帰り用亀山カタラーナ(400円/税込)。

亀山という名前が示すように、何と亀山産の紅茶と緑茶が入っているそうです。

季節によって、亀山で採れたいちごを入れるなど中身に工夫を重ねて作っているそう。将来は亀山市の銘菓になり、お土産として使ってもらえるぐらいになれれば…と意気込みを語ってくれました。

ウッディで温かみのある雰囲気でまとめられた店内。
カウンター席やお子様用メニューも設けられているので、おひとり様や子ども連れでも気軽に立ち寄れます。

貸切りも最大35名まで可能だとか。子ども会やお誕生日会、結婚式の二次会などパーティの内容や予算に合わせて柔軟に対応してくれるとのことです。

窓際の席から、緑いっぱいの光景が見渡せるのもポイント。

「癒やされる…」と思わず漏らしてしまいそう。

併設されている庭から、季節の花々を愛でることもできます。

見つけちゃいました!さりげなく飾られたラグビーボール。
聞くところによると、佐藤シェフは高校生の時ラグビー部で活躍した元ラガーマン!

ラグビーワールドカップでの日本代表チームの活躍で急増したにわかファンやラグビー女子も、タイミングが良ければシェフとラグビー談義ができるかも?

「三重県って、PRできるものがたくさんあるのに、もうひとつ活かしきれていない気が…」と語るご夫妻。

「食」を通じて盛り上げていきたいと地元産の食材をレシピに取り入れたり、亀山市で開催される各種イベントに参加したりするなど尽力されています。

北海道で生まれ育ったご夫妻の「三重愛」を存分に感じさせる各種メニュー。
食する人も色々な発見ができるのではないでしょうか。


【Trattoria IL TERNO(トラットリア イルテルノ)】

住所:亀山市アイリス町13-105

TEL:0595-96-8017

営業時間
・ランチ 11:00~14:30 (LO14:00)
・ディナー 17:30~21:00(LO20:00)
※店休の翌日は11:30より営業

定休日:日曜日、第3月曜日

アクセス:JR亀山駅から車で約15分

公式URL: https://ilterno.com/


※2019年11月時点の情報です。料金等の情報が変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。

お願い
三重県に旅行・観光でお越しいただく際は、「新しい旅のエチケット」を守っていただき、感染リスクを避けて安全・安心な旅をお楽しみください。
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