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ハイキングに最適!石仏群巡りと山頂の眺望と四季の花々にも癒される。亀山市の観音山公園の見どころを紹介します

亀山市関町の関宿の町並みも有名ですが、その北側に位置する観音山公園は自然を生かしたハイキングコースや石仏巡りコース、ファミリー向けの遊び場など、幅広い年齢層が四季を通じて楽しめるスポットとなっています。その魅力をテーマ別に分けてご紹介いたします。

観音山公園とは

関宿の近くの自然を生かした大きな公園

 観音山公園は、鈴鹿国定公園内にあり、ハイキングや季節の花の観賞、アスレチックや石仏めぐりなど、自然や文化を幅広い年齢層の方が楽しむことができる公園です。また、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された関宿からも近く、魅力的な観光スポットにもなっています。写真はアスレチック展望台(大黒山)です。

鈴鹿国定公園内にある観音山公園のマップ。

亀山市のHPよりダウンロードできます。

https://www.city.kameyama.mie.jp/docs/2015041500035/file_contents/kannonyamakoen.pdf

四季を通じて花が楽しめる公園

 観音山公園では、様々な花や紅葉など、風景が楽しめます。季節ごとにご紹介いたします。

 観音山公園に咲く花はいろいろありますが、一番の見どころは桜です。3月後半から4月上旬にかけて、国道25号からの入り口から、観音山公園~関ロッジまでの公園の中央を通る道路沿いの、ふれあい広場、テニスコート周辺、機関車広場及び駐車場周辺にソメイヨシノが咲き誇ります。(花の写真は亀山市観光協会より)

亀山市内の桜の名所のひとつになっています。写真は関ロッジ駐車場付近の桜です。

写真は、公園内のメイン道路沿いです。桜並木が広がっています。入口付近にあるテニスコート周囲の桜も綺麗です。地図には「サクラ通り」と名前が付けられています。

初夏

5月には、機関車広場の北側には、石楠花(シャクナゲ)やつつじが咲き誇ります。

11月後半からは全山が紅葉します。新池及び聖橋、そして周囲の関富士、観音山をバックに紅葉する様子は素晴らしいです。風がなく、湖面が穏やかであれば、リフレクションも狙えるかも。

冬~春

冬の雪景色の新池と聖橋。2024年1月の雪の日。もっと雪が多い日にも写真を撮ってみたいと思いました。

雪の新池遊歩道。初夏は新緑の中の森林浴が心地よい小径ですが、冬は着雪した樹々が素敵な道です。

蒸気機関車の公園の、更に下には40本ほどの梅園もあります。1月後半から2月が見ごろになります。

小さなお子様連れの方は、「遊具のある公園」と「蒸気機関車の展示」へ

遊具のある公園

遊具のある公園

 観音山公園の駐車場からすぐにある公園には、子供たちが楽しめる遊具があります。ローラースライダーや普通より幅広の滑り台があります。日影もあって、お弁当をもって来たいところですね。周辺は桜の木ですので、春はお花見に最適です。

普通の滑り台とは別にローラースライダーもあります。

駐車場

SLの前は広くなっており無料駐車場となっています。20台ほどは駐車できますでしょうか。広いです。

トイレもあります

男女別のトイレがありました。フクロウとリスのオブジェがついたかわいい形です。少し古いトイレで、バリアフリーには対応しておらず狭いです。

蒸気機関車C50 154が静態保存

蒸気機関車の展示

 子供から大人まで人気の高い蒸気機関車。展示だけですが、観音山公園には昭和8年2月に製造の蒸気機関車が静態展示されています。39年と4ヶ月、約180万キロを走りぬいた後、最後は亀山機関区で引退し、ここに静態保存されました。全国でこのC50型は6台現存しているそうですが、その内の1台になります。

SL横

保存会の方が大切に管理をしており、とても良い状態で保存されています。

赤ポスト

隣にある赤ポストもいい味だしてます。残念ながらこのポストは集荷には対応していません。投函口は塞がれています。

アスレチック展望台

アクティブ登山コース「アスレチック展望台」へGo。

 体力に自信のある方は、山を登りながらのアスレチックコースにチャレンジされてはいかがでしょうか。舗装された登山道沿いには、幾つかのアスレチック遊具があります。その頂上には「アスレチック展望台」があります。ここからの眺望は最高です。

アスレチック入口

 アスレチック展望台への登り口入口はテニスコートの横にあります。コース途中はアスレチックコースになっていますが、壊れているものは使用できません(ロープで閉鎖されています)。

アスレチック1

途中には紅葉も植えられており、季節を感じることもできます。

こちらはアスレチック遊具 猿わたり。

タイヤとび、きね渡りやジップラインなどがあります。

一部ロープで閉鎖されている遊具もありましたのでご注意ください。また、周辺の落石注意の看板もありました。

登山コースと合流してすぐに大黒山の「アスレチック展望台」があります。

眼下には亀山のまちなみが広がっており、圧巻の景色です。

歴史を感じるコース「名工が作った歴史ある石仏群」と「観音山展望台」

観音山の石仏について

観音山公園には、江戸時代末期に作られた33体の西国三十三観音霊場の石仏群があります。石仏群は、観音山の山腹や岩穴に点在しており、それぞれに名前や由来が付けられています。祠に入っていたため、保存状態も良く、石仏群を巡りながら、150年以上も経ったいまでも、古の歴史に思いを馳せることができます。なお、33体のうち31体は、丹波国の石工彫刻師である村上佐吉の作とされています。丹波(村上)佐吉は、各地で石仏、狛犬、道標等を残している名工です。なお、石仏の祠のそれぞれにQRコードがつけられており、詳しい説明を見ることもできます。

こちらは石像めぐり案内図。

 登り始めは、階段の良い道ですが、次第に足元が悪い場所もあります。登山靴までとはいいませんが、すべりにくい靴で登った方がいいですね。

コース途中の至るところに石像が点在しています。

ここは休憩所と石像が一緒にありました。上り坂の連続ですので、ひとやすみ。

展望台近くの石像群。

石室の中にあるためか、保存状態も良い方です。

QRコードを読み込むと、石像の詳細を見ることができます。

観音山展望台(見晴らし台)

アスレチックコースの頂上(羽黒山)にも展望台はありますが、石像めぐりの頂上(観音山)にも見晴らし台とも呼ばれる展望台があります。2箇所あって、高い方が眺望はいいです。

観音山からの眺め。石像めぐりの最後にこの眺望が見れたときには、疲れがふっとびます。天気がよければ伊勢平野、伊勢湾が一望でき、正面には中部国際空港(セントレア)、神島、ジャパンマリンの造船所などが見えます。

こちらは2箇所の内の標高が低い方の見晴らし台(展望台)です。

その他の見どころ

広い国定公園内の敷地のすべてはご紹介できませんが、主な見どころをご紹介したいと思います。

新池と聖橋

新池と奥に見える赤い橋が聖橋です。

観音山公園の新池にかかる全長約40mほどの赤い吊り橋です。現在は残念ながら通行止めとなっています。

鈴鹿海軍工廠関地下工場跡

第二次世界大戦中、日本の海軍の様々な部品や兵器の製造や修理を行っていた「海軍工廠」と呼ばれる軍事工場が全国に14か所あったそうです。そのひとつが、三重県鈴鹿市にありました。終戦末期に鈴鹿市の空襲が激しくなってきたため、鈴鹿の工場を分散して疎開し、その場所のひとつがここの亀山市関にありました。観音寺山の地下に14本の隧道工場を掘り、工作機械を183台設置していたといいます。今でもそのトンネル跡が幾つも残っています。中には入ることができませんが、外からはその様子を見ることができます。戦争末期の軍需工場の苦境が偲ばれます。

鈴鹿海軍工廠関地下工場跡の周辺林道の初夏の散策は、木洩れ日が心地よかったです。

鈴鹿関跡

鈴鹿関(すずかのせき)は奈良時代の関所で、岐阜の不破関(ふわのせき)、福井の愛発関(あらちのせき)とともに、「三関(さんげん)」と呼ばれていたそうです。交通を監視する重要な施設であった「関」ですが、地名の由来にもなっています。672年の壬申の乱において、鈴鹿関が閉じられたとの記録も残っています。2005年に観音山の裾付近で、古代瓦が発見されて以来、発掘調査が行われています。観音山裾部から、鈴鹿川付近まで南北に築地塀が伸びていたと推定されています。

発掘現場は、残念ながら見ることはできません。(シートのかかった法面の上が、発掘調査場所ですが立入禁止です)

観音山公園までのアクセスと駐車場

国道1号沿いの入口道路から入ります。昔に来たことある方は、関ロッジの門型案内看板が入口のイメージがあるかもしれませんが、今は案内表示も無いのでちょっとわかりにくいかもしれません。テニスコート周辺の駐車場は、テニスコート利用者がメインで使用しています。公園利用の方は、SL前の駐車場の方が近くて便利です。石仏めぐりに行かれる方も、同じくSL前に駐車してください。

いかがでしたか?

鈴鹿国定公園内にある公園ということで、自然豊かで、とても広いです。そのため、それなりに靴や服装、飲み物など、事前準備をおこなってから楽しむようにした方がいいですね。

観光情報についてのお問い合わせ

一般社団法人 亀山市観光協会

TEL 0595-97-8877 

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さんぺい(sanpei_mie)

昔は観光資源としては成立していなかった工場夜景など、当たり前の日常風景が観光資源となる昨今、近場の花スポット、神社仏閣、鉄道、街の風景など、上手くは撮れませんが、三重県の人にとっての日常風景を資源として掘り起こし、発信していきたいです。

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