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名古屋と大阪を最短距離で結ぶ鉄道「関西本線」とは?各駅のウォーキングガイドや駅周辺のおすすめスポットについて紹介します。

掲載日:2024.03.15

関西本線は愛知県、三重県、京都府、奈良県の4府県を跨ぎ、名古屋〜大阪を最短距離で結ぶ鉄道です。この記事では、各駅のウォーキングガイドや駅周辺のおすすめスポットについて紹介します。

関西本線とは

関西本線(名古屋~JR難波間、営業キロ174.9㎞)は、名古屋と大阪を最短距離で結ぶ鉄道です。

大阪鉄道が1889年(明治22年)に柏原~湊町(現在のJR難波)間(16.1㎞)を開業したのを皮切りに、他の区間においても民間事業者により開業され、1899年(明治32年)に名古屋~大阪間が全通しました。その後1907年(明治40年)の国有化、1987年(昭和62年)の国鉄民営化(JR東海:名古屋~亀山間59.9㎞、JR西日本:亀山~JR難波間115.0㎞)を経て現在に至っています。

この記事では、沿線4府県(愛知県、三重県、京都府、奈良県)の魅力をご紹介します。

関西本線沿線でウォーキングを楽しむ

自然景観から都市景観まで、多様な魅力が楽しめる関西本線沿線をウォーキングしながら、心も体もリフレッシュしてみませんか?

ここでは、関西本線の駅発着のウォーキングコースを府県別・駅別に紹介していきます。

愛知県

名古屋駅(名古屋市)


(ノリタケの森)

【コース名称】(ウォーキング距離:約3.5km 所要時間:約2時間)
名古屋の今と昔を楽しむ散策コース

名古屋市がおすすめするコースは、超高層ビルが立ち並ぶ名古屋駅からスタートし、徒歩圏内にありながら、名古屋のものづくりの遺産と城下町の面影を残す四間道、円頓寺商店街などを巡る名古屋の今と昔を楽しむことができるコースです。

蟹江駅(海部郡蟹江町)


(須成祭・宵祭)

【コース名称】(ウォーキング距離:約6.5km 所要時間:約2時間)

ユネスコ無形文化遺産「須成祭」と100%源泉かけ流し「天然温泉」でのんびりまち歩きコース

2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された須成祭をテーマに、2018年に蟹江町観光交流センター「祭人」が建てられました。 プロジェクションマッピングなどの映像技術により、430年余り受け継がれてきた須成祭の歴史をリアルに体験することができます。

また、愛知県内で唯一名湯100選に選ばれた温泉「尾張温泉」は100%源泉かけ流しの天然温泉であり、泉質の良さ・湯量の豊かさが圧倒的です。「足湯かにえの郷」では、その温泉を加水・加温することなくそのまま引湯。無料で天然温泉かけ流しの足湯に浸かり、贅沢なくつろぎのひとときを楽しめます。 古の歴史と極上の癒しを感じられる蟹江町に、ぜひお越しください!

永和駅(愛西市)


(大野神社)

【コース名称】(ウォーキング距離:約4.5km 所要時間:約1時間30分)
自然と歴史を感じるコース

愛西市は清流木曽川をはじめ数多くの河川があり、水との深い関わりの中で生まれた、独自の文化が息づく、水と緑に恵まれた街です。永和駅周辺にも大野城址をはじめ、歴史あるポイントがあります。自然や歴史をお楽しみください。

弥富駅(弥富市)


(YaToMiAQUA)

【コース名称】(ウォーキング距離:約6km 所要時間:約2時間30分)
金魚のまち散策コース

弥富市は、日本有数の金魚のまち。弥富駅から歴史を物語る数々の文化財をめぐり、水郷の塔から望む木曽川や鈴鹿の山なみの風景を楽しんだあとは、歴史民俗資料館とYaToMiAQUAへ。20品種以上の金魚に出会えます。(団体の場合には無料ガイドもあります。)

三重県

桑名駅(桑名市)


(七里の渡跡)

【コース名称】(ウォーキング距離:約6km 所要時間:約2時間)
歴史と文化を訪ねる散策コース

桑名市は、三重県の北部に位置する人口約14万人の都市です。木曽三川の水郷地帯や多度山系の豊かな緑といった恵まれた自然環境を擁し、高速道路や国道、鉄道など、主要幹線が集中する交通の要衝であり、また江戸時代より東海道五十三次の宿場町、城下町として栄えた歴史と文化を持つまちです。 みどころいっぱいの桑名のまちを、ぜひゆっくりお楽しみください。

朝日駅(三重郡朝日町)


(縄生廃寺三重塔模型)

【コース名称】(ウォーキング距離:約2km 所要時間:約1時間)
悠久の流れと共に歴史を感じるコース

現在、紫泥の急須や土鍋など四日市市の地場産業として有名な萬古焼の発祥は、桑名の豪商沼波弄山が、江戸時代の元文年間(1736~1741年)この朝日町小向に窯を開いたことにさかのぼります。弄山没後、萬古焼は一時途絶えましたが、桑名の田町に生まれた森有節(本名 与五左衛門)が、弟千秋とともに小向の名谷に窯を開き、天保3年(1832年)に萬古焼を再興しました。

森有節の萬古焼や白鳳時代に造営されたと考えられる古代寺院縄生廃寺跡から出土した唐三彩碗をともなう舎利容器(国指定重要文化財)などが観られる朝日町教育文化施設の「歴史博物館」を訪ねて悠久の歴史を掘り下げてください。

富田駅~四日市駅(四日市市)


(四日市 工場夜景)

【コース名称】(ウォーキング距離:約10km 所要時間:約3時間)
港まち四日市の歴史をたどるコース

四日市は、東海道の宿場町として栄え、その後四日市港は日本有数の港として発展を続けました。 四日市駅近くの旧港には重要文化財に指定された潮吹き防波堤が、富田駅近くの霞ヶ浦地区には、重厚な石油化学コンビナート群が広がります。港まち四日市の新旧の港をめぐる散策ルートです。

加佐登駅(鈴鹿市)


(加佐登神社)

【コース名称】(ウォーキング距離:約3.5km 所要時間:約2時間)
静けさとダイナミズムを堪能できるコース

東に伊勢湾、西に鈴鹿山脈。海も山も併せ持つ鈴鹿市。そのほぼ真ん中を西から東へと優雅に流れる鈴鹿川。加佐登駅はその河畔に近いところにあります。 この周辺には、わが国の神話の英雄日本武尊や、徳川家光の乳母春日局、はたまた任侠の徒吉良仁吉にまつわる様々な史跡が点在し、歴史スポットとしても面白いところです。

全国一の生産量を誇る「サツキ」を始めとする花木が楽しめる鈴鹿フラワーパークや、調整池として作られた白鳥湖などの近代的スポットもあり、静けさとダイナミズムを堪能できる、絶好のウォーキングポイントです。

亀山駅~関駅(亀山市)


(関宿)

【コース名称】(ウォーキング距離:約8.1km 所要時間:約3時間30分)
江戸時代の旅人に思いをはせて~悠久の歴史を感じるコース

亀山市は江戸時代に参勤交代の大名や旅人たちの往来でにぎわった東海道五十三次の三つの宿場町として栄えました。 街道沿いには今なお、古い町家が立ち並び、宿場町(亀山宿、関宿、坂下宿)としての面影を随所に残しています。江戸時代の面影を辿りながら、ゆっくりと散策してください。

加太駅(亀山市)


(JR加太駅舎)

【コース名称】(ウォーキング距離:約4.7km 所要時間:約2時間)
豊かな自然にふれながら、鉄道遺産群を巡るコース

JR加太駅舎は、昭和11年から続く名駅舎として、にっぽん木造駅舎の旅100選にも選ばれ、昭和40年代のSLブームの際には、関西本線随一の難所「加太越え」に挑む蒸気機関車の雄姿を撮影するため、多くの鉄道ファンが降り立った駅舎でもあります。

また、令和4年4月1日に鉄道利用者の利便性向上をはじめ、歴史観光資源の情報発信や地域のにぎわい交流の新たな拠点として、駅舎をリニューアルオープンしました。 新しくなった加太駅舎と周辺に残る鉄道遺産群を巡る旅へ、ぜひお出掛けください。

柘植駅(伊賀市)


(芭蕉翁之像)

【コース名称】(ウォーキング距離:約6.5km 所要時間:約2時間)
松尾芭蕉と横光利一のふるさとを訪ねるコース

柘植にゆかりのある2人、俳聖 松尾芭蕉と文豪 横光利一。 両者とも少年時代の一時期を当地で過ごしたと言われています。 三重県最初の鉄道駅、柘植駅を出発し、大和街道に歩を進めてください。街道の趣きを味わい、公園の散策も楽しみながら、2人の偉人に想いを馳せてみませんか。

伊賀上野駅(伊賀市)


(伊賀上野城)

【コース名称】(ウォーキング距離:約8km 所要時間:約3時間)
忍者と芭蕉ゆかりの地を巡る城下町満喫コース

伊賀市は、伊賀流忍者発祥の地として、忍者の歴史や精神を継承するとともに、忍者を活かした観光誘客やまちづくりを進めるため、2017年2月22日に「忍者市」宣言を行いました。 忍者や松尾芭蕉にゆかりのある施設が多くあり、情緒あふれる伊賀上野の城下町を堪能できます。だんじり会館には、地場産買物処(おみやげ物屋)、伊賀上野観光インフォメーションセンターも併設しています。

島ケ原駅(伊賀市)


(岩谷峡(木津川))

【コース名称】(ウォーキング距離:約12km 所要時間:約3時間30分)
歴史と文化を訪ねるコース

島ケ原地域は、古くから交通の要衝として栄え、今も現存する大和街道や和銅の道は多くの旅人が行き来し、さまざまな物資や文化を各地に伝えました。 コースは、大和街道を中心に行者堂付近の岩の間を清流が縫うように流れる岩谷峡や、与右衛門坂や長坂と呼ばれる大和街道の難所、室町時代末期の作である蜂の六地蔵、また長坂付近では芭蕉が尻もちをついたといわれる「芭蕉の尻もち坂」を通り、コース終盤には旅の疲れを癒してくれる島ケ原温泉もあります。

京都府

月ケ瀬口駅(相楽郡南山城村)


(木津川)

【コース名称】(ウォーキング距離:約7.8km 所要時間:約2時間15分)
豊かな自然と風土に恵まれたコース

南山城村は、奈良県・滋賀県・三重県に隣接し、周囲は緑麗しい山々に囲まれ中央を雄大な木津川が流れる豊かな自然と風土に恵まれた村です。 伊賀から流れる木津川に名張川が静かに交わる合流点にある「夢絃峡」は、古くから景勝とうたわれてきました。

また、その上流に聳え立つ「高山ダム」には桜や紅葉、釣りなど、年間を通じて数多くの観光客が訪れます。 日の出とともに刻一刻と変化する、村のさまざまな表情を感じていただきながらゆっくりと散策ができます。 南山城村では、散策コース以外の自由きままな道すべてが素晴らしい散策コースです。

笠置駅(相楽郡笠置町)


(笠置山自然公園)

【コース名称】(ウォーキング距離:約4km 所要時間:約2時間)
歴史ロマンただよう史跡と景勝のコース

木津川上流の山狭にある、歴史とロマンを漂わせる史跡と景勝の里です。国の史跡および名勝に指定されている笠置山を中心に、全身で四季を感じることができます。

春は桜が木津川沿いに満開に咲き誇り、夏は木津川河川敷にあるキャンプ場にキャンプやバーベキューに訪れる家族連れで賑わいます。秋は笠置の山々が錦色に染まり紅葉狩りやハイキングを満喫することができ、冬は笠置名物のきじを使った鍋を楽しむことができます。

加茂駅(木津川市)


(浄瑠璃寺)

【コース名称】(ウォーキング距離:約15km 所要時間:約5時間)
国宝と石仏をめぐるコース

加茂駅のある木津川市加茂地域は、京都と奈良の古都の間にあることから、双方の文化の影響を色濃く受けて歴史を重ねてきており、古寺や石仏の道など、いにしえより培われた美と自然に出会える地域です。 1時間に1本運行している木津川市コミュニティバス(かもバス)当尾線を利用し、気軽にウォーキングを楽しんでいただける当尾地域のコースを紹介します。

奈良県

奈良駅(奈良市)


(奈良町にぎわいの家)

【コース名称】(ウォーキング距離:約8.2km 所要時間:約2時間20分)
奈良の見所たっぷりコース(奈良公園~ならまち)

1300年以上の歴史をもつ美しい景観の中を散策して、世界文化遺産として登録されている、東大寺や興福寺、春日大社などの「古都奈良の文化財」の魅力をたっぷり感じてみませんか。また、元興寺の旧境内を中心とした「ならまち」と呼ばれる地域では、江戸時代末期から明治時代に建てられた格子戸の美しい町家を見ることができます。どこか懐かしい風情が漂う古い町並みは、訪れる人々にやすらぎとうるおいを与え、時には懐かしささえ感じさせてくれます。

郡山駅(大和郡山市)


(春の郡山城跡)

【コース名称】(ウォーキング距離:約7km 所要時間:約2時間30分)
賑わった城下町にタイムスリップするコース

かつて柳澤十五万石の城下町として繁栄した面影を、今に伝える郡山城跡。苔むした石垣やお堀が残り、追手門や櫓が復元されています。 お城のかたちから、別名「犬伏城」ともよばれた築城当時は、石材を奈良周辺より運ばせたため、石垣の中には石仏や礎がたくさん使われ、石造美術の愛好者が今でもこの城跡を訪れます。 まち並みを歩くとあちこちに歴史の香りが漂う家々が…。郡山城跡を背に歴史の迷路に一歩、足を踏み込んでみて下さい。

法隆寺駅(生駒郡斑鳩町)

斑鳩町コース


(法隆寺)

【コース名称】(ウォーキング距離:約8km 所要時間:約4時間30分)
時の流れを感じる追力の歴史遺産コース

斑鳩町には、さまざまな歴史・文化遺産があります。中でも、法隆寺、法起寺などの法隆寺地域の仏教建造物は、現存する世界最古の木造建築として、平成5年12月、日本ではじめてユネスコの世界文化遺産に登録されました。 また、聖徳太子が斑鳩宮に移住してこられる以前に造営されたといわれる藤ノ木古墳が未盗掘のまま発掘されるなど、古墳時代の斑鳩の歴史も注目を集めています。 このような、古墳時代の遺跡や、飛鳥時代の建造物を、21世紀をむかえた今でも見て感じることができる斑鳩の自然の中に立ち、ゆっくりと散策を楽しみながら、悠久の歴史に想いを馳せてみませんか。

 

安堵町コース


(安堵町歴史民俗資料館)

【コース名称】(ウォーキング距離:約7.5km 所要時間:約3時間)
情緒あふれる文化財を堪能するコース

奈良盆地の中央よりやや北西部に位置する安堵町は、町内を流れる主要河川によって形成された豊かな土地で、古くからさまざまな文化が発展しました。 奈良時代には「飽波郷」とよばれ、「飽波宮(または飽波葦垣宮)」と呼ばれた行在所があったことが「続日本紀」に記されています。

近代陶芸の巨匠である富本憲吉氏が、生誕地であるこの地「うぶすな」を愛し、安堵周辺の風景や植物をモチーフにした作品を数々残すなど、文化財や古い町並みが点在し、情緒ある安堵町に魅せられる人が後を絶ちません。

王寺駅(北葛城郡王寺町)

王寺町コース


(達磨寺)

【コース名称】(ウォーキング距離:約8km 所要時間:約3時間)
日本の原風景をたどる歴史の道コース

大和川・葛下川が流れ、金剛・葛城山脈と信貴・生駒山脈との接点にあたる王寺町は大和文化の源流として古くから注目されています。 王寺町の主な旧跡を巡り、悠久の歴史を振り返ってみてはいかがでしょうか。

畠田・明神山コース


(初日の出(明神山))

【コース名称】(ウォーキング距離:約11.5km 所要時間:約2時間40分)
世界遺産一望コース

JR王寺駅から明神山までの道のりに点在する歴史的な名所をたどるコースになっています。歴史的な名所をめぐり、王寺町の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。

河合町コース


(市場の街並み)

【コース名称】(ウォーキング距離:約7km 所要時間:約4時間)
日本の原風景をたどる歴史の道コース

古くから物資を運ぶ水路として利用されてきた大和川沿いの街並みは、多くの人々が行き交った懐かしい景色に出会える場所。 自然と調和した神社や、静かにたたずむ古墳群など、味わい深い歴史スポットが満載です。

三郷駅(生駒郡三郷町)


(龍田大社)

【コース名称】(ウォーキング距離:約6.2km 所要時間:約2時間)
古人をも魅了した自然・史跡のコース

三郷町は、金剛生駒紀泉国定公園の美しい自然環境に恵まれ、信貴山を中心に四季折々の自然にあふれています。北西には信貴山朝護孫子寺(平群町区域内)があり、本町はその登山口。 南に位置する大和川は、万葉の昔に歌に詠まれた竜田川といわれ、三室山とともに数多くの古歌が残されています。他にも、崇神天皇の創建で風の神として古い由緒をもつ龍田大社、観音寺の地蔵菩薩立像(重要文化財)、薬隆寺八幡神社(重要文化財)、聖徳太子の休憩の場であったと伝えられる平隆寺など、貴重な文化財をもつ古社寺が町内に数多くあります。

関西本線整備・利用促進連盟について

関西本線整備・利用促進連盟は、4府県(愛知県・三重県・京都府・奈良県)及び沿線の20市町村(名古屋市・愛西市・弥富市・蟹江町・四日市市・桑名市・鈴鹿市・亀山市・伊賀市・朝日町・木津川市・笠置町・南山城村・奈良市・大和郡山市・三郷町・斑鳩町・安堵町・王寺町・河合町)で構成され、利用促進事業をはじめとする広域的な活動を展開しています。

関西本線整備・利用促進連盟
事務局 三重県交通政策課
TEL 059-224-2622
EMAIL kotsu@pref.mie.lg.jp

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