取材レポート

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

掲載日:2021.07.08

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2021年4月24日(土)から8月29日(日)まで、MieMu(三重県総合博物館)では第28回企画展「やっぱり石が好き!」が開催されています。三重県では約260種存在するといわれる三重県産の岩石や鉱物などについて、科学的な内容だけでなく、文化や、生活との関わりを交えて紹介されています。本レポートでは、子どもに焦点を当て、その魅力を探っていきます。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

今は空前のアウトドアブーム。でもなぜ石ブームは起きないのだろうか?と密かに思っている石好きの私。MieMuで4月24日から企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 が開催中と聞き、「やっぱり」って言葉にひっかかりを感じつつも期待を胸に、見に行ってきました。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

展示室に入り、周囲を見ると、子ども連れの家族が多いです。中には食い入るように展示を見つめる子どももいました。


「子どもはなぜ石が好きなんだろう?」 そう思ったことはありませんか?

自分の記憶を辿ると、自宅の駐車場に敷かれていた石が蛇紋岩(じゃもんがん)で、その緑色の美しさに魅せられたのが石を好きになるきっかけでした。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

ありました!蛇紋岩です。実は蛇紋岩といえば鳥羽なんです。少し前に、「鳥羽の魚が美味しいのは、鉄やミネラルを多く含む蛇紋岩やかんらん岩の地層があるからではないか。」という研究が話題になりました。鳥羽と同じく御食国(みけつくに)と言われた若狭国(福井県)も同様の地質だそうです。

でも、子どもが石好きになる理由はこれだけでは分かりませんね。また自分の記憶を辿ると、宝物としての石に魅せられていた気がします。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

黄銅鉱です。小学生の時、熊野市の木津呂という所にキャンプに行きました。敷地に落ちていた石の中に黄金色に光る物体を見つけ、「金」と勘違いし、大喜びで持ち帰ってきたことがありました。この地域にはかつて、紀州鉱山という主に黄銅鉱を採掘した鉱山があり、その名残だったのでしょう。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

あっ、三重県内でも金が産出するんですね。

子どもが石を好きな理由はまだ分かりませんね。石の形にも惹かれていた気がします。子どもの頃、川や池で石を跳ねさせ、遠くまで飛ばす競争をして遊んでいました。よく跳ねる石は、薄く平べったい石でした。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

ありました!よく跳ねそうです。でも穴があいているし、ちょっと違うような・・・。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

これは大珠(たいしゅ)といいます。昔は高貴な人しか身につけることができなかったそうで、展示されている大珠は三重県内では唯一の事例です。


石の形といえば、「絶対に落ちない」ということで受験生に大人気の菰野町御在所岳に聳え立つ「地蔵岩」と、 写真撮影の人気スポット、紀北町便石山にある「象の背」。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

この2つの岩に共通するのが花崗岩であることです。 自然が花崗岩を風化、侵食させた結果、奇跡といえる風景を創り出しています。

ここでクイズをひとつ。日本地質学会が、2016年に都道府県ごとに「県の石(鉱物)」を選定しました。それでは三重県の石(鉱物)は何でしょうか?

「三重石」?そんな石ありましたっけ???

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答えは、辰砂(しんしゃ)です。


水銀の原料で、多気町丹生が代表的な産地です。東大寺の大仏造立時の鍍金の際に丹生の水銀が使用されたと言われます。また、辰砂から精製された白粉(おしろい)は、松阪をはじめとする伊勢商人が全国で活躍する契機となりました。三重県を代表する石は産業に使われた石だったんですね。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

実は「三重石」、あるんです。新種として三重県で発見された石です。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

1月生まれの私が一番見たかったのが、1月の誕生石である柘榴石(ざくろいし:ガーネット)。三重県内でもこんなに産出するんですね〜。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

宝石級のものもありました。その他三重県内で産出する誕生石として、紫水晶(2月 アメジスト)緑柱石(3月 アクアマリン)、コランダム(9月 サファイア)、オパール(10月)が展示されていました。


これは何か分かるでしょうか?

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

勾玉です。翡翠(ひすい)でできています。翡翠には硬玉(翡翠輝石)と軟玉(ネフライト)があって、軟玉は三重県内でも産出しますが、宝石と目される硬玉は確認されていません。地質学的には、蛇紋岩の中に翡翠輝石ができるので、県内の蛇紋岩の多い地域でいつか硬玉が見つかるかもしれませんね!

勾玉の展示を見ていた小さな子どもが「お菓子みたい!」と喜んでいたのが印象的でした。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

展示を一通り見たところで、私のオススメを紹介します。

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「月のおさがり」という、巻貝が化石化してオパールとなったものです。小さいですがとてもキレイです。でもなぜ「おさがり」なのでしょうか?気になる方は実際に展示を見てお確かめください。そのネーミングセンスに唸らされます。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

見学が終わったら、ミュージアムフィールドへ行ってみましょう。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

ここでは、三重県内で採取された石が埋め込まれています。いくつ見つけることができるでしょうか?

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

実は館内でも、石を見つけることができます。足元を見ると、赤く光る石が。これは、柘榴石です。ほかにも、館内に使われている石の中には、化石が含まれているものもあります。探してみましょう。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

とても楽しい時間でした。

あれっ、そういえばなぜ子どもは石が好きなのか結局分からなかったですね(汗)。そこはごまかしつつミュージアムショップに向かうと、ショップの前で「みんなの思い出のある石展」が同時開催(こちらは無料です)されていました。

MieMu企画展「やっぱり石が好き」三重の岩石鉱物 に行ってきました

そこに展示されている思い出の石を見てビックリ!

何と、紀州鉱山近くで拾ったという黄銅鉱が!!!

(※現在は展示替えのため、写真の石は展示されていません)

昔の私と同じく、キレイに光る石に惹かれたのでしょうか。涙が出そうになりました。


そして改めて思いました。


「やっぱり(子どもは)石が好き」!!!



三重県総合博物館「MieMu(みえむ)」

住所
津市一身田上津部田3060
電話番号
059-228-2283(三重県総合博物館 「MieMu」)
公式URL
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/
営業時間
午前9時~午後5時
※展示室への入室は午後4時30分まで
休業日
毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
料金
【基本展示】
大人520円、大学生・各種専門学校生310円、高校生以下無料

企画展は別途観覧料が必要です。
公共交通機関でのアクセス
津駅から総合文化センター行き・夢が丘団地行き(系統番号89)乗車
総合文化センター前・総合文化センター 下車すぐ
車でのアクセス
・伊勢自動車道「芸濃IC」から約20分
・伊勢自動車道 「津IC」から約10分
カテゴリー
イベント&祭り
季節
春(3~5月) 夏(6~8月)
エリア
中南勢

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