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桑名石取祭はいつ開催?お祭りの見どころを地元民目線で解説します!屋台の出店情報や駐車場案内も!

三重県桑名市を代表する初夏の祭り「桑名石取祭」。約40台にも及ぶ祭車(さいしゃ)が鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らしながら巡行する様子は「天下の奇祭」「日本一やかましい祭り」ともいわれます。この記事では桑名石取祭の見どころを地元民目線で紹介するとともに、当日のスケジュール、屋台の出店、アクセス・駐車場についても解説します。

▼ 目次

桑名石取祭とは?いつ開催?

桑名石取祭とは?

桑名石取祭(くわないしどりまつり)とは、三重県の北勢地区にある桑名市最大のお祭りです。祭車(さいしゃ・いわゆる山車)の総数は43台(渡祭への参加は40台)、全国的に見ても単一の神社、一神事でこれほど多くの山車が一堂に会する祭りは非常に珍しいものです。

鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らし巡行する様相は「日本一やかましい祭り」とうたわれることも!

2023年の桑名石取祭は40台の祭車が揃う数少ない年です。”日本一やかましい祭り”を最大限体感できるチャンス!

平成19(2007)年3月には国指定重要無形民俗文化財に指定され、さらに平成28(2016)年には全国33件の「山・鉾・屋台行事」とともにユネスコ無形文化遺産に登録されました。

桑名石取祭は日本を代表するお祭りの一つなんです!

 

いつ開催?

桑名石取祭の行事の中心は、8月第一日曜日に行われる本楽(ほんがく)とその前日の土曜日の試楽(しんがく)です。この前後にいくつか神事などがありますが祭車の巡行はこの二日間行われます。

 

2023年の桑名石取祭の日程

8月5日(土) 試楽(しんがく)→組(近接する町内で形成されるグループ)の中での巡行

8月6日(日) 本楽(ほんがく)→参加町内が春日神社に向け整列し、春日神社前で渡祭を行う

(当日の詳細なスケジュールはこの後解説します!)

 

ちなみに、石取祭の一週間前には「桑名水郷花火大会」が行われ桑名市の夏が最高の盛り上がりを見せる時期となります!

桑名水郷花火大会の記事はこちら👇

桑名水郷花火大会とは?2023年はいつ開催?チケットの販売はある?見どころやアクセス、駐車場情報などを解説します。【2023年は終了しました】

https://www.kankomie.or.jp/report/1484

桑名石取祭の歴史

桑名石取祭とは、桑名神社の大祭である前期桑名祭(比与利祭)の中の一神事であったものが、宝暦年間(1750年代)に分かれたものです。比与利というのは、この祭を行うために桑名市南郊の町屋川へ行き、石を選ぶ途中ヒョウリヒョウリと笛を吹き謡ったのから起こって遂にヒヨリ祭というようになったのであると考えられています。

この町屋川から桑名神社へと石を運ぶ際に、小さな車に乗せて運んでいたのですがのちに太鼓や鉦を打ち鳴らすようになりました。これが石取祭車の始まりです。江戸・明治・大正・昭和とが進むにつれ祭車が大きく美しい豪華なものへと変化していきました。昭和20(1945)年の桑名空襲において多くの祭車が焼失しましたが、戦後まもなく桑名石取祭を愛する市民たちの力で次々と祭車が新造され今に至ります。

桑名石取祭の歴史は「祭車と人」との歴史なんです!

桑名石取祭のスケジュールについて

桑名石取祭の祭車巡行は2日間にわたって行われます。

8月5日(土) 0:00 叩き出し

       18:00ごろ 試楽

8月6日(日)13:00~ 北市場整列

       16:30~ 花車(一番車)田町交差点

       18:30~ 花車渡祭

       22:00~ 曳き別れ

ここからはそれぞれの見どころについて紹介していきます!

桑名石取祭の見どころをご紹介

ド深夜に鳴り響く祭りの幕開け!叩き出し

“日本一やかましい祭り”桑名石取祭は試楽0:00の「叩き出し」から始まります。

各組の中で最も春日神社に近いポイントでその時を待ちます。春日神社の神楽太鼓を合図に、神社から近い地区から遠い地区へと音が広がっていきます。

桑名石取祭の参加者たちはこの瞬間のために1年間待ち続けてきました。23:45あたりからの緊張と0:00になった瞬間の緩和、そのギャップは鳥肌ものの感動です。

 

その後組内を巡行し1〜2時間ほどで叩き出しは終了します。

各地区の見せ場!試楽(しんがく)

試楽の日は組での移動が基本です。18:00ごろから桑名市街各所にて祭車巡行を見ることができます。11組あるのですが、そのうちの一部をピックアップして紹介します。

 

二組→春日神社青銅鳥居前

十一組→桑名駅前整列

組ごとの移動が基本なので本楽よりもゆっくりと鑑賞することができますよ。

※各町の動きは予定なく変更の場合があります。

ずらりと続く祭車行列!送り込み

熱狂の試楽を終え、早くも本楽に。本楽はお昼前後から動き始めるところが多いです。

その年の渡祭順(※)に春日神社に向かって祭車を整列させます。並び方は隔年で異なり今年は「北市場」並びです。桑名駅から桑名城跡の九華公園を結ぶメインストリート八間通を中心に丁字型に整列します。

※その年の渡祭順は6月第一日曜に春日神社にてくじ引きで決まります。渡祭順に一喜一憂するとともに「いよいよ今年の石取祭が近づいてきた」と感じる瞬間でもあります。

ちなみに、「南市場」並びは旧東海道沿いに整列します。こちらも風情があり、それぞれの並びの良さがあります。

この送り込みは子供たちが中心となって石取囃子を繋いでいきます。大人たちは浴衣を着て祭車を曵いていきます。まるで絵巻物のワンカットのようです。

整列が完了すると一時の小休止に入り、渡祭に備えます。ずらりと並んだ石取祭車をじっくりと鑑賞することができるのでおすすめですよ!

【注意】祭車は桑名市の宝です。祭車には触らない、近づきすぎない、関係者の指示に従うことを守るようにしましょう。

 

最大の見せ場!渡祭

整列後の小休止を挟んで16:30から花車(渡祭順1番)を先頭に田町交差点(北市場の年のみ)、京町交差点を経由して春日神社へと向かいます。

18:00ごろに花車が春日神社前に到着。儀式を行い18:30花車の8分間の渡祭が始まります。祭の主役である青年たちの腕の見せどころです!渾身の石取囃子に聴き惚れること間違いなし!

参加するすべての祭車が8分ごとに渡祭を行い、末番が終わる頃には0:00近くになることも。ずっと見ていたら終電を逃してしまった!ということがないようにお気を付けくださいね。

360°楽しめる!曳き別れ

桑名石取祭の見どころは渡祭の後にもあります。田町交差点では4台ずつの「曳き別れ」が行われます。十字路の辻ごとに1台ずつ背中合わせに配し、22:00(北市場の年)から20分間石取囃子を披露します。その後各町への帰路に着きます。

360°石取祭車に囲まれる様はこの時だけしか体感できない迫力ですよ!

穴場!田町交差点・京町交差点

本楽は「渡祭」「曳き別れ」と見せ場が盛りだくさんですが、渡祭は一番の見どころとあって多くの人が密集します。曳き別れは22:00からの順次スタートということもあり、終電が気になるものです。

そんな方にオススメなのが「田町交差点(南市場並びの時は通過せず)」と「京町交差点」です。整列場所から春日神社に向かう中でこの二つの交差点を順に通過していきます。通過タイミングで青年たちが合流し、渡祭に向けて盛り上がりをみせます。

渡祭や曳き別れに匹敵する盛り上がりをみせるポイントでありながら、人も多すぎず穴場であると個人的に思ってます。

桑名っ子直伝!桑名石取祭を楽しむ3つのポイント

ここからは生まれてこの方桑名石取祭に行かなかったことがないほどの桑名っ子である筆者が、桑名石取祭の鑑賞を楽しむためのポイントを3つ紹介します。

よ~く聞いてみたら違いがわかる!石取囃子の世界♪

桑名石取祭の最大の特徴はなんといっても”日本一やかましい”太鼓と鉦が紡ぎ出す音色です。その轟音に家に帰ると耳鳴りが残るほど…!

実はこの太鼓と鉦には石取祭特有のリズム(石取囃子)があり、五つ拍子・七つ拍子・五つ七つ拍子の3種類に大別されます。その中でも細かく分かれており、おおよそのエリアごとで約10種類の石取囃子が存在します。

さらに町ごとに太鼓や鉦の大きさなどが微妙に異なるため、三者三様ならぬ”四十町四十様”の石取囃子を楽しむことができるんです!私は音鉄のごとく、推しの石取囃子がいくつか存在します。やかましいかもしれませんが、推しを探してみては…?

絢爛豪華!まるで”動く美術館”な祭車装飾

ほとんどの石取祭車には彫刻、装飾金具、蒔絵や漆塗りが施されています!彫刻では明治大正期に活躍した高村光雲作のものもあり、その豪華さから”動く美術館”と呼ぶ声もあります。

祭車全体の装飾が統一したテーマを持つものが多く、その個性は様々。

中には「金のしゃちほこ」をあしらった七宝焼が埋め込まれた祭車もありますよ!ぜひ探してみてください!

ヒント:その町の祭車は魚介類づくしなのでわかりやすいかも…!

 

絢爛豪華な石取祭車の装飾の中でも私が特におすすめしたいのは「天幕」です。

太鼓の上部に設置された、いわば祭車の顔です。平時は伏せられており、のぞき込まないとその模様は確認できません。叩き出しや渡祭、曳き別れをはじめとしたここぞという見せ場で「天幕」が正面を向き、その姿を現します。

天幕は龍や雷神、鳳凰など空想上の存在をモチーフにしたものや、馬や虎など動物をモチーフにしたものなど様々。中には試楽と本楽で使い分ける町もあり、これまた推し要素なんです。

おらが町のユニフォーム!半纏(はんてん)

桑名石取祭の参加者の多くは地下足袋を履き、股引と胸当てを身に着け、その上に半纏(法被)を纏います。半纏には「自分はこの町の人間だ」ということを示すもので、やはり町ごとに個性があります。天幕の模様をあしらったものや、町名の当て字を記したものなど様々、しかも数年ごとにマイナーチェンジが行われるのである意味、桑名石取祭で最もレアな要素の一つなんです。

デザインは町ごとに、年代ごとに様々。半纏においても推しを探すことが楽しめると思います!

アクセス・駐車場・交通規制について

会場周辺は混雑が予想されるため交通規制が行われます。公共交通機関でのご来場を推奨します。

公共交通機関でのアクセス

・JR・近鉄・養老鉄道「桑名駅」から徒歩20分(春日神社まで)

車でのアクセス、駐車場について

・東名阪自動車道「桑名IC」「桑名東IC」からそれぞれ約15分

市内各所に駐車場を設置しています。交通規制のエリアを避け、歩行者には十分に注意してください。

駐車場は上記図面をご確認ください。

交通規制について

・試楽の日は市内各所で祭車が動いています。警察の方や提灯を持ったお祭り関係者の方の指示に従って通行してください。

・本楽の日の交通規制は上記図面に記載しております。春日神社や八間通などが対象となります。必ず事前にご確認をお願いします。

屋台の出店はある?

2023年の桑名石取祭では屋台の出店はあります

試楽・本楽いずれも八間通を中心に屋台が出店されます。

※ゴミは持ち帰るか、各所に設置のごみ箱に捨てるようにしましょう。

併せて巡りたい!桑名市の名物グルメ

はまぐり

「その手は桑名の焼きハマグリ」という言葉があるほど、桑名のハマグリは江戸時代から全国に知られた名物でした。大きくて柔らかく、口に含むとほのかな甘みと独特の風味が広がります。その美味しさは「浜の栗」と称され、吸い物は桃の節句や結婚式に用いられるおめでたい味覚です。

しぐれ煮などもございますので桑名土産にぜひ♪

名称

蛤料理

電話番号

0594-21-5416

アイス饅頭

桑名市には、ミルクとあずきを材料とした”アイス饅頭”と呼ばれる夏にぴったりな和スイーツがあります!パッケージもレトロで可愛く夏の手土産にもぴったり!

桑名石取祭の当日は暑いので涼をとるためにもおすすめですよ!

詳しくはこちらの記事をチェック👇

【桑名の夏の和スイーツ】”アイス饅頭”で有名な3店舗巡ってみたので、レポートします!

いかがでしたか

ここまで桑名石取祭の魅力について徹底解説してきました。初めての方はもちろん、これまで何度か見に来られている方もこの記事を通して桑名石取祭を違った視点で楽しんでいただけたらと願っています!

暑い日が続きますが石取囃子を聞いて少しでも暑さを吹き飛ばしていただけたら幸いです。

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観光三重 編集部

”日本一やかましい祭り”桑名石取祭はユネスコ無形文化遺産に認定された三重県を代表するお祭りの一つです。
約40台の祭車と叩き手が織りなす轟音は、見物客が帰宅してからも耳鳴りがするほど!
音色を楽しむもよし、絢爛豪華な祭車を見るもよし、楽しみ方は様々。ぜひこの機会に三重県桑名市にお越しください。

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