六華苑とは?桑名市を代表する和洋折衷建築!入場料、駐車場、アクセスなどを紹介します!
掲載日:2026.03.09
この記事では、「六華苑(ろっかえん)」の見どころやその成り立ち、駐車場、アクセス情報を紹介するとともに、周辺のおすすめスポットを紹介していきます。この記事を読めば唯一無二の歴史スポットに行きたくなること間違いなし!
記事制作/みえ旅アンバサダー まっつん
▼ 目次
- 「六華苑(ろっかえん)」とは
- 六華苑を建てた「諸戸(もろと)家」について
- 「六華苑(ろっかえん)」の見どころを徹底解説!
- コンドルの遊び心満載!「六華苑(ろっかえん)」の洋館について
- この地域で初めての?!「六華苑(ろっかえん)」のトイレのヒミツ
- 見どころ満載!「六華苑(ろっかえん)」の和館について
- 国の名勝に指定された「六華苑(ろっかえん)」 の庭園について
- 「六華苑(ろっかえん)」で桑名ならではの体験を!千羽鶴体験
- 「六華苑(ろっかえん)」が永く愛されるために…
- “わたこん”や『いだてん』などのロケ地としての「六華苑(ろっかえん)」
- 「六華苑(ろっかえん)」で行われるイベントについて
- ガーデンツーリズム~伊勢國(いせのくに)お庭街道~
- 過去と未来をつなぐ「六華苑(ろっかえん)」の調査工事
- 「六華苑(ろっかえん)」の入場料(入苑料)について
- 「六華苑(ろっかえん)」のアクセス・駐車場情報について
- 周辺のおすすめスポット
「六華苑(ろっかえん 旧諸戸清六邸)」とは
三重県の北部、桑名市にある六華苑は鹿鳴館や岩崎久彌邸などの設計で有名なイギリス人建築家ジョサイア・コンドル設計による洋館と、池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園を望む和風建築からなる施設です。洋館に連続して和風建築を配置した邸宅は他に類がなく、明治・大正期を代表する貴重な建物として平成9(1997)年に洋館と和館が国の重要文化財に指定されています。
また、庭園は平成13(2001)年に国の名勝に指定されました。
六華苑(ろっかえん)は二代諸戸清六(もろとせいろく)の邸宅として明治44(1911)年に着工し、大正2(1913)年に完成しました。平成3(1991)年に桑名市に建築物が寄贈されるまでは諸戸家の邸宅・事務所として使われてきましたが、修復工事を行い、平成5(1993)年に一般公開を開始し、現在に至ります。なお、六華苑(ろっかえん)という名称はこのときに公募により名付けられました。
六華苑を建てた「諸戸(もろと)家」について
1万8千平方メートルにも及ぶ広大な敷地に建つ和様建築と美しい庭園を築くためにはどれほどの資金が必要だったのでしょうか…?六華苑を建てた諸戸家は桑名市民は知らない人もいないほど(?)有名な明治・大正期を代表する実業家一家です。初代諸戸清六は父の残した借金返済から始めて、一代にして日本一の大地主となった実業家で、山林王と呼ばれるほど。初代清六の四男清吾は父の死去に伴い早稲田大学を中退し、二代目清六を名乗り、その事業を引き継ぎました。
初代清六は大隈重信、山県有朋、岩崎彌太郎といった政財界の大物たちとのつながりがあり、二代目清六の邸宅(今の六華苑)の設計にジョサイア・コンドルを起用することができたのも先代が気づいた莫大な資産と人脈があったからこそといえますね!
ちなみに、初代清六の邸宅は「諸戸氏庭園」として春と秋に一般公開されていますよ。こちらについては後ほど紹介します。
「六華苑(ろっかえん)」の見どころを徹底解説!
ここからは六華苑の洋館・和館・庭園の見どころについて徹底解説します。
細かな工夫や遊び心など、六華苑を巡る際の参考にしてみてくださいね!
コンドルの遊び心満載!「六華苑(ろっかえん)」の洋館について
まずは“日本近代建築の父”とも呼ばれたジョサイア・コンドルの設計した洋館を見ていきましょう。
ホールに入ると真っ赤なじゅうたんが目を引きます。大きな折れ曲がり階段との取り合わせや、ホールを中心として各部屋を配置する方法はコンドル建築の特色がよく現れたポイント!
そして玄関のステンドグラスもおしゃれですね。玄関のタイルは戦災を免れた当時のものらしく、コンドルお気に入りの輸入タイルだそうです。
こちらは来客接待用の客間です。ここではどのような会話が行われていたのでしょうか…?想像したくなりますね。
この部屋は特に凝った造りになっていて、天井のバラ模様やアールヌーボーの様式を取り入れた直輸入の暖炉など、コンドルのこだわりが詰まった部屋になっています。
この六華苑の洋館には暖炉がたくさんあります。何個あるのか数えてみては…!
そして、客間と食堂に挟まれた扉はなんと“引き戸”なんです!めっちゃ自然ですよね。
コンドル晩年の作品である六華苑は洋風建築に日本文化のハイブリッドを実現した作品ともいえます。
こちらの部屋の壁にはふすまとたんすが…!もはや何でもありの遊び心とツッコみたくなりますが、コンドルの手にかかれば何でもおしゃれにできちゃうんです!どこにあるのか探してみてくださいね!
2階に上がるとサンルームがあります。庭を望みながら優雅にひなたぼっこ…なんて想像ができてしまいますね。
六華苑の洋館の外観でひときわ目立つ塔屋は、当初3層建ての予定でしたが、眺望を重視する二代目清六の希望により、4層に変更になったそうです。 先代が植えた桜堤防越しに望む揖斐川の情景は清六のお気に入りだったそう。
この地域で初めての?!「六華苑(ろっかえん)」のトイレのヒミツ
六華苑はトイレも見どころの一つなんです!それはなぜか、このトイレは創建当時の大正時代からすでに水洗トイレでした。水洗トイレは当時としては珍しく、この地域では初めてのものといわれています。ちなみにこのトイレの床や壁のタイルも玄関と同じく輸入タイルが用いられています。
2階にも同じような構造のトイレがあります。すごい。
諸戸家と水に関わるトピックとして、初代清六によるインフラ整備事業“諸戸水道”が挙げられます。
揖斐川河口の低湿地に位置する桑名の町は水に恵まれておらず、飲料水の不良による伝染病の流行など衛生面の不安を長年抱えていました。そこで立ち上がったのが初代清六です。清六は独力で上水道建設をおこない、55か所の給水栓を設置し、それを無料で供給しました。
この頃の日本では上下水道の建設は大変先進的なことで、東海地方では初、全国でも7番目の早さだったんです!小野山の地には諸戸水道貯水池遺構を見ることができますよ。
諸戸水道貯水池遺構
桑名駅前駐車場等をご利用ください。
JR・近鉄桑名駅から「ネオポリス」「大山田団地」方面行バス5分「桑名高校前」下車
東名阪自動車道桑名ICから20分
見どころ満載!「六華苑(ろっかえん)」の和館について
ここからは和館の紹介です。コンドルのこだわりと遊び心が満載の洋館から、地続きに和館につながっているのだから驚きです。和館は木造平屋造りで、一部2階建てになっています。諸戸家のお抱え大工だった伊藤末次郎が棟梁を務めました。
諸戸家は和館を居住スペースとして利用しており、洋館は来客の接待などとして使い分けていたそうです。
ここからはこだわりの和館を紹介していきます。
まずはこの廊下。畳廊下は主人と来客用、板張りの廊下は使用人と使い分けをしていたそうです。諸戸家のスケールの大きさを感じますね。
客間(一の間)です。座敷は18畳あり、とても広いです。
天井や欄間の木材には桐をふんだんに使用しています。今でも高級タンスに使われるような桐材をたっぷり取り入れることができるのはさすが諸戸家ですね。
和館の見どころの中から2つ紹介します。
この客間には大きなこだわりポイントがあります。みなさんもぜひ客間の畳の上で座ってみてください。窓の外を見ると…窓枠いっぱいに広がる松の木が…!
樹齢100年以上にもなる松の木は、今でも窓枠に収まるようにこまめに剪定を行っているそう。
ここからは国の名勝にも指定されたこだわりの庭園を見ていきましょう。
和館にはところどころに桐と菊の模様があしらわれています。これはどのような来客を迎えても良いような格式のもの。国の要人や財界の大物たちと交流のあった諸戸家ならではかもしれませんね。
この桐と菊がどこにあるのか…みなさんの目でぐるりと探してみてくださいね!
国の名勝に指定された「六華苑(ろっかえん)」 の庭園について
建物と同時期に築造され、今もその姿を残し続ける庭園です。敷地面積は約5,600坪で、和館から見える松をはじめ、日々美しい姿を維持しています。その積み重ねもあってか、平成13(2001)年には国の名勝に指定されています。
この庭園は中心に大きな池を配置し、その周囲を回遊しながら鑑賞できる池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)となっており、条件が整えば池に映る逆さ富士ならぬ「逆さ六華苑」が見られることも…!
石の配置など当時のままの庭園を歩いて、当時の諸戸家の気分を味わってみては…!
「六華苑(ろっかえん)」で桑名ならではの体験を!千羽鶴体験
館内を一通り巡ったらカフェスペースで一服するのはいかが?ちょっとしたお菓子とともに、内庭を眺めながらお抹茶やコーヒー、和紅茶などを飲むことができますよ。
カフェスペースの机に目をやると折り鶴が。ただの折り鶴ではありません。鶴のくちばしに小さな鶴、鶴の両翼に小さな鶴…扇のように広がる2羽の鶴…”桑名の千羽鶴”は、1797年に地元の僧侶により刊行された『秘伝千羽鶴折形(ひでんせんばづるおりかた)』に記された49種類の折り方を今に伝えるものです。
桑名の千羽鶴の特徴は、1枚の紙で2羽から最大97羽の折鶴がつながっていること。のりで貼り合わせることなく鶴を紡ぐ技術はビューティフルで魔法のようだと国内外の形から驚きのリアクションが。
このスゴワザ、桑名の千羽鶴は、桑名市の無形文化財に指定されており、六華苑でも折り方の講座が開催されるなど、桑名市の様々な施設で伝統文化を時代につなぐ取組みが行われているんです。
200円で伝統工芸を体験できるのでおすすめです!
「六華苑(ろっかえん)」が永く愛されるために…
六華苑は完成以降100年以上にわたり、改修を重ねながら戦火を乗り越え、今も愛される施設となっています。千羽鶴体験など桑名市の文化を伝える文化発信拠点としての六華苑の姿も紹介しましたがここからは永く愛されるための様々な取組みについて紹介していきます。
“わたこん”や『いだてん』などのロケ地としての「六華苑(ろっかえん)」
令和5(2023)年公開の映画『わたしの幸せな結婚』は主演を目黒廉さん、ヒロインを今田美桜さんが演じ、六華苑をはじめ専修寺(せんじゅじ・津市)など三重県各地で撮影が行われました。六華苑は映画に登場する名家「斎森家」のロケ地として洋館和館、離れ家など様々な場所で撮影されました。
写真は和館の奥にある「一番蔵」で、ヒロインの美世が閉じ込められたシーンが撮影されたそうです。この映画の影響でファンの方が多く訪れたそう。六華苑などのロケ地巡り記事は以下のリンクから!
また、この他にも2019(平成31年/令和元年)年の大河ドラマ『いだてん』の撮影など六華苑では多くの映画やドラマなどのロケ地になっています。
こちらのCMも実は六華苑の洋館で撮影されたもの。 ちょっとした映像も見逃せませんね…!
「六華苑(ろっかえん)」で行われるイベントについて
六華苑は絢爛豪華な洋館・和館・庭園があり、結婚式の撮影なども行われるほど!さらに茶室などもあるため、これらの施設を活かしたイベントが年間通して行われているんです。月釜と呼ばれる茶席は1カ月に一度ほどの頻度で、約30年続いているそうです! この他にも年初は「新春六華苑祭」として庭園で雅楽の演奏が、秋は十五夜コンサートなど季節に合わせたイベントも行われており、六華苑は市民憩いの場、桑名の文化発信拠点ともいえますね。
私自身、小学生の時に六華苑でピンホールカメラづくりと撮影会に参加したことがあります。老若男女さまざまな人に愛される六華苑ですよね。 六華苑で行われるイベントはInstagramなどで発信しているので是非チェックしてみてくださいね。
ガーデンツーリズム~伊勢國(いせのくに)お庭街道~
国の名勝にも指定されている六華苑の庭園。庭師さんたちが手入れを欠かさずに行っており、美しい景観が保たれています。 三重県には六華苑以外にも美しい庭園がいくつかあります。六華苑を含めて三重県内の庭園が連携し、『伊勢國(いせのくに)お庭街道』の取組みを行っています。
横山氏庭園(菰野町)
伊奈冨神社(鈴鹿市)
真宗高田本山専修寺(津市)
北畠神社(津市)
旧長谷川治郎兵衛家(松阪市)
玄甲舎(玉城町)
三重県内に存在するこれらの庭園間の連携により、国内はもちろん世界に向けて「みえガーデンツーリズム」を広く発信するとともに、インバウンドを含む伊勢神宮への参拝客に県内周遊と宿泊を促すツアーを実施することで、伊勢神宮へと繋がる道中の「街道」に賑わいを取り戻すべく活動しているんです。
過去と未来をつなぐ「六華苑(ろっかえん)」の調査工事
創建から約100年が経過している六華苑。明治・大正・昭和・平成そして令和、更に永く愛されるように建物の補強工事が行われています。まずはその前段階として令和8年度までは調査工事が行われています。画像は塔屋の壁面です。一見するとただの白い壁…しかし、今回の調査で赤外線撮影を実施したところ、ガラス窓があったと考えられる枠組みが確認できました。是非現地で目を凝らして見てみてください。
調査工事を終えると本格的な調整・保存修理工事に移ります。竣工120年である令和15(2033)年の完了を目指して、六華苑はパワーアップの準備中です!
「六華苑(ろっかえん)」の入場料(入苑料)について
六華苑の入場料(入苑料)は以下の通りです。
一般(高校生以上) 460円(団体料金390円)
中学生 150円(団体料金70円)
※( )内の団体料金は20名以上
※小学生以下は無料。ただし、付き添いが必要
※障害者手帳をお持ちの方は、窓口でご提示ください。(アプリでのご提示も可)
ご本人様及び、付添いの方3名まで入苑無料となります。
ちなみに、六華苑には年間パスポートもあります。1枚3,300円で、購入した年度内であれば何度でも入苑できます(イベントなどにより一部除外日あり)。四季の花々とともに年パスでリピートもアリかも!
アクセス情報について
車でのアクセス・駐車場
<名古屋方面からお越しの場合>
東名阪道「長島IC」下車 → 国道1号線「押付」交差点を右折 →「伊勢大橋西詰」交差点を左折 → 堤防道路を直進すると、右手に六華苑があります(約15分)
伊勢湾岸道「湾岸桑名IC」下車 → 道なりに直進し、「桑名警察署前」交差点を右折 → 県道613号線を直進 → 「田町」交差点を超えて堤防道路を直進すると、左手に六華苑があります(約10分)
<大阪方面からお越しの場合>
東名阪道 桑名IC下車 → 桑名市街方面へ国道421号線を直進 → 国道1号線「中央町」交差点を超えて「桑名港」交差点を左折 → 「田町」交差点を超えて堤防道路を直進すると、左手に六華苑があります(約15分)
○第1駐車場(六華苑の入り口近くにあります)普通車45台/障害者用2台駐車可能です。利用可能日時は六華苑開苑日の9時~17時です。
○第2駐車場(道路を挟んで六華苑の反対側にあります)普通車34台/障害者用2台/大型車5台駐車可能です。利用可能日時は年末年始(12/29~1/3)を除く、毎日9時~17時です。第2駐車場のそばには桑名市観光物産案内所があり、観光パンフレットをもらえたり、お土産の販売もありますよ!
いずれも駐車料金は無料です。
公共交通機関でのアクセス
○JR・近鉄・養老鉄道 桑名駅東口より三重交通バス「田町」下車。揖斐川堤防沿いを北へ徒歩10分
○桑名駅東口より徒歩20分
周辺のおすすめスポット
「六華苑」を訪れるだけではもったいない!六華苑の周辺にはいくつか観光スポットがあります。今回はその一部をご紹介!せっかく桑名に来たんやから、ぜひ寄ってみてな〜!
諸戸氏庭園
六華苑から徒歩5分程度の距離に初代諸戸清六の邸宅があります。江戸時代に豪商山田彦左衛門が建てた屋敷を初代清六が購入して大規模な普請を行い、拡張・整備したものです。庭園面積はなんと8,000坪!
原則非公開ですが一般公開もされ、春には菖蒲や藤が、秋には紅葉が楽しめるんです。建物は国重要文化財であり、庭は国の名勝に指定されています。
せっかくならば六華苑と併せて巡ってみてくださいね!
諸戸氏庭園
・JR・近鉄「桑名駅」から「市内循環バス寺町」下車・徒歩で約10分
・東名阪自動車道「桑名インター」から車で約20分
いかがでしたか?
この記事では桑名市の「六華苑(ろっかえん)」について徹底解説してきました。
最後にもう一つコンドルの遊び心について紹介…!階段の手すりやある部屋の暖炉にはハートの意匠が…是非探してみてくださいね♡
そして六華苑の入苑者数はもうすぐで150万人を迎えるそうです!150万人を迎えたときは記念イベントが開催されるかも…!
是非訪れてみてくださいね!
六華苑
入苑料:一般(高校生以上)460円
中学生150円
9時~17時
※ただし入苑受付は16時まで
月曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日の翌日、12月29日~1月3日
第1駐車場 普通車45台/障がい者用2台
第2駐車場 普通車34台/障がい者用2台/バ大型車5台
JR・近鉄「桑名駅」から「市内循環バス田町」下車・徒歩10分
東名阪自動車道「桑名IC」から車で約20分
伊勢湾岸自動車道湾岸「桑名IC」から車で約15分
近くのスポット
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