知られざる絶景のお店で夏の景色を楽しんで。伊勢～熊野の絶景の飲食店4軒を紹介します！

記事制作 / みえ旅アンバサダー　家田美央

▼ 目次

• 志摩市志摩町にある絶景の小さな食堂「トッポリーノ」
• 手作り料理とスイーツでおもてなし
• 絶景と可愛いを兼ね備えた小さな食堂
• トッポリーノの営業案内・アクセス
• 熊野市の徐福伝説が残る場にあるカフェ「徐福茶屋」
• こだわりのコーヒーと地元で採れたみかんジュース
• 熊野古道伊勢路最古の道を歩く人の足休めにも
• 徐福茶屋の営業案内・アクセス
• 音楽家が営む熊野市波田須町のカフェ＆ゲストハウス「天女座」
• カフェの名物メニューをご紹介！
• およそ2か月に一度のペースで音楽ライブも開催
• 天女座カフェの営業案内・アクセス
• 穏やかな伊勢湾を望む伊勢市二見町のカフェ「まるかふぇ」
• カダイフで巻いた名物エビフライがSNSで大人気！
• 窓際の席は早い者勝ち！できるだけ予約を
• まるかふぇの営業案内・アクセス

みえ旅アンバサダーの家田美央です。

普段はフリーランスのライター、フォトグラファーとして三重県中を飛び回っています。

いろいろなお店を訪れる中で、ついつい目を奪われる絶景に出会うことがあります。

そこで、私が出会った絶景のお店をご紹介していきましょう。

まず第一弾は、伊勢市から熊野市にかけての知る人ぞ知る絶景のお店4店舗です。

※この記事は2025年3月末から5月にかけ、取材・作成しております。

志摩市志摩町にある絶景の小さな食堂「トッポリーノ」

「トッポリーノ」は、志摩市志摩町にある小ぢんまりとした落ち着いた雰囲気の食堂です。

店内にはテーブル席とカウンター席がありますが、来客はほぼすべての人がテーブル席を選びます。

なぜか？

それはもちろん「絶景」も一緒に楽しみたいから。

ガラス戸を開けてみればこんな感じ。

この抜け感。爽快以外の何ものでもありませんよね。

沖には島が浮かんでおり、左が小島、右が大島と言われる離島です。

大島は、年に一度、海の安全を守る女神・市岐島姫命（いちきしまひめ）が里帰りすることを祝う祭り「潮かけ祭り」の会場となる島です。

地元の人は「大島が見える」と、この景色をとても喜ぶのだそう。

もともとここは店主である伊藤さんのお母様が美容院を営んでいた場所。

志摩町で飲食店営業をしようとお店探しをしていた伊藤夫婦でしたが、なかなか納得いく物件を見つけられずにいました。

そこで思いついたのが、自分が生まれ育った母親の美容院。

何ものにも代えがたいこの絶景もあり、この場所にお店を開くことを決めたんだそう。

手作り料理とスイーツでおもてなし

このお店の自慢は景色だけではありません。

長く飲食店で働いてきた店主夫婦の手により作られる、手作りの料理とスイーツ目当てのお客さんが多くいます。

取材時は「真鯛のカルパッチョ（850円～）」と、「志摩産カツオの自家製ツナと新玉ねぎのトマトソース（1,000円）」のスパゲティをいただきました。

カルパッチョは志摩で獲れた季節の魚を使うので、どんな魚なのかはその日のお楽しみ。食べるドレッシングとして人気の自家製のにんじんドレッシングがたっぷりとかけられています。

志摩産カツオの自家製ツナは、低温調理にかけた地元産のカツオを使用。カツオの他にマグロを使って作ることもあるそう。

イタリア産トマトで作る手づくりのトマトソースとの相性抜群です。

タバスコの代わりに、熊野生唐辛子ソースが一緒に出されるので、辛みの欲しい人はそれを使ってください。

食後に「バスクチーズケーキ（単品350円、ランチとセットで300円）」と「コーヒー（単品350円、ランチとセットで200円）」も注文。

ケーキのプレートに描かれる可愛いイラストはケーキを注文した人すべてに行われているサービスで、誕生日などの記念日をあらかじめ伝えておけば、メッセージなどを書いていただけるそう。イラストはその時々で変わるので、何が出てくるかはお楽しみに。

生クリームとよつ葉のクリームチーズをたっぷり使ったというバスクチーズケーキは、しっとり濃厚で滑らかな口当たり。小麦粉を使っていないので重くありません。

ケーキはすべて手作りで、定番のガトーショコラとバスクチーズケーキに加えて季節のケーキを作ることもあるんだそう。

コーヒーは大阪の珈琲焙煎研究所のもの。

この日は深煎りのブラジルで、クセのないすっきりとした味わいでケーキとよく合います。

コーヒーは注文が入ってからハンドドリップしており、浅煎り、深煎り、超深煎りから選べます。さらにアイスコーヒー（ホットコーヒー＋50円）もあり。

絶景と可愛いを兼ね備えた小さな食堂

店名の「トッポリーノ」とはイタリア語で「小さなネズミ」の意味。

小ぢんまりとした店舗にぴったりだと名付けられたそうです。

店主の伊藤さんはかつてFIAT500に乗っており、初代FIAT500の愛称が「トッポリーノ」だったという偶然もあるのだそう。

目の前に海が広がる景観は地元の人でも驚くほどの爽快感で、時々刻々と変わる海や空の色を見ているだけでもワクワクします。

夜営業も行っており、夜は酒にも合うような料理が揃えられているので、そちらもぜひ楽しんでください。

トッポリーノの営業案内・アクセス

【住所】 志摩市志摩町和具1683-2

【電話番号】 0599-77-4223

【営業時間】ランチタイム 12:00～15:00（ラストオーダー14:00）

　　　　　　ディナー17:00～22:00（20:00以降は要予約）

【定休日】 月曜日、火曜日

【公共交通機関でのアクセス】

・近鉄「鵜方駅」前から三重交通「御座港」行バス乗車、「和具学校前」下車、徒歩約7分

【車でのアクセス】

・伊勢自動車道「伊勢IC」から車で約60分

【駐車場】4台（共同駐車場も利用可能）

【URL】公式Instagram

熊野市の徐福伝説が残る場にあるカフェ「徐福茶屋」

秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めてやってきた徐福が漂着した場所として、今も伝説が残る熊野市波田須町。

地域活性化を望む地域住民により建てられ、運営されているのが「徐福茶屋」です。

木製のテラスを備えた可愛らしいカフェは、集落の入り口の一番景色の良い場所に建てられています。

カフェは月4～5日だけのオープン。

オープン日は徐福茶屋のFacebookページで告知されているので、訪れる前には必ず確認を。

かつては弁当や惣菜の販売も行っていましたが、住民の高齢化やコロナ禍もあり、現在はカフェ営業のみとなっています。

今も営業日になると地域住民が続々と集まり、話に花を咲かせています。

話すのはお互いの近況報告、農業や漁業のことなど、この地域に住む人ならではの話題が多いようです。

常連客の誕生日ともなるとカフェスタッフから手作りケーキがふるまわれたりと、どこまでも家庭的で、人々のつながりを感じられる場所です。

80歳代の常連客もここで人に会うのを楽しみに毎回のように訪れています。

こだわりのコーヒーと地元で採れたみかんジュース

店内で提供しているのは、こだわりのコーヒーと、地元で採れたみかんジュースの2品です。

スタッフは群馬出身で波田須に移住した相川さんと、新鹿町でみかんを育てる近藤さんの2人。

相川さんがお店に入るときは、相川さんが自ら焙煎したコーヒーを丁寧にハンドドリップで提供してくれます。

近藤さんはお隣の新宮市にある珈琲店から仕入れた豆からコーヒーを淹れてくれますので、どのコーヒーが飲めるのかは時の運。

また、みかんジュースは季節によってみかんの種類が変わるのが楽しい一品です。

コーヒーは300円、みかんジュースは400円と、手を出しやすい価格なのも嬉しい限り。

天気の良い日はぜひ絶景のテラスを利用してみてください。

徐福の宮やJRのローカル線などが見えて、郷愁を誘う景色が待っています。

熊野古道伊勢路最古の石畳の道を歩く人の足休めにも

近くには熊野古道伊勢路最古の石畳が楽しめる「波田須の道」があり、古道歩きをした人が足を休める様子も見られました。

歴史や伝説に満ちたロマンあふれる場所で、絶景と地元民とのふれあいを楽しみに訪れてみませんか？

徐福茶屋の営業案内・アクセス

【住所】 熊野市波田須454-3

【電話番号】 なし

【営業時間】13:00～16:00（日によって変更あり）

【営業日】 公式Facebookページで確認を（不定期で月4～5日）

【公共交通機関でのアクセス】

・JR東海紀勢本線「波田須駅」から徒歩約15分

【車でのアクセス】

・熊野尾鷲道路「新鹿IC」から車で約7分

【駐車場】4台（無料）

【URL】公式サイトはこちら

音楽家が営む熊野市波田須町のカフェ＆ゲストハウス「天女座」

「徐福茶屋」からほど近い場所にある「天女座」も、ぜひ訪れていただきたい絶景スポットのひとつです。

ここは音楽家の矢吹紫帆さんと矢中鷹光さんが、理想の音楽ホールを作りたいと全国行脚するなかで出会った運命の場所なんだそう。

もともとは自動車部品工場だった建物が、大工さんや大勢のボランティアの手を借り、音楽ホール、カフェ、ゲストハウスとして生まれ変わりました。

なんといってもまずはカフェからの絶景をご覧ください。

いかがですか、太平洋を一望できるこの解放感！

美しい緑と海が広く採られた窓いっぱいに広がります。

店主の矢吹さんはアメリカで行われるSXSWへの出演経験もある音楽家で、海から登る朝日を背景にシンセサイザーを演奏する生配信も積極的に行っているそう。

海外からのアクセスや問い合わせも多くあるのも、この景色を見れば納得ですよね。

カフェの名物メニューをご紹介！

カフェは主に土曜日、日曜日、祝日に営業されています。

名物はくじらの形をしたご飯が可愛い「天女カレー（しおサイダー付き、1,200円）」。

優しい味わいかと思いきや、最後にピリッとスパイシーであと引く味わい。

また、来店5日前までの予約で、「押し寿司セット（2,000円）」も楽しめます。

手作りの押し寿司はほっとする味わい。

矢中さん自慢の「エッグノッグケーキ」も付いているので、ぜひ楽しんでほしい一品です。

予約をすればベジタリアン対応料理も作ってもらえるので、まずはお気軽にお問い合わせを。

およそ2か月に一度のペースで音楽ライブも開催

音楽ホールでは2か月に一度くらいのペースで様々な音楽ライブを開催。

矢吹さんが即興で音楽を奏でながら、ペットのミミズクのクーちゃん（矢吹さんの背景にいます！）が自由自在に飛び回る、唯一無二の体験が楽しめます。

また、熊野市波田須町はアニメ「凪のあすから」の舞台となったことで、アニメファンによる聖地巡礼も盛んにおこなわれているそう。

ここにしかない、ここでしかできない体験をしに、今度の休日に訪れてみませんか？

天女座カフェの営業案内・アクセス

【住所】 熊野市波田須640-15

【電話番号】 0597-86-1024

【営業時間】11:00～15:00ごろ

【営業日】 土曜日、日曜日、祝日（予約の際は営業日以外でも利用可能）

【公共交通機関でのアクセス】

・JR東海紀勢本線「波田須駅」から徒歩約23分

【車でのアクセス】

・熊野尾鷲道路「新鹿IC」から車で約8分

【駐車場】10台（無料）

【URL】公式サイトはこちら

穏やかな伊勢湾を望む伊勢市二見町のカフェ「まるかふぇ」

伊勢志摩観光の途中に訪れてもらいたいのが、伊勢市二見町にある「まるかふぇ」です。

二見町の名所である夫婦岩からも歩いて行ける距離にあり、Instagramなどで情報を得た観光客も多く訪れます。

白い建物の2階にお店があります。

窓からは波静かな二見の海がいっぱいに広がりますので、ぜひとも窓際の席に座っていただきたい。

神前海岸には夏場になると海水浴客も多く訪れるので、家族連れにもおすすめです。

カダイフで巻いた名物エビフライがSNSで大人気！

Instagramで人気を集めているのは絶景だけではありません。

このお店オリジナルの「カダイフ海老フライ（単品1,200円、ランチセット1,700円）」も大人気なのです。

「カダイフ」とは中東や東地中海地域で作られる極細の麺状の生地で、これを大きめのエビに巻き付けて揚げてあります。

パリパリのカダイフとプリプリのエビの食感が楽しい一品です。

他にもから揚げ、ハンバーグ、豚の生姜焼きなどの手作り料理が豊富にあります。

ランチタイム（11:00～14:30）には、ご飯、みそ汁、漬物、副菜小鉢2品が付くランチセットで注文すると、ドリンクが200円OFFに。

6月からはお子様メニューが新たに登場したのも嬉しいポイントです。

定食以外にもパンケーキ、フレンチトースト、クレープなどの手作りスイーツもそろいます。

二見の海をイメージした真っ青なゼリーで作る「二見クリームソーダ バニラアイスのせ（650円）」は、暑い夏に頼んでほしいメニューのひとつ。

窓際の席は早い者勝ち！できるだけ予約を

来店予約の際は窓際の席を希望する人が多いため、景色の良い席は早い者勝ちなので、できるだけ早めに予約をするのがおすすめです。

太陽の光が強い夏場も良いですが、空気の澄んだ冬場には富士山を見ることができたりと、美しい景観は四季折々に様々な表情を見せてくれるそう。

美味しい手作り料理と絶景で、心とお腹を満たしに来てください。

まるかふぇの営業案内・アクセス

【住所】 伊勢市二見町江681-5

【電話番号】 070-9333-4029

【営業時間】8:30～15:00

　　　　　　モーニング8:30～11:00

　　　　　　ランチ11:00～14:30

【定休日】 火曜日、水曜日

【公共交通機関でのアクセス】

・JR参宮線「松下駅」前から徒歩約17分

【車でのアクセス】

・伊勢二見鳥羽ライン「二見JCT」から車で約3分

【駐車場】10台（無料）

【URL】公式Instagram