斎王まつり
斎王まつり

NHK『ブラタモリ』シリーズ第5回最終放送!ついにゴールの伊勢神宮へ!斎宮の斎王と二見浦の夫婦岩の謎とは?

掲載日:2025.05.22

NHK『ブラタモリ』シリーズ第5回完結編放送!伊勢神宮へと至る“伊勢路”と呼ばれる道の中でも、江戸からお伊勢参りに向かった人々のメインルート、三重県桑名市から伊勢神宮までをタモリさん一行が旅して、今回ついにゴールの伊勢神宮へ!

まずは巨大な宮殿・斎宮跡へ立ち寄ったタモリさん一行は、伊勢神宮の神様に仕えた「斎王」に出会います。さらに古代の伊勢路と江戸時代の伊勢路との違いに興味津々。

そしてちょっと寄り道して、二見浦の夫婦岩へ。江戸時代の旅人もわざわざ立ち寄った奇跡の絶景を生んだ二見浦では、この地が持つ大地のエネルギーとタモリさんが大好きな中央構造線との関係に気付きます。

ゴールの伊勢神宮では外宮から参拝し、内宮から約500年遅れて誕生した外宮の秘密に迫ります!

 

NHK『ブラタモリ』とは?

街歩きが大好きな、あのタモリさんがぶらぶらと街歩きしながら、それぞれの街の歴史や人々の暮らしに迫ります。想像力豊かなタモリさんが女性アナウンサーと一緒に街を歩き、街並みの中で意外な痕跡を発見しては街の魅力や歴史、文化などを再発見していく、探検散歩番組です。

NHK『ブラタモリ』の4~5月放送分では、江戸から伊勢神宮をめざして歩いたルートや、その周辺のグルメ、歴史を残すスポットなどが紹介される予定です。

この記事では第5回放送分のロケ地を紹介しています!

第5回放送 2025年5月10日(土)毎週土曜19:30~放送
『ついにゴールの神宮へ!斎宮・二見浦』

👇第1回、第2回、第3回、第4回のロケ地紹介はこちらからご覧いただけます。

第4回放送 2025年4月26日(土)毎週土曜19:30~放送
『伊勢神宮への旅・第四夜 江戸を席巻した松阪商人!松阪牛に舌鼓』

第3回放送 2025年4月19日(土)毎週土曜19:30~放送
『徳川御三家の巨大港!超絶技巧の土産!』

第2回放送 2025年4月12日(土)毎週土曜19:30~放送
『鈴鹿名物グルメ!タモリ大興奮の三差路』

第1回放送 2025年4月5日(土)毎週土曜19:30~放送
『4月は伊勢神宮をめざす旅!』

巨大な宮殿・斎宮跡で斎王に出会う

巨大な宮殿・斎宮跡で斎王に出会う

タモリさん一行はまず「祓川(はらいがわ)」を渡り、神宮領へと足を踏み入れました。あと約15kmで伊勢神宮といったところにある竹神社に到着。

ここは「斎宮」といい、かつて巨大な宮殿があったエリアで、1970年の発掘により斎宮跡が発見されました。その広さは、東京ドームおよそ30個分!斎宮には「斎王(さいおう)」という天皇に代わって、天照大神に支える未婚の皇族女性が都から派遣され、約660年にわたり60人以上の皇族女性が斎王を務めたといわれています。

斎王が禊を行った川がまさにタモリさんが渡ってきた祓川。番組内では、毎年開催される斎王まつりで斎王役を務めた女性が実際に衣装を身に着けて登場し、タモリさんとの楽しい会話が印象的でした!

タモリさんが旅してきた伊勢路とは違い、古代の伊勢路が存在していたことが紹介され、平常京・平安京から伊勢神宮への広くまっすぐな道路が築かれており、時代によって伊勢神宮参拝への道も変化してきたことがわかります。

斎宮を後にして、次はちょっと寄り道を!

コラム

国史跡斎宮跡

国史跡斎宮跡

国史跡斎宮跡、かつて斎王が住んだ宮跡といわれ、近くから関係遺跡が発掘されました。斎宮は「いつきのみや」とも呼ばれ、斎王の宮殿と斎宮寮(さいくうりょう)という役所のあったところです。
斎王は、天皇に代わって伊勢神宮に仕えるため、天皇の代替りごとに皇族女性の中から選ばれて、都から伊勢に派遣されていました。

コラム

斎宮歴史博物館

斎宮歴史博物館

国指定史跡斎宮跡の一角に建つ斎宮歴史博物館では、斎宮の歴史を紹介するため、伊勢神宮に使えた未婚の皇女・斎王(さいおう)の役割や、当時の斎宮の様子などを資料や模型、映像を使って分かりやすく紹介しています。
常設展だけでなく、特別展も随時開催しています。

コラム

いつきのみや歴史体験館

いつきのみや歴史体験館

斎宮が最も栄えた平安時代の体験ができる施設。建物は平安時代の貴族の屋敷「寝殿造」をモデルにしており、当時の建築技術を活かし、部材の組み立てに釘を使用していません。
館内では、当時の年中行事や技術・文化を学べる体験講座のほか、十二単・直衣の試着体験も実施しています。また、盤双六や貝覆いなど、古代の遊びも体験することができます。


 

コラム

竹神社

竹神社

明治44年(1911)、旧斎宮村にあった25社の神を合祀して誕生した神社。元は竹川の古里にありましたが、明治時代に野々宮が祀られていた現在の場所に移動。
周辺からは平安時代の大規模な塀列や掘立柱建物の跡が発掘されたため、斎王の御殿があった場所ではないかといわれています。
現在では、花々で飾られた花手水や御朱印を目当てに訪れる人も多い神社です。

ちょっと寄り道して・・・二見浦の夫婦岩へ

夫婦岩

もう少しで伊勢神宮に到着のところで、ちょっと寄り道をしたタモリさん一行は、二見浦にある夫婦岩を訪れました。

「高校の修学旅行以来だなあ」とタモリさん。

実は、この二見浦の様子を見てみると、砂浜と岩場が隣り合わせになっており、なんとも不思議な地形。ここでピン!ときたタモリさん。さすがの地形マニア、すぐにこのエリアが中央構造線上にあることが判明しました。

また、夫婦岩の男岩と女岩の間から登る日の出と富士山のシルエットが描かれている古い図絵を見せられ、夫婦岩が古来より日の出遙拝所とされてきたことを改めて知ることになりました。

コラム

夫婦岩

夫婦岩

夫婦岩は古来より日の出遙拝所として知られてきました。沖合約700m先には猿田彦大神縁りの興玉神石(霊石)が鎮まり、そこは降臨する神の依り代であり、常世の国から神が寄りつく聖なる処と言われてきました。
夫婦岩はこの興玉神石と日の出を遙拝する鳥居とみなされており、夫婦岩を結ぶ大注連縄(おおしめなわ)は1本の長さ35mで男岩と女岩の間は9mあります。

コラム

二見浦

二見浦

伊勢湾に注ぐ五十鈴川の三角州地帯。夫婦岩が有名な二見浦。五十鈴川河口の西側海岸地域は古来より二見七郷と称され、神宮の御塩を貢進してきました。
二見浦は五十鈴川、勢田川の河口より続く砂浜の東端に位置し、背後に音無山、前面に伊勢湾を隔てて知多、渥美半島に対し、右手に神島、答志島を、左に鈴鹿の連山を望みます。
平安朝以来、伊勢の名勝地として知られ、多くの歌にも詠まれ、神宮参拝者が訪れるようになりました。

まずは伊勢神宮 外宮(豊受大神宮)から参拝

伊勢神宮 外宮(豊受大神宮)

写真提供:神宮司庁

伊勢神宮の外宮を訪れたタモリさん一行。

伊勢神宮に訪れたなら、まずは外宮からお参りするのが習わし。外宮に祀られている豊受大御神は、内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神であり、衣食住、産業の守り神としても崇敬されています。

外宮をゴールだと勘違いして、持参した「柄杓」を収めていった旅人も多かったとも伝えられています。

また、ここには外宮の別宮「土の宮」があり、南向きに建てられることが多い鳥居が、なぜかここでは東向きに。ここから西に向かって参拝するのには訳があり、「宮川」に向かって大地の恵みを祈るためだったとのこと。宮川エリアは豊穣の象徴であり、古くから大切にされてきたそうです。

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伊勢神宮 内宮宇治橋と鳥居

伊勢神宮とは?

伊勢神宮は1つの神社ではなく、皇大神宮(内宮)と、豊受大神宮(外宮)を中心とした125社のお宮とお社の総称のことで、正式には「神宮」といいます。
伊勢神宮の中心は内宮と外宮で、日本人の総氏神である「天照大御神」を祀る皇大神宮を内宮と呼び、 天照大御神の食事を司り、衣食住など様々な産業の守り神である「豊受大明神」を祀る豊受大神宮を外宮と呼びます。

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伊勢神宮の外宮前エリア「外宮参道」

伊勢神宮の外宮前エリア「外宮参道」

お伊勢参りはまず外宮から!そして参拝の後には、ぜひ外宮前を散策してみてください。
伊勢神宮の外宮前には、100年以上も続く老舗の銘菓や料亭、オシャレなカフェや人気のチョコレート専門店まで、外宮前ならではのお店がたくさんあります。

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伊勢神宮の博物館 「せんぐう館 」

伊勢神宮の博物館 「せんぐう館 」

伊勢神宮外宮の勾玉池のほとりにあり、2013年の第62回式年遷宮を記念して建設された「せんぐう館 」。
神宮式年遷宮を伝えることを基本理念としており、20年に一度繰り返してきた式年遷宮の工事に使われた道具、神事や装束、神宝などの一部を展示する施設です。


 

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伊勢神宮の御朱印は全部で7つ?

伊勢神宮の御朱印は全部で7つ?

伊勢神宮とは125の宮社の総称をいいます。その中でも、御朱印をいただけるのは7社であるのをご存じですか?
伊勢神宮に参拝した証にいただく「御朱印」について、いただくための時間や場所、7社を1日で巡るルートなどを詳しく紹介しています。

伊勢神宮内宮へと続くおはらい町の参道も「伊勢路」

おはらい町

内宮宇治橋前から五十鈴川に沿って続く「おはらい町」は内宮の鳥居前町として発達してきました。伊勢特有の切妻・入母屋・妻入り様式の土産物店や銘菓の老舗、旅館が軒を連ね、神宮道場や祭主職舎などの歴史的建造物もあります。

 

コラム

おはらい町大特集!グルメ・お土産・体験の人気23スポットを詳しく紹介します

おはらい町大特集!グルメ・お土産・体験の人気23スポットを詳しく紹介します

伊勢神宮を参拝した後は、お土産もグルメもお伊勢さんならではの体験を満喫したい!
宇治橋から五十鈴川沿いに続く約800mの石畳の通り「おはらい町」には、そんな願いを叶えてくれる魅力あふれるお店がたくさん立ち並んでいます。
銘菓や旅館の老舗、歴史的建造物もあり、石畳の道を歩くだけでレトロな雰囲気を味わう事ができる大人気のおはらい町のグルメ、お土産、体験スポットをチェック!

コラム

伊勢神宮おはらい町の絶品食べ歩きスイーツ

伊勢神宮おはらい町の「絶品食べ歩きスイーツ10選」を紹介します!

伊勢神宮に参拝に訪れる人が通る参道「おはらい町」。伊勢神宮にお参りにしたら「おはらい町」で食べ歩きスイーツを堪能しましょう!おはらい町に並ぶ数々のお店から、食べ歩きにぴったり&SNS映え間違いなしのスイーツを紹介します♪

コラム

伊勢神宮おかげ横丁やおはらい町の食べ歩き絶品グルメ

【2025年版】 伊勢神宮おかげ横丁やおはらい町の「食べ歩き絶品グルメ18選」を紹介します!松阪牛や牡蠣などの地物素材から絶品スイーツまで!

伊勢神宮に参拝に訪れるなら必ず立ち寄って楽しんでほしい「食べ歩きグルメ」。「おはらい町」や「おかげ横丁」で楽しめる食べ歩き絶品グルメ! 参道に並ぶ数多くの店の中から、食べ歩き伊勢志摩グルメや撮影必死のSNS映えグルメを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください♪

伊勢路の旅を振り返って

伊勢路の旅を振り返って

NHK『ブラタモリ』シリーズ第5回放送は伊勢路シリーズ最終回!ついにタモリさん一行は、今回のゴールである伊勢神宮にたどり着きました。

「最初は何があるのかと思ったが、伊勢路が見たいというのは来て通って、初めてわかることだ」とタモリさんはコメントしていましたね。

今回のシリーズでは、タモリさんの好きな「三差路」の他にも、伊勢路にまつわるグルメや鈴鹿サーキットなどの人気スポットが取り上げられていました。また、江戸時代に流行っていたことや当時の宿場町の様子も取り上げられていました。

みなさまもタモリさんが歩いた伊勢路、ぜひ歩いてみてはいかがでしょうか。


▶NHKブラタモリ番組公式サイト(外部サイトにリンクします)

観光三重 編集部の画像

観光三重 編集部

NHK『ブラタモリ』シリーズ第5回放送は伊勢路シリーズ最終回!ついにタモリさん一行は、今回のゴールである伊勢神宮にたどり着きました。
かつて栄えた「斎宮」。現代に再現された「斎王」とタモリさんの会話が印象的でした。 また、夫婦岩では太陽の下に富士山が写る姿が魅力的でしたね。
伊勢路付近では、今回のシリーズで取り上げられたもの以外にも、当時からのグルメや歴史が体感できるスポットがたくさん残っています。
今回の放送をきっかけに、ぜひ伊勢路を訪ねてみてください!

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