

NHK『ブラタモリ』シリーズ第3回放送!タモリさんが鈴鹿サーキットを激走!徳川御三家の巨大港と超絶技巧の伊勢路土産も!
掲載日:2025.04.23
シリーズ第3回放送!伊勢神宮へと至る“伊勢路”と呼ばれる道の中でも、江戸からお伊勢参りに向かった人々のメインルート、三重県桑名市から伊勢神宮までの90kmに及ぶ道を、タモリさんが旅します。
グルメ街道でもあった“伊勢路”で名物餅が生まれた理由を解き明かした後は、独特の形状に心奪われる、徳川御三家が作った巨大港の秘密に迫ります。
また、お伊勢参りのお土産として江戸時代に人気を博した“伊勢型紙”の驚異の職人技に思わず息をのむタモリさんにも注目です。
鈴鹿から津にかけて、タモリさん一行が次々に街道の魅力を解き明かします!
NHK『ブラタモリ』とは?
街歩きが大好きな、あのタモリさんがぶらぶらと街歩きしながら、それぞれの街の歴史や人々の暮らしに迫ります。想像力豊かなタモリさんが女性アナウンサーと一緒に街を歩き、街並みの中で意外な痕跡を発見しては街の魅力や歴史、文化などを再発見していく、探検散歩番組です。
NHK『ブラタモリ』の4月放送分では、江戸から伊勢神宮をめざして歩いたルートや、その周辺のグルメ、歴史を残すスポットなどが紹介される予定です。
この記事では第3回放送分のロケ地を紹介しています!
第3回放送 2025年4月19日(土)毎週土曜19:30~放送
『伊勢神宮への旅・第三夜 徳川御三家の巨大港!超絶技巧の土産!』
👇第1回、第2回のロケ地紹介はこちらからご覧いただけます。
タモリさんが鈴鹿サーキットを激走?名物餅発祥の秘密はサーキットにあり!

今回のスタート地点は、なんと鈴鹿サーキットのレース場!ここには、伊勢路で名物餅が生まれた理由が隠されていました。
鈴鹿サーキットのレース場が位置する場所は、ちょうど台地の端の部分。もともとあった池を残し、それらを避けるように特異な形に設計されています。この池は、鈴鹿市の稲作に重要な役割を果たしており、現在もサーキットの周辺が田園地帯となっています。
番組内で紹介された「諸国豊作一覧見立番付」には㔟州(伊勢の国)の「白子米」、「田丸米」、「松坂米」がされていました。今回の鈴鹿市に限らず、伊勢の国のあらゆる地域で、名物餅の原料であるお米やもち米などが盛んに作られていたことがわかります。
コラム
伊勢神宮参拝者が「餅街道」で食した名物餅
桑名から伊勢までの参宮街道は別名「餅街道」とも呼ばれ、街道沿いには「おかげ参り」の旅人をもてなす道中食として親しまれた名物餅が。現在も多くのお店でそれぞれ個性のある名物餅を楽しむことができます。 なが餅、へんば餅、赤福、おきん餅など、味わい深い餅グルメは、三重県のお土産として人気があります。
コラム
鈴鹿サーキットで開催されている「F1日本グランプリ」
F1日本グランプリは、全世界のモータースポーツファンが注目するレースです。
例年は秋ごろに開催されていましたが、2024年の春開催に続き、2025年も春の開催となり、4月4日(金)、4月5日(土)にフリー走行が行われ、予選は4月5日(土)、決勝は4月6日(日)に行われました。
餅といえば欠かせないお茶「伊勢茶」

伊勢神宮への道“伊勢路”で親しまれてきた名物餅。今でも“餅街道”として三重県内の各地で美味しいお餅が大人気です。
お餅のお供といえばお茶が欠かせません。三重県で生産されるお茶“伊勢茶”も、古の時代から人気の伊勢路グルメの引き立て役だったようです。
人工的に河口の形を変えた白子港
次に訪れたのは、クランクのある道の先にある“白子港”。川の河口を人工的に曲げて、防波堤と平行に川を引き、船を駐留させることができるスペースを設けた白子港は、水上ネットワークの拠点として栄えました。
当時は田園に飛来する鶴(食用)を狩るための鷹狩りが行われていました。鷹狩りは江戸時代、将軍や大名の嗜好とされており、白子徳川御三家の一つである「紀州藩」の飛び地領として管理されていました。「鶴は美味しく、当時は鍋にして食べられた」という記録も残っています。
驚異の職人技が生み出した江戸時代から続く人気のおみやげとは?

お伊勢参りを目指す人々が歩いた“伊勢路”には、グルメのほかにも様々な楽しみがありました。
その中でも、鈴鹿の地で人気となった軽くて持ち帰りやすいおみやげ“冨久絵”(ふくえ)。伊勢型紙で作られた、切り絵“冨久絵”は、着物などを染める際の型紙であり、この地で作られ、染める技術とともに各地に広がっていきました。
番組の中で紹介されていた「伊勢型紙資料館」では、非常に細密で繊細な型染に、タモリさんも「こんな染物は見たことがない」と絶賛!
現在でも、伊勢型紙で染められた反物や、小物類などが販売されています。
コラム
伊勢型紙資料館
伊勢型紙資料館は、江戸時代末期の建物で白子屈指の型紙問屋であった寺尾斎兵衛家の住宅を修復して、平成9年に開館しました。寺尾家は江戸時代から伊勢型紙の生産から販売までを行い、行商範囲は東北地方から関東一円にも及んでいました。伊勢型紙資料館では、型紙資料などを収蔵・展示しています。
コラム
伊勢型紙おおすぎ
伊勢型紙(いせかたがみ)は、三重県鈴鹿市に伝わる国指定伝統的工芸品。江戸小紋・京友禅・浴衣などの文様の型染めに用いられる型紙ですが、高い技術により彫刻された型紙自体貴重で美しいものです。伊勢型紙おおすぎ(株式会社大杉型紙工業)では、本来染色用具である伝統工芸伊勢型紙の技を生かしたインテリア・ご贈答用の品々を製造・販売しています。
京都からの合流地点にある常夜灯
ブラタモリの第3回放送の最後に訪れたのは、江戸橋。津市の志登茂川に架かるこの橋は、参勤交代で江戸に発つ藩主をここで見送った事から名付けられたと伝えられています。
この橋を渡れば紀州藩の管轄地。橋の手前で江戸への出発を見送った当時の様子が目に浮かぶようです。橋の袂に残る常夜灯には献燈が灯り、伊勢参りに行く人々の安全や、神宮などへの感謝や安泰を祈るものだったそうです。
また、常夜灯付近は江戸時代、伊勢路に向かう江戸からの旅人と京都からの旅人の合流地点でした!現在、三重県の県庁所在地である津市は、かつて宿場町として栄えていました。
第4回以降のロケ地は?
ブラタモリの第4回放送(4月26日(土))では、江戸時代の宿場町、三重県津市に残る“高虎の名城”を堪能。タモリさんも驚く「江戸・日本橋を席巻した松阪商人のビジネス術」に迫ります。
また、グルメロードでもある伊勢路で日本が誇る世界のブランド“松阪牛”に舌鼓!
第4回放送後にも、タモリさんがたどった番組の撮影場所や関係スポットなどを紹介していきますのでお楽しみに!
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