【桑名市】毎月「三」と「八」がつく日は三八市(さんぱちいち)へ!寺町通り商店街で楽しむ食べ歩き&お買い物レポート

三重県桑名市にある「桑名寺町通り商店街」。普段はどこか懐かしく、ゆったりとした時間が流れる全蓋式アーケード街ですが、特定の日にだけ、活気に包まれるのをご存知でしょうか? それが、毎月「三」と「八」のつく日に開催される「三八市(さんぱちいち)」です。一歩足を踏み入れれば、そこには威勢の良い掛け声、香ばしい醤油の匂い、そして山積みになった旬の食材が。今回は、地元の人々に長年愛され続ける「桑名の台所」の、心温まる賑わいを徹底レポートします!

寺町商店街マップ

三八市の朝は心地よい賑わいから。午前8時30分、街が動き出す合図

三八市の朝は、商店街の店主たちがシャッターを開ける音と、露天商が荷解きをする軽やかな音から始まります。公式な開始時間は午前8時半頃ですが、お馴染みの常連さんたちは、それよりも少し前からお目当ての品を求めて集まり始めます。

地元の「台所」を実感!新鮮野菜と伊勢湾の海の幸

三八市の真髄は、露店に並ぶ「生鮮食品」にあります。近隣の農家さんがその日の朝に収穫したばかりの泥付き野菜や、伊勢湾・赤須賀漁港から届いたばかりの魚介類が、お買い得価格で並びます。

「これ、どうやって食べるのが美味しいの?」と店主に聞けば、「煮付けがいいよ!」「塩焼きが一番!」と、美味しいレシピまで教えてくれる。この双方向のコミュニケーションが、三八市の楽しさです。

人気レストランのお弁当やお惣菜・人気店のパンなども!目移り必至のラインナップ

そして市の楽しみは、生鮮食品だけではありません。実は、地元で人気のレストランやカフェが、この日のために用意する「お弁当」や「お惣菜」、「焼きたてのパン」などが隠れた主役なんです。

「おなかが空いているときに出かけてしまうと、ついつい買いすぎてしまう」――これは三八市を訪れる誰もが経験する、幸せな誘惑です。

人気店のパンも販売されています!

美味しい香りの誘惑に勝てずに試食タイム

大正9年創業の老舗「保々屋」さん。店頭で焼き上げられる朝市限定の「大判焼き(130円/個)」。アツアツの生地に上品な甘さのあんこが詰まった逸品。ほかにも季節に合わせて4〜5種類の“三八市限定”菓子が登場するので、訪れるたび新しい旬の味に出会えます。

餅菓子工房 「大黒屋」さん 人気の焼きたてみたらし(120円/本)甘くない醤油味の柔らかいおだんご

大黒屋 黒棒(950円/1/2本 1,800円/本)冬季限定3月末までの販売 黒糖味のおだんごで、スライスして食べます。

軽くトーストしても美味しい!

安納芋鬼まん(250円/個)

紫芋鬼まん(200円/個)*写真は紫芋

明治末期創業、志ぐれ蛤で有名な「貝増」さんの“三八市限定”の海老天むす・貝柱おにぎり(130円/個)。他にも玉子焼き(350円/本)や天ぷら、フライなどお惣菜も充実しています。

驚きの新食感!「桑部の竹」を美味しくいただくサステナブルな逸品

「ちょっと一口、食べてみませんか?」と声を掛けられ足を止めたのが、地元・桑名市桑部(くわべ)地域の竹を活用して販売している露店。そこでいただいた、たけのこご飯(500円/パック)に驚かされました。

実はこれ、少し大きくなりすぎてしまったタケノコを食べやすくに加工し、具材として使ったもの。シャキシャキとした絶妙な歯ごたえと、少し甘めの味付けがお米の甘みを引き立て、ついついもう一個と手が伸びてしまう美味しさです。

大きくなりすぎたタケノコを使った味付けメンマ(500/70g入) 醤油味・ピリ辛トマト味・ラーメン味の3種類(この日は2種類の販売)

さらに驚いたのが、たけのこグラノーラ(1,620円/袋)。竹をローストし粉末状にしてミックスしたもので、食感を楽しみながら竹に含まれる豊富な食物繊維やミネラル類を手軽に摂れるのだそう。放置竹林という地域課題を「美味しさ」に変える、桑名発の新しい取り組みに注目です。

*詳しくは公式HPをチェック ➡ 竹で紡ぐ暮らし|株式会社まるしげ

掘り出し物がいっぱい!衣料品から日用品まで並ぶ「蚤の市」のワクワク感

三八市で売られているのは、食べ物だけではありません。アーケードの隅々には、帽子、靴下、エプロン、さらには昭和レトロな調理器具まで、多種多様な品物やお店が並びます。寺町商店街は2015年(平成27年)には中小企業庁の「がんばる商店街30」に選定されていて、閉店数も減少しています。

三八市を120%楽しむためのポイント

ここで、初めて三八市を訪れる方へのちょっとしたコツを伝授します。

  • 「午前9時~10時」がベストタイミング! 

8時半から始まりますが、すべての店が出揃い、かつ品揃えが豊富なのが10時頃 。お昼を過ぎると店仕舞いを始める露店も多いので、早めの到着がおすすめです 。

  • エコバッグと小銭を準備!

「ちょっと買うつもりが、気づいたら大荷物」が三八市あるある 。大きめのエコバッグと、100円玉などの小銭を多めに用意しておくと、お買い物がとってもスムーズです 。

  • 会話も楽しんで! 

照れずに「今日は何がおすすめ?」と話しかけてみてください 。美味しい食べ方や、街の耳寄りな情報がもらえるかもしれませんよ !

桑名城下の記憶:なぜこの場所に「市」が立ったのか?

ここで少し、歴史についてもご紹介しましょう。この商店街は緩やかにカーブしています。ちょっと不思議に感じますよね?実はこの道、かつての「桑名城」の外堀に沿って作られたものなのです。

江戸時代、ここは「桑名別院本統寺(通称:ごぼさん)」の門前町として栄えました。戦後、焼け野原となったこの場所を復興させようと、店主たちが自ら川を渡り、新鮮な物資を運んできたのが現在の「三八市」の始まり(昭和28年)。まさに桑名の人々の「バイタリティ」が形になった市なのです。

商店街の一画にある「ごぼさん」。境内には松尾芭蕉の句碑も。

まとめ:人の温もりと季節の流れを感じる、特別な「三」と「八」の日

三八市では、大型ショッピングモールでは味わえない店主との掛け合いや、季節の移ろいを感じる食材、そして古き良きものや新しい物との出会いがたくさんありました。次の「三」か「八」がつく日は、ぜひ桑名寺町通り商店街へ「おいしい」と「温かい」を探しに出かけてみませんか?

「地域の人に喜ばれるイベントを定期的に開催しています」商店街振興組合 佐藤理事長

三八市(さんぱちいち)の基本情報

  • 開催日:毎月3, 8, 13, 18, 23, 28日(※13日はお休みです)
  • 開催時間:午前8時半頃 ~ 正午過ぎ(お店によって異なります)
  • 場所:桑名寺町通り商店街(三重県桑名市)
  • アクセスJR・近鉄「桑名駅」より徒歩約15分。
  • 駐車場:商店街の無料駐車場34台。商店街周辺に有料コインパーキングあり。
  • 三八市当日は非常に混雑するため、公共交通機関の利用をおすすめします。

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EM&T

運送事業を営む傍ら、ふと手にしたドローンにどっぷりハマりドローン事業まで立ち上げました。現在は空撮で人目線では見ることができない様々な魅力や個性を発信しています。
三重県は公私共に関わりが深く、魅力あるコト・モノ・場所が沢山あると知りました。普段見られない視点からその魅力を伝えて「行きたい、知りたい、感じたい」をお届けしていきたいです!
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