【2025年6月25日更新】きほく燈籠祭2025とは?チケットは必要?きほく燈籠祭2025の日程や見どころを徹底解説します!

掲載日:2025.06.25

三重県紀北町の夏の風物詩「きほく燈籠祭」はダイナミックな大燈籠や夜空を彩る色鮮やかな花火など美しい景色を見ることができます。この記事では「海のねぶた」とも呼ばれる「きほく燈籠祭」の見どころやアクセス、チケットの販売有無、屋台の出店情報などについて詳しく解説します。

▼ 目次

きほく燈籠祭とは?

↑観光三重 第62回フォトコンテスト グランプリ受賞作品

きほく燈籠祭とは、三重県南部東紀州エリアに位置する紀北町で行われる、年に一度の夏の一大イベントです。

きほく燈籠祭では地域の皆さんによるステージイベントをはじめ様々な催しが行われます。中でも注目は町民が力を合わせて作り上げる「大燈籠」、そして色とりどりの「花火」です。それぞれ十分な見ごたえがありますが、この「大燈籠」「花火」の競演はきほく燈籠祭の代名詞ともいえます!

次の章からは町民のみなさんが守り続けてきた祭りの歩みや見どころについて詳しく紹介していきます。

開催概要

・今年のテーマ:~紀北町20周年、四條畷市友好都市提携30周年~

・会場:紀北町長島漁港(三重県北牟婁郡紀北町長島)

・開催日:2025年7月26日(土)

花火打ち上げ:19:30〜20:30 予定

きほく燈籠祭の歴史

1928年(昭和3年)、旧紀伊長島町の赤羽川の川開きイベントとして、時の青年団が数百羽の都鳥型燈籠を流したのがきほく燈籠祭の始まりです。

当時、東紀州の夏の風物詩として全国に広く知れ渡っていましたが、若者の流出、予算不足などの理由により、1974年(昭和49年)を最後に中断することとなりました。

時は流れ1987年(昭和62年)。「全国に誇れるものは何か」と地元の商工会青年部を中心とする若者たちが立ち上がり、町の未来への思い、そして伝統復活への熱い思いが燈籠祭を復活させました。製作した大燈籠は長さ35mを超え、更に華麗な姿となって13年ぶりに蘇ることとなったのです。

上の写真は復活して1回目の大燈籠「龍」です!力強い龍の姿は「これから祭りを通して紀北町をどんどん盛り上げていくぞ!」というパワーが伝わってきます。

今年で復活38年目。町民の方を中心に、たくさんの方々の協力の中で燈籠祭は今に至ります。

きほく燈籠祭でしか見ることができない花火「彩雲孔雀」と海に浮かぶ大燈籠の競演は、祭りの代名詞となっています。
2022年にはきほく燈籠祭の花火を撮影したTwitterの写真投稿が1.4万いいねを超えるなど注目を集めました。
(上記写真は2017年の大燈籠「孔雀」広げた羽が見事ですね!)

きほく燈籠祭2025の見どころ

きほく燈籠祭は、地域の人々が能動的に企画・参加し、行政とのパートナーシップや地域の企業の協力など、様々な立場の方が一体となって作り上げる祭です。

毎年製作される大燈籠は、町に伝わる民話の主人公や縁起物をモチーフにして製作。実行委員のメンバーを中心に、老若男女たくさんの方々が協力して作り上げます。

また、町内の保育園、幼稚園、小学校、中学校では箱型燈籠を製作するなど、みんなで作り上げる体験型、交流型の祭として発展してきました。

ここからはきほく燈籠祭の3つの見どころについて紹介します。

町民で作り上げる海のねぶた「大燈籠」

↑2023年の大燈籠「福籠(ふくろう)」

毎年テーマによってつくられる大燈籠を製作します。当日は海に浮かべられ、海上で光輝く大燈籠と間近でみる花火との競演を楽しむことができます。

復活36回目となる今年の大燈籠は「大口真神(おおぐちまかみ)」を製作します。
熊野古道にも生息していたというニホンオオカミを神格化したもので、今年元旦に起こった石川能登半島地震、近い将来起こるであろう南海トラフ地震など、不安な状況が続く中、今後の紀北町の平和と安全を永遠に守る守り神として製作します。

大燈籠製作は5月から始まります。作っているのは、プロではありません。子どもからお年寄りまで、様々な職業の方々が集まり、みんなの知識や技術を集結して大燈籠を作り上げています。みんなの思いが詰まった大燈籠が海に浮かび光る姿を会場でぜひご覧ください。

■大燈籠 「きーほくんとくっすん」(画像はイメージです)
<大きさ>
高さ:5.3m、幅:2.3m、全長:9m
総重量:1t、電飾:LED白電球300個
<製作期間>
2025年5月9日(金)〜7月25日(金)

数字を見るだけでも燈籠が相当大きなものであると伺えますよね。テーマの決定はその年の1~2月ごろに行われます。その後図面の設計や材料の発注などを行い、ようやく制作に入るのが5月ということで、約半年の期間を経て大燈籠は形になります。

この過程を知った上で見ると、多くの人の想いを乗せた大燈籠が浮かぶさまは感動的ですよね。

夜空を彩る海の孔雀「花火」

きほく燈籠祭の花火は約3,000発打ち上げられ、中でも注目は打ち上げ場所である紀伊長島港の地形を生かした「彩雲孔雀」という花火プログラムです。雄大に海上を進む”海のねぶた”大燈籠と彩雲孔雀の競演はきほく燈籠祭最大の見せ場です。

きほく燈籠祭の花火プログラムをつくり上げているのは、燈籠祭実行委員会の「花火室」のメンバー。花火の色や構成をはじめ花火に関することすべてを担い、プログラムを作りあげているのです。

※花火には有料観覧席・入場券はありません。無料で入場可能です。
※お早めの場所取りが必須です!

花火観覧のためのチケットはある?

きほく燈籠祭には2025年現在、観覧のための有料席はありません。そのためチケット販売などもありません
みなさま無料で見ていただくことができますよ。ただし、当日は早めの場所取りをおすすめします。

まちあかりストリート&サブ会場

まちあかりストリートでは、町内の子どもたちが製作したミニ燈籠と箱型燈籠を飾り、会場内を優しく彩ります。サブ会場では、熱中症対策にミストトンネルを設置します。涼しいミストでクールダウンしてください。

▶イベントスケジュール(16:30〜19:10)

16:30 オープニングイベント/あいさつ・あめまき
16:45 KIHOKUキッズダンスチーム
17:15 PHAT DANCE STUDIO
17:45 KIHOKU戦隊アババインショー
18:15 孫太郎太鼓
18:30 賀楽多
19:00 太鼓コラボ演奏

屋台の出店はある?

2025年のきほく燈籠祭では、飲食・物品販売ブースの屋台やキッチンカーの出店があります

飲食・物品販売ブース「とうろう市」

2025年7月26日(土)午後1時30分より

店舗数などの詳細がわかり次第追記予定です!

会場内にトイレはある?

会場内には一般用仮設トイレを設置予定です。

アクセス・駐車場・交通規制について

会場は三重県紀北町長島の紀伊長島港です。

公共交通機関でのアクセス

JR紀勢線「紀伊長島駅」から徒歩約15分
(特急南紀号の停車駅ですが、本数が少ないので余裕を持ったご移動を!)

・名古屋から 約2時間
・津から   約1時間
・伊勢から  約1時間

なお、きほく燈籠祭当日は、以下のとおり、臨時列車が運行されます。
・上り(松阪・津方面)
臨時普通 21:22発 津 (23:12着)行き
臨時普通 21:58発 津 (23:50着)行き ※津までの最終列車(各駅停車)
臨時普通 22:45発 松阪(0:02着)行き ※松阪までの最終列車(各駅停車)

・下り(尾鷲・新宮方面)
  普通 20:52発 新宮 (22:43着)行き ※新宮までの最終各駅停車列車
臨時普通 21:14発 尾鷲 (21:45着)行き
臨時普通 21:34発 尾鷲 (22:10着)行き
  特急 21:57発 新宮 (23:14着)行き ※最終特急列車:停車駅(尾鷲、熊野、新宮)
  普通 22:06発 熊野市(23:24着) ※熊野までの最終列車(各駅停車)

車でのアクセス

紀勢自動車道「紀伊長島IC」から車で約10分

・名古屋から 約2時間
・津から   約1時間
・伊勢から  約1時間

駐車場について

・会場外に駐車場を設置予定(有料 料金は未定)

※会場内に駐車場はありません

交通規制について

こちらについては未定ですのでわかり次第追記します!

いかがでしたか

いかがでしたか?この記事では三重県紀北町の夏の海を彩る一大イベント「きほく燈籠祭2025」について解説してきました。

地元のみなさんの「紀北町を盛り上げたい!」という熱い想いが祭りを作り上げていると、この記事を書きながら感じました。

最大の見どころである海のねぶた「大燈籠」と海の孔雀「花火」の競演は一見の価値があります!ぜひこの機会に紀北町の皆さんの想いが詰まった「きほく燈籠祭2025」で夏の思い出作りに訪れてみませんか?

 

【きほく燈籠祭に関するお問い合わせ】
紀北町燈籠祭実行委員会(ふれあい広場「マンドロ」内)
TEL080-8705-2612 FAX050-3488-1769

E-メール kihokutourou@gmail.com
ホームページ https://www.touroumaturi.com/

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観光三重 編集部

この記事の制作を通じて、紀北町のみなさんの地元愛の強さを感じました。一度は途絶えた祭りを復活させ、自分たちのアイデアで唯一無二の「大燈籠と花火の海上競演」を作り上げました。この記事を通して紀北町の皆さんの祭りにかける熱い想いやきほく燈籠祭の魅力が伝われば幸いです。

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