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月はじめに朝活を!「朔日参り(ついたちまいり)」とは!?朝粥や朝市など毎月1日のおかげ横丁の魅力をご紹介!

掲載日:2023.06.23

伊勢市に「朔日参り」という文化があるのを知っていますか?朔日まいりとは、月の最初の日に氏神様にお参りするようになったのが始まりと言われています。一年の最初の日、お正月に皆さんが初詣に行くのと同じように、月を区切りとして神様に感謝の気持ちを伝えます。1日限定の人気のお餅や、朝市や朝粥など、1日のおかげ横丁で体験できる朝活を取材してきました!

伊勢では、毎月1日に伊勢神宮へお参りする朔日参り(ついたちまいり)という風習があります。
これは、月の初めに早起きをして、ひと月無事に過ごせたことを感謝し、新しい月の無事をお祈りするもの。内宮前ではこの朔日参りの参拝客をもてなそうと、様々なお店が早朝から営業しています。

そんな中でもひときわ有名なのが、赤福の「朔日餅(ついたちもち)」。早朝から行列ができるほど大人気で、早い時は午前7時前に売り切れてしまうこともあるそう。そんな「朔日餅」を買うため、赤福本店に行ってきました!

 

全11種が勢ぞろい!朔日餅特集もあります♪
食べられるのは年1度!赤福の朔日餅(ついたちもち)を特集しました♪

★赤福本店で名物餅を買う!

伊勢を代表する銘菓「赤福」では毎月1日(1月は除く)に「朔日餅(ついたちもち)」を販売しています。
このお餅は特定の店舗でしか販売されておらず、本店では毎月1日長蛇の列ができることでも有名ですね。なるべく行列の待ち時間を短縮して手に入れるためには、前日の17時から本店前で配布される「受付番号票」を手に入れましょう!

私は17時少し前に現地へ着いたのですが、もう本店裏には行列ができていました。そこで早速行列に並びます。

17時から配布されますので、受付番号票を受け取りましょう。

今回、私は98番をゲット。結構早い番号なんじゃないでしょうか?
受付番号票は、前日の17時から、当日の早朝3時30分まで配布されています。

そして当日(12月1日)。

早朝3時30分から列整理券の配布が始まりますので、それまでに本店前へ向かいます。

時間になると番号の書かれたプラカードを持った係員さんが現れますので、そこで自分の受付番号票を渡し「列整理券」と交換します。

前日に受付番号票を手に入れなかった人もここで列整理券がもらえるので、なるべく列の前方に並べるよう早起きを頑張りましょう!
そして4時30分になると、係員さんの案内でようやく行列が作られることになります。

ここではまず列整理券の順番に行列を作り、その後ろに列整理券を持たない人が並ぶことになります。
行列は赤福本店裏の橋を越え、左へ曲がり五十鈴川沿いにずっと続いています。

人気のお餅が販売される月はこの行列が何百メートルも続き、待ち時間が数時間になることも。
最後尾にはプラカードをもった係員さんがいるので、この時間以降に来た人はここへ並んでくださいね。

行列に並ぶ人にお話をうかがったところ、県外から毎月来ている方もいらっしゃって、その人気のほどがうかがえました。

そしていよいよ4時45分から販売開始。

両手一杯に袋を下げる人や、なんと段ボール箱ごと箱買いする人も!その熱気に圧倒されます。1人につき何個まで、といった購入制限はありません。

20分ほど並んだ後、ついに12月の朔日餅「雪餅(6個入り620円、10個入り1030円、9個入り化粧箱1500円)」を手に入れました!

雪餅はもろこし粉入りの餅生地で上品な甘さのこしあんを包んだ餅菓子で、表面にはうっすらと雪が積もったような飾りがされています。

化粧箱の意匠も月ごとに異なるので、その違いも楽しんで下さいね。


【赤福本店】
住所 伊勢市宇治中之切町26
電話番号 0596-22-7000
公式URL http://www.akafuku.co.jp/
営業時間 5:00~17:00(繁忙期変更有り) 
※毎月1日(1月を除く)は4:45~
 休業日 無休
 アクセス 伊勢市駅、近鉄宇治山田駅からバス15分「神宮会館前」下車

★朔日粥で心も体もポカポカに

さて、念願の朔日餅を購入できたので、冷えた体を温めるためにも、おかげ横丁の「すし久」で温かい朝粥をいただきましょう。

おかげ横丁では毎月1日に早朝営業を行っており、普段は手こね寿司などの郷土料理を出す、こちらの「すし久」では「朔日粥」として、月ごとに異なるお粥を1日の早朝のみ提供しています(4時45分~)。
12月のお粥は、冬至に食べると風邪を引かないと言われている「冬至南瓜」の風習から、かぼちゃを入れた「冬至粥(600円)」です。

小ぶりの丼にたっぷり入った熱々のお粥と、だし巻き玉子、季節の焼き魚(取材時はカマス)、小鉢(取材時はゴボウの煮物)、漬け物がセットになっています。
このお粥を楽しみに毎月通っている人も多く、焼き魚や小鉢も月替わりなので飽きさせない内容です。

出汁のしっかりきいたお粥とホクホクのかぼちゃの甘みが冷えた体にしみいります~~。
※1月1日はお正月だけの特別メニューを用意。

【すし久】
住所 伊勢市宇治中之切町20
電話番号 0596-27-0229
公式URL http://www.okageyokocho.co.jp/
営業時間 10:30~19:30(19:00LO) ※毎月1日は4:45~
休業日 無休(但し毎月1日、末日、火曜日の夜間営業はなし)
アクセス 伊勢市駅、近鉄宇治山田駅からバス15分「神宮会館前」下車

★おかげ横丁では朔日朝市を開催

温かいお粥でお腹が満たされたら、おかげ横丁を少し歩いてみましょう。

1日には4時頃から「朔日朝市」が催されており、みずみずしい季節の野菜や果物、嬉野とうふ、牡蠣燻製、きんこ芋など地元生産者が作る加工食品、焼き栗の屋台などなど、様々な商店が軒を並べていて、早朝からとても賑やかです。

出店者は月ごとに変わるので、その季節季節のものが手に入りますよ。
またすし久以外の飲食店でも、うどん、雑炊、そばなど朔日だけの限定メニューがあり、通常の営業時とは異なるおかげ横丁の楽しみがいっぱいです。

【おかげ横丁】
住所 伊勢市宇治中之切町52
電話番号 0596-23-8838
公式URL http://www.okageyokocho.co.jp/
営業時間 11月~2月9:30~17:00(2月の土曜日、日曜日、祝日は17:30まで)、
     3月~7月・10月9:30~17:30(4月~7月の土曜、日曜、祝日は18:00まで)、
     8月~9月9:30~18:00(繁忙期は変更有り)
     ※毎月1日は店舗により異なる
休業日 無休
アクセス 伊勢市駅、近鉄宇治山田駅からバス15分「神宮会館前」下車

★伊勢神宮へ参拝し、ご来光を拝む

さて、空もだんだん明るくなってきたので、伊勢神宮内宮へ参拝に行きましょう。
早朝のキンと冷えた空気の中、玉砂利を歩き、心静かにお参りします。
丁度、今の時期は宇治橋からの日の出が拝めるとあって、多くの参拝者と一緒に朝日が昇るのを待ちます。

温かな太陽の光を浴びて今月も無事で良い一ヶ月になることを予感しながら、伊勢を後にしました。
楽しくて美味しくてすがすがしい気持ちになれるこの朔日参りを、毎月の習慣とする伊勢市民が多いのも納得。

毎月1日は早起きをして、伊勢へと足を運んでみませんか?


全11種が勢ぞろい!朔日餅特集もありますよ♪
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赤福餅

赤福

伊勢志摩

伊勢市

創業宝永四年と書いた金看板をかかげた古風な切妻造りの建物で、店先にある赤い大きな竈が湯をたぎらせる姿も奥ゆかしく、伝統の味を今も守り続ける。あんにつけた三筋は五十鈴川の清流を、白い餅は川底の小石をあらわす。名の由来は‘赤心慶福’という言葉から。(赤子のような素直な気持ちで、人様の幸せを自分のことのように喜ぶの意味)

おかげ横丁

伊勢志摩

伊勢市

伊勢神宮内宮の門前町の中程に、伊勢路の代表的な建築物が移築・再現されている。この地方の魅力が凝縮されているので、三重の老舗の味、名産、歴史、風習、人情まで、一度に体感でき、毎日がお祭のような賑やかさの中に、どこか懐かしいゆったりとした時間が流れる癒しの場。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮)

伊勢神宮 内宮(皇大神宮)

伊勢志摩

伊勢市

およそ2,000年前、垂仁天皇の御代から五十鈴川のほとりに鎮まります皇大神宮は皇室の御祖先であり、我々国民から総氏神のように崇められる天照大御神をお祀りしています。 内宮の入口である宇治橋をわたり、玉砂利を敷き詰めた長い参道を進むとそこは神域。「心のふるさと」と称される日本の原風景が広がります。 お伊勢まいりの特設サイト「初めてのお伊勢まいり 伊勢志摩を歩く」はこちら

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