アートの生まれる街、亀山。亀山のアートは道にあり 宣伝
亀山市には、江戸時代の街並みが残る旧東海道関宿があります。歴史ある街の営みを通して育まれ、継承されてきた景観や文化、食はアートのよう。近年新たに完成したスポットとともに亀山の魅力をご紹介します。
1.アートの生まれる街、亀山
江戸時代から継承される「道」の文化
亀山市内にある「関宿」は、江戸時代の街並みが残る東海道47番目の宿場町です。
関宿はかつて、お伊勢参りや参勤交代の人々が行き交い賑わいました。
現在は東西・南に高速道路が通っており、関西圏にも東海圏にもアクセス良好。
今も交通の要といえる街です。
亀山の道を行き交う人々の間で生まれた交流は文化となり、歴史とともに紡がれてきました。
特に関宿の街道には、文化的・歴史的な様相が色濃く残っており、訪れる人を楽しませてくれます。
そして、2023年1月には亀山の駅前の風景が刷新され、亀山市出身の彫刻家・中村晋也氏制作の銅像が建立されました。
亀山の道は、深い歴史と新たな駅前の風景を繋いでくれました。
道が、過去から未来へと新たに創造するパワーを掻き立ててくれるのかもしれません。
まさに「亀山のアートは道にあり」です。
さらに…亀山ではアートを身近に感じる機会が多数あります。
亀山出身の芸術家の作品が街なかに
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亀山駅前広場には亀山出身の彫刻家・中村晋也氏による銅像が建立され、新設された亀山市立図書館内には同じく亀山市出身である絵本作家・コマヤスカン氏による大きなイラストカーテンが設置されました。
亀山市にゆかりのある芸術家の作品をパブリックアートとして常に楽しめるようになっています。
芸術の祭典「亀山トリエンナーレ」
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トリエンナーレとは、イタリア語の「3年に一度」という意味で、3年に一度開催される大型(または国際)の芸術祭のことを指します。
亀山市では独自の芸術祭が定期的に開催されています。2008年に年に1度開かれる「アート亀山」として開始され、2014年以降は3年ごとに開催するトリエンナーレ形式になりました。
会期中は、商店街や、街道沿いの豪商の旧家跡、武家屋敷、神社仏閣など、街じゅういたる所にアートが展示されます。
2.関宿を楽しむ
関宿とは?
東海道五十三次の中の、江戸から数えて47番目の宿場町、関宿。
東海道五十三次は、江戸時代に整備された五街道の一つで、東海道にある53の宿場のことを指します。
風光明媚な場所が多く、浮世絵、和歌、俳句の題材にもしばしば取り上げられました。
関宿には、江戸時代の面影が残る街並みが1.8kmにわたり、約200軒ほどの建物が連なっています。
街道を歩いていると、江戸時代にタイムスリップした様な気分を味わえますね。
関宿は、昭和59年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
江戸から明治期にかけて建てられた町屋が残されているほか、補修・新築される建物も、昔からの景観を守る形で木造の格子や建具が施されています。
街道沿いには貴重な歴史的建造物もあるため、ゆっくり歩いてみると様々な発見があるかもしれません。
會津屋(あいづや)で山菜おこわと蕎麦をいただく
會津屋は、「関で泊まるなら鶴屋か玉屋、まだも泊まるなら会津屋か」と謡われたほどの大旅籠(おおはたご:宿のこと)でした。
現在はその歴史的な建物を受け継ぎ食事処へと生まれ変わりました。
「地産地消」と「手作り」にこだわり、竈(かまど)で蒸しあげられた「名物山菜おこわ」(亀山ブランド認定)や、出汁が効いた「街道そば」が人気です。
大正時代の竈で蒸し上げる山菜おこわ
山菜おこわは、大正時代の竈を使って蒸しあげます。
竈ならではの強い火力で蒸された三重県産のもち米とうるち米は、モチモチかつしっとり。
米を蒸す際に、おこわの具材として入っている滋賀県唐戸川産の原木の干し椎茸の戻し汁を入れているため、しいたけの濃縮された旨味も感じられます。
竈体験も開催中
竈を使って、火起こしや、米炊き、地元産の無農薬野菜などの蒸し料理作りを体験することが出来ます。
昔ながらの生活文化を知ることが出来て、なおかつ美味しいごはんもいただける素敵な体験。
詳細は公式HPよりご確認ください。
お薦め定食(税込1,600円)は、山菜おこわ、暖かい蕎麦、甘く炊いた白豆、日替わり小鉢2つ、季節のフルーツ、香の物、煮物椀が並ぶ大満足のメニューです。
使用されている野菜は、地元産のものばかり。
地元の旬の野菜を、煮物や香の物などで美味しくいただけるのは嬉しいですね。
蕎麦の出汁は、上質な日高昆布と鰹節から丁寧にとり、4種類の醤油を合わせて作られているため、とても風味豊か。
地元産の柚子も入っており、蕎麦をすすると鰹と柚子の香り、そして昆布や醤油の味わいが口いっぱいに広がります。
山菜おこわは、もち米・うるち米のほか、旨味の詰まった三重県産の鶏肉、シャキシャキした山菜、しいたけ、にんじん、ごぼうと具沢山。
それぞれの具材の食感や味わいをしっかりと感じられる一品です。
歴史的な建物の中で、古くから大切に使われてきた竈で蒸しあげられた山菜おこわや、地元産の食材を使った品々をいただく。
格別な時間になること間違いなしです。
會津屋スポット情報
會津屋
0595-96-0995
ホームページをご覧ください。
11:00~17:00
(14:30~簡易メニューにて営業)
月曜、火曜(月曜が祝日の場合は営業)
4台
JR関駅より徒歩10分
名阪国道関インターから車で5分
茶蔵茶房でコーヒーと「関の戸」をいただく
茶蔵茶房は、蔵造りの建物の中でコーヒーやお茶、軽食をいただけるカフェ兼レンタルスペースです。
蔵は細部のデザインまでこだわって造られているため、見ごたえ抜群。
蔵の造りや意匠を通じて亀山の歴史や文化について知れるようになっています。
例えば、外壁には日本の伝統的な建築技法である「鎧しぶき」(鎧のように板を重ねていく張り方)が施されており、関宿の宿場町整備の重要な役割を担った伊勢平氏のクロアゲハの家紋が付いているなどなど。
他にもこだわりの造りが多数あるそう。
建物の造りを眺め、お店の方に亀山の歴史・文化について話を伺いながらコーヒーをいただくのも良いですね。
セルフドリップ式のコーヒー
1階はカウンター式の喫茶スペースとなっています。
セルフドリップ式のコーヒーや日本茶などのドリンクのほか、ホットサンドやスイーツなどの軽食を楽しめます。
自分自身でコーヒーをドリップする「セルフドリップ」方式があるカフェは、現在三重県で唯一だそう。
お店の方にドリップのコツを教えてもらいながら、5分かけてゆっくりコーヒーを淹れていきます。
同じブレンド豆でも、蒸らす時間や注ぐスピード感など、微妙な加減で大きく味が変わるそうです。
自分で淹れた自分だけの味わいのコーヒーなんて、なんだか愛着がわいてきます。
コーヒーのブレンド豆は常に複数種類用意されており、都度メニューが変わります。
日本各地から焙煎豆を仕入れており、味わい・香りは様々。
写真は、すっきりとした味わいが特徴の「銀座空也しずくブレンド」(税込660円)。
いずれのコーヒーメニューも、豆をたっぷり使って時間をかけて淹れるため、しっかりと風味を感じられます。
実は…
茶蔵茶房は、徳川三代将軍・家光の時代から続く和菓子屋「深川屋」が営んでいるカフェなんです。
茶蔵茶房のコーヒーと日本茶には、深川屋の銘菓「関の戸」(亀山ブランド認定)が付きます。
関の戸は、こし餡を求肥で包み和三盆をまぶした一口大の餅菓子。
和三盆の優しい甘みがコーヒーにもよく合います。
アートを楽しむ
茶蔵茶房の敷地内には、SHETA(シータ)氏によるミューラルアート(外壁、塀などに描くアート)が施されています。
SHETA氏は、FILAやCOACH、STAR WARSとのコラボレーションなども手掛ける湘南出身のアーティストです。
関宿の歴史的な街並みを歩くさなかで、茶蔵茶房の中にあるカラフルでポップなテイストのアートに触れると、それぞれの特徴が際立ってより魅力的に感じられますね。
レンタルスペース
茶蔵茶房の2階の2部屋はレンタルスペースとなっており、着付け教室・クラフトやアート作家らの展示会場として利用されています。
また1階のカフェスペースもレンタル可能。
ギャラリーなどで使用されているそうです。
観光に合わせてカフェを訪れたお客さんや、アートを見に来た方、地元の常連のお客さん、レンタルスペース利用の方など様々な方が集まる茶蔵茶房では、楽しい交流が生まれそうですね。
【住所】〒519-1111 亀山市関町新所1765-5
【電話番号】0595-86-5780
【営業時間】10:00〜16:00
【休業日】木曜、その他不定休
3.駅前の新スポット&グルメ
ヤマトタケル・オトタチバナヒメ銅像
亀山市出身の彫刻家・中村晋也氏が制作
2023年1月、亀山市駅前広場のリニューアルに合わせて新たに銅像が建立され、新しくなった亀山市の玄関口、JR亀山駅では、パブリックアートが来訪者を迎えてくれます。
銅像は、古事記や日本書紀に記された英雄で、亀山市内に伝説が残るヤマトタケルノミコト(日本武尊)と、その妃のオトタチバナヒメ(弟橘媛)をイメージしたもの。
亀山市出身の文化勲章受章者、亀山市名誉市民でもある彫刻家・中村晋也氏による作品です。
いまにも動き出しそうな躍動感、日本武尊と弟橘媛の深い愛を感じる繊細な表情の造りなど、ずっと見ていられる造形美です。2人のロマンの伝説にちなんだ「絆を深める聖地」として、早くも多くの恋人や夫婦が訪れています。
亀山市の新図書館
2023年1月、ヤマトタケル・オトタチバナヒメ銅像の建立とともに、亀山市立図書館も移転・オープンしました。
「学びの場からつながる場へ」と生まれ変わった図書館。
旧図書館は1フロアのみで静かに過ごす図書館でしたが、新図書館は4階建てとなり、会話OKなフロア・スペースも誕生しました。
3階には景色の良いテラスが設置されており、観光に訪れた方が一息つくスポットとしても便利。
電車やバスを待つ間や、少し休憩したい際に是非立ち寄ってみてください。
屋内は開放感たっぷり。
3階フロアにある書架をよく見てみると、棚が低いものから高いものへと順に並んでいます。
これは亀山の山並みを表しているそう。
窓側の棚が低くなっているため、陽の光がたっぷり屋内に入り込んで心地よいです。
開放感あふれるテラス
3階フロアには、広々としたテラスも併設。
テラスからは、新しくなった亀山駅前広場、そして南部丘陵や布引山系が一望できます。
亀山市内には展望台が無いため、高い所から眺められる亀山の景色は少し珍しいかも。
テラスには、山々の景色や電車が行き来する様子を見ながら会話を楽しんだり、食事を楽しむ方など様々な方が来られるそう。(飲食時のゴミはお持ち帰りください)
電車やバス、送り迎えを待つ方にも人気のスポットとなっています。
亀山市出身絵本作家のイラストカーテン
2階はお子さん同士や、親子でコミュニケーションを取りながら過ごせるフロアとなっています。
奥には大きなイラストカーテンがついた「おはなしのひろば」を設置。
亀山市内在住の絵本作家コマヤスカンさんによるイラストで、高さ4m・幅15mのカーテンの中に、可愛い動物などのイラストの他、亀山市立図書館や、市内の祭などが描き込まれています。
イラストの全体を見やすいようにと、全景のものが同フロアの貸出カウンター横に、子どもの目線に合わせて配置されています。
イラストを通じて、亀山出身のアーティストがいることを知れたり、亀山の街そのものについても楽しく知ることが出来るのは良いですね。
2階フロアには壁面書架「本の列車KAMEYAMA号」も設置されています。
列車をイメージしたデザインで、ボックス席内の本に囲まれながら過ごせる、隠れ家のような空間になっています。
楽しく読書に没頭できる素敵なスポットですね。
新図書館は様々な街の人の声が反映されてより便利に
詳しく見てみる
親子で過ごしやすいように...
・授乳室、幼児用トイレを設置
・泣いてしまった子どもや、大きな音が苦手な方が諦めて帰ってしまうことのないように、落ち着くまで過ごせる個室「しずかなへや」を設置
プライバシーを守るために...
・セルフカウンターで、誰かの目線を気にすることなく図書を借りれる
多様な「学びたい人」の需要に応えるために…
・ホワイトボードが設置されたグループ学習室を設置
・点字、大活字、LLブック(誰もが読書を楽しめるようにやさしく読みやすく書かれた本)のコーナーを設置
亀山市について詳しくなれる
図書館のいたるところに、亀山について楽しく知れるコーナーが設置されています。
1階には、亀山市出身の彫刻家の中村晋也氏のほか、志賀直哉氏、江戸川乱歩氏、坂口安吾氏など、亀山にゆかりのある(出身、または亀山が作品に登場する)作家を紹介するコーナーがあります。
そして2階には、亀山の地名の由来や地域に生息する動植物などについて、パタパタとめくって学べる本型の展示がなされているコーナーもあります。
そのほか、亀山の特産品や亀山の企業を紹介するコーナーなどもあり、大人から子供まで、亀山について楽しく深く知ることが出来る工夫が盛沢山ですね。
本との出会いや、人との交流を楽しむ
1階は「本との出会い・市民交流」がテーマとなっています。
カウンター席や、雑誌コーナーは会話OKなため、読書だけでなく、友人と勉強を教え合ったり、市民同士での交流を楽しんだりすることが出来ます。
また1階には、雑誌や漫画など親しみやすい図書も多数置かれています。
普段はあまり本を読まないという方も、電車やバスを待っている間に、気になる本を一冊手に取り、カウンター席に腰掛けてみてはいかがでしょうか?
【住所】〒519-0155 三重県亀山市御幸町318番地1
【電話番号】0595-82-0542
【開館時間】9:00~20:00
【休館日】火曜日(祝日の場合は翌日)、第4金曜日、年末年始、図書特別整理期間
瑞宝軒(ずいほうけん)は銘菓「亀乃尾」とバウムクーヘンの専門店へ
瑞宝軒(ずいほうけん)は、江尾時代後期に「角屋」として創業した歴史ある菓子店です。
鉄道の開通を機に駅前へと場所を移転し、その際に亀山駅の駅長から瑞宝軒と命名されたそう。
創業当初より作り続けられている和菓子「亀乃尾」(亀山ブランド認定)は、大正から昭和期にかけて当時の天皇陛下が伊勢神宮参拝の折に召し上がった献上菓子でもあります。
長らく愛されてきた老舗が、2021年に亀乃尾とバウムクーヘンの専門店としてリニューアルオープンしました。
銘菓「亀乃尾(かめのお)」
写真:亀乃尾2個 税込210円
「亀乃尾(かめのお)」は、江戸時代の初代店主が作った歴史ある餅菓子です。
古今和歌集の賀歌(長寿、繁栄などを祝うもの)を題材にしており、「長命の亀の尾部に長い苔が生える」という瑞象(めでたいことが起こるという前兆)が由来だそう。
国内産の良質な餅米粉の生地はもっちりとした食感。
練り餡には北海道産の厳選された小豆が使用されており、程よい甘みと小豆の良い香りが感じられる逸品です。
新商品「龍乃髭(りゅうのひげ)」
「龍乃髭(りゅうのひげ)」は、瑞宝軒のリニューアルを機に考案されたバウムクーヘンです。
伊勢神宮奉納米「結びの神」の一等米を自社製粉し、一層ずつ丁寧に焼き上げられたグルテンフリーのバウムクーヘンは、しっとりとした食感でふんわりとした優しい甘み。
しっとり感をより楽しめる「ソフト」タイプと、一番外側の生地がさくっと焼き上げられた「ハード」タイプの2種類があります。
写真の龍乃髭ハード プレーンは税込み1,500円、龍乃髭ソフト プレーンは税込み1,400円となっています。
写真上:ソフト酒粕カット 税込230円、写真中:ソフト和紅茶カット 税込230円、写真下:ハード抹茶カット 税込250円
味はプレーンのほか、酒粕・和紅茶・抹茶・チョコがあります。
酒粕は三重県の米どころである伊賀にある老舗「若戎酒造(わかえびすしゅぞう)」のものを使用。
一口食べると、お酒の甘くふくよかな香りが鼻を抜けていきます。
紅茶は、亀山ブランドにも認定されている伊達製茶の「亀山べにほまれ紅茶」が使用されており、華やかな香りが特徴。
龍乃髭・亀乃尾ともに亀山ブランドに認定されているため、龍乃髭の紅茶味は「亀山ブランド同士の贅沢な組み合わせ」として楽しむことが出来ます。
そして、亀山は千年以上続くお茶の産地でもあります。名産品である亀山抹茶を使った抹茶味も大変魅力的ですね。
ほどよい甘さと、ほのかな苦味、抹茶の爽やかな香りのコンビネーションは堪りません。
【住所】〒519-0155 三重県亀山市御幸町231-54
【電話番号】0595-82-3331
【営業時間】9:30~18:30
【休業日】木曜日
いかがでしたか?
亀山市とアートとの関わりや、関宿の街道沿いにあるグルメスポット、亀山市駅周辺にできた新スポットについてご紹介しました。
亀山を訪れた際は、是非新スポットも含めて立ち寄り、楽しんでみてくださいね。
CBCテレビ「よしお兄さんの”みえ”推し!」
2023年4月26日放送回で、”亀山市・関宿”が紹介されました♪
元体操のお兄さん「よしお兄さん」が三重県各地を取材し、記者として三重県の魅力を発信しています!
ぜひ、下の画像をタップして、動画をご覧ください!
撮影モデル:加藤ゆうみさんプロフィール
2018年ミス・ユニバース・ジャパン。
日本とマレーシアを中心に、モデル・タレントとして活動している。美容・健康・旅について、SNSやメディアにて発信中。
記事制作:MSLP
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