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熊野の山深くに鎮座する巨岩・大丹倉と、眺望良好な表丹倉をセットで登る『パワースポット山行』はいかが?

掲載日:2022.06.23

熊野市という街に行ってみると気づかれると思いますが、市内のいろんなところにカタチの奇妙な岩であったり、“ある動物” の姿にも見える岩があったりします。

そんな岩の街(?)熊野の山深くに、高さ約300m、幅約500mはある巨大な岩が威風堂々と鎮座している場所があるんです!

それが熊野市育生町にある、 『大丹倉(おおにぐら)』と呼ばれる岩。


この記事では 巨岩『大丹倉』と、そこから約40分ほど歩いたところにある、熊野山域の眺望良好な山『表丹倉(おもてにぐら)』をセットで紹介していきます。


また、山以外にも この地域のオススメスポットなどを紹介していきますので、併せて参考にしていただければと思います!

☆☆ 記事作成:TAKA ☆☆

三重県の東紀州地域に在住している、ちょっと山登りの経験がある旅人。山のピークを目指すよりも、自然の中を まったり歩くことのほうが好きだったりします。三重県の山の魅力をお届けするのはもちろん、観光スポットとしても魅力的な場所が多い三重県を様々な角度から紹介していきます!

【登山するにあたって注意しておきたいこと】
登山は自然を相手にするので、不確定な要素、予期せぬ事態が起こる可能性が十分あります。 準備をしっかりと、余裕を持った計画をして楽しみましょう


大丹倉・表丹倉について

【大丹倉】は高さ約300mの巨大な岩壁で、その昔 “修験の場” という、山岳地帯で厳しい修行をする場所の一つとなっていました。

頂上には『高倉剣(たかくらつるぎ)大明神』が祀られています。


【表丹倉】は大丹倉から約40分ほど山道を歩いた場所にあり、ここの頂上から眺める熊野山域の景色は見応え十分!

天気が良ければ大峰山系の山並みも見ることができます。


また、大丹倉・表丹倉に共通している “丹” という字は『赤い色』、“倉” という字は『断崖絶壁の山』を表しています。

「ということは、大丹倉や表丹倉は “赤い色をした絶壁の山(岩)なんだね!」と思いますよね?


実際のところは、部分的には「赤っぽいかな?」というような岩はあるんですが、「まさに丹の字の通り!」みたいな岩や土は、ここ大丹倉や表丹倉には少ないのが正直なところ…(^^;)

ただ、この地域全体でみると岩質が赤くなってるものが多いので、県道沿いを走ってるときに “赤い色をした岩” をみれると思います。


運転に支障が出ない範囲で、この地域の岩質を気にしてみてはいかがでしょう^ ^


まずは大丹倉へ

熊野市内から、山に向かって “丹倉(あかくら)林道” と呼ばれる道を終点まで走ると、大丹倉・表丹倉の登山口に到着します。

林道終点には5台ほど車を停めるスペースがあります。


ここから大丹倉へは…

え? 5分!? 



そう、あっという間に着いてしまうんです 笑



苔が綺麗な、雰囲気の良い道を進んでいくと…

大丹倉の巨岩の一部が現れます。 

この巨岩の向かい側に『橿原神宮遥拝所』と掘られた碑があります。

「遥拝所」とは 「遠く離れた場所から神仏などを拝むところ」という意味があり、この碑の先は奈良県橿原市にある神武天皇陵へと繋がっているそうなので、昔の人はこの場所から神武天皇を拝んでいたのかもしれませんね

その距離は??

この場所から奈良県橿原市の神武天皇陵までどのくらいの距離があるか気になりませんか??その距離は実に100キロほど!昔の人は信心深かったのかもしれませんね



大丹倉の巨岩の上へは登ることができるのですが、岩の端は断崖絶壁なので転落等をしないよう十分注意してください!


TAKA 僕のような高所恐怖症の人間には、断崖絶壁の近くまでは とてもいけません…(汗) 


でも、ここからの景色は一見の価値あり!だと思います。

ちなみに、丹倉林道へと向かう 県道52号の途中に大丹倉の全体像を眺められるポイントがあります。

あんなところに行ってたのかと思うと…シビれますねぇ(苦笑)

つづいて表丹倉へ

『表丹倉』は 大丹倉から約40分ほど、緩やかな登り坂が続く登山道を歩いていきます。

登山道は少し荒れ気味なので気をつけたいところ。

ただ、踏み跡や目印はあるので 迷うことは少ないと、今回歩いてみて感じました。


こちらが表丹倉の山頂からの眺望。

眼下には熊野市育生町の集落が広がり、山の方に目を向けると、紀伊半島の背骨とも言える大峰山系の山並みを望むことができる気持ちの良い景色が広がっています。


今回紹介した大丹倉・表丹倉は、このあたりの呼び名でもある “東紀州”の、その地域を代表する10の山『東紀州十座』の一つとして認定されています。

本来は表丹倉のみで一座とされるんですが、大丹倉の岩峰もセットでよく紹介されていますね。


東紀州十座、他の9つの山は いったいどんな山なのか…!?


今後紹介していければと思います!

アクセスについて


熊野市五郷町から和歌山県新宮市 方面へと向かう、国道169号を進み、途中にある県道52号への分岐を曲がります(地図では、表示されている図よりも左上の方になります)

標識なども出てくるので案内に従い進んでいくと、丹倉(あかくら)神社へ行く丹倉林道が出てきます。

道幅が狭い林道を進み 終点まで。


県道52号との分岐から丹倉林道終点までは約4キロ、所要時間は15分ほどとなります。


また、登山口のある丹倉林道終点へはマイカー以外には交通手段がありませんのでご注意下さい。

【丹倉林道へ向かうときの注意点】
県道52号は御浜町の方へとつながっているため、こちら(御浜町方面)からも丹倉林道へと行けますが、道幅が狭いためオススメしません



周辺のオススメスポットを紹介

山から下りてきたあとは、その周辺でオススメの観光地や食べ物屋さんなどを探してみたくなりませんか??


ここからは、この地域に ちょっと詳しいアシスタントの妻(Mさん)とワタシ(TAKA)が「この辺りに来たら ここはオススメですよ!」な場所を3つ紹介しますね。



パワーを感じる『丹倉(あかくら)神社』

大丹倉・表丹倉へと向かう “丹倉林道” の道沿いに ふっと現れる丹倉神社の道標と鳥居。


なんとなく通り過ぎてしまいそうになる場所ですが、通り過ぎたままにしてしまうには 「もったいない!」くらい、ここはパワースポットなんです。

鳥居をくぐって階段を降りていくと現れる、威厳のある大岩。


どうやらこの場所は、熊野三山に参拝者が訪れる以前から根付いたとされる「磐座(いわくら)信仰」という、巨岩を御神体とした自然崇拝があったところだとか。



ここにある巨岩の神秘さは、なんとも言えない不思議な気持ちにさせてくれます。



なお、駐車スペースは数台ですがあります。


アメノウオ伝説が残る『雨滝』


県道52号沿いの一角にある『雨滝(あめたき)』

この辺りは山に囲まれているため雨量も多く、雨滝のように 名の知れた滝もあれば無名の滝など、いくつもの滝が点在しています。

県道から山道を下りること5分ほどで雨滝の近くまで行くことができます。

水が綺麗なので、滝の清らかさが引き立ちます!


また、ここの雨滝は “アメノウオ伝説” が残る 雨乞いの地でもあり、日照りが続くと お寺の鐘を滝つぼに浸けて祈祷したとか。


アメノウオ伝説とは?

その昔、雨滝の滝つぼに棲むという 大アメノウオを、鵜を使って捕ろうとした二人の男がいた。いざ鵜を放とうとすると、どこからともなく僧が現れ、「鵜を放つのは止めてほしい」と嘆願した。二人は承諾し、お腹が空いたので持参した栗飯の弁当を開け、その僧にも ご馳走した。いつの間にか僧の姿が消えたので、二人は「これ幸い」と思い、約束を破って鵜を放った。すると、滝つぼの底から濁り水が大渦を巻き、ものすごい雷雨となったので二人は怖くなって逃げ帰った。翌日行って見ると、滝つぼに鵜と1mもの大アメノウオが死んで浮いていた。岸にあげ腹を裂いたところ、なんと栗飯が入っていたという。





雨滝の入口付近に、2台ほど停めることのできる駐車場があります。



ジビエが味わえる『古民家喫茶・ちゃや』

古民家をアンティーク調の店内に改装し、 こだわりの器たちを使った手作り料理を提供しています。

ジビエを使ったカレーが有名とのことなので、この辺りに来た際はぜひ味わってみたい一品!


今回はタイミングが合わず行けませんでしたが、「店内の内装も素敵だよ!」と、妻のMさんが おっしゃっていましたので、いずれ訪れてみたいお店ですね♪




住所
三重県熊野市育生町長井445
営業時間
11:00〜16:00
定休日
火・水
TEL
0597-82-1505




おわりに

いかがでしたか?


「三重県の南のほうにある山ってどんな山があるの?」と聞かれることが多い この頃。

実際のところ、中部や南部の山に関してあまり知られていない、浸透していないというのが現状だと感じています。


それだったら少しでも 三重県の中部や南部の山のことを知ってもらえるように発信していければいいな、という思いから今回記事を書かせてもらいました。


多くの人が参考になる、山のこと、周辺のオススメ情報などを今後もお届けしていきます!


聖地 熊野をめぐる旅 

絶景スポットにパワースポット、熊野の魅力をめぐる旅のプランを観光三重では紹介しています。

今回お届けした大丹倉や古民家喫茶のことも紹介されていますので 、よかったら どうぞ!





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