龍光寺 本堂を上から下まで埋め尽くす猫の描かれた大涅槃図
龍光寺 本堂を上から下まで埋め尽くす猫の描かれた大涅槃図

【2026年3月鈴鹿】伊勢路に春を呼ぶ『かんべの寝釈迦まつり』と『KAMBE COFFEE STREET』が今年も開催!見どころと最新情報をレポート

掲載日:2026.03.05

春の気配に包まれる三重県鈴鹿市。
「伊勢路に春を呼ぶ」と親しまれる『かんべの寝釈迦まつり』が、今年も龍光寺(鈴鹿市神戸)一帯で開催されます。

お釈迦様の命日に合わせて行われる「涅槃会(ねはんえ)」では、本堂の天井から床までを埋め尽くす巨大な「大涅槃図」が開帳されます。お寺のまわりには約180もの露店も立ち並び、まちは一気にお祭りのにぎわいに。

そして今年は、昨年も人気を集めた『KAMBE COFFEE STREET』(カンベ コーヒー ストリート)が第3回を迎えます。
室町時代から続く祭りの情緒と、コーヒーを片手に楽しむまち歩き。その組み合わせが、鈴鹿の春をやわらかく彩ります。
ご家族や友人たちとともに、歴史ある街並みを歩きながら、かんべのまちの魅力を体感してみませんか。

・『かんべの寝釈迦まつり』:2026年3月14日(土)〜16日(月)
・『KAMBE COFFEE STREET』:2026年3月14日(土)〜15日(日)
※両イベントは同時開催となります。

かんべの寝釈迦まつりとは?

山門前の賑わい。屋台が並び人が行き交う
大迫力の本堂天井画「大雲龍図」
お寺の周辺の賑わい。たくさんの屋台が並ぶ

「かんべの寝釈迦まつり」は、龍光寺で毎年行われるお釈迦様の命日「涅槃会(ねはんえ)」に合わせて、開かれるお祭りです。期間中は日本三大涅槃図のひとつ、16畳もの大きさを誇る大涅槃図が特別に公開されます。

この涅槃図の見どころのひとつが、本来描くことが許されなかった猫の姿が確認できる点です。当時、猫は魔物扱いされ、長らく描かれることが禁じられていましたが、京都東福寺の画僧・吉山明兆(きっさんみんちょう)がその掟を破って描いたというエピソードが広まり、龍光寺の涅槃会は全国的に知られる存在になりました。

地元で長く親しまれてきた「かんべの寝釈迦まつり」には、家内安全や厄除けを願う多くの参拝者が訪れ、境内は毎年にぎわいを見せます。

本堂では涅槃図を前にした「絵解き法話」が行われるほか、貴重な寺宝が特別公開され、歴史の重みを感じる品々は非常に見応えがあります。


また、お寺の周辺には約180もの屋台やフリーマーケットなどが立ち並び、お祭り気分を盛り上げます。
歴史のロマンとにぎやかなお祭り気分を同時に味わえる春のひととき。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

コラム

600年の古刹。龍光寺境内
龍光寺の住職。大涅槃図の前で
龍光寺とても立派な山門

龍光寺はこんなお寺

龍光寺は三重県鈴鹿市にある臨済宗の寺院で、応永30年(1423年)、称光天皇の勅命により創建された歴史ある古刹です。毎年3月に開催される「かんべの寝釈迦まつり」には、多くの参拝者が訪れ、境内はにぎわいに包まれます。

コラム

春の意匠が嬉しい「花供御あられ」を境内で写す
花供御所あられの写真
寝釈迦せんべい。中身はこんな感じ

寝釈迦まつりのお土産と言えば

かんべの寝釈迦まつりのお土産といえばこの2品。春の意匠をまとった「花供御(はなくそ)あられ」と、寝釈迦さまとあの”猫”の姿が楽しい「寝釈迦せんべい」。どちらも祭りの物語を味わいとして持ち帰るにぴったりの銘菓です。龍光寺の境内で販売しています。

かんべの寝釈迦まつりスケジュール

2026年度かんべ寝釈迦まつりのポスター

開催日 2026年3月14日(土) 、15日(日)、16日(月)の3日間

開催場所 龍光寺 
〒513-0801 鈴鹿市神戸2丁目20-8(地図

『かんべの寝釈迦まつり』
-龍光寺涅槃会- スケジュール

 日本三幅の一 大涅槃図御開帳
 ・涅槃図絵説き:3日間 10:00〜随時
 ・涅槃会大法要:15日(日)12:00
 ・寺宝展:三重県文化財「阿弥陀如来像」
  天皇 ・豊臣秀吉 ・徳川家
 ・雅 楽 奉 納 :15日10:30(みえ雅楽会)
 ・奉納演奏:14日(土)10:00神戸高校吹奏楽部

  ねじゃか横丁(鈴鹿市物産展)・露天市 他

交通アクセス 
【自家用車】 東名阪自動車道「鈴鹿IC」から車で約20分 
【公共交通機関】 近鉄「鈴鹿市駅」から徒歩約5分

駐車場
14日(土)、15日(日)は神戸小学校グラウンド臨時駐車場が利用できますが、周辺は交通規制がされるので公共交通機関のご利用がおすすめです
地図

 

コーヒー片手にかんべのまち歩き「KAMBE COFFEE STREET(カンベ コーヒー ストリート)」で、まちの魅力を存分に味わう。

大勢の人が訪れる、KAMBE COFFEE STREET
青空の下に旗めくフラッグ
マップを手にもつ人々
大勢の人で賑わうkambecoffeestreet
亀山から出展の「suku」

『かんべの寝釈迦まつり』でにぎわう街を舞台に、コーヒーを片手に街歩きを楽しむ「KAMBE COFFEE STREET」が今年も同時開催されます。

「歩くことで、この街の魅力をもっと知ってほしい」そんな思いから2024年にスタートしたこのイベントも、今年で3回目。今回は企画にさらなる工夫を凝らし、街歩きの醍醐味をより深く感じられる構成へと進化しました。

市内外の人気コーヒー店や焼き菓子店に加え、今年からはアート展示や着物での街歩き体験、さらには平成9年に閉業した銭湯「紀元湯」の内部公開も実施。昨年より規模を拡大し、約45店舗が15のエリアに分かれて出店します。

祭りの熱気に包まれながら、かつて宿場町として栄えた「かんべ」の歴史や人の温もりに触れる。香り立つ一杯とともに過ごすひととき。その楽しみは、今年さらに広がりそうです。

 

開催日 2026年3月14日(土)、15日(日)2日間

開催場所 龍光寺山門前(朝8:00 OPEN!)、慎福寺、ジェフリーすずか前広場を中心に 周辺には15のエリア会場が点在しており、歩いて巡ることができます

最新情報と詳細は 
Instagramでご確認ください

KAMBE COFFEE STREET 公式アカウント
    

交通アクセス 
【自家用車】 東名阪自動車道「鈴鹿IC」から車で約20分
【公共交通機関】 近鉄「鈴鹿市駅」から徒歩約5分
駐車場 14日(土)、15日(日)は神戸小学校グラウンド臨時駐車場が利用できますが、周辺は交通規制がされるので公共交通機関のご利用がおすすめです(地図


コラム

イベントを2倍楽しむ!特製マップを活用しよう

KAMBE COFFEE STREETを楽しむには、全15会場を網羅した案内マップを手に入れて、まち歩きをより深く楽しみましょう。
裏面にはまちの見どころガイドや、作家 中條ていさん(映画『アイミタガイ』原作者)の寄稿文も。イベントを思う存分楽しむには欠かせない、情報満載のマップです。 
参加店舗にて配布。鈴鹿市観光協会でも入手できます。また当日も各会場で配っているのでぜひ手に取ってみてください。

コラム

KAMBE COFFEE STREETのオリジナルトートバッグ販売中

昨年好評を集めたオリジナルトートバッグが、今年も登場します。
まち歩きにちょうどいいサイズ感で、気軽に肩に掛けて散策を楽しめるのも魅力のひとつ。
数量限定での販売となるため、気になる方は早めにチェックしてみてはいかがでしょうか。
◯前売り1,800円(税込)
◯当日 2,000円(税込)
サイズ 幅42✕縦31✕マチ10
お問い合わせはInstagramの公式アカウントまで

TV『ブラタモリ』で話題に。タモリさんが歩いた伊勢街道を歩こう

F1グランプリが開催される三重県鈴鹿市。その中心部にあるかんべは、かつて神戸城を中心に栄えた城下町。いまも城跡が残り、歩けば昔の面影が感じられます。

昨年のNHK『ブラタモリ』では、タモリさんがこの町を通る「伊勢街道(いせかいどう)」を歩きました。神戸の見附やあぶい旅館、立石餅の歴史が紹介され、かんべのまちは全国的に注目を集めました。

その伊勢街道は、『かんべの寝釈迦まつり』や『KAMBE COFFEE STREET』の会場と重なります。番組と同じ道を、歩けるということです。

紹介された「あぶい旅館」では、『KAMBE COFFEE STREET』に合わせてイベントも開催。

祭りとコーヒーと、歴史の道。春の神戸を、ぜひ歩いてみてください。

 

歩いて、味わう。かんべの3軒

かんべの街には個性あふれる飲食店が点在しています。長く愛されきた老舗もあれば、近年評判を集める実力店も。
地元はもちろん、遠方からも足を運ぶ人がいる。それぞれ魅力ある3軒のお店を紹介します。

コラム

「Motive」石窯で焼き上げる本格ピッツァ

三重県産小麦を低温で48時間熟成させ、薪窯で一気に焼き上げる本格ピッツァ。
チーズ職人が手がけるナチュラルチーズとともに生まれる一枚は、2019年版ミシュランガイド愛知・岐阜・三重でビブグルマンにも選ばれています。
*日曜定休 鈴鹿市駅より徒歩3分

コラム

名物ハンバーグはボリューム満点
レシート裏に心温まるメッセージ
店内の様子
洋食Mogu 外観

「洋食 Mogu」お腹いっぱい笑顔になる洋食屋

関西で修業を重ねた店主が腕をふるう、洋食一筋のお店
お腹いっぱいになるボリューム満点の料理と確かな味で支持を集め、テレビなどでも紹介される人気店。レシートの裏に添えられる手描きのひとことにも、この店のキャラがにじみます。
*月曜定休 鈴鹿市駅より徒歩3分

コラム

「喫茶みまつ」鉄板ナポリタンが名物のレトロ喫茶

昭和レトロな雰囲気が漂う、かんべの老舗喫茶みまつ。
鉄板で熱々のまま提供される鉄板ナポリタンが名物。祭りやまち歩きの合間に「コーヒーでいっぷくしに来て」と店主は語ります。
*日曜定休 鈴鹿市駅より徒歩1

伊勢路に春を呼ぶ かんべの町を歩こう

春の訪れとともに、街中が活気と温かな空気に包まれる鈴鹿市神戸(かんべ)
室町時代から続く『かんべの寝釈迦まつり』で歴史の重みに触れ、大涅槃図に描かれた秘められた猫の物語を辿る。そして、現代のこだわりが詰まった『KAMBE COFFEE STREET』で、お気に入りの一杯を片手に街の路地をそぞろ歩く。

伝統的なお祭りの賑わいと、今の感性が心地よく溶け込むこの3日間は、かんべと言うまちが持つ重層的な魅力を、存分に堪能できる機会ですね。
この春、軽やかな足取りでかんべのまち歩きへ出かけてみませんか?


兼子ヤクの画像

兼子ヤク

【編集後記】
私はかんべの町の中にある高校に通っていました。
あれから四十年になります。

店は入れ替わり、なくなった場所もある。
どこかで「この町も少しずつ色褪せていくのだろう」と思っていました。
ところが、取材で町を歩き、人に話を聞くうちに違和感が生まれました。

この町は衰えていない。
むしろ、新しい芽が出ている。

若い人たちが歴史や文化に目を向け、
町の地層に静かに根を張ろうとしている。
だからでしょうか。
この町は年を取るのではなく、更新している。
古い街は、実は新しい。
今回の取材で、そんなことを思いました。

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