取材レポート

【サ活】テントサウナの聖地!日本初、ひょっとして世界初? 滝壺でととのう、飛雪の滝でテントサウナ体験。

掲載日:2020.03.05

近ごろ、TVやSNSなどのメディアで話題になる言葉、”サ活”。”サ活”とは、「サウナを楽しむ活動」のこと。サウナ愛好家、すなわちサウナーたちは、スパや銭湯では飽きたらず、ユニークなサウナの噂を聞きつけては、全国に足を運び、”サ活”を楽しみます。そんな”サ活”という言葉が生まれるほどのサウナブームの最中、ひときわ異彩を放っているのが、三重県紀宝町にある「飛雪(ひせつ)の滝キャンプ場」のテントサウナ。なんと、美しい水が絶えず降り注ぐ滝壺にダイブできる”サ活”ができる究極のサウナです。「マツコ会議」で「テントサウナの聖地」と紹介されたほど、テントサウナ好きから大注目!近隣の観光もあわせて、濃密にご紹介します!‬

【ライタープロフィール】

ムロタマユ。正月生まれ、東京育ち。よく食べ、よく遊び、よく喋る。フィンランド旅行でサウナにハマってnoteにサウナ初心者旅行記を掲載。ふだんは気まぐれ音楽イベンター、chamberとして、いろいろ企画中。

水着の男女が楽しそうに、滝壺で水浴びをしています。一見、爽やかな夏の一コマのようですが、これは2月上旬の三重県。この日の水温、だいたい8℃。この光景、サ活を楽しむサウナーにとっては「最高!」ですが、サウナをまだ知らない方々にとっては、さぞ奇異に映ることでしょう。

じつは私もつい先日まで「サウナ=我慢大会」「水風呂? 命が惜しくないのか?」などと思っていました。サウナが苦手どころか、立派なアンチ。

ところがそういう人ほど、究極のものに触れたときのショックが大きい。そう、私は半年前、本場・フィンランドで目覚めてしまったのです。サウナに。

(4日間で6つ巡ったサウナ初心者フィンランド旅行記は、自身のnoteに書いています!)

以来、フィンランド的サウナを求めて情報の海をさまよっていたのですが……なんと三重県に、フィンランドにすら存在しないであろう、とんでもないサウナがあったのです。

思い立ったらすぐ行ける、究極のテントサウナ beside the 滝壺。すなわち「サ滝」!

そんなわけで行ってきました。日本のきれいな水を浴びるべく、「飛雪の滝キャンプ場」のテントサウナへ……。

いざ、サ滝へ出発!

飛雪の滝キャンプ場」は、三重県の南端。和歌山県との県境、世界遺産・熊野古道の熊野エリアにあります。

首都圏からは、便利な夜行バスが毎晩出ています。埼玉・大宮発で、バスタ新宿にも停車するのですが、都内住みの私たち夫婦はあえて横浜からスタート。

なぜなら、スカイスパYOKOHAMAがあるから。
ここはファンが多いサウナなのですが、はかったように高速バスターミナル上階に位置します。サウナからサウナへ……”サ活”、サウナ旅行としては完璧です。おやすみからおはようまで、どこまでもサウナがつづきます。

夜景の見えるスパで、ギリギリまで過ごしてから乗車!

23時05分。これから片道9時間なので、フィンランド行きとさほど変わらない。
ですが三重交通のバスは、3列独立シートで仕切りカーテンやコンセント付き、ビジネスクラス並のフルフラット。それでたった1万円ちょいですから。
なにより、乗車直前までのサウナのおかげで、高速バスが苦手な夫も爆睡です。

朝8時05分。キャンプ場には一つ手前の三交新宮駅前のほうが近いのですが、朝早すぎて何もない。そのため、終点の勝浦温泉まで行って天然温泉でリフレッシュするのがオススメです。

紀伊勝浦駅(写真左)真ん前にある「OYO ホテル&レンタカー660」は、高速バス旅行者のために用意されたかのごとく、天然温泉が朝6時から営業しています。ありがたい。お風呂の窓を開けられるので、ちょっとした露天風呂気分です。

さっぱりしたところで、近くの漁港まで散策。勝浦はまぐろで有名です!

今回はキャンプ場の佐竹さんに車で迎えに来ていただきましたが、新宮の街からたった100円で乗れる町民バスでも向かうことができます。
本数が少ないので、記事の最後にモデルプランを掲載しました。参考にしてください!

キャンプ場まで、新宮の街から30分ほど熊野川沿いをドライブ。
空が広い。空気がうまい!

キャンプ場に到着です。


滝の音を聴きながらサウナ

中心に滝が。絶えず降り注ぐ水しぶきは、めちゃくちゃダイナミック!
ここ、ほんとに入っていいの?

そしてテントサウナ!
フィンランドsavotta社のもので本格的、いや、本場そのもの。やるなあ、三重県。

水着に着替えてさっそく中へ。
男女一緒に入れるのもまたフィンランド的で、夫婦の旅にはとてもうれしい。丸太の椅子もいい感じです。

テントサウナでは真ん中にストーブがあって、薪がくべられます。排気は煙突から出て行く仕組み。80〜90℃ほどに熱されたテントですが、湿度が低いため、まだ息苦しさはほとんどありません。

テント内の湿度を上げるために、セルフロウリュをします。アロマ水(アロマもフィンランド製)を柄杓で汲み、自分たちで熱された石(サウナストーン)に水をかけていきます。

ジュパーーー……。パチパチパチ……。

ああ……いい音。熊野の水が水蒸気となって、次第に全身をしっとりと覆います。じわじわと吹き出す汗の粒。

炎の明かり、薪の匂い、水蒸気のもや、鳥の鳴き声、そして、滝の音。

徐々に、時間の流れがゆるやかになります。ゆったりと、おしゃべりをしながら過ごすそのひとときは「サウナ=我慢大会」のイメージとはほど遠い、焚き火のような癒しの空間です。

サウナの守り神トントゥも見てる。

ちなみに、女性が1人で気軽に足を運べ、かつセルフロウリュができる常設サウナは、都区内にたった数件。そのため、この時間は本当に貴重です。
特にテントサウナには湿度や温度にいい感じのムラがあり、そのアナログ感こそ至高。

ここでサウナに慣れていない方にアドバイスを。
サウナに少し息苦しさを感じる人は、口呼吸をすると楽です。また、頭をタオルやサウナハットで覆っておくと、熱気による髪や肌への負担を軽減するので、より心地よくサウナを楽しめますよ。

滞在時間も人それぞれ。しっかりあたたまって気持ちいい状態や、のぼせない程度など、自分のリズムは次第に掴めるようになります。湯船に浸かるときと同じだと考えると、わかりやすいかもしれません。

真冬の滝に打たれ、ととのう

さて、テントサウナで十分に火照った身体をクールダウンさせるべく、いざ滝壺へ。

天然の水風呂です!
 ダッキーボートで、滝の近くまで向かいます。

虹が二重に!
でも、せっかくの身体が冷えちゃう、急げ急げ。必死で漕ぎます。

ダイナミックすぎて、さすがにちょっとびびりつつも……。

好奇心が完全に勝って吸い込まれました。
だって、虹の中の滝壺ですよ。引力がすごい。

とはいえ水温8℃。水圧もすごいので、冷たい通り越してちょっと痛い。でもほんの数秒その痛みを我慢すると、ふいにすべての寒さが消え、身体がぽかぽかしてきます。こうなるとしばらくは無敵モード。

まったり……。リクライニングチェアで滝の音を聞きながら休憩。空がひろーい。

ここで、鼻炎気味だった鼻がすーっと通るようになってきます。不思議ですが、確かに通る。
これについては大阪ガスさんのサウナと鼻炎の関係に関する調査結果もあります。
ますます空気がおいしくなってくる……。

そして再び、テントサウナ→滝壺→休憩、と繰り返し、温冷浴を楽しみます。
普段のサウナよりもスケールがいちいち大きいので、1ターンは比較的長め。

3ターンくらい楽しむと、ほどなくして身体がじわーっと重く、ゆるやかに広がるような多幸感、ディープリラックスモードがおとずれます。
これがサウナーのいう"ととのう"です。こんなスケールの大きいととのい、はじめて! サ滝、最高!

これが1時間たったの500円ですよ。信じられない。毎日通いたい。

地元のサウナーたちも”サ活”を全力で楽しんでました。


大自然ヨガと、伊勢海老BBQも堪能!

さらに今回は、キャンプ場の佐竹さんからのご紹介で、地元でヨガを教えられているyoga ArboRの西谷安代先生にお越しいただきました。(上で一緒にサウナしてた方です)

なお、夫婦ともにヨガは未経験ですが……。

この景色よ。
炎と蒸気に暖められ、美しい滝の水を浴び、大地に触れる。全力で地球と戯れております。

冒頭にも書いた、ビギナーこそ究極に触れると感動の振れ幅が大きいという話。ええ、すぐにヨガマットをポチりましたとも……。

さて、”サ活”で「ととのう」と、味覚が3倍くらい鋭敏になります。これもまた、サウナの醍醐味の一つ。
”サ活”のあとのご飯はうまい! 飛雪の滝キャンプ場では、BBQ用に伊勢海老の事前予約ができるのです。

漁師さんによる、伊勢海老のさばきかた無料レクチャー。

大きいサイズを注文したら、小さい2尾とサザエをおまけでつけてくれました。おまけの定義とは。

海水だけで味付けされたシメたての伊勢海老は、ぷりっぷりで味噌も甘い……!

お肉は「ミートショップたなか」さんで。牧場直送なので、ホルモンも鮮度抜群。

熊野名物のさんま寿司と、めはり寿司。
酢〆のさんまと七味がよく合う意外性。高菜に包まれためはり寿司の塩気もいい。どちらもお酒が進む、おつまみ寿司です。


インドア派にも安心の綺麗なコテージ

ところで私たちは、都会のインドアもやし夫婦。キャンプはろくにしたことがありません。正直、そんな人たちでも身軽に来られるのが「飛雪の滝キャンプ場」のいいところでして……。

コテージ、広!
2018年にできたばかりで、バス・トイレ別、キッチンには冷蔵庫もレンジも炊飯器も。
もちろんお布団も完備なので「キャンプ場」といいつつ、もはや家。なんてイージー。
ゆえに、特別な持ちものは、市民プールへの手荷物程度(水着、バスタオル、サンダルなど)あればOK。日帰りの人向けにも、綺麗なシャワー室が敷地内にありますよ。

でも、どうせなら泊まってほしい。なぜなら……。

星降る夜もサウナ

夜もテントサウナができるから。ライトアップ、滝!

なお、ライトアップは12〜2月の期間限定ですが、その他の期間も夜サ活は可能。小さな明かりが滝を照らしてくれます。
(7~8月はキャンプ場繁忙期のためテントサウナはお休み)

赤々と灯るストーブは、夜ならではのお楽しみ。

夜の滝はちょっとだけ怖いですが、これがまためちゃくちゃ気持ちよかった!

休憩しながら眺めた夜空は、嘘みたいに星だらけ!
 iPhoneでもこんなに撮れたので、肉眼ではこの10倍くらいだと思ってください。
宇宙×滝壺×サウナ。もう、世界は私のものです。

周辺も見どころがたくさん!

翌朝は熊野エリアの散策へ。

霊験あらたかすぎる紀宝町の神内(こうのうち)神社。イザナミとイザナギが出会った森だそう。

安産の神様として知られていて、いかにもご利益がありそうな佇まい。

折しも節分。熊野バージョンの目突(めつき)をいただきました。
トゲトゲは柊だそうですが、ちょっと見ないタイプなのでこの地方特有のものでしょうか。鬼をカタクチイワシの匂いでひるませ、トゲトゲで突き刺し、真ん中のコケで縛るとか。武器としての完成度が高い。

「神内生き活き協議会」のみなさんから、お酒もいただきました。いい時に来ました。熊野のお酒はおいしいです。

その後、県境の川を渡り、神倉(かみくら)神社にも。

神倉神社の石段は、あまりにラフな造りで、ほとんど崖です。

楽しげにぽんぽん登って行く夫と、慣れている佐竹さんと、

……へっぴり腰な私。
頂上までは30分ほどかかりますが、10分ほど登って迂回路から引き返しました。てっぺんは、海も見える眺めだそうで。

毎年2月6日に行われる御燈祭りでは、この急すぎる階段を、夜、燃えさかるたいまつを持った男たちが駆け下りるという……。(女性は参加不可)。
この時期はその衣装が、まさかのイオンでも売られていて、観光客も衣装さえ着ていれば参加可能。足腰に自信のある殿方たち、いかがでしょう。

ちょっと上っただけで笑っている膝をかかえつつ、そろそろ熊野の旅も終盤です。

お土産には熊野の香りを

立ち寄りにおすすめのお店は、熊野の香りにフィーチャーしたアロマショップ「エムアファブリー」。

熊野の森から生まれた天然の香りを閉じ込めたチョコレート。
パッケージデザインに一目惚れ! 48は芝原杉、96はクロモジで、天然の香りがふわーと鼻にぬけます。こんなチョコはじめて!
ぜひジンと組み合わせてとのことですが、フィンランドにはサウナで生まれたジンもあります。サウナーには絶対試してもらいたい逸品です。


車がなくても大丈夫

13時55分。後ろ髪ひかれながら熊野とお別れの時間です。
三交新宮駅から、予約のいらない高速バスで4時間かけて名古屋へ。名古屋といえばサウナ。サウナからサウナ、そしてサウナへ……そして新幹線で帰宅。
これにて、サウナのための、サウナ旅が完成しました!

なお、車がなくてもいろいろ巡りたい首都圏民のために、バスの本数が少ないこと生かしたモデルプランを用意しました。
あくまで一例ですが、参考にしてみてください!

(参考:町民バスの運行について


実はこれでも書ききれなかった部分が山ほどあり、それらは自分のnoteに書きました。さらに旅行が濃くなる裏話満載です。


大自然のサウナで、火と水の力を感じて

熊野周辺は温泉が豊富なため、これまでサウナはあまり着目されてきませんでした。しかし、炎を祀る祭事が開かれ、かつ、海と川の恩恵を受けてきたこの地域。火と水の力を全身で受けとめるサウナが、これほど似合う場所があるでしょうか。

そんな神聖な場所ながら、思い立ったらすぐ行ける滝壺サウナ。
週末は自然の中にどっぷり身をおいて、壮大なスケールでととのってみませんか。


飛雪の滝キャンプ場の予約はこちら!
https://hisetsu.jp/main/

首都圏の方の高速バスご予約はこちらから!
http://www.sanco.co.jp/highway/nankitokyo/

名古屋からの高速バスは予約不要。週末の朝、バスに飛びのって昼には滝です!
https://www.sanco.co.jp/highway/nankinagoya/

名称

飛雪の滝 キャンプ場

住所
南牟婁郡紀宝町浅里1409-1
電話番号

0735-21-1333

公式URL
料金

※コテージ・研修室宿泊利用の場合、施設基本利用料の他に別途お客様一人当たり大人(中学生以上)1,000円、シニア(65歳以上)500円、子ども(3歳から小学生)500円の利用料が必要となります。

■テントサイト
(宿泊)2泊目以降は500円割引
レギュラーサイト 1区画1泊3,000円
ソロサイト    1区画1泊1,100円
(日帰り)
レギュラーサイト 1区画1日1,000円
ソロサイト    1区画1日500円

■コテージ
サマー(7〜8月):1泊14,300円(2泊目以降は1,000円割引)
レギュラー(4〜6月、9〜11月):1泊11,000円(2泊目以降は1,000円割引)
バリュー(12〜3月):1泊7,700円(2泊目以降は1,000円割引)

■研修室(日中利用)
1室1時間500円

■研修室(宿泊利用)
サマー(7〜8月):1泊19,800円(2泊目以降は1,000円割引)
レギュラー(4〜6月、9〜11月):1泊15,400円(2泊目以降は1,000円割引)
バリュー(12〜3月):1泊11,000円(2泊目以降は1,000円割引)

■キッチン
日帰り利用:1台1時間500円
研修室宿泊利用:無料

■炊事棟
無料

■シャワー室
3分100円

■浴室(研修室宿泊利用)
無料

※学校団体活動、障害のある方、紀宝町内にお住まいの方の利用料に関して一人当たりの利用料を減免します。詳しくは、公式ホームページを参照ください。

営業時間

通年営業

休日

年中無休
※お電話の受付時間は9:00~17:00
※施設管理、メンテナンス等で臨時休業をいただく場合もございます。

駐車場

あり

公共交通機関でのアクセス

JR新宮駅から町民バス浅里神社前下車2分

車でのアクセス

【名古屋方面から】
熊野尾鷲道路熊野大泊ICから国道42号を新宮方面へ約50分(約35㎞)
【大阪方面から】
紀勢自動車道すさみ南ICから国道42号を新宮方面へ約1時間40分(約80㎞)

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