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北勢地区にまたがる七つのパワースポット!?伊勢七福神を巡ろう!【前編】

掲載日:2021.11.07

今回は三重県内でも七つある七福神霊場(しちふくじんれいじょう)。その内の一つである伊勢七福神を巡ってきました。伊勢七福神とは桑名市、四日市市、鈴鹿市、亀山市にある七つの寺院で構成された昭和五十八年に開創された霊場です。今回はたくさんの御利益(ごりやく)のある伊勢七福神をご紹介します。

記事作成:MAMMY(マミー) #みえ旅カメラ部
僧侶と写真家、二足の草鞋を履く僧侶フォトグラファー

鈴鹿市在住 カメラ歴:Nikon一筋13年
NIKON Z9が発表されましたね。すごく欲しいです。(笑)

 

こんにちはMAMMYです。皆さん、七福神って知っていますか?そうです、宝船に乗って福をもたらしてくれる恵比寿神(えびすしん)、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天(べんざいてん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、寿老人(じゅろうじん)、布袋尊(ほていそん)の七柱の神様達です。
しかし、この七柱の神様が日本の神様、インドの神様、中国の神様に僧侶といった宗教も出身地も異なる神様たちだということまでは知らなかったのではないでしょうか?今回はそんな七福神の御利益やプロフィール、お参りの仕方をご紹介したいと思います。

▼目次
伊勢七福神とは
お参りの仕方
土佛山(どぶつさん)聖衆寺(せいしゅうじ)
神宝山(しんぽうざん)大福田寺(だいふくでんじ)
生桑山(いくわさん)信貴山別院 千福寺(せんぷくじ)
まとめ

伊勢七福神とは

伊勢七福神霊場は桑名市、四日市市、鈴鹿市、亀山市に在る七つの寺院で構成された昭和五十八年に開創された霊場です。霊場では珍しく何処から巡っても良いそうです。一日で全てを巡るのであれば桑名から南に向かうか、亀山から北に向かうのをオススメします。

今回は桑名の土佛山聖衆寺からスタートしました。

お参りの仕方

お参りの仕方は、お寺で頂くことの出来るこの般若心経と御真言の書かれたものを見て般若心経を一回(もしくは三回)、御真言を三回(もしくは七回)をお唱えします。これよりも丁寧に行うのなら初めに開経偈(かいきょうげ)、次に懺悔文(さんげもん)をお唱えします。

お寺でお経や御真言をお唱えする時、回数に決まりは無いですが基本的には一回、三回、七回、二十一回、百回、千回と唱えることが多いです。千回まではいかなくとも時間に余裕が有り、丁寧にお参りするのであれば二十一回、百回とお唱えしてみては!

開経偈(かいきょうげ)
無上甚深微妙法(むじょうじんじん みみょうほう)
百千万劫難遭遇(ひゃくせんまんごう なんそうぐう)
我今見聞得受持(がこんけんもん とくじゅじ)
願解如来真実義 (がんげにょらい しんじつぎ)

懺悔文(さんげもん)
我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞう しょあくごう)
皆由無始貪瞋痴(かいゆむし とんじんち)
従身語意之所生 (じゅうしんごい ししょしょう)
一切我今皆懺悔 (いっさいがこん かいさんげ)

般若心経 随意
御真言  随意

土佛山(どぶつさん)聖衆寺(せいしゅうじ)

「どぶつさん」の愛称で親しまれている聖衆寺。境内には紅葉の木が多く、本堂前の大きな紅葉もこれからが見頃ですね。

真言宗醍醐派 
本尊 阿弥陀如来
御真言 おん あみりた ていぜい からうん
七福神 恵比寿神
御真言 おん まにしりや そわか
御利益 商売繁盛 諸願成就など

参道を奥に進んで、先ずは正面にある本堂でご本尊様に手を合わせてお参りしましょう。境内にある七福神をお参りしに来たとはいえ、先ずはそのお寺のご本尊様にご挨拶をするのが作法です!

ご本尊様とその御真言も記載しておくので参考にしてください。

堂内のご本尊様は阿弥陀如来。丈六佛(じょうろくぶつ)と言ってとても大きい仏様です。光背にも小さな仏様がびっしりと刻まれています。

本堂でお参りをしたら、右手にある恵比寿神の大きな看板横の石段を上がって奥之院にあたる秋葉堂へ。

七色の伊勢七福神の旗が綺麗です。

こちらのお堂には入れますが、内陣までは入れません。初めにご紹介した次第でお参りください。

本堂の中は大まかに内陣と外陣に分けられていて、内陣とはご本尊様をはじめとする仏像が安置されている所であり、外陣とは一般の参詣者がお参りする所のことを指します。

内陣は一段高くなっていたり、柵や格子などが設置されている事が多いので無断で入らない様にしましょう。

今回は特別に内陣に案内して頂き、恵比寿神のお姿も撮影させて頂きました。
恵比寿神は七福神の中で唯一、純粋な日本の神様です。

とても優しいお顔をされていますね。実は一般的な恵比寿神とは少し違うのですが分かりますか?

左手に鯛ではなく、タマネギの様な形の摩尼宝珠(まにほうしゅ)を持った珍しいお姿をされています。摩尼宝珠は如意宝珠とも言い、仏教において霊験を表す宝の珠なのです。

秋葉堂手前からはとても見晴らしが良く、なばなの里や名港トリトン、名古屋のビル群まで見えちゃいます!

最後に御朱印を頂きます。伊勢七福神霊場では色紙タイプと冊子タイプの二種類が有ります。今回は色紙にお願いしました。御朱印代は三百円で、色紙代はその中に含まれているそうです。また各お寺ではちょっとした記念品もいただけます!

お寺でのお参りの流れはこんな感じです。最初ということで説明が多くなりましたが、流れも分かって頂いたところでこの後はサクサク進みましょう!(笑)

神宝山(しんぽうざん)大福田寺(だいふくでんじ)

日本三大聖天の一つに数えられることもあり「桑名の聖天さん」と呼ばれ、信仰を集めている大福田寺。

高野山真言宗
本尊 引阿弥陀如来
御真言 おん あみりた ていぜい からうん
七福神 大黒天
御真言 おん まかきゃらや そわか
御利益 開運授福 五穀豊穣など

山門を潜って真っ直ぐ行くとすぐに本堂です。ご本尊様は引阿弥陀如来。五尺一寸(155cm)の立像です。垂れ絹が掛かっているためうっすらとしか拝見することが出来ません。

本堂に向かって右側には、立派な玄関の客殿が有ります。

境内にある大銀杏は、フレームに収まりきらないほど。そろそろ見頃がやってきますね。後には辺りを落ち葉が埋め尽くし、黄色の絨毯の様になり絶景です!

本堂と縁で繋がっている聖天堂。この中に大黒天が祀られています。

大黒天は元はインドの破壊神でしたが、日本に伝わった際に「大黒」が「大国」と同じ「だいこく」である為か、日本の神様の「大国主命」と一体視される様になったとか。

また此方の尊像は「三面大黒天」といって毘沙門天、弁財天と合体している珍しい形をしています。こちら側は弁財天のお顔。

こちら側には毘沙門天のお顔が見えますね。

またこちらの大黒天は「願掛け大黒」と云われ、願いを書いた紙を人に見られないように背中の袋に入れて祈願すると願いが叶うと云われているそうです。お寺の方が袋の開け方を教えてくれました。

生桑山(いくわさん)信貴山別院 千福寺(せんぷくじ)

「生桑の毘沙門さん」と親しまれている信貴山朝護孫子寺の四日市別院千福寺。朱色の鳥居、狛犬ではなく毘沙門天の使いである虎、本堂も一般的なお寺とは少し雰囲気が違います。

信貴山真言宗
本尊 毘沙門天
御真言 おん べいしら まんだや そわか
七福神 毘沙門天
御真言 おん べいしら まんだや そわか
御利益 福徳円満 招福開運など

生桑の小高い住宅地の一番上にある千福寺。遠くからでも朱色に塗られたお堂が目に入ります。

駐車場横にある入口には毘沙門山寺の文字が。石段を登って鳥居を潜ると正面奥に本堂が見えます。こちらも紅葉が多く、これから見頃ですね。

お堂の中には入れますが、内陣には入れません。これまでと違ってご本尊様である毘沙門天が七福神の一人ですので、こちらでお参りしましょう。

格子から中を覗いてみました。内陣には御簾(みす)がかけられており、その奥を見ることは出来ません。

毘沙門天は元はインドの神様で、日本では仏教を守護する四天王の一人であり、単体で祀られている時は毘沙門天ですが四天王の一人として数えられる時は多聞天と呼ばれています。

本堂の縁からは、四日市のコンビナートが見えます。よく見ると四日市ドームも見えますね。

まとめ

最後まで見ていただいて有難うございます。『北勢地区にまたがる七つのパワースポット!?伊勢七福神を巡ろう!【前編】』、楽しんでいただけたでしょうか?

今回はお参りの仕方、七福神プロフィールなど説明が長くなってしまいました…。(汗)

次回の(後編)では、残りの四つの寺院をご紹介しますのでお楽しみに!

 

拙僧の前回までの記事は此方からどうぞ!

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