まるでもののけ姫の世界!苔と光の渓谷「赤目四十八滝」

掲載日:2021.10.15

まるでもののけ姫にでてくる苔の森のような雰囲気を持つ「赤目四十八滝」を美しく撮影する方法をご紹介。これを見ればあなたもすぐに最高の写真が撮れる⁈
三重の若手風景写真家が教える、赤目四十八滝へ撮影に行く際に知っておくべき情報を全公開!

【赤目四十八滝とは】

こんにちは、Koshi Iguchiです。
今回は三重県を代表する滝であり、国内屈指の苔の聖地である「赤目四十八滝」の撮影方法を紹介します。

赤目四十八滝といえば、日本の滝百選、森林浴の森百選に選出されるほどの貴重なスポットであり、苔に包まれた緑の世界はまるでもののけ姫の森を連想させるような雰囲気を持っています。

三重県在住の方は行ったことがある方も多いと思いますが、県外へ遊びに行くことが難しいこのコロナ禍を機に、改めて三重の名所を深堀りしてみませんか?

記事の最後にはおいしいランチをいただけるお店を紹介しているので、ぜひ最後までお付き合いください。

【場所・アクセス】

車では名阪国道・上野ICから約45分。
公共交通機関では近鉄大阪線・赤目口駅からバスで約10分で行くことができます。

車で行く場合は、赤目四十八滝の周りにたくさん駐車場があるので、ご安心ください。
基本的にはどの駐車場も500円程度で止めることができますが、ハイシーズン(お盆等)は少し値上がりしていることもあります。

公共交通機関で行かれる場合は、帰りのバスの時間にお気をつけください。
最終バスの時間は平日が15:45、土日祝が16:45となっております。
※2021年8月現在の運行状況です。

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全エリア遊歩道が整備されていますが、全体としてとても滑りやすく、場所によっては足場が悪いところもあるので、歩きやすい靴で行くようにしましょう。
トレッキングシューズをお持ちお方はトレッキングシューズで行くととても歩きやすいと思います。

観光地化されているため、小さなお子様を連れてご家族で訪れることもできますが、全ての滝を回ろうと思うと片道2時間程かかってしまうので、どこまでは行くかは参加者の体力と相談して決めてくださいね!
もちろん、30分ほどで歩けるエリアでも十分楽しむことができます!

赤目渓谷は少し進むと携帯電話の圏外エリアになってしまいますのでお気をつけください。
またトイレの数もそれほど多くはありませんので、見かけたら早めに行っておくことをおすすめします。

【オススメの時期】

やはりオススメしたい時期は「夏」と「秋」です。
赤目渓谷は名張の山奥に位置するため、夏でも気温は平地と比べて低くなっています!そのため、避暑にも最適です。

また夏の時期は太陽の高度が高いため、滝や渓谷に光が入り易く、写真を撮るには最適です。
運がいいと光芒も見ることができると思います。

そして雨上がりの日を狙ってみるのもオススメです。なぜなら、水量が増しており、迫力満点の滝を楽しむことができるからです!しかし、その分足場は悪く、滑りやすいので要注意ではあります。

秋については恥ずかしながら、条件の良いタイミングで撮影したことがないので、お友達の西口さんから写真をお借りしました!

西口さんの写真はこちら

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【狙う天気と時間】

・天気
狙う天気は「晴れ」もしくは「薄曇り」がベストだと思います。
あまり光が強いと明暗差がきつくなってしまい、白飛びの原因になりかねません。

・時間
夏の時期であれば太陽の高度も上がり、光が入りやすくなるので、10時ごろから入山するといいと思います。

光芒を狙うのであれば、雨上がりなどの湿度が90%以上ある日に開園と同時に行くと見ることができるかもしれません。
ぜひ挑戦してみてください!

【撮影準備】

素敵な写真を撮るためにも以下のものは必ず持っていきましょう。

・レンズ
赤目の滝は比較的遊歩道から近いため、広角〜標準域のレンズがあるといいと思います。
私のおすすめは24−70mm(35mm換算)の標準レンズです。
ちなみに、今回使用したレンズはGF32−64mm(換算25-51mm)です。

・三脚
滝や渓谷の撮影では必需品と言っても過言ではないですし、赤目四十八滝は全体的に木に覆われているため、昼間でも暗い場所が多いです。そのためブレを防ぐためにも、必ず持っていきましょう。

・C-PLフィルター
これも滝や渓谷を綺麗に撮影するためには必須です!
渓谷の緑を増強させたり、白飛び軽減など、ありがたい効果がたくさんあります。
またC-PLフィルターを装着することで、若干の減光効果も得ることができます。そのためNDフィルターを使わなくとも、シャッタースピードを長くすることができます。

【撮影のポイント】

私の記事では毎度書いておりますが、撮影時はミスの少ない「Aモード(絞り優先)」で撮影しましょう。
AモードはF値とISO感度を自分で決めるだけでシャッタースピード(以下SS)を自動的に決めてくれる画期的なモードです。

自分がカメラを始めた頃は頑張ってMモード(マニュアル)で撮影していたのですが、SSを決めることが一番難しく、没写真を量産していました。
しかし、Aモードを使えばSSに悩むこともなくなり、没写真の割合も大きく減りました!
今となっても日中の写真は99%くらいAモードで撮影しています。

前置きが長くなりましたが、設定の説明に行こうと思います。

・F値
ますはF値についてですが、8〜16程度で設定しましょう。大きくすれば広い範囲にピントは合いますが、SSが長くなってしまいます。木のブレや水の流れすぎになってしまうので、状況に応じて変えていきましょう。
「細かいことはよく分からん!」という方もとりあえず11にしておくといいと思います。

・ISO感度
次はISO感度です。基本的には100〜400がおすすめです。あまり上げすぎるとノイズが多いザラザラとした写真になってしまいます。
どうしても明るくしたい場合は800までを上限と考えておくといいかもしれません。

上記の範囲でF値、ISO感度を設定しながらその写真にぴったりのSSを探ってみましょう。



【撮影のポイント】

「滝だけでは無く、渓谷を撮る」ことです。

赤目四十八滝に撮影に行くとなると、普通は滝を目当てに撮りに行くと思います。
しかし、滝に目を向けるだけでは勿体ないです!

赤目四十八滝は渓谷としてのポテンシャルが非常に高いです。
冒頭にも書きましたが、ここはもののけ姫の世界を連想させるほどの日本屈指の苔の聖地。そんな渓谷を素通りして、滝だけを撮るなんて勿体なすぎます!

また、滝だけを撮った写真だとどれも似たような写真になりかねませんが、渓谷として撮影した場合、たくさんオリジナルの構図で写真を撮ることができます。

正直、今回の記事で最も伝えたいことはこれです。
赤目の滝がすごいことは既に多くの人がご存じかと思いますが、渓谷としての魅力がまだまだ知られていないと思っています。この美しい苔と綺麗な水の流れる渓谷の自然美をもっとたくさんの人に知ってもらい、赤目四十八滝が日本を代表するような観光地になることを祈っています。

長くなりましたが、赤目四十八滝の紹介はこれにて終了です。

次は、赤目四十八滝の近くのおすすめのお店を紹介します。

【御厨 菜】

赤目四十八滝から車で10分ほどで行くことができる「御厨 菜(みくりや さい)」さんです。
静かな住宅街の中に店を構え、手の込んだランチやケーキをいただける隠れ家のようなカフェです。

営業時間:11:00〜16:00
営業日 :日・月・火曜日


私がいただいたのは煮込みハンバーグのランチ。
しっかりと煮込まれたハンバーグながら、優しい味で非常に美味しかったです。

美味しいのはハンバーグだけでなく、たくさんついてくる小鉢も1品1品丁寧な料理ばかりですし、ご飯は黒米入り、味噌汁は具沢山と男性にも十分なボリュームでした!

またどの料理に使われているお皿も素敵なものばかりで、店主さんのこだわりを感じました。

店内はとてもおしゃれで、落ち着いた雰囲気であるため、ゆっくりとご飯を楽しむことができます。

本当はデザートもいただきたかったですが、ランチでお腹がいっぱいになってしまったので、またの機会にいただこうと思います。


【まとめ】

最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んで「赤目四十八滝」や「御厨 菜」へ行ってみたいという方がいると嬉しいです。

もうすっかり秋の気候に変わりつつあり、緑の時期ももう少しなので、撮り損ねの無いように気をつけてくださいね!

では、また次の記事でお会いしましょう。


Koshi Iguchi の前回の記事はこちら↓
亀山に残る江戸時代の街並み「関宿」

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