世界遺産に登録された熊野の至宝「鬼ヶ城」を歩く!~迫りくる巨岩、砕け散る波濤、見渡す限りの大海原…~
掲載日:2020.10.26
熊野市の観光で絶対に欠かすことのできないスポットが「鬼ヶ城」。
長年にわたる厳しい自然環境が生み出した壮大な造形美は、見る者をただただ圧倒します。吉野熊野国立公園の一角を占め、2004年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
今や県外だけではなく、世界中から注目を浴びる「鬼ヶ城」をご紹介します!


伊勢神宮から約1時間30分、名古屋や大阪からだとおおよそ3時間余り。令和3年の夏頃には、建設中の尾鷲北ICと尾鷲南ICを結ぶ高速区間が開通する予定となっており、熊野へのアクセスがますます便利になります。

そして2004年(平成16年)7月には念願の世界遺産への登録が実現!これをきっかけとして、国内はもとより海外から訪れる観光客を見かけることも多くなりました。

国内有数の景勝地でありながら、入場料や拝観料が一切かからないというのもウレシイですね。

この千畳敷は鬼ヶ城伝説によると、征夷大将軍として知られる坂上田村麻呂に討ち取られた海賊・多娥丸の住み家であったと言われています。

垂れ下がるように迫ってくる石英粗面岩(せきえいそめんがん)の先端が程よいアクセントになっており、記念撮影には絶好のスペースになっています。

また、征夷大将軍の坂上田村麻呂が鬼ヶ城に棲む鬼を見事一矢で仕留めたという伝説によってもその名を知られています。

ここまでは比較的道幅も広く、大人が並んで歩いても十分なほどのスペースがありますが、ここから先は階段を登って奥に進むにつれて幅が狭まり、水たまりなどもある難路となっていきます。転倒や転落の危険もありますので、ヒールの高い靴や下駄履きなどは避けた方が無難です。

高さ数十mにも及ぶ絶壁が100m以上にわたって続きます。足元を確認しつつ、ゆっくりと歩を進めたくなるぐらいのインパクト!
岩には裂け目や亀裂が走っており、自然のパワーが持つ巨大さを感じることができます。

でも、鬼が風呂に入ってのんびりしている光景を思い浮かべると…、面白いですね。

それにしても、流れ込んだ海水が巨大な岩にぶつかり波濤(はとう)となる光景は、響き渡るような猛々しい音といい、それこそ身体にかかりそうな勢いの水しぶきといい、迫力満点の光景が繰り広げられます。

東口からスタートして、コースも終盤に差し掛かりましたが、まずはゆったり眺望を楽しんで心を落ち着かせましょう。

石英粗面岩で形作られている鬼ヶ城の岩盤から、あきらかに異質な岩が突き出しているのがわかりますね。この波切不動は、かつてその姿が不動尊に似ていることと、高波の際に岩を噛むように見えることからその名がつけられました。また、この付近の洞窟の天井には、無数の窪みが見られ、その形状から「蜂の巣」と呼ばれています。

ここから西郷川沿いに登り、鬼ヶ城歩道トンネルを経て、鬼ヶ城センター前の駐車場へ戻ることが可能です。
名称
鬼ヶ城(熊野市)
住所
〒519-4323
熊野市木本町
電話番号
0597-89-0100
公式URL
駐車場
有 72台
大型バス 10台
大型バス 18台(鬼ヶ城センター第2駐車場)
公共交通機関でのアクセス
・JR紀勢本線「熊野市駅」から「大又大久保行き」バス約5分「鬼ヶ城東口」下車すぐ
車でのアクセス
・熊野尾鷲道路「熊野大泊IC」から南へ車で約1分

をコンセプトとして、地元ならではのグルメを楽しんだり、多種多様な特産品を購入したりすることができます。
また、大型モニターを使った観光スポットの紹介をはじめ、熊野に関するさまざまな情報発信を行うスペースも設けられています。

訪れた人の約半数が注文するという人気グルメ。特製ダレに漬け込まれたタイとマグロはもちろん、彩り鮮やかなネギもすべて熊野で獲れたもの。ご飯も伊賀米という三重県の特産品がギュっと詰まった一品です。
屋外のテラス席もあるので、天気の良い日は熊野の海風に包まれながらゆったりと味わうというのも旅の醍醐味のひとつですね。

熊野限定ご当地スイーツをぜひ!

お土産にするのはもちろん、自分用にも購入して、自宅で「新姫」が持つ独特の甘酸っぱさを味わってください。その瞬間、楽しかった熊野の旅の思い出が蘇ることでしょう。

また、地元を中心に活躍しているのぶちゃんBANDが歌う「熊野が好き」(CD発売中800円/税込)が館内のBGMとして常時流れています。熊野が好き 好き♪あなたが好き♪特徴のある歌詞が何度も頭の中でリフレインして、思わず口ずさんでしまいました。
名称
鬼ヶ城センター
住所
〒519-4323
熊野市木本町1835-7
電話番号
0597-89-1502
営業時間
(平日)10:00~17:00
(土日祝)9:00~17:00 ※営業時間が変更となる場合あり
休日
年中無休
車でのアクセス
熊野大泊IC出口R42新宮方面へすぐ

鬼ヶ城はもちろん、熊野古道松本峠、獅子岩や七里御浜にも徒歩で訪れることが可能な好立地で、家族連れやグループ、友人同士など、熊野観光の拠点となる代表的なホテルです。

昼夜にわたって大海原が生み出す光景を眺めていると、のんびりと心地よい雰囲気に身体中が包まれていく感覚を味わえそう。
※2020年10月時点の情報です。料金等の情報が変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。
名称
ホテルなみ
住所
〒519-4322
熊野市大泊町772-1
電話番号
0597-88-1800
駐車場
60台(バス等も可能)