豚捨の新メニュー「和牛中華そば」と明和町の「斎麺」を、ラーメン偏愛家の南野マキさんと食べてきました!

掲載日:2026.09.30

伊勢の老舗精肉店「豚捨」で「和牛中華そば」が誕生しました。ベースになるのは斎宮をイメージして作られた「斎麺」。斎麺に使われているのは、四日市の冷や麦です。開発に関わったのは「マツコの知らない世界」にも出演した、ラーメン偏愛家の南野マキさん。南野マキさんとゆかりの地を訪ねてきました!

伊勢の老舗精肉店「豚捨」の新メニュー「和牛中華そば」

明治42年創業の老舗和牛専門店「豚捨」で、この夏新登場したメニューが「和牛中華そば」です。

豚捨自慢の黒毛和牛を湯引きし、伊勢志摩産あおさをトッピングした和牛中華そばは、和牛の柔らかく自然な甘みを感じられ、さっぱりとしながらも食べ応えのある一杯に仕上がっています。
あおさは磯の香りに加え、口に含むとふわりとほどける食感も魅力で、思わず箸が進みます。

麺には、渡辺手延製麺所がつくる、つるりとした素晴らしい喉ごしの「四日市ひやむぎ」を採用。

スープには、「斎麺」のスープをそのまま使用しています。三重県産あおさから取った出汁と、二見でつくられる岩戸の塩を使った美しい塩ラーメンスープに、エッセンスとしてわさびがふわりと香ります。

こってりとしたラーメンとは一線を画す、ヘルシーで罪悪感の少ない味わいです。

※夏期は冷やしで提供されていますが、10月半ば以降は温かい和牛中華そばに切り替わる予定です。

豚捨公式サイト ↗

四日市×明和×伊勢がつながった!「和牛中華そば」誕生ストーリー

「豚捨社長」と「ラーメン偏愛家・南野マキさん」の出会い

夏のさっぱりとした肉そうめんメニューを模索していた豚捨の森社長が、行きつけの伊勢市のラーメン店「麺屋BONEZ」で出会ったのが、乾麺の魅力を全国に発信するラーメン偏愛家・南野マキさんでした。
南野さんが明和観光商社と共同開発した四日市の冷や麦を使った「斎麺」を使う案が浮上し開発がスタートします。

ラーメン偏愛家・乾麺研究家南野マキさんとは?

ラーメン偏愛家・乾麺研究家として活動し、オリジナル乾麺のオンラインショップ「南野商店」を運営されている南野マキさん。
即席麺メーカー勤務を経て全国のラーメン店を巡る中で、乾麺の魅力に着目し、日本の優れた製麺技術や食文化を世界へ発信することをめざしています。
後世に残したい乾麺を活用したラーメンキットの開発にも携わり、「ラーメンをあまねく世界へ」を理念に、日本各地の製麺所や職人と協力しながら活動しています。
今年(2026年)8月には、「マツコの知らない世界」に「乾麺の世界」を紹介すべくご出演され、四日市のひやむぎもご紹介いただきました。

南野マキ Instagram ↗南野商店 公式サイト ↗

斎麺とは?「四日市の手延べ麺」×「中華めん風の素 YUDE-CO®」

斎麺とは、明和町の斎宮をテーマに、明和観光商社と南野マキさんが共同開発したラーメン。
商品開発にあたっては「三重で麺と言えば四日市の大矢知で作られている金魚印の手延べ麺」と考えていた南野さんは、大矢知地区の麺の試食を重ね、たどり着いたのが渡辺手延製麺所の「バチ麺」でした。
※バチ麺とは、麺を棒に掛けて引き延ばした際、端っこの部分にできる扇状に広がった切れ端のこと。

南野さんが大切にしているのは「するっと入ってきて、ほどよいコシ」「液体にほど近い食感」とのことで、その感覚を「にゅるみ」と表現されます。
渡辺手延製麺所の冷や麦は、そのにゅるみが心地よいと語られていました。

また、渡辺手延製麺所のバチ麺は、南野商店が開発した100%かんすい粉「中華めん風の素 YUDE-CO®」との相性が良く、茹でる際に加えることで、冷や麦がモチモチとした中華麺のような風味とコシ、黄色みがかった見た目へと変化します。

スープも、「斎王の時代の食材でつくる」と決め、出汁は昆布と三重県産あおさをベースにし、えごま油、わさびオイル、伊勢二見の「岩戸の塩」を合わせ、さっぱりとしながらも奥行きのある味に仕上げられ、斎麺が完成しました。

豚捨「和牛中華そば」の完成!

この斎麺を試食した豚捨の担当者は「そのままで十分美味しい!」と感じ、麺とスープをそのまま使用。
そこに、湯引きした豚捨自慢の黒毛和牛と伊勢志摩産あおさ、薬味をトッピングすることで、さっぱりとしながらも食べ応えのある一杯が完成しました。

和牛中華そばは「おかげ横丁 豚捨」または「豚捨 外宮前店」で提供中!

おかげ横丁 豚捨

伊勢神宮・内宮の参拝に合わせて、豚捨に立ち寄るならば「おかげ横丁 豚捨」。
名物の「豚捨コロッケ」は食べ歩きの定番として圧倒的な人気を誇り、併設のお食事処では絶品の牛丼や牛鍋を味わえます。

この豚捨という屋号は「牛肉が美味しいから豚を捨てた」という意味だと誤解されがちですが、社長の森大亮さんによると、実は曾祖父で創業者の森捨吉さんが養豚業を営んでいたことに由来し「豚屋の捨吉」のお店だから「豚捨」と名付けられたとのこと。意外な名前の由来に驚きました。

名称

おかげ横丁 豚捨

住所
伊勢市宇治中之切町52 (おかげ横丁内)
電話番号
0596-23-8803 (豚捨)
営業時間

物販 9:30~17:00(季節により異なる)
飲食 11:00~17:00(L.O16:30、季節により異なる)

休日

年中無休

駐車場

約1500台(市営駐車場を利用・有料)

公共交通機関でのアクセス

近鉄「宇治山田駅」下車、内宮前行きバスにて約20分で「神宮会館前」下車、徒歩2分。

車でのアクセス

伊勢自動車道終点「伊勢IC」で下り、国道23号線を内宮に向かって直進、約5分。

豚捨 外宮前店

豚捨外宮前店でも10月中頃まで冷たい和牛中華そばが食べられます。もちろん、定番のコロッケやミンチカツもあります。
おかげ横丁店では、土日祝日などは、長蛇の列ができるほどの人気店ですので、外宮前店は狙い目かもしれません。

また、外宮前店で個人的におすすめしたいのが、こだわりの牛肉が入ったクリームコロッケ。
定番のカニやコーンとは異なり、牛肉のうま味を加えた絶品です。

名称

豚捨 外宮前店

住所
〒516-0037 伊勢市岩渕1丁目1-33
電話番号
0596-25-1129 (豚捨外宮前店)
営業時間

食事11:00〜15:00(14:30 L.O.)17:00〜20:00(19:00 L.O.)
物販:11:00〜19:00

休日

水曜日・木曜日

公共交通機関でのアクセス

近鉄・JR「伊勢市駅」から徒歩約5分

斎麺を食べるなら斎宮跡の「いつき茶屋」で

和牛中華そばのベースとなった「斎麺」をお店でいただけるのは、明和町にある斎宮跡の無料休憩所の「いつき茶屋」だけです。
今回は、明和町出身の南野さんに、案内していただきました。

名称

国史跡斎宮跡休憩所 いつき茶屋

住所
〒515-0321 多気郡明和町斎宮2969-4
電話番号
0596-52-7805
営業時間

営業時間 9:30〜17:00(最終入館時間16:30)
カフェ 9:30〜16:00、お食事 11:00〜14:00

休日

月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)

駐車場

あり(30台・無料)

斎宮跡(さいくうあと)とは

斎宮跡は、三重県明和町にある国史跡で、平安時代から南北朝時代にかけて伊勢神宮に仕えた皇族の女性「斎王(さいおう)」が暮らした役所や住居が置かれていた場所です。

現在は史跡公園として整備され、復元建物や展示施設「いつきのみや歴史体験館」「斎宮歴史博物館」などを通じて、斎王や古代の暮らし、伊勢神宮との深い関わりを学ぶことができます。
伊勢神宮と並ぶ三重県の歴史文化を伝える貴重な遺産です。

斎麺を食べた後に行きたい「斎宮歴史博物館」

平安時代に伊勢神宮へ仕えた皇女「斎王」と、斎王が暮らした「斎宮」の歴史や発掘成果を展示する県立博物館です。

「斎麺」の開発にあたり、斎宮歴史博物館の学芸員にも協力を仰ぎ、使用する原材料の構成や商品説明の表現について助言をいただいたそうです。

日本史に詳しい方も多く訪れる斎宮だからこそ、歴史的な背景と異なる表現にならないよう、一つひとつ確認しながら商品づくりが進められました。

 

いつきのみや歴史体験館

平安時代の暮らしや文化を体験できる施設で、十二単など平安装束試着ができます。

さいくう平安の杜

平安時代の斎宮の建物を復元した史跡公園。南野さんは十二単を着てここで斎麺のPR写真を撮影したそうです。

 

斎宮跡の詳しい情報は、レポート記事「伊勢神宮にゆかりのある斎宮の魅力をたっぷりご紹介!明和町満喫の旅にでかけてきました♪」をご覧ください。

名称

国史跡斎宮跡

住所
〒515-0321 多気郡明和町斎宮
電話番号
0596-52-7138 (明和町斎宮跡・文化観光課)
公共交通機関でのアクセス

・近鉄山田線「斎宮駅」から徒歩ですぐ

車でのアクセス

・伊勢自動車道「玉城IC」から車で約15分

斎麺を買ってお家でも楽しめます

いつき茶屋のほかにも三重県内で斎麺が買える場所をご紹介します。

酒のあおき

全国の地酒から珍しいクラフト酒、ワインまで並ぶ品揃えで、お酒だけでなく美味しい食べ物も並びます。
伊勢観光の際には、お酒がメインのお土産屋さんといった感じのお店使いもできる酒屋さんです。
斎麺に合うお酒としておすすめなのが純米吟醸「朝(あさつ)」だそうです。華やかな香りを持ちつつ、自己主張しすぎず斎麺に調和するお酒です。

酒のあおき
住所 伊勢市宮町2-2-1
電話番号 0596-28-2979
営業時間 9:30~20:00
定休日 水曜日
駐車場 店舗前に4台
アクセス 近鉄山田線「宮町駅」から徒歩約5分 / 近鉄・JR伊勢市駅から徒歩15分 / 伊勢自動車道「伊勢西IC」から約10分
公式SNS Instagram(@chika.aoki.5220)

渡辺手延製麺所

四日市の大矢知地区は麺づくりに適した気候で、古くから農閑期に冷や麦などの乾麺を作る製麺所がたくさんあります。
その中でも渡辺手延製麺所は、さまざまな飲食店とコラボして多くのメニューを生み出しています。
工場直営の販売所でも「斎麺」をはじめとした手延べ麺を購入することができます。

渡辺手延製麺所
住所 四日市市川北1丁目13-9
電話番号 059-366-3522
営業時間 11:00~18:00
定休日 日曜・祝日
駐車場 敷地内にあり
アクセス 近鉄名古屋線・三岐鉄道三岐線富田駅徒歩30分 / 伊勢湾岸自動車道「みえ川越IC」から約10分
公式SNS Instagram(@umakutegomen)

自宅で斎麺を作ってみました!

①2リットルの水に添付の「中華めん風の素 YUDE-CO®」1袋を入れて、沸騰させる
②沸騰したら麺を入れる (茹で時間は7分間)
③茹で始めてから5分ほど経ったら、添付のスープを器に入れ、350mlの熱湯を入れる
④さらに2分経ち麺が茹であがったら、よく湯切りして、麺をスープに入れて完成

斎麺をはじめ、南野商店が開発するラーメンは、食の制限や好みにかかわらず、みんなが同じものを囲んで「おいしいね」と笑い合える世界を思い描いてつくられているそうです。

具材にも「これじゃないと斎麺じゃない」という決まりはありません。今回は、冷蔵庫の中にあったネギ、あおさ粉、蒸し鶏をトッピングしました。ご自身の好きな具材を添えて、それぞれの斎麺を楽しんでみてください。

出来上がった斎麺は、南野さんの言う「にゅるみ」を感じ、乾麺だったとは思えない滑らかさ。「これが家で食べられるなんて」と、嬉しくなりました。

四日市と明和、伊勢がつながる和牛中華そばいかがでしたか

四日市の冷や麦が、明和町の斎麺になったのは昨年。さらに今年は、豚捨とのコラボで、バージョンアップして和牛中華そばになりました。
それぞれの地域の人の「美味しいものを作りたい」という思いがつながってできています。四日市、明和町、伊勢に行ってそのつながりを体感しませんか。

金木犀の画像

金木犀

渡辺手延製麺所の手延べ麺のコシとちゅるっと食感が大好きで、これまでも本業の「YOUよっかいち」で何度か取材させていただきました。今回は豚捨とのコラボとお聞きし、とても楽しみでした。
南野さんのご案内で思いがけず斎宮跡や伊勢にも行くことができ、斎宮跡ではたくさんのことを学びました。歴史を感じ美味しいものがたくさんある伊勢や明和にまた遊びに行きたいです。

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