【前編】「素敵なおひなさまに会いに行こう!」2026年桃の節句 三重県北中部のおひなさまスポット巡り(5選)
掲載日:2026.02.10
桃の節句が近づくと、まだ冷たい空気の中にも春の気配を少しずつ感じる中、街のあちこちにおひなさまが飾られ、ふと足を止めたくなるような温かさを覚えます。三重県では古い宿場町や歴史施設、商店街などで、それぞれの土地に受け継がれるおひなさま、早春の風物詩として親しまれています。前編では、いなべ市、松阪市、明和町の【おひなさまスポット】をご紹介します。
記事制作 / みえ旅アンバサダー Takuya Kiriyama
▼ 目次
展示の時期は各スポットで異なりますが、前編では、いなべ市、松阪市、明和町―それぞれの地で出会えるおひなさまを紹介します。
※みんながまた訪れたいと思えるよう、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。
※記事内の写真は2025年以前のものです。
年によって展示の規模や内容が異なることがありますのでご注意ください。
桃の節句について
桃の節句は、女の子の健やかな成長と幸せを願う伝統行事で、毎年三月三日に行われます。各家庭では「ひな人形」を飾り、厄を人形に託して身代わりにしてもらうという古くからの風習が受け継がれています。
華やかな衣装をまとったおひなさまは、春の訪れを告げる風物詩として親しまれ、地域ごとに多彩な飾り付けが楽しめます。
三重県でも古い宿場町や歴史施設、商店街などで、それぞれの土地に受け継がれるおひなさまがあって、早春の風物詩として訪れる人々の目を楽しませてくれます。
今回は、そんなおひなさまが楽しめるスポットを5つ紹介します。
スポット①:いなべ市「あげきのおひなさん」
1つめのスポットはいなべ市の「あげきのおひなさん」です。
「あげきのおひなさん」は、いなべ市北勢町阿下喜のまちなかの商店街や民家の縁側、施設等約70か所で、様々なおひなさまが並ぶスケールの大きなイベントです。
昭和の風情が残るまちを歩きながら楽しめるのが魅力で、吊るし雛や手作り作品など、地域の温かさが感じられる展示が並びます。
続いて、「あげきのおひなさん」の展示スポットをいくつか紹介します。
※年によって展示の規模や内容が異なることがありますのでご注意ください。
メイン展示会場は阿下喜会館で、壁一面にずらりと並ぶ雛段飾りが迫力満点、見どころの一つとなっています。
また、地元の小学校や保育園の子供たちが作った可愛いおひなさまもずらりと並びます。
一人ひとりのおひなさまの表情を見ていくと面白いかもしれませんね。
阿下喜会館はメイン会場ということもあって、“あげきのおひなさんの世界”を知るにはおすすめで、見逃せない会場の一つになっています。
阿下喜会館がある西町通りを西に進むと突き当りに大西神社があります。
神社の厳かな雰囲気と雛飾りの組み合わせは独特の趣があり、社務所の縁側にずらりとおひなさまが並び、
神輿殿にも神輿と一緒に年代ものおひなさまが飾られ、まちなか展示とはまた違う雰囲気が楽しめます。
阿下喜では毎年7月に神輿が盛大に練り歩く八幡祭というお祭りが開催されますが、その神輿殿におひなさまが展示されている形となっています。
神輿とおひなさまとのコラボレーションは全国的にも珍しいとのことで、こちらも見どころの一つとなっています。
また、人気のアニメキャラクターや「あげきのおひなさん」限定の記念参拝用変身コーナーもあり、子どもさんたちにも大人気でした。
境内も広くて落ち着いた大西神社、おひなさまを巡りながら神社の歴史と伝統を味わってみてはいかがでしょうか?
「あげきのおひなさん」では他にも見どころがたくさんです。
昭和初期の木造校舎を活用した「桐林館」、レトロな建物とおひなさまの雰囲気も抜群です。
また、阿下喜駅からほどなく近いところにあり、温泉・食時・宿泊施設などが揃う「阿下喜ベース」の中にもおひなさまが温かい雰囲気の中で飾られています。
こちらは温泉施設の阿下喜温泉ですが、こちらのフロアにも温かい雰囲気に包まれながら豪華なおひなさまが飾られています。
「あげきのおひなさん」を巡った後はゆっくりと温泉に浸かって疲れを癒し、温かい雰囲気の中でおひなさまを楽しむこともできます。
商店街、神社、歴史的建物と阿下喜のまちなか全体がひな祭り一色に染まる「あげきのおひなさん」、早春の阿下喜のまちを散策しながら様々なおひなさまをお楽しみください。
阿下喜のおひなさんへのアクセス
ところ:いなべ市北勢町阿下喜地内一帯
(メイン会場の阿下喜会館:いなべ市北勢町阿下喜2012)
交通公共機関でのアクセス:三岐鉄道北勢線「阿下喜駅」下車
(メイン会場の阿下喜会館までは約0.7km 徒歩で約10分)
車でのアクセス:
駐車場:旧阿下喜小学校「桐林館」あげき広場駐車場
東海環状自動車道「いなべIC」から約1km(約2分)
東名阪自動車道「桑名IC」から約17km(約30分)
※路上駐車等は迷惑になりますので、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。
年によって展示の規模や内容が異なりますのでご注意ください。
問い合わせ先:いなべ市商工観光課 0594-86-7833
スポット②:松阪市「松阪まちなかお雛さま祭り」
2つめのスポットは松阪市の「松阪まちなかお雛さま祭り」です。
三井家・長谷川家・小津家など多くの豪商を輩出した“商人の町”として知られる松阪市、「松阪まちなかお雛さま祭り」は中心商店街や豪商ゆかりの旧家で多彩なお雛さまが飾られ、商人文化や格式ある雛飾りを楽しめるのが特徴といえます。
続いて、「松阪まちなかお雛さま祭り」の展示スポットをいくつか紹介します。
※年によって展示の規模や内容が異なることがありますのでご注意ください。
メイン会場の一つとなっているのが平生町にある無料休憩所兼・おもてなし処の「夢休庵」で、期間中は「お雛さま館」として毎日開館されています。
館内は華やかで明るい雰囲気で、商店街のおかみさん手作りの創作雛やひな飾りが展示されていて、
昭和のレトロ雛など、館内は温かい雰囲気がいっぱいです。
手作りの吊るし雛や雛菓子なども販売されています。
販売品は写真と異なりますが、お土産などにもいいですね。
温かいおもてなしとともに訪れる人を迎えてくれる「夢休庵」のおひなさま、街歩きの途中に立ち寄りたい人気スポットです。
こちらは日野町のみろく院善福寺に隣接した「みろく院檀信徒会館 町屋」ですが、「みろく院のお雛さま」として、こちらもメイン会場の一つとなっているところです。
伝統的なこの町屋建築の中に入ると・・・
土間に隣接する❝表の間❞と壁に見事な雛壇が現れます。
また、松阪木綿を使ったおひなさまや吊るし雛が並び、松阪ならでは味わえることができるおひなさまが展示されています。
さらに中の間、奥の間へと入らせていただくと・・・
見事な吊るし雛が飾られていました!
こちら(上の写真)は、❝中の間❞の吊るし雛で、
こちらは❝奥の間❞ですが、圧巻の吊るし雛の世界が広がっていました。
伝統的な温もりが残る町屋造りの落ち着いた空間と豪華なおひな様の調和が素晴らしい「みろく院壇信徒会館 町屋」のおひなさま、人気のスポットですのでぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
「松阪まちなかお雛さま祭り」では、ほかにも、まちなかのお店や豪商ゆかりの旧家や「観光交流センター」などでも展示されています。
魚町にある「松阪観光交流センター」においても、松阪ならではのおひなさま、紺と白の縞の松阪木綿を纏った立派なおひなさまとお内裏様が迎えてくれました。
このおひなさまは滋賀県東近江市の有名な雛匠・東之湖氏の作品とのことですが、松阪市と東近江市はともに蒲生氏郷公ゆかりの地であるように、このおひなさまは氏郷公がご縁となって松阪市と東近江市が融合したものではないかと興味深く感じました。
松阪市中心商店街・中心市街地を舞台にさまざまな時代・素材・由緒のおひなさまを巡ることができる松阪まちなかお雛さま祭り、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
松阪まちなかお雛さま祭りへのアクセス
ところ:松阪市中心街および中心市街地
(展示スポットの一つ「夢休庵」:松阪市平尾町47)
(展示スポットの一つ「みろく院檀信徒会館 町屋」:松阪市日野町704)
交通公共機関でのアクセス:JR/近鉄「松阪駅」下車
(展示スポットの一つ「夢休庵」までは約0.8km 徒歩で約12分)
(展示スポットの一つ「みろく院檀信徒会館 町屋」までは約0.3km 徒歩で約5分)
車でのアクセス:JR/近鉄「松阪駅」周辺に有料駐車場あり
伊勢自動車道「松阪IC」から約7km 車で約15分
※路上駐車等は迷惑になりますので、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。
年によって展示の規模や内容が異なりますのでご注意ください。
問い合わせ先:ミズ・ネットワーク松阪 0598-21-0318
スポット③:明和町「いつきのみや歴史体験館のおひなさま」
3つめのスポットは明和町の「いつきのみや歴史体験館のおひなさま」です。
いつきのみや歴史体験館は、かつて伊勢神宮に仕えた皇女・斎王ゆかりの明和町斎宮にあり、斎王の暮らしや文化を“体験”できる施設です。
桃の節句の頃になると、その由来となった上巳(じょうし)の節句や平安時代の行事の紹介とともに、斎王ゆかりの地ならではの特別なおひなさま展示が行わるのが特徴です。
続いて、「いつきのみや歴史体験館」の展示をいくつか紹介します。
※年によって展示の規模や内容が異なることがありますのでご注意ください。
上巳(じょうし)の節句は 3月3日 に行われる五節句のひとつで、桃の節句の起源となっているのことですが、元々は宮中の祓いの儀式であったそうです。
水辺で身に付いた悪いものを祓ったり、人形(ひとがた)で体を撫でて穢れを移して川へ流して清める儀式が原型となり、流し雛や現在のひな祭り文化に発展していったといわれています。
平安時代の文化を背景とした展示を通して、現代のひな祭りとは異なる世界観に触れられるのは、とても興味深いですね。
他にも、平安装束を身に纏ったおひなさまとお内裏様がいらっしゃったり、
こちらの地域は、斎王ゆかりの地であることもあって、斎王をイメージしたおひなさまや、
京の都から伊勢への斎王群行をおひなさまで華やかに再現されている展示もありました。
葱華輦(そうかれん)には斎王さまのお姿もあり、当時の雰囲気を感じられます。
斎宮では、毎年6月に斎王群行を再現した斎王まつりが催されるため、こうした展示はこのお祭りのつながりを感じさせますね。
いつきのみや歴史体験館は、貝覆いや盤双六などの宮中の遊戯など平安時代の宮廷文化を体験できる施設で、
十二単(じゅうにひとえ)・直衣(のうし)など、本格的な平安時代の装束を試着体験することもできます!
※平安装束試着体験は予約必須で有料となります。
写真の十二単衣試着体験は夏衣装ですが、まるで自身がおひなさまになった気分が味わえるのではないかと思います!
ご興味がありましたら、平安装束体験でおひなさまやお内裏様になってみてはいかがでしょうか?
(着付けは専門のスタッフが行ってくださいます)
平安装束試着体験の詳細はこちら:平安装束試着体験 - いつきのみや歴史体験ホームページ
平安絵巻のような雰囲気を味わえるいつきのみや歴史体験館のおひなさま、歴史体験とともに優雅な貴族の世界へぜひ訪れてみてください。
いつきのみや歴史体験館のおひなさまへのアクセス
ところ:三重県多気郡明和町斎宮3046-25
公共機関でのアクセス:近鉄「斎宮駅」下車すぐ 徒歩で約1分
車でのアクセス:伊勢自動車道「玉城IC」から約8.5km 車で約15分
いつきのみや歴史体験館・いつき茶屋駐車場あり
※路上駐車は近隣住民の迷惑になりますので、駐車マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。
年によって展示の規模や内容が異なりますのでご注意ください。
問い合わせ先:いつきのみや歴史体験館 0596-52-3890
いかがでしたでしょうか?
いかがでしたでしょうか?
前編では、三重県いなべ市、松阪市、明和町にかけてのおひなさまめぐり3スポットを紹介しました。
各地のおひなさまには、それぞれの特色があって非常に興味深いと思います。
今回紹介しました以外にもおひなさまの展示スポットはありますが、こちらの方面にお出かけされる際や、おひなさま巡りにお出かけしようとされる方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけると嬉しく思います。
※みんながまた訪れたいと思えるよう、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。