俳優・松田昇大さんと歩く松阪|松阪もめんの着物で城下町散策&松阪牛懐石の大人旅モデルコース

三重県松阪市は、豪商が築いた城下町の風情と、全国に名高い松阪牛、そして藍の縞が美しい「松阪もめん」が息づくまち。 今回は、三重県出身の俳優・松田昇大さんが、松阪駅から歩いて巡れる「着物で城下町散策&松阪牛懐石」1日のモデルコースをご案内します。 松阪もめんの着物レンタルで旅支度を整え、松坂城跡や御城番屋敷を散策。カフェでランチ&街歩きスイーツを楽しんだあとは、国登録有形文化財の宿「割烹旅館八千代」で極上の松阪牛懐石を味わいます。 大人の週末旅行や夫婦旅、ゆったり女子旅にもぴったりの、歩いて楽しめる松阪観光モデルコースです。

俳優・松田昇大さんプロフィール

松田昇大さん

三重県津市出身。2025年、みえ旅アンバサダーに就任。
ダンス&ボーカルグループ AMAZO NIGHTとして、2015年9月より活動。
俳優としても活躍の幅を広げ、話題作の舞台「ヒプノシスマイク」で山田二郎役を演じて話題となる。2023年2月には舞台「咎人の刻印」で初主演を飾り、同年5月には「週刊少年マガジン」連載中の大人気サッカーコミックス、舞台「ブルーロック」で國神錬介役を演じた。

松阪もめんを纏い、歴史と文化に触れる

10:00 松阪駅からスタート|松阪もめん着物レンタルで城下町散策の旅支度

松阪駅を歩く松田昇大さん

JR・近鉄「松阪駅」に到着。

松田さん「地元・津からほど近い松阪ですが、知らない景色ばかりなので、今日は歴史と食、まち歩きをゆっくり楽しみたいですね。」

 

松阪駅周辺の町並み

せっかくなら松阪もめんで歩きたい!とまず向かったのは、 駅から徒歩約10分の「松阪もめんきものレンタルセンター(着楽屋)」。

 

松阪もめんの着物

江戸時代、松阪は「豪商のまち」として発展し、藍染めの縞模様が粋だと評判になった松阪もめんは、江戸で大ヒット。三井や小津、長谷川といった豪商たちが松阪から江戸へ進出し、松阪もめんを全国へ広めました。

そんな歴史ある布を羽織って城下町を歩くと、当時の商人たちの視線で町を見ているような気持ちに。

松阪もめんを着る松田さん

こちらのレンタルは洋服の上から羽織るだけ。着やすく、帯がずれにくい独自仕様で、着付けは約3分で完了します。女性用・男性用を合わせて約28着、柄も多彩で、選ぶ時間も楽しいひとときです。

「松阪もめんは、藍と縞の伝統織物。どんな色とも相性がよく、男女問わず顔映りを引き立ててくれます。松阪もめんを気軽にまとって、松阪のまちを歩いてほしい。だからサッと着て、すぐまちへ出られる仕立てにしました。」と店主さん。

“手早く、きれいに、心はゆったり”。店主の工夫が詰まった一着で、松阪散策のスイッチが入ります。

 

松阪もめんを着る松田さん

松田さん「今日は“粋”な松阪もめんの着物に初挑戦。好きな柄を選ぶのも楽しいですし、本当にすぐに着ることができました!手ざわりも着心地も驚くほど軽やかで、今からのまち歩きが楽しみです。」

江戸の“粋”を象徴した歴史ある生地で、まちなみにもしっとり溶け込みます。

 

松阪もめんきものレンタルセンター

名称

松阪もめんきものレンタルセンター

住所
〒515-0084 松阪市日野町589-1
電話番号
0598-21-0551
営業時間

10:00~18:00(季節により異なります)

休日

月・木曜日

駐車場

あり

公共交通機関でのアクセス

JR・近鉄松阪駅から徒歩約5分

車でのアクセス

伊勢自動車道「松阪IC」から約15分

11:00 松坂城跡と御城番屋敷へ|松阪の歴史を感じる石垣と武家屋敷を散策

松坂城跡を歩く松田昇大さん

着物に着替えて、徒歩10分。まずは松坂城跡へ。松坂城は、天正16年(1588年)に蒲生氏郷が築いた平山城です。建物は現存していませんが、いまも残る野面積みの石垣が堂々と迎えてくれます。

松田さん「石垣を背に歩くと、着物姿が引き締まって、まるで当時へタイムスリップしたようです。」

城跡からは、松阪市街や城下町の面影を残す美しいまちなみを望むことができ、歴史の重みが感じられます。 春の桜や秋の銀杏が彩り、四季を通じて市民にも親しまれています。

 

松坂城からみた町並み

せっかく着物姿で松坂城跡を歩くなら、撮影も楽しみたいところ。
藍色の松阪もめんの上品な色合いと、力強い石垣を背景に、
ノスタルジックで心に残る一枚を撮影してみてくださいね。

 

松坂城を堪能する松田さん

 

松坂城跡

名称

松坂城跡(松阪公園)

住所
〒515-0073 松阪市殿町1538-1
電話番号
0598-23-7771 (松阪駅観光情報センター)
料金

無料

営業時間

見学自由

駐車場

松阪市駐車場

公共交通機関でのアクセス

JR・近鉄松阪駅から徒歩で約15分。
松阪駅から三重交通バスで、市内パークタウン線で中央病院行き、または阿坂小野線で一志嬉野行き「市役所前」下車3分
鈴の音バス市街地循環で「市役所前」下車すぐ

車でのアクセス

伊勢自動車道「松阪IC」から車で約15分

続いて、松坂城裏門跡から続く石畳の先に、武家屋敷が並ぶ「御城番屋敷(ごじょうばんやしき)」があります。
ここは、城を警護する武士が住んだ組屋敷で、江戸時代の武家長屋として最大規模を誇る国の重要文化財です。現在も子孫の方が暮らしており、当時の暮らしぶりを今に伝えています。
城跡側へ向かって撮ると、遠景に石垣が入りやすく、いっそうノスタルジックな雰囲気に。

御城番屋敷を歩く松田さん

公開されている一戸にも立ち寄り、間取りや土間、縁側を見学。
江戸から続く間取りがそのまま残り、当時の暮らしが伝わる空間です。
縁側から中庭を眺めると、時が少し巻き戻るよう。

御城番屋敷での松田さん

※建物内は撮影可ですが、周囲への配慮を忘れずに。

御城番屋敷(見学案内)

名称

御城番屋敷

住所
〒515-0073 松阪市殿町1385
電話番号
0598-26-5174 (御城番屋敷)
料金

無料

営業時間

10:00~16:00

休日

月曜日(祝日の場合翌日)・年末年始休

駐車場

無料駐車場有り(松阪市駐車場)

公共交通機関でのアクセス

●松阪駅から徒歩で約15分
●バス 松阪駅より、
・三重交通バス市内パークタウン線で中央病院行き、阿坂小野線で嬉野一志行きで「市民病院前」下車3分
・市街地循環バス(鈴の音バス)「市民病院」下車3分

車でのアクセス

・伊勢自動車道「松阪IC」から車で約15分(松阪市駐車場)

御城番屋敷の角を曲がって少し歩くと、三重県立松阪工業高等学校の前に赤いポストが。レトロな一枚が撮れます。

レトロなポストと映る松田さん

12:00 アート好きにうれしい松阪ランチ|ギャラリーカフェで創作カレー

歴史散策の後は、松坂城跡から徒歩約10分ほどの場所にある「GALLERY+ CAFE DOODLE」でランチ。

ランチにむかう松田さん

オーナーの「気軽にアートに触れてもらいたい」「クリエーターが作品を展示できる場所をつくりたい」という思いから生まれた、アート鑑賞が楽しめるカフェです。ギャラリースペースは約2週間ごとに展示が入れ替わり、訪れるたびに新しい作品に出会えます。

ランチは、キーマカレーのセット。スパイスにこだわって仕上げた創作カレーで、香りから食欲をそそられます。

 

カレーを食べる松田さん

松田さん「カレーはスパイスがほどよく効いていて、オニオンフレークがいいアクセント。気づけば“ぺろり”と完食していました。好みの展示に出会えたら、その場で購入できるのも魅力です。今回のテーマは僕の好きなテイストで、この出会いもうれしかったです。ここは、お客さんもクリエイターもお店も、みんながうれしくなる場所。こんなお店がある街って、やっぱりいいですね。」

 

店内を散策する松田さん

 

GALLERY+ CAFE DOODLE

住所 松阪市中町1857
電話番号 0598-68-9093
公式URL https://r.goope.jp/doodle/
営業時間 11:00-17:00
定休日 月曜日・不定休
公共交通機関でのアクセス JR・近鉄松阪駅から徒歩で約10分
駐車場 あり(1台)

13:30 城下町で食べ歩き|はちみつスイーツ&精肉店コロッケの街歩きグルメ

カフェから徒歩2分、食後のデザートは風情ある「はちみつ屋 松治郎の舗」へ。
大正元年(1912)創業の老舗はちみつ専門店。

松阪市内を歩く松田さん

今回はお店限定の「はちみつ最中アイス」を注文。ミルク/抹茶/黒ごま/きなこ/季節限定などがあり、全フレーバーに蜂蜜入りです。さらに巣蜜トッピングを追加すると、その場でカットしてくれて、アイスにオン!

はちみつ最中アイスを作っているところ

店内のイートインスペースで、ゆっくり味わいました。

はちみつ最中アイスを食べる松田さん

はちみつ屋 松治郎の舗

名称

はちみつ屋 松治郎の舗

住所
〒515-0083 松阪市中町1873番地
電話番号
0598-26-8133
営業時間

10:00 - 17:30

休日

無休(年始は休み)

さらに道の向かいにある「丸中本店」へ。
「丸中本店」は創業70余年、地元に愛される松阪牛・黒毛和牛の専門店です。

精肉販売はもちろん、店頭では揚げたてのコロッケ、ミンチカツ、牛串カツなど“肉屋ならでは”の食べ歩きグルメが大人気。どこか昭和の懐かしさが漂う雰囲気も魅力です。

ミンチカツを買う松田さん

松田さん「コロッケは昔から大好物ですが、これは間違いなく過去一番です。口に入れる前から香りが立って、もうジューシー確定。ひと口で衣はサクッ、中はふわっとほくほく。口の中に、肉の旨みがとろけるように広がります。下味がしっかりしているのでソースいらず。こんなコロッケは初めてです。」

ミンチカツを食べ歩きする松田さん

丸中本店

住所 松阪市中町1843-6
電話番号 0598-21-1121
公式URL https://www.marunakaniku.com/
営業時間 8:00-18:00
休業日 日曜

17:30 国登録有形文化財の宿・割烹旅館八千代に宿泊|松阪牛懐石を堪能する夜

着物での散策を終え、割烹旅館八千代へ。国登録有形文化財に指定されている純木造建築の老舗料亭で、旅館を兼ねる一軒です。中庭を囲むように客室があり、静かで落ち着いた設え。老舗ならではの丁寧なおもてなしが行き届いています。

割烹旅館八千代前で撮影する松田さん

 

19:00 至福の松阪牛を堪能する夕食

夕食は、割烹旅館らしい懐石料理で、名産の松阪牛を多彩に調理。三重の地酒やワインとともに、中庭を眺めながらお部屋でゆっくり堪能します。

名産松阪牛 牛肉懐石

  • 三重の地酒
  • 松阪牛しぐれ
  • 松阪牛冷しゃぶ野菜巻き
  • 松阪牛タタキ
  • 松阪牛ステーキ
  • 松阪牛牛鍋
  • ご飯・汁・フルーツ

割烹旅館八千代の料理

松田さん「どのお料理も松阪牛は本当にやわらかい。噛むほどにぶわっと旨みが広がって、思わず言葉を失いました。松阪牛はもちろん好きですが、味つけも格別で、肉の良さを素直に引き立ててくれます。おいしい料理をいただいて、そのまま泊まれる——松阪1日目の締めくくりにぴったりです。」

 

すき焼きを食べる松田さん

すき焼きを食べる松田さん2

 

割烹旅館八千代

名称

割烹旅館八千代

住所
松阪市殿町1295
電話番号
0598-21-2501 (八千代)
営業時間

11:00~14:00L.O.、17:00~20:00L.O.
※当日ご利用の場合は事前にお問い合わせください。

休日

不定休

駐車場

30台

公共交通機関でのアクセス

JR・近鉄松阪駅から徒歩10分

車でのアクセス

伊勢自動車道・松阪インターから車15分

松田昇大さんからのメッセージ

「電車で松阪に来て、着物に着替えてぶらりと歩く。松阪の歴史や伝統、そして美味しいグルメを五感で感じられる、とても充実した旅でした。

松阪もめんの着物を着させていただき、松坂城跡と御城番屋敷を散策、ギャラリー併設カフェ、はちみつ最中アイスや揚げたてコロッケ、割烹旅館の松阪牛会席——どの場所も人が温かく素敵な場所でした。

松阪旅は構えず楽しめ、大人の旅にも若い方にもおすすめ。自分の世界が広がり、自分と向き合える時間になります。三重の地元にこんな街があることを誇らしく思いますし、疲れたら心が軽くなるインスピレーションの街です。松阪には、まだまだ隠れた魅力がたくさんあります。ぜひ、松阪の粋な魅力を体験しに来てください!」

 

松阪は、伊勢神宮のある伊勢や美しいリアス海岸が広がる志摩など、三重県の他の魅力的なエリアへのアクセスも抜群です。 二日目は松阪観光を深めるもよし、伊勢志摩まで足を延ばすのもよし。歴史・美食・そして伊勢志摩へのアクセスという三拍子が揃った松阪へ、まずは粋な魅力を体験しに行ってみてはいかがでしょうか。

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