“2025年梅雨の紫陽花を求めて!”【三重県亀山市・鈴鹿市・東員町 彩る紫陽花スポット巡り(5選)】

掲載日:2025.05.26

梅雨の季節ならではの花として日本中で愛される紫陽花。雨に濡れ、時間とともに表情を変えるその姿は梅雨シーズンにもぴったりで、訪れる人々に幻想的なひとときを提供します。三重県内でも、各地に紫陽花のスポットはあり、例年6月上旬~中旬頃には見頃を迎えますが、今回は亀山市、鈴鹿市、東員町のスポット【5選】を紹介します。

記事制作 / みえ旅アンバサダー Takuya Kiriyama

▼ 目次

見頃の時期は各スポットで異なり多少前後します。

※みんながまた訪れたいと思えるよう、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。

※記事内の写真は2024年以前のものです。

紫陽花について

梅雨の訪れとともに咲く紫陽花は、しっとりとした空気の中で赤~ピンク~紫~青色などの様々なグラデーションを見せてくれる美しい花です。その変わりゆく彩りや、雨粒をまとった花びらは、よく似合っていいてその美しさに感動を呼び起こします。

その紫陽花、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、普段、目にする紫陽花の「花」は上のような写真ですが、正確に言うと「花」ではなくて「がく(装飾花)」になります。

がくの中に「真花」というものがあって、それが紫陽花の「花(真花)」になります。

※このレポートでは、目にする装飾花を含めて紫陽花の花と表記します。

また、紫陽花の花の形は大きく分けて、「ボタン種」と「レースキャップ種」の2つの品種に分けられます。

ボタン種(上の写真)は、全体的に花びらでいっぱいに咲いた、丸くふっくらとした花房が特徴で、一つの塊がまるで大きなボタンのような形をしており、どの方向から見ても花で覆われているように見えます。

レースキャップ種(上の写真)は、花の中心が控えめな小花や蕾のようになっており、その周囲に大きな花びらが広がるタイプです。中央部分が少しシンプルで、そこから外側に向かって大きな花びらが取り巻くように咲いています。まるで細かなレース模様のような印象ですね。

このような特徴も含めて紫陽花を観賞するとより楽しめると思います。
それでは、次に各スポットを紹介します。

スポット①:亀山市辺法寺町「穴虫の郷」の紫陽花

1つめのスポットは亀山市辺法寺町「穴虫の郷」の紫陽花です。

「穴虫の郷」は地元の地域団体「六〇会(ろくまるかい)」の皆様が休耕田を利用して作り上げたもので、四季折々の里山の自然が楽しめる憩いの公園です。

こちらは7月頃には花蓮の名所として知られていますが、5月下旬~6月中旬には紫陽花も綺麗に咲き誇り、自然豊かな落ち着いた雰囲気の中で楽めるスポットです。

歩道や木道に沿って歩くと、山際に近いところに紫陽花が広がっています。

ピンク~紫~青色といった多彩な色合いが見事に融合し、緑に映える柔らかな風情を演出してますね。

花の形(品種)はボタン種のものと、

レースキャップ種のものがあって、咲き方が違う品種が一度に楽しめます。

また、自然豊かな情緒ある風景を探して楽しむのも見どころの一つで、

 

高台には穴虫の郷を一望できる東屋でゆっくりと休憩しながら落ち着いた風情を楽しめます。

年によって咲き具合が異なりますが、蓮が咲くタイミングと重なると共演を楽しめる「穴虫の郷」、ご興味がありましたら足を運んでみてはいかがでしょうか?

穴虫の郷へのアクセス

ところ:三重県亀山市辺法寺町1252

アクセス:

・名阪国道,東名阪自動車道「亀山IC」から約7km、車で約10分

・東名阪自動車道「鈴鹿IC」から約8km、車で約15分

駐車場:隣接駐車場あり

※路上駐車等は迷惑になりますので、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。

問い合わせ先:六〇会

       穴虫の郷ホームページ

スポット②:亀山市若山町「亀山公園菖蒲園」の紫陽花

2つめのスポットは亀山市若山町「亀山公園菖蒲園」の紫陽花です。

亀山公園菖蒲園は、広大な亀山公園(13.4ha)の敷地内にあり、元々は亀山城の濠跡で、田んぼとして利用されていたところを整備されてできた菖蒲園です。その名の通り、花菖蒲で知られる名園ですが、実は紫陽花も見逃すことはできないスポットとなっています。

駐車場から続く園路沿いに紫陽花が植えられていて、散策しながら訪れる人を楽しませてくれます。

こちらの紫陽花はボタン種が多く、

園路を進むと両側に紫陽花が植えられていて、ピンク~紫~青色など色彩鮮やかな景色が広がります。

園路の両側の紫陽花を重なるように眺めると、こんなに密度の濃い紫陽花が楽しめます。

紫陽花をそのまま眺めるのも見応えがありますが、角度を変えてお気に入りの眺めを探してみると結構面白いです!

もちろん、花菖蒲とのコラボレーションも!

白の菖蒲越しに紫の紫陽花を眺めてみたり、

ちょっと離れたところから、花菖蒲と紫陽花がたくさん映るように眺めたりと、お気に入り景色を探してみると面白いと思います。
花菖蒲と紫陽花の共演も楽しめる「亀山公園菖蒲園」、ご興味がありましたら是非訪れてみてはいかがでしょうか?

亀山公園菖蒲園へのアクセス

ところ:亀山市若山町 亀山公園

・名阪国道,東名阪自動車道「亀山IC」から約5km、車で約8分

・JR亀山駅から約1.2km、車で約5分

駐車場:亀山公園、亀山公園菖蒲園に駐車場あり

   ※路上駐車等は迷惑になりますので、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。

問い合わせ先:公益社団法人亀山市地域社会振興会 0595-83-1385

       亀山市都市公園ホームページ

 

スポット③:鈴鹿市西庄内町「ほたるの里」の紫陽花

3つめのスポットは鈴鹿市西町内町「ほたるの里」の紫陽花です。

「ほたるの里」は、その名の通り、毎年多くホタルが飛び交う、川と山と田んぼに囲まれた自然豊かなスポットです。地元の方々がホタルの生息環境を守る努力が続けられて、5月下旬~6月上旬の夜はホタルの観賞スポットとして知られていますが、昼間に色彩豊かな紫陽花が咲き誇るスポットでもあります。

駐車場に近い入口から入ってしばらくすると里山の風景が広がります。

橋を渡って広場の方に進むと・・・

紫陽花の植え込みが続いていて、ベンチに腰掛けながらゆっくりと観賞することができます。

ホタルの観賞スポットに向かう園路沿いにも紫陽花の小径が続いていて、散策しながら楽しむことができます。

そして、ほたるの里にはもう一つ紫陽花の見どころがあり、広場のあたりから田んぼがある方向を眺めると、田んぼの向こう側に紫陽花がいっぱいの小山(こやま)が目に入ります。

園外にはなりますがこちらも見どころになっていて、紫陽花の小山のそばまで行って観ることができます。

白~ピンク~赤~青~紫の色鮮やかな紫陽花の密度も濃くて見応えあります。

ちなみに、こちらはボタン種の紫陽花が多く見られました。

紫陽花が咲く時期とホタルが乱舞する時期が合うと、同じ日に紫陽花(昼)とホタル(夜)を楽しむことができる「ほたるの里」、ご興味がありましたら訪れてみてはいかかでしょうか?

ほたるの里へのアクセス

ところ:鈴鹿市西庄内町

 ・東名阪自動車道「鈴鹿IC」から約4km、車で約8分

駐車場:隣接駐車場あり

※路上駐車等は迷惑になりますので、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。

問い合わせ先:上野自治会(ほたるの里ほたるを守る会)

       ほたるの里ホームページ

スポット④:鈴鹿市柳町,土師町「あじさいロード」の紫陽花

4つめのスポットは鈴鹿市柳町から土師町にかけて続く「あじさいロード」です。

近鉄鈴鹿線の沿線(柳町~土師町)にある「あじさいロード」は、地元地域の皆様によって柳駅周辺の地域活性化と街並みの美化を目的としたプロジェクトが発足して、2008年に誕生しました。

近鉄の線路沿い並行して続くこのあじさいロード、当初は約200mだったとのことですが、「玉垣・農地・水・環境を守る会」をはじめとする地元の方々の尽力によって今では約2kmも続く、見どころのある紫陽花スポットとなっています。

駅にも近いことから通勤や通学の方にも親しまれていますが、散策のスポットとしても人気を高めていて、散歩しながら色とりどりの紫陽花を楽しむことができます。

ちなみにこちらの紫陽花はボタン種が多く見られます。

こちらは田園や鉄道沿線にあることが魅力の一つで、これらの風景と絶妙なバランスが見どころとなっています。

カメラを持っている方は、電車が通る時は水田に映る電車とのコラボレーションがシャッターチャンスで見逃せません。

田植えが終わった時期は水田のリフレクションも美しく、鉄道ファンの方にはもちろん、散策中の方にも「この一瞬」を写真に収めたくなるような光景がおすすめです。

田園風景と紫陽花、他ではあまり見かけないスポットではないかと思います。この風情ある景色にご興味がありましたら、足を運んでみてはいかがでしょうか?

鈴鹿市柳町,土師町「あじさいロード」へのアクセス

電車でのアクセス

ところ:三重県鈴鹿市柳町726-4 (近鉄鈴鹿線柳駅)

車でのアクセス

駐車場はありませんので、公共交通機関の利用をおすすめします。

※路上駐車は近隣住民の迷惑になりますので、駐車マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。

お問い合わせ先:玉垣・農地・水・環境を守る会 0595-2345-4138(後藤さま)

スポット⑤:員弁郡東員町「中部公園」の紫陽花

5つめのスポットは員弁郡東員町「中部公園」の紫陽花です。

東員町の中部公園は、遊びの広場や芝生広場、パークゴルフやバーベキュー施設など広々とした自然空間が広がる憩いの場所で、14.5ha(スポーツ公園施設を含めると24.7ha)と広大な施設です。

公園内には梅雨時の頃になると紫陽花が咲き乱れるスポットがあり、散策やピクニックに最適なロケーションとともに多くの人々の目を楽しませてくれます。

中部公園の紫陽花スポットは、公園の北側にある人口の池「水景苑」の周辺にあり、地元の任意団体の方々が中部公園を魅力ある公園にしたいとの思いから植栽,管理されているとのことです。

池の周りをぐるりと囲むように、数多くの紫陽花が植えられていて、

 

水景苑の法面(のり面)は赤~ピンク~紫~青色、白色の紫陽花で埋め尽くされるといった感じで、

まさに圧巻、美しい景観を醸し出しています。

花の形についてはボタン種の紫陽花が多くみられますがレースキャップ種の紫陽花もあって、色とともに様々な紫陽花を楽しむことができます。

 

水景苑をくるりと散策しながら、「どの辺りが一番の眺め何だろう?」とお気に入りの眺めを探すのもいいですね。

紫陽花とともに、遊びの広場や芝生広場など広々とした自然空間が広がる憩いの場所として楽しめる「東員町中部公園」、ご興味がありましたら、足を運んでみてはいかがでしょうか?

東員町中部公園へのアクセス

ところ:員弁郡東員町大字北大社

車でのアクセス

東海環状自動車道「東員IC」から約2km、車で約3分

東名阪自動車道「桑名IC」から約8km、車で約20分

駐車場:駐車場あり

   ※路上駐車等は迷惑になりますので、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。

電車、バスでのアクセス

・東員町オレンジバス「東員町中部公園バス停」下車

・三岐鉄道北勢線「東員駅」下車徒歩10分

問い合わせ先:東員町役場 建設部 建設課  0594-86-2809

       東員町中部公園  0594-76-8038

       東員町役場ホームページ

いかがでしたでしょうか?

いかがでしたでしょうか?

梅雨の時期を彩る紫陽花巡りとして、三重県北部の亀山市&鈴鹿市&東員町のスポットを紹介しました。

今回は紫陽花に焦点を当てての記事でしたが、いずれのスポットも他の花や景色や施設などがあって、紫陽花以外にも魅力があるスポットでもあります。こちらの方面にお出かけしようとされる方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけると嬉しく思います。

※みんながまた訪れたいと思えるよう、マナーを守って楽しい観光をお楽しみください。

Takuya Kiriyamaの画像

Takuya Kiriyama

三重県が大好き。休日は自然,風景,花やイベントの撮影に出かけて、時にはイベントへの出演やボランティアスタッフとして参加させていただいたりと、色んな形で三重県を応援しつつ、楽しんでいます。
このような経験を活かして、「行きたい!!」と思っていただけるような四季折々の花や名所,風景等、魅力ある三重を発信したいと思います。

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