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「馬越峠」は熊野古道伊勢路で随一の美しい石畳が有名。馬越峠から続く登山コースには、尾鷲を一望できる絶景スポット天狗倉山も!行き方&楽しみ方をご紹介

掲載日:2022.03.13

「馬越(まごせ)峠」は、世界遺産・熊野古道の中でも随一の美しさを誇る石畳と、尾鷲ヒノキ林が広がる名スポット。馬越峠から続く登山コースを進むと、頂上の絶景が素晴らしい天狗倉山(てんぐらさん)へ行くこともできます。今回は、それぞれの行き方&楽しみ方についてご紹介します!

今回、馬越峠と天狗倉山の魅力を紹介してくれるのは、人気YouTuber「ビートないとー」さんと「のりごとー」さん(※お二人のプロフィールはリンクをクリック)

二人は道の駅海山(みやま)から、馬越峠へと向かいます。

※名古屋方面から道の駅海山までのアクセス
・名古屋ICから海山IC経由で到着(約2時間20分)
・JR名古屋駅から特急南紀号でJR尾鷲駅(約2時間40分)降車、尾鷲駅より三重交通バスで「鷲毛(わしげ)」下車すぐ

※道の駅海山には無料駐車場(普通車 約20台分)があり、馬越峠登り口の最寄りの駐車場として利用することができます。

※馬越峠の道中にはトイレがありません。道の駅海山にあるトイレですませておきましょう。

道の駅海山には、レストランや特産品を販売している売店のほか、観光案内所が設置されており、熊野古道や周辺スポットの観光パンフレット・マップを手に入れることができます。

※馬越峠のウォーキングコースが載っている「熊野古道伊勢路ガイドマップ」が置かれていない場合もあります。お出かけの前に、以下のどちらかのサイトからダウンロードしておきましょう。

○熊野古道伊勢路ウェブサイトからダウンロード
○一般般社団法人東紀州地域振興公社ウェブサイトからダウンロード

それぞれのサイトには、熊野古道や周辺地域に関する便利な情報も掲載されているため、旅の前に是非チェックしてみてください。

2.馬越(まごせ)峠

馬越峠登り口

道の駅海山から10分ほど歩いた先に、馬越峠の登り口があります。

※登り口のすぐそばには「鷲毛(わしげ)」バス停があります。道の駅海山に車を駐車した場合、馬越峠を歩いた後、県尾鷲庁舎前からバスに乗って戻ってくることができます。

馬越峠は熊野古道伊勢路で最も美しいと言われている重厚な石畳と、尾鷲ヒノキの林が見どころです。「木漏れ日が降り注いで綺麗!苔むした石畳も良い雰囲気。」と景色を楽しみながら歩く二人。

山歩き初心者の方にとっても気軽に登れるコースのため、熊野古道伊勢路の中でも人気の高い峠道です。
また、ゴツゴツとした石畳の上を歩くためのコツをつかむと、より安全に楽しく歩くことができます!以下のポイントを意識しましょう。

・「足の真ん中で石の角をとらえて歩く」と、滑りにくくなる
・「歩幅は小さく、一定のペースで歩く」と、疲れにくくなる

↓臨場感ある360度動画はこちらから


熊野古道の石畳は、幅が一間半(約2.7メートル)と広めにとってあります。なぜ道幅が広いのか?というと、それは「殿様を乗せるかごを横向きにして運ぶため」なんです。

現在、目にする熊野古道伊勢路の多くは、江戸時代以後、紀州藩(徳川氏)の命を受けて整備されたもの。殿様を乗せたかごが坂道を通るとき、縦向きだと片方の担ぎ手に負担がかかってしまうため、横向きにして運べる幅で設計されているそうです。石畳の道幅から古道の歴史を知るのも面白い!

熊野古道の道中には100メートルごとに設置されている目印があり、自分の現在地を知ることができます。写真の道標だと「馬越峠 02/22」と書かれており、2.2キロの道のりのうち200メートルの地点にいるということになります。

※万が一、救助や通報が必要な際は、道標の番号が現在地の目安となります!道標を意識して熊野古道を歩きましょう。

夜泣き地蔵

登り口から10分ほど歩いた位置に、石積の祠(ほこら)の「夜泣き地蔵」があります。

明治時代までは旅人の無事を祈る石地蔵があったそう。現在は自然石が祀られており、地区の人々が子の夜泣き封じを祈ったことから「夜泣き地蔵」と呼ばれるようになりました。

夜泣き地蔵からさらに進むと、石畳の中にハート型のような石が敷かれています。ハート型や面白い形の石を見つけて、写真を撮影してみるのも楽しいかもしれません。

夜泣き地蔵から30分ほど歩くと、見晴らしの良い休憩スポットがあります。ベンチもあるので、一息ついてしっかり水分補給も行いましょう。

※ごみは持ち帰りましょう!

馬越峠頂上

見晴らしの良い休憩スポットから15分ほど歩くと、馬越峠の頂上(標高325メートル)に到着します。

馬越峠の頂上からは絶景スポット天狗倉山(てんぐらさん)へのルートも整備されています。

※天狗倉山へのルートは急な登り道が続くため、体力のある方向け。自分の体力や体調と相談しながら、進むルートを選択しましょう!

3.天狗倉山(てんぐらさん)への登山ルート

馬越峠頂上からさらに30分ほど進むと、天狗倉山頂上まであと一息。頂上手前まで登り進めると、巨大な岩が見えてきます。圧倒されるほど大きいです!

天狗倉山頂上

天狗倉山頂上(標高522メートル)にある巨大な岩の上に登って、眼下に広がる絶景を楽しむことができます。「まちを一望できて『登り切った!』っていう達成感をしっかり味わえるね」と、景色を眺めながら話す二人。

標高522メートルの高さから、尾鷲市街地やまちを囲うようにそびえ立つ山々、青く美しい尾鷲湾を眺めていると、山歩きの疲れも吹き飛びます。

↓臨場感ある360度動画はこちらから


下山の際は天狗倉山から再び馬越峠頂上へと戻り、尾鷲市街地方面へと向かいます。

※下山は登り以上に膝に負担がかかるため、注意して進みましょう

※馬越峠頂上から20分ほど下った馬越公園に、公衆トイレがあります

4.尾鷲神社

道の駅海山からスタートして景色を楽しみながら馬越峠をゆっくり歩き、天狗倉山へ立ち寄って、尾鷲神社に到着。今回は合計3時間ほどの行程となりました。

「馬越峠の美しい石畳やヒノキ林、天狗倉山の頂上などなど、絶景をたっぷり満喫できるルートだった!」「天狗倉山へのルートは急な登り道もあって大変だったけど、馬越峠の道のりは山登り初心者でも安心して歩けそう」と今回の山歩きを振り返る二人。

帰り道は尾鷲神社から徒歩10分ほどの距離にある「県尾鷲庁舎前」からバスに乗ります。馬越峠登り口すぐの「鷲毛(わしげ)」バス停までは約7分。そこから歩いて10分で、道の駅海山に戻ることができます。

※バスの1日の本数が限られているため、事前にこちらから時刻表をチェックしましょう。

○ビートないとーさんのYouTubeチャンネルでも、今回の馬越峠・天狗倉山の山歩きを楽しむ様子が公開されていますのでぜひご覧ください!


5.日帰り入浴で歩き疲れた体を癒そう


今回ご紹介した馬越峠周辺には、日帰り入浴施設がいくつかあります!熊野古道をしっかり歩いた後は温泉に浸かって歩き疲れた体を癒しましょう。

夢古道おわせ


「夢古道おわせ」は、海洋深層水を使用したお湯につかれる温浴施設。併設されているレストランでは尾鷲の郷土料理などをいただくことができます。

ホテル季の座


「ホテル季(とき)の座」は、「きほく千年温泉」を自家源泉とした大浴場があり、内湯のほか3種類の露天風呂などが楽しめます。

温泉+食事付きの日帰りプランもあるため、熊野古道を歩いた後ゆっくり過ごすのにぴったり。ホテル季の座についてさらに詳しく知りたい方はこちらのレポート記事もご覧ください。

きいながしま古里温泉


「きいながしま古里温泉」は、筋肉痛や疲労回復などの効能があるお湯につかれる温浴施設です。

記事制作:MSLP

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