【みえの推し活!】おかげ横丁のあちこちにいる招き猫たち。その魅力を招き猫専門店「吉兆招福亭」の澤田店長にお話を伺います!
この記事では、おかげ横丁にある招き猫専門店「吉兆招福亭」の澤田店長が“推し”として熱く語る「もりわじん」さんの招き猫の魅力を徹底紹介します!おかげ横丁の商店にいる招き猫や毎月限定の「朔日じいちゃん」、さらに9月13日から開催される「来る福招き猫まつり」の最新情報まで、推し活目線でお届けします。
▼目次
シリーズ「みえの推し活!」
「みえの推し活!」では、三重県内の観光を支える事業者、観光協会、市町などで構成される三重県観光連盟「事業企画・宣伝委員会」の皆さんが紹介する、"中の人"たちの「推し」を深掘り取材。
中の人だからこそ知りうる情報や熱い想いを通じて、三重県の新たな魅力を発見していきます。
第3弾はおかげ横丁の招き猫たち
今から二千年前、天照大御神が選んだ地「伊勢」は、古くから縁起が良い場所とされてきました。江戸時代には、「一生に一度はお伊勢さん」と言われるほど、お伊勢参りが大ブームに!
そんな当時の賑わいや風情を今に伝えるため、江戸から明治期にかけての町並みを再現したのが、おかげ横丁なんです。
おかげ横丁を歩くと、タバコ屋でキセルをふかす猫や、漬物屋で伊勢たくあんを漬け込んでいる猫など、いたるところに招き猫がいます。
それぞれのお店をモチーフにした愛嬌のある猫たちは、「商店猫」と呼ばれ、横丁全体に福を招いてくれています。
招き猫専門店「吉兆招福亭」の澤田店長にインタビュー!
おかげ横丁にある招き猫専門店「吉兆招福亭」は、「お伊勢参りでいただいた福を、形にして持ち帰ってほしい」という想いから、全国各地から集めた約1,000種類もの招き猫を取り扱っています。
今回は、日本有数の招き猫専門店である吉兆招福亭の澤田店長に、推しの招き猫について、お話を伺いました。
澤田さんは、おかげ横丁を運営する伊勢福に入社後、催事・企画に携わり、10年前に「吉兆招福亭」の担当、その後店長になられました。
催事・企画の担当だったときから、毎年9月に開催される「来る福招き猫まつり」に携わられてきました。
吉兆招福亭の担当になってからは、作家ごとに異なる招き猫の奥深い世界にますます惹かれていったそうです。
新しい招き猫の世界を知るため、作家の個展にも足繁く通うなど、今や公私ともに招き猫を心から愛する「招き猫フリーク」なんです。
吉兆招福亭 澤田店長の推し!創作招き猫作家「もりわじん」の世界
日々、たくさんの招き猫に囲まれている澤田店長。
そんな澤田店長の「推し」として語るのが、おかげ横丁の商店猫を手がけた「もりわじん」さんの招き猫たちなのです。
おかげ横丁の軒先や店内にいる、横丁全体に福を招いてくれる商店猫は全部で18体。実はこれ、全てもりわじんさんが手掛けた作品なのです。
※ミニチュア版の商店猫は、吉兆招福亭に一堂に会しており、販売もされています。
もりわじんさんは、仏像と猫を組み合わせた神秘的な作品から、洒落のきいたお茶目な招き猫まで、幅広い作品を制作されています。
伝統的な招き猫の世界に現代的なアートの感性を吹き込み、国内外で高く評価される、まさに創作招き猫界のトップアーティストなんです!
「作品によってサイズも様々で、ダイナミックに絵付けされたものから、細い筆で毛並みまで細かく表現されているものまであるんです。デザインや表情はもちろん、絵付けの違いにも注目して楽しんでほしいですね」と、澤田店長はもりわじんさんの招き猫の魅力を語ってくれました。
また、「おちゃめな一面もあり、有名な童話をもじった『ながぐつ吐いた猫』のように、遊び心あふれる作品も制作されており、その世界観の広さも推しの理由です」と教えてくれました。
澤田店長が選ぶ、推しの「商店猫」たち
推し商店猫① つぼや横にいる「大眠り(おおねむり)じいちゃん」
それでは、澤田店長と一緒に、おかげ横丁の推し商店猫を巡っていきましょう!
まず向かったのは、今では珍しくなったキセルやレトロデザインのマッチなど、たばこ関連商品の販売に加え、億単位の高額当選も出た、宝くじ売り場の「つぼや」。
この縁起のいいお店の店先にいるのが、商店猫の中でも一番人気の「大眠りじいちゃん」です。おかげ横丁で美味しいものをいっぱい食べて、ぐっすり寝てしまったおじいちゃん猫なんだとか。
その愛くるしさや、宝くじを買う前の願掛けで、みんなに「さすさす」と撫でられています。
※大眠りじいちゃんは宝くじを買う前に「さすさす」したい人気者です!!
推し商店猫② 団五郎茶屋の「おにぎり姉さん」
続いて向かったのは、こだわりのそばやおにぎりに加え、夏には赤福氷やお店手作りの果物シロップのかき氷、冬は赤福ぜんざいを堪能できる団五郎茶屋。
江戸時代の風情が感じられるこの腰かけ茶屋には、三角巾をかぶり、おにぎりを楽しそうに運ぶ「おにぎり姉さん」がいます。
※たくさんの参拝客で賑わう茶屋。慌ただしくも、うれしそうにおにぎりを配っています。
寝ている猫もいれば、一生懸命働く猫もいる。それぞれの商店猫のストーリーを想像してみるのも楽しいですよ!
澤田さん最推し! 海老丸にいる「のんべえ猫」
車海老や地魚、旬の魚介を中心におすすめの海の幸をのせた「本日の海鮮丼」がおすすめの海老丸。
その店先に、澤田さんが一番推す「のんべえ猫」がいます。
伊勢海老とまたたび酒を手に、楽しく酔っぱらっている姿がとても愛くるしいんです。
※のんべえ猫と一緒に乾杯!
おかげ横丁には、伊勢で唯一の日本酒蔵「伊勢萬内宮前酒造場」のカウンターで一杯やったり、「伊勢角屋麦酒内宮前店」でクラフトビールが楽しめたりと、のんべえにはたまらないお店がたくさん!
のんべえ猫のように楽しく酔っちゃいましょう!
まだまだ、たくさんいるよ!魅力的なおかげ横丁の招き猫たち
他にも、おかげ横丁に訪れる人をうきうきと踊って歓迎してくれる猫や、俳句を詠んでいる猫など、お店の特徴に合わせたユニークな猫たちがたくさんいます。
※商店猫は全部で18体。猫推しなら、全員コンプリートしたくなる!
おかげ横丁では、商店猫スタンプラリーを実施しています。
お店の看板招き猫を探しながら、横丁巡りを楽しんでみませんか?
※商店猫スタンプラリーでは、黄色の「商店猫の自己紹介」をカメラで読み取ると、スタンプゲット!全18体のスタンプを集めると、福のおくりものがもらえます。
招き猫専門店「吉兆招福亭」で会える招き猫たち
店内には、日本全国から集められた約1,000種類もの招き猫が、棚いっぱいにぎっしりと並んでいます。
定番の瀬戸焼や常滑焼・九谷焼から、表情豊かな張り子、温かみのある木彫りの猫まで、その個性は千差万別です。作家さんが手がける一点物が多く、見ているだけであっという間に時間が過ぎてしまいます。
招き猫は、右手を上げていると「金運や幸運を招く」、左手を上げていると「良縁を招く」と言われています。
あなたに福を招いてくれる、特別な1体との出会いを探してみませんか?
必見!毎月限定販売 もりわじん作「朔日じいちゃん」シリーズ
吉兆招福亭では、もりわじん作の「朔日(ついたち)じいちゃん」という招き猫を、毎月1日から数量限定で販売しています。
3月はひなまつりのお内裏様の恰好をしていたり、5月は端午の節句にあわせ兜をかぶっていたりと、季節に合わせた格好や道具を身に着けており、毎月もりわじんさんが工夫を凝らしてくださっているそう。
※9月の朔日じいちゃん猫は、「あつい!」です(真ん中)。
毎月買いに来る熱心なコレクターもいるほどの人気ぶり!
5〜8cmの手のひらサイズで、価格は5,500〜8,000円前後です。
みなさんも、今月の朔日じいちゃんに会いに来てはいかがでしょうか?
9月13日(土)~9月29日(月)開催 第31回 来る福招き猫まつり 澤田店長も力を注ぐ一大イベント
毎年9月におかげ横丁で開催される「来る福招き猫まつり」では、招き猫作家による作品展、招き猫の絵付け教室など、招き猫に関する様々な催しが行われ、横丁全体が招き猫一色になります。
今年(2025年)は9月13日(土)~9月29日(月)に開催されます!
今年の見どころは、来年の干支「馬(午年)」にちなんだ招き猫の作品展。
テーマは「招き猫×馬」。“何ごとも『ウマ』くいくように”という願いを込めて、作家さんたちの作品が並びます。
もちろん、吉兆招福亭の澤田店長が推すもりわじんさんの作品も登場。どんな“福馬猫”に会えるのかは、現地でのお楽しみです。
さらに、このお祭りにはもりわじんさんご本人も参加!
滞在中には横丁の商店猫たちの色を塗り直してくださるので、9月後半に訪れるとリフレッシュしたピカピカの猫たちに出会えるチャンスです。
※みんなに愛されて、お腹が少しはげてしまった大眠りじいちゃんも、綺麗に塗りなおされます!
おかげ横丁に来たら、招き猫を探してみてね!
訪れる人々に福を分け与える、おかげ横丁の可愛らしい招き猫たち。 次に伊勢を訪れる際は、美味しいものを楽しみながら、あなたに福を招いてくれる特別な1体を探してみてはいかがでしょうか。
招き猫専門店「吉兆招福亭」
9:30~17:00(季節により異なる)
年中無休
約1500台(市営駐車場を利用・有料)
・近鉄「宇治山田駅」下車、「内宮前」行きバスにて約20分で「神宮会館前」下車、徒歩2分。
・伊勢自動車道「伊勢IC」で下り、国道23号線を内宮に向かって直進、約5分。
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