「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」をご存じですか?三重県で茅の輪くぐりを行う神社を紹介します

掲載日:2025.06.04

「茅の輪くぐり」をご存じですか?「ちのわくぐり」と読み、6月の終わり頃に、神社に草木で作られた大きな輪が設置され、この茅の輪を潜り抜けることで、無病息災や家内安全を願う行事です。
近くの神社で「茅の輪くぐり」をして、1年の前半を締めくくり、後半の無事をお祈りしてみませんか?

この特集では、三重県内で「茅の輪くぐり」が体験できる神社を紹介します。

 ▶目 次

 

茅の輪くぐりとは?

「茅の輪くぐり」の「茅の輪」とは、多年草のチガヤや藁(わら)などで作られた大きな輪のことを言います。この「茅の輪」をくぐることで、心身を清め、厄除けや無病息災、家内安全を願う行事が茅の輪くぐり。

日本では古くから、6月の「夏越の節句」に神社に設置された「茅の輪」を参詣者がくぐることで、災いを避けることができるといわれています。

 

夏越の祓(なつごしのはらえ)はいつ?

「茅の輪くぐり」は、6月の晦日(みそか)である6月30日に行われることが多く、「夏越の祓」という神事のなかで行われます。

夏越の祓は、ちょうど1年の半分を過ごした6月の末に、1年の前半の災厄を清め、1年の後半を無事に過ごせるようにと祈願する行事。

本来は、6月30日に「茅の輪くぐり」が行われますが、最近では6月30日以前に設置されて、以降も引き続き参拝客がくぐれるように期間を設けているところもあるようです。

 

茅の輪くぐりに作法はあるの?

神社によっても多少作法が異なりますが、茅の輪くぐりは、まず茅の輪の前で軽く礼をした後、またいで輪をくぐったら左まわりで正面に戻り、次に輪をまたいでくぐったら右まわりで正面に戻ったあと、神前に進んで参拝します。

ただ、混雑している場合などは正式な作法にこだわらず、輪をくぐりましょう。

茅の輪をくぐったら、心身が清められたことになるので、帰りにはくぐらないようにしましょう。

 

椿大神社 夏越の大赦式(茅の輪くぐり) (鈴鹿市)

椿大神社 夏越の大赦式(茅の輪くぐり)(鈴鹿市)

1年の上半期を締めくくる6月30日に、夏越の大祓式が斎行されます。祭典では、半年の間にご自身の身心についた罪や穢れを祓い清めて、下半期の無病息災を祈念いたします。
拝殿前には直径3メートルの「茅の輪」が設置され、この間を「水無月の夏越の祓いする人は、千歳の命のぶといふなり」と唱えながら3回くぐります。また、紙で作られた人形を自己の身代わりの形代(かたしろ)として御幣川に祓い流します。

14時    夏越の大祓式
14時30分 茅の輪くぐり神事
15時30分 形代流し神事 於:鈴鹿川上流・御幣川川原(神職のみ)

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2025年6月30日(月)

頭之宮四方神社 夏越の大祓(茅の輪くぐり) (度会郡大紀町)

頭之宮四方神社 夏越の大祓

大祓は1年を2期に分け、半年の間に知らず知らずに犯した罪(本来持ち合わせている自分の心をつつみ隠してしまうこと)、積もり積もった心身の穢れ(元気の気が枯れてしまうこと)、いっさいの災いを消滅し、清浄な本来の姿を取り戻すための神事になります。
6月の大祓は「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」と呼ばれ、茅の輪くぐりも行われ、災いや罪・穢れを祓い清めます。

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2025年6月30日(月) 午後2時から

おかげ横丁 夏まちまつり(茅の輪くぐり) (伊勢市)

「夏の楽しみ、なつまでまつな」を合言葉に、春から夏の季節の移ろいをいっぱい感じながら、涼しげなもの売りや見世物、大道芸などが楽しめます。
【催し予定】
・夏の風物屋台(冷たい食べ物・飲み物、夏の和小物・道具、遊びなど)
・浴衣のレンタル、着付け
・お面、風鈴の絵付け体験
・茅の輪くぐり
・なつかしの紙芝居、バナナの叩き売り・ガマの油売りなどの大道芸

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2025年6月6日(金)~6月8日(日)

桑名宗社(春日神社)(茅の輪くぐり) (桑名市)

桑名宗社では、6月の終わり頃から夏の風物詩である「夏越大祓」の茅の輪くぐりが参道に用意されます。
夏を前に清らかな心身に返り、健康で無事無難に過ごせるようお祈りします。7月初旬まで、茅の輪をくぐることができます。

都波岐奈加等神社(つばきなかとじんじゃ)(茅の輪くぐり) (鈴鹿市)

都波岐奈加等神社では、6月中旬より茅の輪に竹を飾り、自由に短冊を飾ることができます。
大祓は半年に一度、犯した罪、積もり積もった心身の穢れ、いっさいの災いを消滅し、清浄な本来の姿を取り戻すための神事です。6月の大祓は「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」と呼ばれ、紙の人形に名前と生年月日を書き、身体を撫でて息を吹きかけることで、罪穢れを人形に移し、祓い清めます。また、茅の輪をくぐることにより心身を清め、無病息災や厄除け、家内安全を願う行事です。

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2025年6月30日(月)18時より

彌都加伎神社(みずがきじんじゃ)(茅の輪くぐり) (鈴鹿市)

彌都加伎神社では、夏越大祓が行われます。今年前半の半年間の罪や穢れを祓い清めて、後半の後半の無病息災・家内安全・交通安全を祈願し、茅の輪をくぐる夏越大祓の祭行です。

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2025年6月30日(月)
10時~15時半 夏越大祓御祈祷(随時) 
16時     夏越大祓式典 

三重県護国神社(茅の輪くぐり) (津市)

「夏越大祓式」は6月30日に執り行われ、大祓詞を唱えた後に人形と切麻にて身についた半年間の罪・穢をお祓いします。
続いて「茅の輪神事」を執り行い、茅の輪を3回くぐりながら「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱え、清らかな心身に返り、この夏の無病息災を祈ります。
恒例の「茅の輪」は6月15日に設置され、7月1日に撤去されます。

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2025年6月15日(日)~6月30日(月)

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