夕日に映える伊勢の花畑「花開道」

掲載日:2022.05.20

三重県伊勢市の「花開道」を美しく撮影する方法をご紹介。これを見ればあなたもすぐに最高の写真が撮れる⁈
三重の若手風景写真家が教える、花開道へ撮影に行く際に知っておくべき情報を全公開!

◆記事作成:Koshi Iguchi  #みえ旅カメラ部

三重県在住の風景写真家。会社員の傍ら、休日を利用して風景写真を撮影しており、観光三重の「みえ旅カメラ部」として、三重県が誇るオススメの絶景を紹介するとともに、絶景の撮影方法も公開しています。

【花開道】

こんにちは、Koshi Iguchi です。
今回は三重県伊勢市の「花開道」を紹介します。

花開道は観光客が多く訪れる伊勢市の津村町に位置しており、ポピー、矢車草、ルピナス、ひまわりなど春から夏にかけ多くの花が咲き広がります。

今年はルピナス、去年は矢車草を撮影したので、この2つを元に花開道を美しく撮影する方法を紹介していこうと思います。

【場所・アクセス】

車で伊勢自動車道・玉城ICから約10分、伊勢神宮内宮から約20分。
伊勢神宮へ観光に来た際に立ち寄るにはぴったりのロケーションです。

駐車場は無料で10台ほどは停めることはできますが、多くはない為ご注意ください。

しかし、GW中でも私が訪れた際(5/5 17:00頃)は3台ほどしか停まっていませんでした。

駐車場の横にはたくさんのかかしが置かれています。
ユニークなかかしもたくさんあるので、ぜひお見逃しなく!

【狙う天気と時間帯】

・天気
狙う天気はもちろん「晴れ」です!
更に欲を言うと、湿度が高く、空の高い位置に雲が残っていると完璧です。

なぜ湿度が高く、空の高い位置に雲が残っていると良いかと言うと、綺麗な夕焼けを見ることができる可能性が高いからです。

風景写真を撮る上では、夕焼けが起きやすい条件なども調べて見ると良いかと思います。


・時間
夕焼けの時間
を狙いましょう。
日中も素敵な景色を見ることができますが、印象的な写真を撮影しようと思うと、光が柔らかく傾いた夕焼けの時間がベストとなります。

GW前後の時期になると日の入りの時間は19時前になりますが、この場所では山に夕日が沈むため、太陽光が入るのは18時過ぎまでとなります。

その為、17時半には現地に着いていると安心ですね。

【撮影のポイント】

夕暮れ時の撮影になる為、三脚は必須となります。
忘れてしまうとブレが生じたり、iso感度を大きくあげることによるノイズの発生に繋がりかねないので、注意してください。

また花開道では広大な敷地に花畑が広がっている為、広角レンズを用いて撮影を行うことをオススメします。
オススメの構図は太陽を正面に入れる為、逆光に強いレンズだと◎です!

【撮影設定】

撮影設定については上の矢車草の写真を用いて説明していきます。

撮影モードは「Aモード(絞り優先)」でいきましょう!

勿論、完全マニュアル撮影が可能な方はマニュアルでも問題ありませんが、夕日の時間などは刻々と露出が変化する為、露出ミスを防ぐためにもAモードでの撮影をオススメします。
実際に私も大半はAモードで撮影しています。

上の写真は、F22で撮影しています。
手前の花から奥の山までピントを合わせようと思うと、しっかり絞りこむ必要があります。

これを基準に、iso感度を設定しますが、ノイズを気にして低くし過ぎると、シャッタースピードが遅くなり、風によって花がブレてしまうなどの弊害が発生します。
そのため、iso感度は400〜800が良いのではないかと思います。

絞りとiso感度を決めてしまえば、後はカメラが勝手にシャッタースピードを決めてくれるので、あとはカメラに任せましょう!

・撮影データ
焦点距離:16mm
ISO感度:640
絞り値:22
SS:1/100

次は広角レンズではなく、望遠レンズを使った作例です。

望遠レンズ特有の圧縮効果を使い、ボケのあるふんわりとした雰囲気の写真もぴったりです。
ボケを意識するときは絞り値を最も小さくすることでよりよいボケを得ることができます!

・撮影データ
焦点距離:200mm
ISO感度:320
絞り値:5.6
SS:1/850

これまでルピナスと矢車草を紹介してきましたが、ポピーも咲いているので探してみてくださいね!

ルピナスや矢車草とは違った良さがありますよ!

・撮影データ
焦点距離:200mm
ISO感度:320
絞り値:5.6
SS:1/850

他にも広角レンズで縦構図の撮影を行うことで、花をよりダイナミックに表現することもできます。

横構図に限らず、いろんな構図で撮影しておくと、後で見返してもたのしいので、いっぱい撮っておきましょう。

・撮影データ
焦点距離:16mm
ISO感度:500
絞り値:13
SS:1/100

【注意事項】

ルピナス畑はルピナスが植っているうねの場所と通路になっている場所があります。
通路は自由に入っても問題ないと伺いましたが、うねは絶対に踏まないようにしましょう。

矢車草の花畑は間に通路はありません。
花畑の一番奥は通路になっているのでそこから撮影しましょう。
勿論、こちらも花畑に立ち入るのは厳禁です。

こんなに綺麗な花畑を管理してくれている方への感謝は忘れないように撮影してくださいね!


【まとめ】

最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んで「花開道」へ行ってみたいという方がいると嬉しいです。

緊急事態宣言やまん延防止措置が解除され少しずつ、外出しやすくなってきていますが、まだまだ屋内が心配と言う方は、伊勢の花畑を楽しんでみてはいかがでしょうか?

では、また次の記事でお会いしましょう。

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