今年の夏は伊賀へ避暑!三重の隠れた名瀑「白藤滝」

掲載日:2021.06.29

三重の隠れた名瀑「白藤滝」を美しく撮影する方法をご紹介。これを見ればあなたもすぐに最高の写真が撮れる⁈
三重の若手風景写真家が教える、白藤滝へ撮影に行く際に知っておくべき情報を全公開!

【白藤滝とは】

こんにちは、Koshi Iguchiです。
今回は三重県の隠れた名瀑である「白藤滝」を紹介します。

白藤滝とは伊賀市の山中にひっそりと佇みながらも、15mの高さをもつ巨大な滝です。
三重県の滝といえば「赤目四十八滝」をイメージする方が多く、有名な滝では無いものの、個人的には赤目四十八滝のどの滝をも超える魅力を持っていると思います。

今回はそんな白藤滝を紹介しつつ、白藤滝を美しく撮影する方法について書いていこうと思います!

記事末尾には美味しいお蕎麦屋さんも紹介していますので、是非最後までお付き合いください。

【場所・アクセス】

名阪国道伊賀IC下車後、車で約15~20分程度。
近鉄四日市駅からだと車で約1時間、津駅からは車で約45分で行くことができます。
詳細な場所についてはGoogleMap等にてご確認ください。

白藤滝の位置情報はこちら

駐車場ですが、白藤滝の入口付近に駐車可能なスペースが確保されています。駐車可能数には限りがありますので、他の方のことも考えて駐車お願いします。

また入口付近のスペースがいっぱいの場合、少し奥にもスペースがありますので、そちらをご利用ください。
※通行の妨げになるような駐車はご遠慮ください。

駐車場から滝までは歩いて3分ほどで到達できますが、階段が多く、雨上がりなどは滑りやすくなっていると思うので、歩きやすい靴で行くと良いと思います。

撮影時も石の上など苔が生えていたり、ぬかるんでいるため、そういった意味でも歩きやすい靴の方が安心ですね。

また入口にはトイレも完備されており、トイレに行きたくなったときも安心。

【撮影時期】

私のおすすめは「新緑」の時期です。

綺麗な緑と滝のコラボは本当に最高です。
マイナスイオンをより一層感じられる気がします!

また夏至付近の日中は太陽の高度も高く、滝の上から光が差し込み、緑を一層引き立ててくれます!

紅葉の時期も良いみたいなので、興味のある方はぜひ行ってみてください。
私はまだ紅葉の時期には行ったことはありませんが、今年の秋には行く予定です。

ただ、11月ごろになると太陽の高度が下がってしまい、滝に光が入りにくくなるとは思います。

【狙う天気と時間】

時期を定めたら、次は天気と時間です。


【天気】
狙う天気は晴れ。と言いたいところですが、快晴すぎると明暗差が強くなりすぎてしまい、ハイライトが白飛びしてしまったり、シャドウが潰れてしまうので薄曇りくらいがベストかもしれませんね。

また水辺はスローシャッターで水の流れを表現することもあると思います。
そんなとき快晴よりも曇りの方がシャッタースピードを稼ぎやすいので、そこも嬉しい点です。
後で快晴の日でもシャッタースピードを稼ぐことができる優れたアイテムを紹介します!

【時間】
次に時間ですが、新緑の時期に光が滝上から差し込むのは9:00〜12:00頃なので、午前中に撮影ができると良いと思います!
本記事のサムネイルの写真は11:00頃に撮影しています!

【撮影準備】

・レンズ
広角レンズを用意していきましょう!理想は24mm(フルサイズ換算)より広いレンズがオススメです!
白藤滝は滝だけでなく、美しい木々や綺麗な苔などがあることも大きな魅力です!
それらを生かすために広角で広く捉えてみましょう!

・三脚
私の記事では毎回お馴染みの三脚です。水の流れを表現しようとシャッタースピードを長くするときには必須です。
構図作りも格段に楽になるので、まだ持ってない方はぜひ手に入れましょう!

・フィルター
昼間の撮影で水の流れを表現するためにはフィルターがあるとかなり便利です!
様々な種類のフィルターが存在しますが、今回は滝撮影に最適な2種を紹介します!

○NDフィルター
NDフィルターは減光効果があり、明るいところでもシャッタースピードを長くすることができる優れものです。
快晴の日に水の流れを表現しようとスローシャッターで撮影していると、白飛びしてしまいます。しかし、NDフィルターを使えば、白飛びを抑えることができます!

○CPLフィルター
CPLフィルターを使うことで、葉っぱや石に当たる強い光をコントロールし、白飛びを軽減させることができます!他に木々の緑を増強させたりと滝の撮影に最適な効果を持っているので、是非使ってみてください!

【撮影のポイント】

サムネイルの写真は
焦点距離:19mm SS:1/2秒 F値:22 ISO:100

今回もお手軽Aモード(絞り優先モード)で撮影しても問題はありませんが、
今回はマニュアル撮影に挑戦するとかっこいい写真が撮れるかもしれません!

【シャッタースピード】
まずは、シャッタースピードについてです。
シャッタースピードを少し長めに設定することで、水の流れを絹糸のように表現することができます。

しかし、ここで注意点があります。
「シャッタースピードはただ長くすれば良い訳ではありません。」

シャッタースピードを長くしすぎてしまうと水面がのっぺりしてしまったり、周りの木々がブレてしまいます。そのため、「1/10秒〜1秒程度」が良いと思います。

【F値】
次にF値です。これは常々紹介していますが、全体をしっかり表現する風景ではF8〜F22にしっかり絞っていきましょう。

【ISO感度】
最後にISO感度です。今回は日中の撮影のため、一番低い100に設定しています。カメラによっては64まで下げることができるので、ノイズを抑えるためにしっかり下げておきましょう。

あとはこの設定を基に、その日の明るさに合わせて調節していくことでいい写真が撮れること間違いなしです!

最後によくやりがちな失敗の紹介です。
これまでにも書いてありますが、『白飛び』『木々のブレ』です!

【白飛び】
『白飛び』
は、晴れた日の撮影で少し気を抜くと簡単に発生してしまいます。また、白飛びは撮影後に修正することが非常に困難です。
そのため、構図を決めたらカメラ内でヒストグラムを使い、白飛びが起きていないか確認しながらシャッターを切っていきましょう。

【木々のブレ】
『木々のブレ』
は、水の流れの表現に気を取られていると起こしがちな失敗です。水の流れや構図に気を取られていて、帰ってデータを見たら風で木がブレていたなんてことがあったら元も子もありません。

そうならないためにも、プレビュー画面でこまめにチェックするようにしましょう。

撮影が終わればきっとお腹もすいた頃だと思います。
そんなあなたにとっておきの蕎麦屋さんを紹介します!

【我流菴かかかび】

白藤滝から車で約10分で行くことができ、絶品の手打ちそばをいただける『我流菴かかかび』さんです。

自然に囲まれた民家の中にあり、日本家屋をを使った落ち着きのあるお蕎麦屋さんです。
ご夫婦で営業されており、お蕎麦には限りがあるため、早く行かないと品切れになるお蕎麦も!
電話予約も可能なため、前日までに予約しておくと安心です。

営業時間:11:00〜14:30
定休日 :月、火、水、最終日曜日

私がいただいたのは、皿そば三種盛りです。
二八・十割・吟醸そばの三種を一つ一つコース料理のように運んでもらえるため、それぞれをしっかり味わっていただくことができます。

この三種で特に印象に残っているのは『吟醸そば』です。桜風味の吟醸そばはとても爽やかで、食べた瞬間につゆの味に負けない桜の風味が口いっぱいに広がり、とても美味しかったです。

私がこの三種盛りを注文した2組後のお客さんで三種盛りは品切れになってしまい、とてもラッキーでした!
次は汁そばを食べてみたいので、リピート確定です!

1点だけ注意点があります。
お店の駐車場にたどり着くまでの道が狭いため、大型の車では少し行き辛いかもしれません。お気をつけください。

最後に、当ページの掲載を快く承諾していただきありがとうございました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。

【まとめ】

最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を見て白藤滝、我流菴かかかびへ行ってみたいと思ってくれるかたがいると嬉しいです。

これから更に暑さが増してきますが、山奥の涼しい滝でマイナスイオンを浴び、冷たいお蕎麦を食べてこの夏を乗り切ってみてはいかがですか?

それではまた次の記事でお会いしましょう。

Koshi Iguchi の前回の記事はこちら↓
東海屈指のプラネタリウム!「大台ヶ原で撮る天の川」

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