話題の「とんかつ四十三番」、5月30日“食堂スタイル”の度会店がオープン!元プロ野球選手・江川智晃さんが故郷・三重で挑む“一志SPポーク”とは?
掲載日:2026.06.08
福岡ソフトバンクホークスで活躍した、伊勢市出身の元プロ野球選手・江川智晃さん。コロナ禍をきっかけに故郷へUターンし、養豚・飲食の世界へ入りました。今回のレポート記事は、江川さんへのインタビューとともに、ブランド豚「一志SPポーク」、伊勢と松阪にある人気店「とんかつ四十三番」、新店情報についてたっぷりとご紹介します。
一皿の感動から始まったこの取材
元プロ野球選手・江川智晃さんが、故郷・三重へUターンし、とんかつ店をオープンした――。
そのストーリーが気になって訪れた「とんかつ四十三番」で出会ったのは、想像を超える上品な空間と、忘れられないおいしさのとんかつでした。
それ以来、何度も通うようになった私、みえ旅アンバサダー・キャスターマミ。
緊張しながら訪れた「まるとも荒木田商店」で迎えてくれたのは、厨房でお肉を切っていた江川さんのやさしい笑顔でした。いよいよ、インタビューのスタートです。
元プロ野球選手・江川智晃さんの新たな挑戦
1986年10月31日、伊勢市二見町生まれ。
現在は、三重県内で豚肉の加工販売業に携わり、「まるとも荒木田商店」の代表を務めています。
まずは、プロ野球選手として活躍した江川さんが、なぜ故郷へ戻り、新たな挑戦を始めたのか。その歩みをたどります。
少年時代から才能を発揮し、甲子園へ
伊勢市二見町で育った江川智晃さんは、小学生の頃から地元のクラブチームに所属し野球を始め、持ち前の運動能力と打撃センスで頭角を現していきました。
中学3年生の時には、第18回全日本少年軟式野球大会でチームを全国制覇へ導きます。
その活躍をきっかけに、県外の強豪校からも声がかかりますが、伊勢市の宇治山田商業高校を選びました。
高校2年の夏の選手権三重大会決勝、延長12回に劇的なサヨナラホームランを放ち、同校を25年ぶりの甲子園出場へと導きました。
ドラフト1巡目でプロ野球の世界へ
高校卒業後のNPBドラフト会議では、投手として福岡ダイエーホークスから1巡目指名を受け、プロ野球の世界へ。
同期のドラフト1巡目指名の高校生は、ダルビッシュ有選手、涌井秀章選手など。
プロ入りが決まってからは、野球に対する覚悟が変わったといいます。
福岡ソフトバンクホークスの“第1期生”として活躍した江川さん。
長打力と俊足を兼ね備えた外野手として存在感を発揮し、強豪チームを支える選手として活躍。勝負強いバッティングと、全力プレーで多くのファンを魅了しました。
コロナ禍をきっかけに故郷・伊勢へUターン
TBS系で放送されている日曜朝の情報番組「サンデーモーニング」のスポーツコーナーで江川さんが唯一取り上げられた際は、プロ野球界のレジェンド・張本勲さんから「喝!」が出されたと、苦い思い出も話してくれました。
一方で、プロ生活を通して得た“人との出会い”は、今でも大きな財産になっているそうです。
現役引退後もソフトバンク球団に残り、2020年シーズンはスコアラーを務めていた江川さん。
コロナ禍で家族と連絡を取り合う中、家業や養豚事業の現状を知り、故郷へ戻る決意を固めました。その決断を伝えると、「めっちゃいいやん!」「何でも協力するよ」と、チームメイトや関係者から温かい言葉が寄せられたそうです。
そして2020年12月25日、ソフトバンク退団を発表。プロ野球選手から、養豚・飲食の世界へ――。
故郷・三重にUターンした江川さんは現在、母親が代表を務める一志ピックファームで生産されるブランド豚「一志SPポーク」の魅力発信に力を注いでいます。
ブランド豚「一志SPポーク」とは
良質な水と自然に恵まれた三重県津市一志町で、豚たちが健康に育つ環境づくりにこだわりながら生産されているブランド豚「一志SPポーク」を紹介します。
バットから包丁へ―地元で始まった新たなプレーボール
江川智晃さんが三重に戻り、母親から聞かされた役割は、三重県内の養豚場として初めて農場HACCP認証を取得した「一志ピックファーム」で育てられるブランド豚「一志SPポーク」の営業担当でした。
帰ってきて早々、食肉販売者との会議の場に駆り出された江川さん。
そこで初めて知ったのが、「自分たちで肉をさばき、加工し、販売していく」という事実でした。営業だけを任されると思っていた江川さんは驚きを隠しきれず、思わず母親に目をやると――知らんぷり。
包丁を握るのが苦手だったという江川さんですが、腹をくくり、県内の食肉卸売会社で修業をスタート。肉の扱い方や販売方法を一から学び、プロ野球とはまったく異なる世界へ再び挑戦者として飛び込みました。
やわらかさと甘みが魅力のブランド豚
一志SPポークの魅力は、豚肉特有の臭みが少なく、きめ細やかでやわらかな肉質。脂はさらりとしていてしつこさがなく、赤身とのバランスも絶妙です。
火を通してもしっとりやわらかく、肉そのものの旨みをしっかり感じられます。
特にしゃぶしゃぶで食べると、その上質さがよく分かるのだとか。脂身までおいしく食べられると評判で、「豚肉が苦手だったけれど食べられた」という声もあるそうです。
また、豚肉に豊富に含まれるビタミンB1は疲労回復にも役立つ栄養素。一志SPポークは、たんぱく質補給や体調管理を意識するアスリートにもすすめられています。
ストレスを減らして育てるこだわり
豚たちにできるだけストレスを与えない飼育環境づくりを大切にしている一志ピックファーム。繁殖用・子豚用・肥育豚用と成長段階に応じて豚舎を分けるなど、豚たちが健康にのびのび育つ環境が整えられています。
さらに、環境に配慮した資源循環型農業にも取り組んでいます。日本の食料自給率向上にもつながる飼料米を与えることで、肉質の向上や臭みの少ない豚肉づくりに生かされているそうです。
そのほか、「オオバコ」「スイカズラ」「ベニバナ」などの漢方生薬を飼料に加え、脂の質や肉の締まりを良くする工夫も。
こうした日々の積み重ねが、一志SPポークならではのやわらかな肉質と上質な脂のおいしさにつながっています。
一志SPポークが購入できる「まるとも荒木田商店」
2021年6月にオープンした伊勢市の「まるとも荒木田商店」は、一志SPポークの精肉や加工食品を販売する直売店。
江川さんが、営業部キャプテンとして盛り上げます。
Uターンからわずか半年「まるとも荒木田商店」開業秘話
一志ピックファームでの養豚業は、江川さんの母親の兄にあたる、会長が中心となり、長年取り組んできました。
しかしその後、会長は体調を崩し、以前のように動けなくなってしまったといいます。
元プロ野球選手から精肉店の店主へ――。 江川さんは、自分にしかない経歴を“武器”にしようと決意し、三重へ戻ってわずか半年で「まるとも荒木田商店」をオープンしました。
「まるとも」は自身の名前「智晃(ともあき)」から。「荒木田商店」は、叔父夫婦が過去に営んでいた精肉店の名前を受け継いだものです。
開業当日、店先を彩ったのは、プロ野球選手仲間たちから届いたたくさんの祝い花。その光景をひと目見ようと、多くのお客様が足を運び、店は大きなにぎわいを見せました。
精肉から加工品までそろう直売店
店内には、ブランド豚「一志SPポーク」の様々な部位の精肉が販売されるほか、ウインナーや肉団子などの加工品も並びます。
揚げたての「おかんのコロッケ」「おかんのメンチカツ」は、レジ横に並ぶ人気商品。この日も、次々に来店するお客様の目に留まり、あっという間に売り切れていました。
冷凍コーナーには、コロッケ、メンチカツとともに「おかんの餃子」「おかんのハンバーグ」も並んで販売。
自宅で焼いたり揚げたりするだけで、手軽なおかずとして活躍してくれそうです。
プロ野球界の江川さんの仲間たちからも太鼓判が押される「肉屋のキーマカレー」や、これからのBBQシーズンにぴったりな焼き肉用のお肉や、自家製のタレもそろっていますよ。
本日の気まぐれ弁当
「おいしいよ。全部のおかずが手作りやからね」
お店でにこやかに声をかけてくれたのは、“おかんの”シリーズの張本人、江川さんのお母さんでした。
手作りのおかずがたっぷり詰まった「おかんの気まぐれ弁当」も大人気。何が入っているかは、その日のお楽しみです。ボリューム満点!
地元が応援する、江川さんの“第二の人生”
取材中も店には常連のお客様が次々と訪れ、「しっかり紹介したってな!」と私に声をかけてくれます。
プロ野球選手として活躍していた頃から江川さんを応援してきた地元の人たち。故郷へ戻り、新たな挑戦を始めた今も、その背中を温かく見守っています。
まちの精肉店として親しまれながら、地元ヒーローの第二の人生をみんなで応援する場所でもあるのだと感じました。
「まるとも荒木田商店」基本情報
住所 三重県伊勢市小俣町明野541-10
電話番号 090-3937-1429
営業時間 10:00~18:00(土日は10:00~17:00)
定休日 水曜
伊勢・松阪の人気店「とんかつ四十三番」
伊勢市と松阪市で人気を集める「とんかつ四十三番」。
店名の“43”は、江川智晃さんが現役時代に長年背負っていた背番号に由来しています。
伊勢店は2023年3月、松阪店は2024年1月にオープン。
上質な空間で、こだわりのとんかつを味わえる話題店として、多くの人が訪れています。
江川さんがとんかつ店をはじめた理由
高価なことから、精肉店で余りがちだった“ロース”や“ヒレ”のおいしさを伝えたい。
江川さんが現役時代から交流のあった福岡のとんかつ店で、一志SPポークを使ってもらえる機会があったといいます。
すると、店側から「教えるよ!」と声を掛けられたことから、地元でのとんかつ店づくりが始まりました。
“わさびで食べるとんかつ”を伊勢にも
一志SPポークならではの脂の甘みや肉の旨みを、よりシンプルに味わってもらいたい――。そんな思いから、「とんかつ四十三番」では、わさびや塩で味わうスタイルを提案しています。
“豚肉を売る”だけではなく、“おいしい食べ方を届ける”ことも、江川さんの大切なテーマになっています。
生産者の想いが詰まった“ごちそうとんかつ”
「とんかつ四十三番」は、素材や調理法にこだわった“ごちそうとんかつ”が楽しめる専門店。
ブランド豚「一志SPポーク」は、生産から販売、提供まで一貫して手がけているからこそ、そのおいしさを最大限に引き出すことができるのです。
素材選びから仕込み、揚げ方まで細部にこだわりながら、“ここでしか味わえない一皿”を追求しています。
低温調理で引き出す、やわらかな旨み
「とんかつ四十三番」では、低温調理でじっくり火を入れることで、肉本来の旨みを引き出しています。
外はサクサク、中はしっとりジューシー。やわらかな食感と、一志SPポークならではの甘みをしっかり感じられるのが魅力です。
ロースやヒレ、モモなど定番部位がそろい、部位ごとの違いを楽しめるのもうれしいポイント。
特別な日にも訪れたい、上質な空間
店内は清潔感があり、落ち着いた雰囲気。
記念日やデート、自分へのご褒美ランチなど、“少しおしゃれをして出かけたくなるお店”という印象です。
お値打ちなお子さま向けメニューも用意されているので、家族連れにもおすすめ。
ゆったりと食事と会話を楽しみながら、特別感のある時間を過ごせそうです。
テイクアウトで楽しむ本格とんかつ
また、とんかつ四十三番では、テイクアウトメニューも充実。
ロースカツ弁当をはじめ、メンチカツやモモカツ入りのお弁当など、自宅や職場でも本格的な味を楽しめます。
専用パッケージで提供されるため、サクサク感やおいしさをできるだけ保ったまま味わえるのも魅力。
忙しい日のごはんや、家族へのお土産にもぴったりですね。
「とんかつ四十三番 伊勢店」基本情報
住所 三重県伊勢市黒瀬町562−23
電話番号 0596-67-5866
営業時間 ランチ 11:00~15:00(L.O. 14:30)
ディナー 17:00~20:30(L.O. 20:00)
定休日 不定休
支払方法 各種クレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応
「とんかつ四十三番 松阪店」基本情報
住所 三重県松阪市下村町858−1
電話番号 070-2616-9480
営業時間 ランチ 11:00~15:00(L.O. 14:30)
ディナー 17:00~20:30(L.O. 20:00)
定休日 不定休
支払方法 各種クレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応
5月30日、度会町に食堂スタイルの新店舗オープン!
三重県度会郡度会町の「宮リバー度会パーク」内にある「バザールわたらい」に、2026年5月30日、「とんかつ四十三番」の新店舗「四十三番食堂」がオープンしました。
これまで伊勢市と松阪市で展開してきた「とんかつ四十三番」とは少し異なり、食堂スタイルで気軽に利用できるのが特徴。
とんかつはもちろん、ブランド豚「一志SPポーク」を使った様々な定食メニューが楽しめます。
緑を眺めながら味わう、心地よい食堂
ガラス張りの広々とした店内からは、宮リバー度会パークの豊かな緑を一望。木のぬくもりを感じる落ち着いた空間で、ゆったりと食事を楽しめます。
家族連れや観光客はもちろん、公園で遊んだ帰りに立ち寄るのにもぴったりです。
店内を見渡すと、多くのお客様が名物のとんかつ定食を注文していましたが、今回は「一志SPポーク」のさまざまなおいしさを味わいたくて、とんかつ以外の定食をいただいてみました。
箸でほぐれるやわらかさ!豚バラ角煮定食
まずいただいたのは「豚バラ角煮定食」(税込1400円)。
大きな角煮は、長時間じっくり煮込まれているそうで、箸を入れるとスーッと切れるほどのやわらかさです。
口に運ぶと、ほろほろとほどける食感とともに、一志SPポークならではの甘みのある脂の旨みが広がります。しっかり味が染みた大根や煮卵との相性も抜群。
1100円とは思えない!豚肉100%ハンバーグ定食
続いていただいたのは、豚肉100%で作られたハンバーグ定食。
こちらも箸でスッと切れるほどやわらかく、ひと口食べると豚肉の旨みがぎゅっと凝縮されているのが分かります。
特に驚いたのが、添えられたレモンとわさびとの相性の良さ。さっぱりとした後味がくせになり、ご飯が進みました!
これだけのボリュームと満足感で1,100円という価格にもびっくり。思わず「これはコスパが良すぎる!」と声が出てしまいました。
一志SPポークのおいしさを、もっと気軽に
これまでの「とんかつ四十三番」が“特別な日に訪れたいごちそう店”なら、「四十三番食堂」は日常使いもしやすい親しみやすさが魅力。
とんかつはもちろん、角煮やハンバーグ、生姜焼き、肉うどんなど、一志SPポークのおいしさをさまざまな料理で味わえる新スポットでした。
6月は紫陽花、夏休みには「遊水プール鏡」がオープンする宮リバー度会パーク。公園でたっぷり楽しんだあとのランチにぴったりなので、ぜひお腹を空かせて訪れてみてください♪
「四十三番食堂」基本情報
住所 三重県度会郡度会町大野木1260
電話番号 090-7153-9349
営業時間 11:00~14:30
定休日 水曜日
支払方法 各種クレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応
故郷への想いが詰まった、一皿を味わって
元プロ野球選手として活躍した江川智晃さんが、故郷・三重へ戻り、新たに挑戦している養豚・飲食の世界。
一志SPポークには、家族や仲間とともに積み重ねてきた努力と、「おいしい豚肉で人を笑顔にしたい」という想いが込められていました。
その豚肉を味わえる「とんかつ四十三番」では、素材や調理法にこだわった“ごちそうとんかつ”を楽しめます。ただおいしいだけではなく、生産者の想いやストーリーを知ってから味わう一皿は、きっと特別なものになるはず。
ぜひ、伊勢店、松阪店、そして新たにオープンした度会店で、江川さんたちの想いが詰まった料理を味わってみてくださいね。