取材レポート

世界遺産・熊野古道を歩いて登る八鬼山へ。歴史あるルートの解説と周辺のおすすめスポットを紹介します

掲載日:2022.11.17

山の名前からして怖そうな感じのする「八鬼山(やきやま)」という、三重県南部の山をご存知ですか?
今は歩きやすくなったこの道を進みながら、「歴史の一端に触れる山行」を今回は紹介していきます。

また、八鬼山周辺のおすすめスポットも紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

【登山するにあたって注意しておきたいこと】

登山は自然を相手にするので、不確定な要素、予期せぬ事態が起こる可能性が十分あります。 準備をしっかりと、余裕を持った計画をして楽しみましょう。

八鬼山とは

今回紹介する八鬼山とは、尾鷲市にある標高647mの山で、私が山の記事を書くときによく登場する「東紀州十座」のひとつにももちろん入っています(やけに強調)。


八鬼山を登る道は、2004年に世界文化遺産に登録された熊野古道の一つでもある「熊野古道伊勢路ルート」にも含まれ、いくつもの山や峠を越えながら進まなければならない、当時はとても過酷な道でした。


今回紹介する八鬼山の頂上へと向かう道は「八鬼山越え」と呼ばれ、熊野古道伊勢路のなかで最も標高が高い道であることもあり、難所の一つとして語られています。

八鬼山へのアクセスと登山口について


登山ルートとして最も歩かれているのが、尾鷲市向井から入る登山口(地図上部のマーカー)から歩きはじめ、八鬼山を越えた先にある三木里町へと抜けていく、全長約10キロにもおよぶ石畳の道が続く『八鬼山越え』ルートでしょう。

ただ、登山口まで車で行く場合には、八鬼山を越えた先の三木里町まで歩いてしまうと、車を回収する必要が出てくるので注意したいところ。。


参考までに

登山口に置いた車を回収する方法として、三木里の駅から電車に乗って、登山口近くの大曽根浦駅まで行くのがいいと思います。なお、大曽根浦駅から登山口までは約30分ほど歩くことになります。そこで、八鬼山の頂上から折り返すかたちで登山口へ戻るのも一つの方法です。それなら体力に不安がある人にも八鬼山を攻略しやすくなるはずですよ♪


taka 私はその方法で八鬼山へ行きました。

なお、折り返しによる八鬼山登山をした場合のコースタイムは、往復で4時間もあれば駐車場へと戻ってこれると思います。


登山口について

登山口のすぐ近くに、数台ですが駐車できるスペースがあります。

また、ここにはトイレも設置されているので、登山する前に利用しておきましょう。

アクセスについて


八鬼山登山口へのアクセスはこちらを参考にしてみてください。

道幅が多少狭いところを走るのと、この辺りは住民の方が散歩でよく歩かれているので、歩行者にも注意しましょう。

八鬼山登山へ

八鬼山の特徴として、まず一番に挙げられるのが「西国一の難所」と呼ばれた過酷な道です。

過酷であった理由として、八鬼山を越えるのに約10キロにも及ぶ山道を歩かなければならなかったこと、また、17世紀ごろの江戸時代には「山賊」や「狼」などが道中に立ち塞がり、巡礼者を苦しめたということがあったようです。

当時ここを訪れ、志なかばで行き倒れた人たちを弔うために、地元の方々がこうした石仏や供養碑を残し、今現在もその名残が登山道に残されています。

今はもう狼や山賊は出てきませんし、登山道もその頃と比べたら整備されてはいますが、「七曲がり」といった、勾配のきつい箇所もありますので決して油断はできません。

「七曲がり」の名前の由来について詳細はわからないのですが、「急な上り坂のため、ジグザグに7回ほど曲がりながら登らなければならなかった」ことからついた名前ではないかなと、個人的には思っています。

taka 歩き切れるだけの体力は必要ですね


八鬼山攻略のポイントは二つ

「八鬼山に登りたい!」

そんな方のために、難所・八鬼山を攻略するためのポイントを二つ紹介しますね。


一つ目のポイントは、「長く歩くために、無理のない、一定のペースで進む」です。

登山道は終始登りが続くことになるので、勢いよく登って途中でバテてしまうことは避けたいところ。

ひとつの目安として、登山道の約100mおきに木の道標が置かれています。

『この道標に着いたら一息つく』

それくらいのペースで登るくらいがいいかもしれませんね。


そしてもう一つのポイント、それは先ほど難所として紹介した「七曲がり」という、登りのきつい勾配です。

木の道標の20/63から七曲がりが始まります。

七曲がりは距離にして280m、約15分ほどの登りなので、焦らずゆっくり登るように心がけたら大丈夫ですよ!


ゴットン石なるものを探してみよう!

八鬼山の登山道のように、熊野古道には石畳が敷き詰められた道が多く残っています。

なぜ、このように石畳が敷かれているのか?

それはこの地域の気候によるものと考えられています。


紀伊半島の南部・東紀州は雨の多い地域であり、雨で土が流されてしまうことによる、登山道の消失を防ぐために、この石畳を置いたとされています。


そんな石畳の道のどこかに「ゴットン石」なる、大きな敷石があります。

この石だけ少し浮いているように置かれており、ここに足を乗せると「ゴットン」と動くことからこの呼び名がついたようです。

ぜひ、八鬼山に行った際は「ゴットン石」を見つけてみてください。

taka ヒントとして、わりと序盤のほうに出てきます。

参考までに

ちなみに、このゴットン石の近くには小さな案内板が出ていますよ。

八鬼山頂上の展望は?

残念ながら、八鬼山の山頂は写真のように大きな岩と頂標があるだけで展望がないのですが、山頂のすぐ近くにある「さくらの森広場」と呼ばれる場所は景色がいいのでおすすめです^ ^

ここの展望は八鬼山で1番おすすめですし、広場には腰を下ろせる東屋があるので、のんびりコーヒータイムするのにもちょうどいいですね♪

参考までに、八鬼山を登るのにかかる歩行時間と距離を記させていただくと以下のようになります。

登山口P〜山頂の往復
約4時間
往復の距離
約8キロ
三木里の駅まで縦走
約5時間
縦走の距離
約10キロ
(参考までに)
私の場合、登山口駐車場〜八鬼山山頂の往復で3時間ほど

周辺のおすすめスポットを紹介

ここでは八鬼山の周辺にある、おすすめしたいスポットを二つ紹介したいと思います。

お魚いちば・おとと

尾鷲港で水揚げされた鮮魚や地元の特産品をお値打ちに買うことができる直売所。

こちらは以前、天狗倉山を紹介したときにも取り上げさせてもらったお店ですが、個人的にも「尾鷲市内でお魚を買うのであればここ」とおすすめしたいお店です^ ^


営業時間
【店舗】10:00〜18:00【食堂】11:00〜14:00ごろ
休日
年中無休(要確認)
住所
尾鷲市古戸野町2−10
TEL
0597-23-2100


三木里ビーチ

八鬼山越えの出口側にある三木里町。

この町には夏になると賑わいをみせる海水浴場「三木里ビーチ」があります。

白い砂浜が綺麗な、とても気持ち良い海岸となっています♪


観光三重でも紹介していますので、気になる方はこちらを参考にしてください。



おわりに

いかがでしたか。

昔、多くの人びとが歩いた道を何百年も経った今歩いてみる、そんなエモーショナルな体験を味わってみませんか^ ^

ぜひ三重県南部の山へ遊びにきてみてくださいね!

☆☆ 記事作成:TAKA ☆☆

三重県の東紀州地域に在住している、ちょっと山登りの経験がある旅人。山のピークを目指すよりも、自然の中を まったり歩くことのほうが好きだったりします。三重県の山の魅力をお届けするのはもちろん、観光スポットとしても魅力的な場所が多い三重県を様々な角度から紹介していきます!

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