三重県総合博物館 MieMuで開催中!第40回企画展“地獄へようこそ 鬼と亡者と閻魔の世界”で地獄の世界を体験しよう!
掲載日:2025.07.31
「うそをつくと地獄で鬼に舌を抜かれるよ!」子どもの頃にこんなことを言われたことはありませんか?
三重県総合博物館 MieMu(みえむ)では、地獄など死後の世界が表現されている仏像、絵画、典籍など約160点の文化財を展示した企画展「第40回企画展”地獄へようこそ 鬼と亡者と閻魔の世界”」を開催中です。
仏教の伝来とともに、日本にもたらされた世界観「地獄」に加えて「極楽」にちなんだ美術作品なども展示され、ちょっと怖くて興味深い展示の数々に、子供から大人まで引き込まれること間違いなし!
夏休みのこの時期、自由研究の課題や日記の題材がきっと見つかる!三重県総合博物館 MieMu(みえむ)に訪れて常設展も合わせて観賞してみてはいかがですか?
第40回企画展 地獄へようこそ 鬼と亡者と閻魔の世界 開催期間・アクセスなど
第40回企画展 地獄へようこそ 鬼と亡者と閻魔の世界
- 期 間 2025年7月26日(土)~9月23日(火・祝)
- 休業日 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
- 時 間 9:00~17:00(最終入場は16:30まで)
- 場 所 三重県総合博物館3階 企画展示室 (津市一身田上津部田3060)
- 入館料 一般800(640)円
学生480(380)円
高校生以下無料
※( )内は前売及び20名以上の団体料金 - アクセス
- 自動車
伊勢自動車道「芸濃IC」から約20分
伊勢自動車道 「津IC」から約10分 - 公共交通機関
津駅西口下車 津駅西口よりバス約5分 - 駐車場 約1,400台(無料)
コラム
第1章 地獄ってどんなところ
地獄という思想は、仏教の伝来とともに日本に入ってきました。平安時代になると、源信(恵心僧都)が極楽往生とともに地獄の様子を本格的に記した仏教書「往生要集」を著し、のちに絵画化もされ地獄像が広まっていきます。
♢見どころ♢
日本の地獄の詳しい描写は、平安時代の「往生要集」からはじまる。それに基づいた地獄絵の数々を展示!
コラム
第2章 変わりゆく地獄
16世紀に血の池地獄が登場するなど、バリエーションが増え、地獄像は変化していきます。熊野比丘尼による地獄極楽の絵解きで知られる「熊野観心十界曼荼羅」も複数展示します。また、地獄に落ちた男が登場する能楽「阿漕」も紹介します。
♢見どころ♢
血の池地獄は新たな地獄、それらが描かれた「熊野観心十界曼荼羅」等を展示!
写真:能面(痩男)三重県指定有形文化財(宇流冨志禰神社 所蔵)
コラム
第3章 閻魔様登場
地獄の主神である閻魔王や関連する十王について絵画や彫刻で紹介します。東大寺(奈良県奈良市)所蔵の重要文化財をはじめとして、大小あわせて35体の木像を紹介します。
♢見どころ♢
死者の裁判官「閻魔王」や「十王」の迫力ある彫刻などを多数展示!
写真:閣魔王坐像 重要文化財(東大寺 所蔵)
コラム
第4章 救いの地蔵菩薩
この世だけでなく、地獄における救済者としても信仰される地蔵菩薩を紹介します。快慶作の重要文化財をはじめとする全6体の地蔵菩薩像を展示します。
♢見どころ♢
地獄の救済者の「地蔵菩薩」の彫刻6体を展示。重文や初公開のものもあり!
コラム
第5章 あこがれの極楽浄土
地獄とともに語られる極楽について紹介します。阿弥陀如来については、あわせて2体の重要文化財の木像、2幅の三重県指定文化財の絵画、8月26日(火)からは約4メートル四方の巨大な絵画「当麻曼荼羅」を展示します。また、室町・戦国時代の葬送の様子を物語る津市指定文化財の野袈裟を展示します。
♢見どころ♢
極楽浄土を描いた絵図やそこに導いてくれる「阿弥陀如来」の彫刻を展示!
写真:阿弥陀如来立像 重要文化財(安楽寺 所蔵)
この夏は恐ろしい地獄の世界へようこそ👹
写真:檀荼幢 重要文化財(真教寺 閣魔堂 所蔵)