石取会館とは?桑名石取祭の魅力をいつでも五感で楽しめる場所!アクセスなどをご紹介!

掲載日:2025.07.01

”日本一やかましい祭り”と称される桑名市を代表するお祭りである「桑名石取祭」は8月の第1日曜日とその前日に開催されます。

絢爛豪華な本物の石取祭車(さいしゃ)を見ることや、日本一やかましい石取囃子を一年中体験することができる施設があるんです!その施設とは…石取会館!この記事では【見て・聴いて・触れて】五感を使いながら石取祭の魅力を知ることができる石取会館の魅力を紹介するとともに、営業時間やアクセスなども紹介します!

桑名石取祭とは?

桑名石取祭(くわないしどりまつり)とは、三重県の北勢地区にある桑名市最大のお祭りです。祭車(さいしゃ・いわゆる山車)の総数は43台(渡祭への参加は40台)、全国的に見ても単一の神社、一神事でこれほど多くの山車が一堂に会する祭りは非常に珍しいものです。

鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らし巡行する様相は「日本一やかましい祭り」とうたわれることも!

平成19(2007)年3月には国指定重要無形民俗文化財に指定され、さらに平成28(2016)年には全国33件の「山・鉾・屋台行事」とともにユネスコ無形文化遺産に登録されました。 桑名石取祭は日本を代表するお祭りの一つなんです!

石取会館とは?

石取会館は桑名石取祭の魅力を伝える施設として平成4(1992)年に開館しました。

桑名石取祭の本物の祭車などが展示されており、桑名石取祭の歴史や絢爛豪華な装飾品などを見ることができるんです!

道を挟んだ向かい側には桑名市博物館が、徒歩5分ほどの距離には桑名石取祭のメイン会場である桑名宗社(春日神社)があり、桑名市の歴史文化を学ぶのにはもってこいのコースを巡ることも👍

コラム

この建物の過去について

モダンな外観の石取会館ですが、この建物自体も平成23(2011)年1月、登録有形文化財に指定されました。


大正14(1925)年に鉄筋コンクリート造の四日市銀行桑名支店として竣工され、後に石取会館として生まれ変わる前は桑名信用金庫京町支店としての過去があったんです。

まずは映像で【見て】【聞いて】石取祭を知る

それでは石取会館に入館してみましょう!

入館していきなり目に入る光景に驚くかもしれませんが、まずは展示を見る前に桑名石取祭について紹介した映像を見ることをお勧めします👍

受付の方にお願いをすれば映像を流してもらえますよ。迫力ある石取祭のサウンド(囃子)とともに、桑名石取祭の歴史や絢爛豪華な祭車についてぐぐっと凝縮した映像で惹き込まれるはず…

本物を目で【見て】石取祭を知る

館内にどどーんと佇む大きな山車、これこそが桑名石取祭の本物の祭車です。

展示されている漆仕上げの祭車は、江戸時代末期の作と推定され、当時の技術の結晶です。

彫刻は、幕末期の桑名石取祭祭車を多く手がけた野々垣兵助らの手による総牡丹彫りです。

桑名市の有名な歴史的建造物「六華苑(ろっかえん)」を所有するなど桑名を代表する名家である諸戸家が永年所有、保存していたものを、平成元(1989)年12月に寄贈を受け、漆塗装、天幕等の補修を行い、修復されたものなんです。

本物の石取祭車をじっくり見られるチャンスなのでこの機会にぜひ!

コラム

まさに“動く博物館”!絢爛豪華な装飾品紹介

桑名石取祭のほとんどの祭車には彫刻、装飾金具、蒔絵や漆塗りが施されています。石取会館では各町内の宝である祭車装飾の一部を写真パネルで見ることができます。中でも彫刻では明治大正期に活躍した高村光雲作のものもあり、その豪華さから”動く美術館”と呼ぶ声もあります。


教科書で見たことがあるようなお名前の方が見つかるかも…!

コラム

これも本物!かつて使われていた祭車の一部を間近で!

桑名石取祭の祭車の特徴の一つに「三輪の山車であること」が挙げられます。はじめは全国の山車で用いられているような四輪でしたが、曲がり角の多い東海道を通るために小回りの利く三輪に変化したとも言われています。


石取会館には18世紀から19世紀ごろに用いられていたとされる『石取地車(じぐるま)』も展示されています!


石取祭車の進化を本物同士見比べて楽しんでみてください。

コラム

世界遺産に登録された認定証も見られる!

先述の通り、桑名石取祭は平成19(2007)年3月に国指定重要無形民俗文化財に指定され、さらに平成28(2016)年には全国33件の「山・鉾・屋台行事」とともにユネスコ無形文化遺産に登録されました。


この時の認定証も石取会館には展示されています。日本の宝、世界の宝としての証をぜひご覧ください。


ミニチュア石取祭車も家に欲しい…(展示品です)

石取祭に【触れる】独自のリズムを実際の鉦と太鼓で体験できる!

“日本一やかましい祭り”の根幹である石取囃子(いしどりばやし)、石取会館では本物の太鼓と鉦を叩くことができる「お囃子体験コーナー」があります!

わからなくても大丈夫!せっかくの機会にバチ・ビンロージを持って石取祭を体験してみてください!超オススメです👍

石取会館へのアクセス・駐車場・営業時間について

所在地:桑名市京町16番地

営業時間:午前10時から午後4時まで(入館は午後3時30分まで)

休館日:月曜日・木曜日(月曜日・木曜日が国民の祝日のときは、翌日以降の最初の平日)・12月29日から翌年1月3日まで

料金:無料

駐車場:3台(無料)

アクセス

○鉄道でお越しの方 近鉄・JR・養老鉄道「桑名駅」東口、三岐鉄道「西桑名駅」から徒歩20分
○バスをご利用の方(桑名駅から出ています)
・桑名市コミュニティバス「K-バス」南部ルート「博物館」徒歩1分
・三重交通バス市内A循環「宮通」徒歩3分
○車でお越しの方
東名阪自動車道「桑名IC」または「桑名東IC」、伊勢湾岸自動車道「湾岸桑名IC」から約13分

2025年の桑名石取祭について

いかがでしたか?石取会館は”日本一やかましい祭り”桑名石取祭の魅力を一年中五感で楽しむことができる唯一無二の施設なんです!しかも入場は無料!

石取祭に興味を持たれた方はもちろん、東海道を歩いたり自転車で巡ったりする方にも立ち寄ってほしい施設です。

 

桑名石取祭の魅力をもっと知りたい!と思った方はお祭りの魅力を徹底解説した記事が公開されていますので以下のリンクから是非ご覧くださいね↓

まっつんの画像

まっつん

幼少期から何度も通った石取会館。年中いつでも石取祭車を見ることができ、途中から新設された石取囃子体験コーナーでは、祭りの期間以外は許可なく鉦鼓を鳴らすことが禁じられているので石取会館に叩きに行ったことも実はありました…!

今回の取材時も石取会館に鉦鼓を鳴らしに来館する桑名っ子の姿が何度か見られました。“桑名っ子は赤ちゃんの時から石取の音が鳴っていても寝る”と聞いたことがありますが、石取囃子とは桑名っ子の魂に刻まれているのだと改めて感じました。

少しでも多くの方に桑名石取祭を知っていただき、石取会館にも足を運んでいただきたいです!

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