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取材レポート

玉城町の「玄甲舎」は、 わびさびを感じる歴史的空間で注目の新スポット!2020年6月公開開始です!

掲載日:2020.06.24

玉城町の指定文化財「玄甲舎(げんこうしゃ)」が、令和2年6月より一般公開を開始しました!
江戸時代後期に田丸城主久野家の家老を務めた金森得水の茶室兼別邸で、風格を漂わす日本家屋の空間に、しみじみと心を落ち着けることができます。
今回はこの歴史や自然の風景を切り取る「玄甲舎」や玉城町のシンボルともいえる名所「田丸城跡」を巡る旅に出かけてきました!

写真提供:三重フォトギャラリー

伊勢市のとなり町、玉城町は、国束山を背にのどかな田園風景が広がる自然豊かな町。
つい時間を忘れてしまいそうなのんびりとした自然ももちろんですが、歴史を感じられるスポットが多数あるのも玉城町の魅力です。

中でも今注目すべきは、JR田丸駅から歩いて5分ほどのところにある玉城町指定文化財「玄甲舎(げんこうしゃ)」

玉城町のシンボルともいえる名所「田丸城」の城主 久野丹波守(くのたんばのかみ)の家老であった金森得水(かなもりとくすい)によって設計・建設されました。

客人をおもてなしする茶室と、家族が生活を営む居宅で構成された“茶室兼別邸”の全国的にも珍しい建造物で、玉城町はこの玄甲舎を多くの人に知ってもらいたいと、平成27年度より建物の破損状況などの調査や耐震診断を行い、その翌年から修復・整備事業に取り組んできました。

そしてこの度ようやく、一般公開がスタートしたのです!

歴史好きな方、お茶を楽しまれる方、日本建築や文化に興味がある方、和の雰囲気に癒されたい方…いろいろな目線から楽しめる玄甲舎の魅力や見どころを体感してきました!

到着したら、まずは玄甲舎敷地内の南西かどに位置する受付事務所(生涯現役促進協議会)で入館料を支払ってチケットを受け取ります。受付事務所では、パンフレットをもらったり、映像で玄甲舎について学んだり、休憩スペースの椅子に腰掛けてゆっくりできます。

玄甲舎が描かれたチケットの半券は、記念にもなっていいですね。

受付事務所から続く道を歩いて玄甲舎へ。
茶畑が道を挟み、建物へと続いています。玄甲舎を建てた金森得水が、表千家の最高位、免許皆伝を受けた立派な茶人であったことが連想させられますね。

訪れたのは6月上旬。玄甲舎を囲むお堀には菖蒲が咲いていました。建物へ向かうまでの短い間も、こうした造りを見て楽しめます。

入口はこちらの玄関!
玄甲舎は、茶室・迎賓用を兼ねた数寄屋(すきや)と、家族が生活する居宅で構成された数寄屋造りが特徴。
数寄屋造りとは、人の手が加わっていない自然の風合いを残した材料を使う建築物のことをいいます。
注意深く見てみると、材料を赤茶色の土壁、目の美しい天井の板、竹が張られた軒の裏側など…昔ながらの自然の素材がふんだんに使われているとわかります。

玄関から入って、まずは西半分の茶室側へ!一流の茶人であった得水は、しばしばここで茶会を催し、士族をはじめさまざまな名士と交遊を深めたといわれています。
こちらは、玄甲舎の中で最も広い八畳の広間です。多人数の茶会の際には、さらに南、西側の四畳間も利用できます。

見てみると一か所、畳が開けられるようになっている部分があります。中には、湯を沸かすための炉壇があり、茶室ならではの構造です。

広間からは、図面をもとに当時の様子を細かく再現したという、素敵な庭園を望むことができます。縁側に腰掛けてみると、風が抜けて気持ちいい!つい時間を忘れてしまいそうになります。
また、玄甲舎のこの素敵な空間は、見学のみならず、一棟まるごと貸し切って利用することもできます。自分たちだけでゆっくりと、古き良き贅沢な雰囲気を満喫できますよ♪

木々や、大小さまざまな飛び石、石灯籠などが庭園の見どころ。わびさびを感じる空間が広がります。

続いては、三畳の茶室・小間へ。ここは、得水が、より親しい人物をもてなす部屋であったそうです。写真右手の天井が少し下がっているのは、自らが客人に対して謙るような意味があるのだそう。こうした天井の造りひとつにもきちんと意味があるんですね。

住居部分は、茶室に比べて質素な仕上げになっています。
玄甲舎を一通り見学すると、茶の湯に使われていた部分は華やかに見せる部分やおもてなしの心が表現され、住居としていた部分はあくまで身内が過ごす空間…と、双方で明確に造りが違うとわかりました!


玄甲舎
〒519-0414 三重県度会郡玉城町佐田151-22
電話番号 0596-58-8050(玉城町生涯現役推進協議会内)
入館時間 9:00〜16:00
休館日 火曜、年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料金 大人 200円、高校生以下 無料、障がい者手帳をお持ちの方 無料
公共交通機関でのアクセス JR参宮線「田丸駅」下車徒歩5分
車でのアクセス 伊勢自動車道「玉城IC」から約5分
駐車場 有


施設利用料/
全館 全日 7,700円、9〜12時 3,300円、12〜16時 4,400円
茶室(広間) 全日 4,200円、9〜12時 1,800円、9〜12時 2,400円

※町外の方の場合 ※空調代別途


茶室部分だけ、居宅部分だけといった借り方もでき、お茶会はもちろん、ワークショップや撮影のロケーションスポットなどとしても楽しめそうです。

玄甲舎のすぐ隣には、「cafe & space 七十二候(しちじゅうにこう)」というカフェもあります。
七十二候とは、「立春」「夏至」「秋分」などの二十四節季をさらに約5日おきに分けて気象の動きや動植物の変化を知らせるもの。季節感溢れる玄甲舎の庭園にちなんでつけられた名前です。
モーニングやランチ、軽食、アルコールまで楽しめるカフェで、玄甲舎を見たあとの休憩にぴったり!

玉城町の特産である玉城豚を使った、贅沢な「玉城豚カツサンド」(700円)をいただきました!ジューシーなカツが食べ応え抜群♪
他にも日替わりランチ(750円)や店内で焼くクロワッサンサンド(350円)、週替わりで楽しめるクラフトビール(650円〜)などが楽しめます。
サンドイッチやドリンクはテイクアウトも可!

大きな窓から、目の前を電車が通過する様子を眺められるのも楽しいですね。

cafe & space 七十二候
〒519-0414 三重県度会郡玉城町佐田71-1
電話番号 0596-72-8172
営業時間 7:30〜17:00、7:30〜22:00(金・土・祝前日)
定休日 火曜日(祝日の場合翌日)

玄甲舎をあとにしてお次は、玉城町に行くなら、ぜひ訪れたいスポット「田丸城(たまるじょう)跡」へ!
織田信長の次男である織田信雄が天守を築き居城とした田丸城は、続・日本百名城に指定される、三重県指定文化財・史跡です。
すぐ近くには玉城町役場や村山龍平記念館、玉城中学校などが集まっていて、玉城町の中心的な場所といえます。

頂上の天守跡へ登るまでには、立派な石垣がいくつもそびえ立っており、戦国時代を思わせる情緒たっぷり。
田丸城の主要な出入口3つは、枡形(ますがた)という通路が直角に折れ曲がった形をしています。
これは、通路に角度をつけることで敵の隙をつけるような戦略的な構造になっているのだそう。また、この枡形を何重にもめぐらせることで、敵の方向感覚を鈍らせる効果があったそうです。
ここが当時、実際の戦の舞台であったことを再認識します!

石垣もよく見ると、横に積んであったり縦に積んであったりと形状はさまざま。こうした積み方の違いで、石垣がどのくらいの時代に積まれたものであるかがわかるようになっているそうです。

こうした登り道を進みながら頂上へ辿り着くと、本丸に天守跡がお目見え。天守台へ登ると、玉城町の広がる田園風景と国束山(くづかさん)の眺めを一望できます!
しかも冬の晴れた日には、北東に富士山が見られることもあるのだとか!

写真提供:三重フォトギャラリー

田丸城を取り囲む自然も見どころ。散策路を歩きながら、さまざまな自然に親しむことができ、観光客はもちろん地元の人々の憩いとなっています。春は桜の名所、夏はお堀の蓮が咲き、冬はイルミネーションが灯ったりと、四季折々の表情を見せます。
約500本の桜の木と石垣の風情あふれる景色は圧巻!毎年たくさんの花見客で賑わいます。

田丸城跡

住所
度会郡玉城町田丸字城郭114-1
電話番号
0596-58-8204(玉城町産業振興課)
公式URL
https://kizuna.town.tamaki.mie.jp/
公共交通機関でのアクセス
・JR参宮線「田丸駅」から徒歩で約10分
車でのアクセス
・伊勢自動車道「玉城IC」より北へ車で約10分
駐車場
有(玉城町役場、玉城中学校)

最後は、玉城インターの目の前にある「たまき観光案内・地場産品直売所 城(ぐすく)」へ。
ここは、玉城町内の農家が育てる新鮮な野菜や果物、米などの農産物や、周辺地域の特産品などが並ぶ直売所と、玉城町を中心とした観光パンフレットなどが揃う観光案内所です。

トイレや休憩スペースもありインターからすぐなので、玉城町に着いてまず寄るのもよし、帰る前にお土産を買い物していくのもよしですよ!

玉城町観光案内・地場産品販売処「城」

住所
度会郡玉城町勝田4016-3
電話番号
0596-58-9375
営業時間
9:30~17:00
休業日
無し
カテゴリー
季節イベント 花・自然・絶景
季節
春(3~5月) 夏(6~8月) 秋(9~11月) 冬(12~2月)
エリア
伊勢志摩

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