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津市のオアシス「津城跡」は、歴史と自然の魅力あふれるパワースポット!

掲載日:2018.10.11

近鉄の津新町駅から徒歩10分。津市役所の東側にある、津市の歴史と自然の魅力たっぷりのパワースポット「津城跡(つじょうあと)」。公益財団法人 日本城郭協会が選定する、「続・日本100名城」の一つです!
安濃津ガイド会おすすめの津城跡観光スポットをはじめ、津城にゆかりのある藤堂高虎や百五銀行、さらには津市のPRキャラクター「シロモチくん」やスタンプラリー・御朱印帳・ペーパークラフト等を紹介します♪

津の街なかに広がる、歴史と自然の魅力が詰まった「津城跡(つじょうあと)」。
公益財団法人 日本城郭協会が選定する、「続 日本100名城」の一つです!その魅力をこれから紹介していきます。

津城に行くなら、地元の観光ボランティアガイドさんに案内をお願いするのがオススメ。
こちらは、今回案内してくださった「安濃津(あのつ)ガイド会」の朝倉さん。
現在79歳とのことですが、津城跡のマメ知識+耳より情報をたっぷり教えていただきました!「元気にわかりやすく」がモットーのガイドさんです!

安濃津ガイド会(おもてなし三重観光ボランティアガイド)

ここが西之丸の入口。

この日はかわいいハトが一羽出迎えてくれました。

中央に広がる噴水!ここは本丸の跡地です。

周囲は緑が豊かで、お昼休みになると近くの会社員さんたちの憩いの場に変わります。
他にも、「ポケモン GO」をしている人もいたりと、市民にもとても愛されている場所です。

噴水付近にたたずむ、藤堂高虎(とうどう たかとら)像!

藤堂高虎(以下、高虎)は、江戸時代に初代津藩主となった大名。
伊勢国の一部と伊賀国一円の領主として32万3,950石の大大名まで上り詰める一方、築城の名手としても有名であり、豊臣秀吉や徳川家康からも高い評価を受けていました。
高虎が築城に関わった城は、ここ津城をはじめ全国に20余りあるといわれています。

高虎像の前にある、紹介掲示です。

ここに描かれている「つたの葉」は、高虎の使用していた家紋で【藤堂蔦】と呼ばれています。この家紋は近くにある養正(ようせい)小学校の校章にも使われています。

高虎の遺訓(いくん)を記した石碑。

高虎が生前に家臣や家族に残した教えは、高山公(こうざんこう)遺訓として二百四ヶ条が残されています。
この石碑に刻まれた遺訓もその一つであり、「寝室を出るときから、今日は死に番であると心に決めよ。そのような覚悟があれば、物事に動じることはないであろう」という意味だそうです。

ここはかつて天守があった跡地。

高虎よりも前に、織田信長の弟・信包(のぶかね)が安濃津城として築城した際には、五層の天守がありました。高虎が城主となった際には、富田氏が移築した三層の天守がありましたが、新たに二層の天守も築いています。大小の天守台が残るのはそのためです。

また、京口門のある北側へ拡張して、北東の角に三層の丑寅櫓を、北西の角には三層の戌亥櫓を築きました。

この場所は、秋が深まるとイチョウやモミジの紅葉スポットにも変わります!

津城跡の南側にある高山神社(こうざんじんじゃ)。

御祭神は藤堂高虎で、高山とは高虎の諡号(しごう)「寒松院殿前伊州羽林道賢高山権大僧都(かんしょういんでん さきのいしゅううりんどうけん こうざんごんだいそうず」からとったもの。

津城跡の、壮大な石垣!

高虎が築いた石垣は、「高く直線的に積み上げる」造りが特徴。
太平洋戦争における空襲にも耐え、改修から400年以上現存している石垣です。
間近で見ると、そのスケールと強度には圧倒されます!

石垣の一部をアップで撮影してみました。
実はこの中央の石には、「A」を逆さまにした刻印があります!

他に「Φ」や「キ」などの刻印もあるらしいので是非探してみてくださいね♪
石垣のユニークな刻印探しも津城跡めぐりの魅力のひとつです!

津城跡で唯一存在する建築物、戦後たてられた「模擬櫓」です!

朝倉さんによると、中は空っぽでこれまでほとんど公開されたことがないそうですが、櫓の下にそびえる石垣は復元物ではなく、当時から崩れずに残っております!

北側の石垣は、内堀と津市街を見渡す高台になっています。腰を下ろす岩場も用意されており、心地よい風を受けてリフレッシュできます♪

ここから見えるのは、百五(ひゃくご)銀行の本店ビル。ビルの下の部分は石垣をイメージしているとのこと。本店ビルを建てる際に行った調査では、かつて存在した津城の外堀跡が発掘され、その一部がビルの北側に復元されています。津城や外堀跡発見の説明板も設置されています。

この本店ビルには歴史資料館があり、銀行の歴史が紹介されていますよ!(事前予約制)

百五銀行歴史資料館


ここで豆知識!
三重に根づく地銀である百五銀行の初代頭取は、藤堂藩の藤堂高泰(とうどう たかやす)なんです。
ご存じでしたか!?

手前に突き出た石垣の水面付近には、松の木で囲まれた狭い足場があります。これは、高虎が水城の石垣の強度を増すためにつけた犬走を模したものです。

内堀の中ではコイやカメが元気に泳いでいて、春は、桜の木とお堀と石垣がコラボした素晴らしい景色を眺められるそうです。次はそのタイミングに来たいな~!

津城跡北東の「お城東駐車場」(有料)にある、「津まんなかガイド詰所(つめしょ)」です。お車でお越しの方は、こちらへお停めください。

このガイド詰所は、「続日本100名城スタンプラリー」のスタンプ場所です。その他、津周辺の観光やグルメに関するパンフレットもあります。

※参考:「続日本100名城」スタンプラリー、4月6日(城の日)にスタート

津城のスタンプを押してみました。

今回は持ち合わせのメモ帳に押しましたが…、本来は公式ガイドブックのスタンプ帳に押さないと認定されませんのでご注意を!

朝倉さんの楽しい観光ガイドはこれでおしまい。ありがとうございました!

さて、ここからは番外編。

津駅東側のアスト津1Fには、津駅前観光案内所があります。右側には、津市PRキャラクターの「シロモチくん」がお待ちかねです。

シロモチくんは、高虎の入府400年記念となる2008年にやってきたキャラクターです。実は、キャラクターに使われている餅も兜も高虎に由来しているんですよ!

三重県津市のPRキャラクター・シロモチくんプロフィール

津駅前観光案内所に入ると、県内の城郭をめぐるための「城郭めぐりスタンプラリー」のスタンプ場所が受付近くにあります。
これは、「続日本100名城スタンプラリー」とは別ものですが、三重県内にある伊賀上野城(伊賀市)、伊勢亀山城跡(亀山市)、津城跡(津市)、松坂城跡(松阪市)、鳥羽城跡(鳥羽市)を楽しむのにピッタリなアイテムです!
全てのスタンプを集めると、5つの観光協会から抽選で特産品が当たるので、ぜひチャレンジしてください。

伊賀・亀山・津・松阪・鳥羽 城郭めぐりスタンプラリー

津駅前観光案内所では、津城跡の御朱印も販売しております。神社の御朱印は有名ですが、城の御朱印は珍しいですね!

1枚200円で人気の御朱印ですので、津城跡を観光する際はぜひお買い求めください☆

津駅前観光案内所には、津城のペーパークラフト(税抜 800円)も販売しています。お城好き・工作好きな方には、たまらない逸品ですね!

以上、歴史と自然の魅力がたっぷりな津城跡の紹介でした!
お城好きはもちろん、津の街なかで自然を楽しみたい方にもおススメです。

四季折々で違った景色が楽しめますので、ぜひ足を運んでみてください!

また、観光三重では三重県内のお城特集がありますので、そちらもぜひご覧ください☆

観光三重:お城特集

【2021年2月10日追記】
まるでガイドさんに案内してもらっているような体験!
津城跡の音声ガイドはこちら QRコードからでもご利用いただけます♪


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織田信包(信長の弟)が天正8年(1580)に津城を創築。 以後、 津は城下町として発展してきました。本丸を中心に出丸を置き、幾筋かの河流を城の外堀に取り入れたもので、 低湿地ながら防御には堅固な城でした。 その後、藤堂高虎が四国伊予の今治(愛媛県)から移封、 慶長16年(1611)に大規模な改修を行い、北側の石塁を高く積み直し、その東北と西北の両すみに三重の櫓をつくりました。 また、城の周囲に武家屋敷をつくる一方で、伊予から連れてきた町人たちを岩田川の南に住まわせて、 伊予町をつくりました。 さらに高虎は、参宮街道を城下に引き入れたり、城の東に堀川を切り開いたりして津の基礎づくりを行いました。 2代藩主高次はそれをもとに城下を整備、明治維新まで津は32万石の城下町として栄えてきました。 明治になっても町はほとんど旧城下町のままでしたが、明治の終わり頃になって外堀が埋められ、 新しい道や町が作られるようになってきました。 現在では、本丸・西の丸・内堀の一部を残すのみとなりましたが、 復興された角櫓の三層の白壁に老松がはえ、苔むす石垣とともに昔を偲ぶことができます。 ※藤堂高虎像もあります。 2024年の桜の開花状況はこちら 三重の花カレンダー 三重県の他の桜の名所はこちら 三重県の桜の名所特集2024年版

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