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取材レポート

海女小屋「はちまんかまど」は外国人にも大人気!料金やメニュー、アクセス情報も詳しく紹介します

掲載日:2017.08.03
海女小屋はちまんかまど

鳥羽から車でおよそ30分、深い森の、曲がりくねった峠を越えると、やがて視界に広がる晴れやかな景色。
のびやかな水平線を横目に進んでいくと、海女の漁で栄えた町「相差(おうさつ)」にたどり着きます。
あさり浜とよばれる海岸沿いにあるのは、訪れた人を、やさしい笑顔と温かな会話で迎えてくれる海女小屋「はちまんかまど」。あふれんばかりの海の恵みの味わいと、親しみやすい海女さんたちと触れ合える体験について紹介します。

海女小屋「はちまんかまど」は、ここまでの深い森と静かな峠とは打って変わって大盛り上がり。国内外からの観光客でごった返す日が続いており、この日も車がいっぱい停まっていました。
混み合う日が多く、訪れる際には予約が必要です。

海女小屋はちまんかまど

案内された小屋の中。海女さんの使う道具がいろいろと置いてあり、ご飯を準備してくれる海女さんの姿が見えます。
暖色のランプが照らす和の空間。目の前には、炭と焼き網のあるかまど。これからどんなご馳走をいただけるのかな、とわくわくしながら待ちます。

海女小屋はちまんかまど

アワビ!カキ!サザエ!貝でいっぱいです。

海女小屋はちまんかまど

見た目にも色鮮やか。新鮮さの証ですね!このときはまだ生きてたんですよ。貝の中身が元気よく動いていました。
この時期はアワビですが、冬には伊勢エビがお目見えするとのこと。それも食べてみたい!

海女小屋はちまんかまど

海女さんが丁寧に炙ってくれます。獲れたての貝を焼いてすぐに食べられるなんて贅沢このうえありません。

海女さんたちに好きな貝をたずねると、みなさんそろって「アワビ!」海に潜って大きなアワビを見つけたときの嬉しさは格別とのこと。
おすすめのアワビのくさみはゼロ!やわらかく、肉厚で、なにもつけなくても塩の味がして、ちょうどよい美味。エビやカニと共通するような旨味が口いっぱいに広がります。
サザエは上品で香ばしい磯の味がして、まるで小さな海を口に含んだみたい!

海女小屋はちまんかまど

「はちまんかまど」の人気メニュー「セレブ気分コース」は、4種の貝と、新鮮なお刺身と、汁物、ごはん、フルーツにお茶までついています。豪華!
お味噌汁に入っているのは、相差で獲れたあおさのり。鮮やかな濃い緑で、海苔好きにはたまらない海の香り。出汁の甘みが気に入って、海女さんに聞いてみると、なんと伊勢エビの出汁が入っているんですって。エビの身も入っていました。使われている味噌もその米から手作りとのこと。

海女小屋はちまんかまど

最年長の海女さん。実はこの方、「はちまんかまど」を運営している兵吉屋の社長のお母さまなのだそうです。とても元気で、気さくに、明るく、楽しく、こんなふうに隣に座ってお話ししてくださいました。なんだかほっとする時間です。
おばあちゃんちに来たみたいでしょ、といい笑顔。

海女小屋はちまんかまど

美味しいですねこのホタテ。そう言うと、海女さんは「この貝は、ヒオウギガイ。ホタテじゃないの」と教えてくれました。ホタテが寒い北の海で育つのに対して、ヒオウギガイは三重の海でも獲れる貝とのこと。やわらかくて、美味しい貝です。やはり、塩っぽさがちょうどいい。白いご飯によく合います。これもオススメ!


海女さんたちが集まってきて、踊りを披露してくれました。海女小屋「はちまんかまど」に、神聖な空気が満ちていました。

海女小屋はちまんかまど

社長が見せてくださった、お客様の声の帳面。
ご年配の方を連れてみえた女性のコメントが印象的でした。食欲の落ちてしまったお母さまとともにここを訪れ、美味しい食事に舌鼓を打ち、海女さんたちとのお喋りを楽しんだところ、おかわりまでしていかれたそうです。

この日、香港から訪れていた若いカップルも、アワビやサザエが美味しかったと笑顔で話していました。近頃、香港のTV番組でも話題になっているのだそう。
楽しくて美味しい食事処は国境をも越えるんですね!

海女小屋はちまんかまど

かわいい海女さんの前掛け。歓迎のあいさつ「いらっしゃいませ」の横には、ぺこりとお辞儀をした海女さんのマスコット。手作りとのこと。
海女さんのお話では、相差の海女は昔からなんでも自分で作っていたのだそうです。日々、指先を動かして、身の回りのものを整えて、海に潜って、海から上がって暖をとりながらお喋りをする、これらはみんな健康の秘訣なんでしょうね。

海女小屋はちまんかまど

玄関の前には、ものすごい数のサザエのふた。子どもが喜ぶみたいですよ。貝のふたって、どうしてぐるぐる渦巻の模様なんでしょう。

海女小屋はちまんかまど

この道50年のベテラン、岡野さん。今回、コースのお料理を準備して、貝を焼いてくださいました。
そのあとのお喋りも楽しく、なんだか昔から知り合いだったみたいに肩の力を抜いて過ごすことができました。笑顔が明るい美人海女さんです。昔は観光海女もしていたことや、相差の町の昔のことなど、たくさん話してくださいました。

海女小屋はちまんかまど

この場所で獲れた海産物を、お土産に買うことができます。
あおさは便利ですよね、お味噌汁にちょこっと入れるだけで、忙しい朝にも栄養満点。そしてなんといっても旨い!どんな味噌にも合う、おすすめの一品。

海女小屋はちまんかまど

小さいころから海でよく遊んでいたと話す、社長の野村さん。温かい人柄で、頼もしい印象です。
海女の文化と、相差の海を愛していらっしゃることが伝わってきます。子どものころのおやつは「赤ウニ」だったのだそう。舌が肥えてしまいそうです。美味しいものを食べて育ち、美味しいものを伝えるお仕事をされているのですね。

海女小屋はちまんかまど

今にも動き出しそうな海女さんたちがデザインされた、目を引くラッピングの「はちまんかまど」専用バス。
三重県志摩市出身の銅版画家、吉田賢治氏が手掛けた作品とのこと。なんと天井にも海女さんが描かれていて、ビルの上から見てもすぐにわかるようになっているのだそう。
福祉車両でもあるこのバスには、車椅子も載せられます。国籍や心身の不自由さを問わず、楽しんでほしいという思いが感じられます。

海女小屋はちまんかまど

きれいな色づかいです。躍動感溢れる海女さんたちの姿、その描線の、なんと美しいこと。

海女小屋はちまんかまど

「はちまんかまど」の目の前に広がるあさり浜に沿った堤防の先まで、海女さんたちが案内してくれました。
前掛けの赤色とかすりの紺色が、青い海と空にとてもよく映えます。入口からずっとスロープになっていて、車椅子の方にも、美しい相差の海を楽しんでもらえようるようになっています。

海女小屋はちまんかまど

最年長海女さんが、磯着の額の部分にある「セーマン」は安倍晴明に由来しているということをお話してくださいました。
魔除けのおまじないなのだそう。一筆書きで、元の場所に戻れる、つまりは海に潜っても無事に帰って来れるようにという祈りが込められているのです。
何度も何度も潜水して、それを何十年も続けてご無事だったからこそ、今もこうして訪れた人々を楽しませることができているのですね。

海女小屋はちまんかまど

この場所にあるのは、アワビをはじめとした海の美味はもちろんのこと、やさしく気さくな海女さんたちとの楽しい時間。
晴れた日には、人の手では決して作ることのできない自然の織りなす、絵画のような風景にも出会えます。視界いっぱいに広がる、光り輝く水面を前に、ここでしか味わえない豊かなひとときを過ごしてみませんか?

「海女小屋はちまんかまど」基本情報
・住所:三重県鳥羽市相差町819
・電話番号:0599-33-1023

【メニュー・料金】
○海女小屋 料理体験(1時間30分)
 2~3人:5,000円/1人(税別)
 4人以上:3,500円/1人(税別)

○セレブ気分コース(1時間30分)
 2~3人:7,000円/1人(税別)
 4人以上:6,000円/1人(税別)

○まるでセレブコース(1時間30分)
 2~3人:9,000円/1人(税別)
 4人以上:8,000円/1人(税別)

○海女の話を聞くおやつ体験(1時間)
 2~3人:3,000円/1人(税別)
 4人以上:2,000円/1人(税別)

【予約】
じゃらん遊び体験での予約

【交通アクセス】
○車
鳥羽南・白木インターより車でおよそ15分
第二伊勢道路を使用の場合、伊勢インターから車でおよそ30分
無料駐車場あり

○公共交通機関
近鉄鳥羽駅から専用バスが出ています。 ( 車いす用昇降リフト付き)
(11:30、13:00、14:30)

はちまんかまどへの詳しいアクセス情報はコチラ → 海女小屋「はちまんかまど」交通案内

【海女小屋はちまんかまどの本が出版されました!】
このレポートにも登場する野村社長のお母さんである禮子さんの米寿を記念し、禮子さんの半生と、兵吉屋のあゆみが記された本が出版されました。
海女小屋はちまんかまどが、世界中から観光客を惹きつける理由がたっぷりと紹介されていますよ。

「海女小屋はちまんかまど 世界とつながる」

カテゴリー
グルメ・おみやげ 体験 アウトドア
季節
春(3~5月) 夏(6~8月) 秋(9~11月) 冬(12~2月)
エリア
伊勢志摩

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