吉野熊野国立公園で自然と文化に触れながら滞在するワーケーションステイ!自然豊かな環境で心身ともにリフレッシュ♪

掲載日:2021.12.17

吉野熊野国立公園エリアの中で、熊野灘~熊野川流域をめぐるモデルコースをご紹介!町歩きや自然・文化体験、地元の方との交流でローカルな雰囲気を楽しもう♪心身ともにリフレッシュできる1泊2日のワーケーションステイプランです♪

吉野熊野国立公園とは

三重県南部の広い領域を占めるのが、吉野熊野国立公園です。

北部から南西部にかけては山脈が走り、南部には北山川と熊野川、東部には熊野灘が広がるなど、変化に富んだ自然と景観を楽しめるエリアです。北部の山岳地帯の大杉谷は日本三大峡谷の一つの呼び声高く、ユネスコエコパークにも登録されています。また、公園内の熊野古道”伊勢路”は世界でも有数の「道」の世界遺産。中でも南部の熊野川は、”川の参詣道”として知られています。かつてこの道をたどった旅人に思いを馳せる、このエリアではそんな楽しみ方もおすすめです。

そして巨岩や奇岩、断崖が続く"瀞峡(どろきょう)"も景勝地、アクティビティの人気スポットです。さらに、熊野灘の海岸線も見逃せません。絶壁そそり立つ楯ヶ崎の他、遥々と広がる七里御浜にはフォトジェニックな名所が続きます。

自然が作り出した景観が楽しめるだけでなく、それにまつわる歴史にも興味をそそられるエリアです。
奥深い自然と歴史が結びついたこの地は、何度でも訪れたくなる魅力を持っています。

今回のコースで巡るエリアの解説


地図上に表示されているのが、今回のコースで訪れるスポット。(全10カ所)

今回はその中でも熊野灘~熊野川流域である熊野市・御浜町・紀宝町に滞在しながらワーケーションを行い、町歩きや自然・文化体験、地元の人とのふれいあい、この土地ならではのローカルな雰囲気を楽しめるモデルコースとなります。

1日目のモデルコース

2日目のモデルコース

本コースの訪問地は熊野市周辺に密集しているので、徒歩や自転車でも巡ることができます。記事中には電動アシスト自転車の貸し出し場所についても紹介しているので是非ご参考に!

「熊野古道 おもてなし館」で地域の情報収集!特産品のみかんジュースを堪能しよう♪

「熊野古道 おもてなし館」は築130年の古民家を改修した観光案内所。

施設内では特産品の販売や軽食のテイクアウト販売、熊野古道などの観光パンフレット配布を行っています。

館内にはWi-Fiを完備した趣ある休憩室もあるので、一日の予定を考えたり朝のメールチェックなどの軽作業を済ませてしまいましょう。

ひと段落したら、次は特産品販売のコーナーへ参りましょう!

※休憩室の利用は1時間までを目安にしてください。

この辺りの地域では年中みかんがとれるので、いつでもみかんを使った特産品が購入できるそう。たくさんの種類のみかんジュースがズラッと並ぶ光景には圧倒されますね!

中でもおすすめの商品を伺ってみると、こちらの「夢工房 くまのみかんジュース」を教えていただきました。この商品は、2016年の伊勢志摩サミットでも提供されたもので、マルチ栽培されたみかんを使っているため糖度が非常に高く、フレッシュな味わい。

美味しいジュースに朝から気分も爽快です♪

せっかくなので、この辺りのおすすめスポットも聞いてみました。

ここから2kmほど離れたところには、日本最古の神社といわれる「花の窟神社」があり、しかもその近くには美味しいまぐろ丼が食べられるお店「花のいわや亭」があることも判明!

始まりからこの地の「おもてなし」を体感し、素晴らしい情報を得たところで、さっそく次なる目的地に向かっていきましょう♪

※熊野古道おもてなし館では電動アシスト自転車の貸し出しを行っております。本コースを自転車で巡る方はここで借りるのがオススメ。詳細は熊野市観光公社のこちらのページをご覧ください。

お昼は「花のいわや亭」で名物のまぐろ丼に舌鼓♪熊野産まぐろの美味しさに感動!

花のいわや亭は、地場産の鮮魚や野菜・お肉を使った料理を、定食やお寿司、丼など様々な形で味わえる食事処。地元で大人気のお店であり、ランチの時間帯には行列ができることもあるそうです!

今回は、熊野産の本まぐろを使った「本まぐろ丼セット」を注文。赤身・中トロが豪快に盛られた丼は、切り身のサイズが大きく食べごたえも抜群!

サクサク食感の天ぷらと、とろける美味しさのまぐろ丼に大満足でした♪

ここから花の窟神社までは300mほどなので、腹ごなしに歩いていきましょうか!
(お車の場合は、道の駅「熊野・花の窟」に駐車してください。)

日本最古の神社「花の窟神社」を参拝。神秘的な雰囲気を肌で体感!

日本最古の神社といわれる花の窟神社は、神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、灼かれて亡くなったあと葬られた御陵です。
そのような逸話もありこの場所は「黄泉の国と接する場所」であると強く信じられ、全国から多くの参拝者が訪れるパワースポットとしても有名になりました。

樹木に囲まれた神秘的な参道も、パワースポットと呼ばれるのにふさわしい厳かな雰囲気です。


少し歩いて参籠殿(さんろうでん)という社務所を通り過ぎると、目の前には巨大な岩が鎮座していました。花の窟神社は社殿がない代わりにこの大きな岩がご神体とされ、ここにイザナミノミコトが祀られています。

ご神体の目の前に立つと、世界各地でなぜ「自然信仰」というものが発展してきたのかを垣間見ることができるでしょう。このスピリチュアルな空間は、ぜひ現地で体感していただきたいです。

ちなみに2004年には、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されていて、その中の1つには花の窟神社が含まれます。つまり、世界遺産でもある神社なんですね!

非日常的な空間を満喫したところで、道の駅「熊野・花の窟」に戻ってデザートタイムといきましょう♪

道の駅「熊野・花の窟」で看板メニューの「新姫ソフトクリーム」を堪能♪

道の駅「熊野・花の窟」には、飲食や休憩のスペース、特産品販売をはじめ観光案内や情報発信の拠点となっている「お綱茶屋」があります。

ここでは、看板メニューの「新姫ソフト」を注文!
新姫とは、ここ熊野で発見された新種の柑橘類であり、甘酸っぱい味わいが特徴です。

三重を代表するローカル牛乳「大内山牛乳」をベースに新姫の甘酸っぱい蜜がかかっていて、濃厚なバニラと新姫の甘酸っぱさが相性抜群でした♪

「奥熊野 木本ワンコインガイド」で明治の旧商家を訪問。この地域の歴史と文化を学びます。

「奥熊野 木本ワンコインガイド」は、熊野市木本町をワンコイン(500円)で案内してくれるガイドツアー。この地域ならではのローカルな歴史や文化を知るにはもってこいとのことで、「紀南ツアーデザインセンター」で受付を行いました!

ガイド時間は1〜2時間ほどとなっていますが、希望に応じて調整していただけるので、電車やバスなどの待ち時間を有効利用するのにいいですね♪

この日は、海へと続く歴史ある道や明治の旧商家「福島宅」などをご案内いただきました。

「昔はこの地域の家には『落とし戸』があったけど、時代とともになくなってしまった。」

そう話すのは、明治の旧商家を現代に保存する「福島宅」の管理人さん。落し戸とは、今で言うシャッターや雨戸の役割をする扉のことで、必要に応じて出入口の上下左右の溝に板をしっかりはめ込むことで、その役割を担っていました。

途中、前を通りかかったお婆ちゃんも会話に加わり、この町の色々な話題に花が咲きます。地域の方とこんな風に気軽に会話できるのは、田舎ならではのひとときだなぁ...♪

古民家を改良したゲストハウス「わがらん家 海」に宿泊。一棟貸しなのでデスクワークも捗ります!

本日のお宿は、「福島宅」からすぐ近くにある古民家を改良したゲストハウス「わがらん家 海」。

一棟貸しのゲストハウスなので周りの目や音を気にせずに作業に打ち込め、長期間のワーケーションステイにも適しています。もちろん、Wi-Fiも完備♪

お庭も広くBBQなども可能なので、まさにこの地に住まうように滞在することができるお宿ですね。
過去にはなんと数ヶ月間もここでワーケーションステイを過ごしていかれた方もいるんだとか!

お部屋は木の温もりあふれる和室で、落ち着きます!

静かな環境なので、集中して今日の作業に取り組むことができました。

ひと段落ついたところで、リフレッシュがてら近くの海岸へ散歩に出かけてみましょうか。

仕事の息抜きに七里御浜海岸をお散歩。 波音に癒やされてリフレッシュ♪

わがらん家から歩いてわずか2分の所にあるのは、日本一長い砂礫海岸である「七里御浜海岸」!

「近くにある海岸」が日本一なんて、スケールが大きすぎますね。

※砂礫海岸とは小石が敷き詰まった海岸のこと

波打ち際に近づくと「シャリシャリシャリ〜♪」と、何かが擦れる音が聞こえてきました。

その正体は、波によって無数の小石が擦れ合う音!こうして波に揉まれて角が取れた石は「御浜小石」と呼ばれ、庭園の高級まき石やインテリア用の小石としても利用されています。

自然が奏でる癒やしのメロディーにどこか懐かしさを感じ、時間を忘れ聞き入ってしまいました。 

夜になると、満点の星空を見られることも!この辺りは町の灯りが少なく、星空観賞にも最適なんですよ。

熊野の自然に心身ともにリフレッシュ。仕事ももうひと頑張りするぞ~!

七里御浜海岸で朝釣りチャレンジ!海がある生活に溶け込もう ♪

翌日の朝、今日も七里御浜海岸を散歩していると、釣り人で賑わっていました。

海沿いには釣具店がいくつもあるので、釣り竿をレンタルして朝釣りにチャレンジしてみましょう♪

釣った魚はすぐにわがらん家の台所で捌いて、朝ごはんにするのも良いですね!
調理器具は一式揃っていて、宿泊者は自由に利用できますよ♪

海が間近にある暮らしを満喫しながらのワーケーション。普段とは違った場所で働くという新鮮さを十二分に味わうことが出来ました!

獲れたてのお魚で朝食を済ませたら、 チェックアウトの時間までもう少しワークに勤しみましょう。

「染め工房 布や熊野」の染め体験で、熊野の文化を学ぶ!

「染め工房 布や熊野」は、番茶を使った染体験「熊野番茶染め」ができるスポット。無地のTシャツやストール、トートバックなど様々なグッズを深みのある番茶の色合いに染めることができます。

「熊野地方では昔から各家庭でお茶の木を植え、番茶を作る文化があります。」

オーナーさんからこの地と番茶の密接な関係性や歴史をお伺いしながら染体験がスタートです!

※500g以下であれば染色するものを自分で持ち込んでもOK!Tシャツなどの基本的なものは店頭で購入できるので、お好みのものを選んで自分だけのオリジナルグッズを作れますよ♪

七里御浜海岸の小石をゴムで縛り模様の型取りを行ったうえで、番茶へ漬け込んで色をつけていきます。

色がつくまでの数十分間は煮詰めながら寸胴をかき混ぜるのですが、番茶の香ばしい香りを至近距離で堪能できるのでとても癒やされます♪

この地域には昔、各家庭に大きな焙烙(ほうろく)があり、番茶を焙煎して香ばしい香りを楽しむ文化もあったそうです。

染め上がった布を流水で洗い流すと、自然で優しいお茶の色合いに仕上がっていました。型取りした小石の模様や形も綺麗に浮かび上がっています。

出来上がった染め物は旅のお土産にぴったり♪ この地に根付いた文化を肌で感じられる体験でした。

「ひつじみかん牧場」で可愛い羊たちと触れ合いながら、のんびりした時間を♪

「ひつじみかん牧場」は年中みかんのとれるまち「御浜町」にある牧場。熊野灘を望める丘にあり、かわいい羊たちと触れ合いながら、名物のみかんジュースを味わえます。

まずはひつじさんに餌やり体験!牧場内では100円で「ひつじさんのおやつ」を販売しており、スコップに入れておやつをあげることができます。

たくさん寄ってきてくれるので、可愛い光景に癒やされますよ♪

牧場内にはキッチンカーもあり、ここでドリンクと軽食を注文することもできます。

お昼には、ひき肉にマッシュポテトをのせて焼くイギリスの家庭料理「シェパーズパイ」はいかが?
スープ、パン、ドリンクなどがついたセットメニューもありますよ!

のんびりした時間の流れる居心地のいい場所でリフレッシュできました♪

道の駅 紀宝町ウミガメ公園でウミガメと触れ合おう!

紀宝町にある「道の駅 紀宝町ウミガメ公園」は、全国で唯一ウミガメの水族館がある珍しい道の駅。

道の駅としての機能があるだけでなく、ウミガメの保護や啓発運動の拠点ともなっており、産卵のため海岸に訪れるウミガメたちを守っています。

施設の3階にある展望テラスでは、雄大な七里御浜の海岸線を眺めながら休憩もできるので、帰る前にここで軽くメールチェックをするのもいいですね。

少し疲れてきたら、施設内の「ウミガメハウス」へ行きましょう。

優雅に泳ぐウミガメたちに癒やされること間違いなし!ガラス越しでウミガメに急接近できますよ♪

喉が渇いたら、マイヤーレモンスカッシュはいかが?
程よく酸味の効いたこの柑橘も実は紀宝町の特産品で、オレンジとレモンの自然交雑により誕生したものなんだとか。

もちろんこの地域で栽培されたみかんも多数販売されているので、帰りのお土産にピッタリ!

旅の思い出と美味しいみかんをお土産に、ご家族や友人との話題に花を咲かせましょう♪

いかがでしたでしょうか

“吉野熊野国立公園で自然と文化に触れながら滞在するワーケンションステイ!自然豊かな環境で心身ともにリフレッシュ♪

この記事では、1泊2日で吉野熊野国立公園でワーケーションステイを楽しむプランをお届けしました。仕事の合間に豊かな自然の中で行った様々な体験や地元の人との交流から、普段の生活からは生まれない新たな発想やアイデアが生まれるかも。皆様もぜひ、このエリアに来て体感してみてくださいね。

観光三重では、吉野熊野国立公園を楽しむモデルコースを他にも紹介しています。気になる方は吉野熊野国立公園特設サイトをぜひご覧ください。

また、三重県国立国定公園の特設サイトでは三重県内にある4つの国立・国定公園を紹介しています。エリアごとに自然の魅力が様々ですので、そちらも合わせてご覧ください。


今回訪れたスポットを表したマイマップはこちら↓

Page Top