太閤出世餅は豊臣秀吉も愛した伊勢銘菓!今も手焼きで作られる上品な甘さのお餅で、内宮参拝後に一服♪
掲載日:2021.02.18
かの天下人・豊臣秀吉がたびたび伊勢に訪れ「美味也。」と好んで食べていたことから、名付けられたといわれている「太閤出世餅」。ほんのりと焼き目のついたお餅につぶ餡が入った素朴な焼き餅は、長年、伊勢神宮 内宮のお膝元で旅人たちの憩いとなっています。そんな太閤出世餅の愛される理由を探りに、内宮前にある太閤餅本店に行ってきました!
こちらが、伊勢名物のひとつである「太閤出世餅」です!
太閤出世餅の誕生には、豊臣秀吉が大きく関係しています。
今からおよそ450年前、秀吉がまだ幼かった頃、伊勢神宮に詣でた際に立ち寄った茶店で食べた焼き餅をとても気に入りました。
その後も天下統一を果たすまでにたびたび伊勢を訪れていた秀吉は、一時途絶えていた伊勢神宮の式年遷宮復活にも大きく貢献するなど、実は伊勢に深いゆかりのある人物だったのです。
そんな秀吉が好んで食べていたこの餅はやがて伊勢の人々から「太閤餅・出世餅」と呼ばれるようになり、現在の太閤出世餅という呼ばれ方になっているのだそう。
訪れたのは、「太閤餅」本店。伊勢神宮 内宮の宇治橋から歩いて1分、すぐ隣には内宮前バス乗り場と、まさに“お伊勢さん観光の一等地“ともいうべき場所にある、赤い屋根が目印のお店です。
包装紙には、太閤餅のお店と、参拝客で賑わう大昔の伊勢の風景が描かれていて、パッケージからも太閤餅の歴史を感じられます!
12個入り 1,080円
20個入り 1,800円
26個入り 2,300円
※すべて税込
お土産として配りやすいのもうれしいですね♪
袋ごと手で持ち、少しずつ出しながら食べるのが、手も汚れない一般的な食べ方だそうです!
お店が内宮からほど近い場所にあることから、参拝のあとの一休みにももってこい!
広い店内には縁台が並べられ、お伊勢さんらしい昔ながらの情緒たっぷりです。
太閤餅の創業は、戦国時代の永禄8年(1565年)。内宮参拝客の休み処として長年愛されてきました。
現在の建物は昭和43年からのものだそうです。
これは、豊臣秀吉が戦時に掲げる馬印がひょうたんであったことにちなんでいるそう!
太閤出世餅と豊臣秀吉との関係の深さが伝わってきますね。
さっそくいただきます!
お餅は直径5cmほどの丸く平たい形。やわらかなお餅とつぶ餡の上品な甘さで、いくつでも食べられてしまいそう!
温かいほうじ茶との相性も抜群で、お腹も心もホッとします。
何度も訪れるリピーターが多いというのも納得。
蒸した餅米をつき、独自の味付けで炊き上げた北海道十勝産小豆と合わせたら、ひとつひとつヘラで返しながら手焼きするという昔ながらの製法!
それだけに大量生産はできませんが、手間ひまがかかっていて、焼き目の形や色がひとつひとつ違うのもそのため。
丁寧に作られたお餅、大切に食べたくなりますね!
「トースターでもいいですが、フライパンなどで弱火で炙って食べるのが一番おいしいですよ!」とお店の人がおすすめの食べ方を教えてくれました!
実践してみると、さっき食べたのよりもお餅がふっくら少し膨らんで、香ばしくなりさらにおいしい!これは新発見です♪
「見た目の特徴である焼き目ももちろんですが、一番力を入れているのはあんこです。つぶ餡は味のごまかしが効かない分、味付けもこだわって自分たちで行っています」とのこと。
確かに、舌触りといい甘さといい、絶妙です!
ちなみに、1月までの冬季限定で、ぜんざいも販売しているそう♪
次に来たときは絶対に食べるぞ!
内容は2か月ごとに変わるので、こちらも要チェックです!
太閤出世餅は、豊臣秀吉の“出世”にあやかる縁起餅として、お祝い事にも喜ばれているそう!
そんなおめでたい太閤出世餅を食べれば、お伊勢さんのパワーをさらにもらえるかも!?
ぜひ、内宮参拝後はぜひ、一息つきに立ち寄ってみてくださいね♪
太閤出世餅
0596-22-2767
10:00〜15:00
年中無休
なし 周辺有料駐車場を利用
「伊勢市駅」、「近鉄宇治山田駅」からバス15分「内宮前」下車
伊勢自動車道「伊勢西IC」から車で5分