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大紀町の頭之宮四方神社は日本で唯一「あたまの宮」と名づく神社。“頭”や“知恵”に関する御神徳でパワーアップ!

掲載日:2021.02.05

度会郡大紀町にある「頭之宮四方神社(こうべのみやよもうじんじゃ)」は、頭の守り神様による御神徳が得られると、学力向上や合格祈願に訪れる学生や、仕事運アップを願う人々が県内外各地から訪れる神社で、“頭”にまつわる不思議なスポットや隠れた見どころもたくさん!頭に関するご利益を求め、多くの人が訪れる理由を詳しくご紹介します!

度会郡大紀町、近くには宮川の支流である大内山(おおうちやま)川が流れる静かな山間部に「頭之宮四方神社」はあります。
あたりは緑に囲まれていて、澄んだ空気が気持ちいい!

駐車場は、神社の南側に2箇所、北側に1箇所の計3箇所あり、大きな看板で案内されているのでわかりやすいです。
神社から橋を渡ってすぐの駐車場にはトイレもあります。

入口の大きな鳥居。気持ちを引き締め一礼し、中へと進みます!

頭之宮四方神社は、平安京を造営した桓武(かんむ)天皇の後裔である唐橋中将光盛卿(からはしちゅうじょうみつもりきょう)を御祭神とする神社で、鎮座したのは建久2(1191)年。800年以上の歴史ある神社です。

神社の隣を流れる唐子川(からこがわ)の奥にある高い山の上に中将倉(ちゅうじょうくら)と呼ばれるところがあり、そこに唐橋中将光盛卿は居城を構えていました。


頭之宮四方神社の創建には、不思議な由緒が伝えられています。
その昔、村の子どもたちが唐子川で遊んでいると、川上からどくろが1つ流れてきました。
子どもたちがそのどくろで遊んでいると、通りかかった老人がその様子を見て「不浄である」と叱り、遊ぶのをやめさせました。
するとしばらくしてその老人は、突然何かが乗り移ったように話し出します。
「私は唐橋中将光盛卿。せっかく子どもたちと楽しく遊んでいたのに、老人に遊びを妨げられた。もしこのどくろを崇め祀れば、皆に幸福を与え、永く守護する」
それを聞いた村人たちが、現在の場所に社殿を建てどくろを祀ったのが、この神社の始まりといわれています。

以来、ご神徳ある現象がたびたび起こり、特に頭に関することに良い助けが得られたことから、皆に頭の守護神、知恵の大神として尊崇されるようになったそうです。

ちなみに、神社の名前にある「四方」とは東西南北のことで、御神徳が四方八方へと広がることを意味しているのだそうです。

それでは、境内を歩いてみましょう!
先ほどの鳥居をくぐった先にある橋を渡って拝殿へ向かいます。

まずは参拝前に手を清める手水舎へ。
この手水舎の水は、周辺の山に降った雨水が溜まり流れる天然水なのだそう!
奥伊勢の美しい山々を流れてきた水、これだけでもパワーを感じます。


※現在はコロナウイルス感染症対策のため、柄杓(ひしゃく)ではなく流水で洗う形となっています。

「あたまの宮」というだけあり、境内のところどころに頭や顔のように見えるポイントがあるのだとか。
手水舎の水が溜まる大きな石もそのひとつです。これは「乳湧石(ちわきいし)」といって、安産を願い、お乳がよく出ますようにと女性たちが参拝し信仰されてきた場所から運ばれた石です。
よく見てみると、優しい表情をした女性の顔のように見える・・・!?

手水舎のすぐ先には、御神木である杉の木がそびえています。
樹齢は300〜400年、天高く伸びる姿にこちらも背筋が伸びます。
まっ“す”ぐな“木”で“すぎ”ともいわれている杉の木は、「まっすぐ正直な心で日常を過ごすことを忘れないようにと、その姿で諭されている」と神社では大切にされている木なのだそうです。

御神木の奥に見えるのが拝殿です!
厳かな空気の中にどっしりと佇んでいます。

拝殿へ向かって歩くと、右手に御由緒や御神徳が示された案内板が出てくるので参拝前にチェック♪
見ると「日々の生活は冷静な頭から正しい方向や冷静な判断が生まれます」と、学業や商いばかりでなく、交通安全や縁結び、安産、頭や心の病、厄除け、家内安全や健康長寿などさまざまな御神徳があることがわかります。

こちらが、平成9年11月の「平成の大造宮」にて新しく作られた社殿です!

中に入ると手前に拝殿、その奥に御祭神が祀られている本殿があります。
本殿は神職のみ入ることができる神聖な場所なので、参拝や御祈祷は手前の拝殿で行います。
ちなみに、本殿の構造は、伊勢神宮と同じ神明造(しんめいづくり)!

御祈祷を受けるには、神社の授与所にて事前に申込を行う必要があります。

参拝時間/8:30〜17:00(16:00頃終了の場合あり)
御祈祷受付時間/9:00〜15:30
御祈祷料/普通祈祷 6,000円以上、末広祈祷 8,000円以上、特別祈祷 10,000円以上

実際にこの場を訪れて御祈祷を受けることがベストですが、頭之宮四方神社では、遠方のため時間の調整がつかない、体調が優れず外出できないといった理由で参拝が難しい人へ向けて、郵送御祈祷や御守送付も行っているんです!

以前から行っていた郵送御祈祷や御守送付の取組は、外出が難しいコロナ禍の今、例年より多くの申し込みがあるようです!
気になる方は、公式ホームページをチェックしてくださいね。

境内には、他にも見どころが満載!
こちらは、「頭之水(こうべのみず)」と呼ばれる御神水が湧き出る場所。大きなヒキガエルの石像がチャーミングです♪
ヒキガエルの「ヒキ」は、幸せを“引き”寄せる縁起物として扱われ、この蛙を神様に仕える「神蛙(考える)」だとして手を合わせていく人も多いのだそう。

この神聖な御神水が一年で最も力を持つ時期である2月の第1日曜日には、「水取神事(みずとりしんじ)」が行われています。
人の“一生”に例えた一升瓶に御神水を入れ、9日間に分けて飲み干すことで厄や災いを払い、10日目には心願成就するというもの!
御神徳を求め毎年多くの人が参拝に訪れるそうです。

この水は行事の日以外でも自由に汲み取ることができますよ♪

隣には、「頭之石(こうべのいし)」通称「おかしらさん」。よく見ると、いくつもの人の顔に見える不思議な形の石です!
古来より神社では、石や木など自然のものに神様が宿ると考えられてきました。
この頭之石は、神社の目の前を流れる唐子川から拾われた石で、御神体である「おかしら」と関係することからここに据えられています。

自分の体の悪い部分の快復を念じて頭之石を撫でることで、石からパワーをいただきます!
石は、一部ツルツルと光っている部分があり、これまで多くの参拝客が願いを込めて撫でていたことがわかりますね!

唐子川に流れ落ちる「御滝(おたき)」を、境内にある鳥居越しに見ることもできます。
滝を拝むことでも心身を清められますので、参拝前に汚れを祓う禊をする気持ちで立ち寄ってみましょう。

境内から川沿いに階段を降りていくと、御滝をより間近で見ることもできます! 

宮川の源流が流れ、自然にあふれるこの奥伊勢。交通が発達していなかった昔は、簡単に訪れることができませんでした。
そんな静かで秘境のようなこの場所を神様は聖地として選ばれたという話を伺い、神様がこの場所を選んだ気持ちもわかるなぁ・・・と思ってしまうほど、神秘的な空間でした。

参拝を終えたら、帰りに授与所へ。
ここでは、御守りや御札、絵馬などを受けることができます!

頭之宮四方神社ならではの「頭之御守」は、日々の生活を良くし、知恵が湧く健康な頭になるようにと願った御守りです。

職務安全や転職、就職試験、資格試験合格を願う人から人気の「天職守」など、頭の神様にあやかった御守りも!
これらの御守りも、ホームページから申し込むと郵送で送ってもらうことができますよ。

こちらは「無地絵馬」といって、見ての通り絵の描かれていない絵馬です。
頭之宮四方神社で、古くから願いをかける時に用いられている「白石」に見立てることでこのようなシンプルなデザインになったそう。
しかも、頭之宮四方神社は、この「無地絵馬」発祥の神社なんだとか!

境内の絵馬掛けには、願いを込めた絵馬がたくさん掛けられていました。

緑に囲まれた神社の境内はシンと静かで、歩いているだけでも心癒され、清々しい気持ちになれました。
ゆっくりと頭の深(神)呼吸をして、頭スッキリ、また頑張れますように!
みなさんもぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか?
名称

頭之宮四方神社

住所
〒519-3111 度会郡大紀町大内山3314-2
電話番号

0598-72-2316

営業時間

8:30~5:00

駐車場

300台

公共交通機関でのアクセス

JR大内山駅下車徒歩10分

車でのアクセス

伊勢自動車道紀勢・大内山I.Cから約5分。

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