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安藤食品サンプル製作所で、「食べられないパフェ」作りを体験してきました♪

掲載日:2018.08.08

三重県のB級グルメや老舗銘菓などを、かわいい食品サンプルにする会社が桑名市にあります。ここでは食品サンプルづくりの体験教室も開催中。三重への女子旅、一人旅の思い出づくりに。四日市名物のトンテキも、食品サンプルで作れますよ。今回はインスタ映えを狙い、食品サンプルのパフェづくりを体験してきました。

ショーウィンドウの中から道行く人々を誘惑する、美味しそうな食品サンプル。近年は携帯ストラップやキーホルダーとしても人気です。
そんな食品サンプルを製造している企業が三重県桑名市にあります。しかも一般の人向けに、食品サンプル体験教室も開いているとか。
という訳で予約を入れ、エプロンを持参し、体験教室に行ってみました!

訪れたのは『安藤食品サンプル製作所』。
桑名駅すぐそばの、桑名一番街アーケードの中に会社を構えています。近隣のお店には、カラオケ喫茶、時計店、魚屋さんetc. 古き良き昭和の商店街ムードが漂っています。

店内に入ると、食品サンプルがズラリ!
生ビールの後ろには四日市名物、トンテキの姿も。体験教室では、このトンテキ作りを選ぶこともできますよ。
今回は夏気分で、パフェづくりに挑戦します。ちなみに店内は食品サンプルの展示だけでなく、まるで実験室のような製造スペースも惜しみなく公開されています。

さて体験教室のはじまりです。この日はちょうど、パフェのサンプルが充実していました。
アイスの味も、トッピングするフルーツも、色々ある中から選べるそうです。
「まずはアイスの味を選びましょう。何味がいいですか?」と代表・安藤さんがたずねます。
迷った末に、イチゴ味のアイスを選びました。

渡されたのは紙コップとイチゴミルクのようなソース、謎の白い粉……。
アイスは、自分で作ってみるようです。原料は、塩化ビニール樹脂などの石油系原料。
「洋服に付くと、アイスの染みではなく、油染みになります。洗濯しても落ちないので、気をつけてくださいね」。
なるほど、そのためにエプロンが必要だったのですね。汚れてもいい服であれば、エプロン持参の必要はないそうです。

材料を混ぜ混ぜ……、すると、白い粉がピンクに染まってきました。
混ぜる材料の量は1グラム単位で決まっていて、きちんと測ることが大切だそう。大ざっぱに入れてしまうと、アイスが溶けたようになったり、ボソボソとした見た目になったりするとか。
まるで本物のお菓子づくりのようですね。

ディッシャーでピンクの物体をすくい、ポコンと出してみると……、まるで本物のアイス!
 冷えたアイスをすくった、絶妙なニュアンスが再現されていました。すごい!
「では、このアイスを固めますね。今はまだバラバラなので」と安藤さんはアイスをオーブンの中へ入れました。
アイスを固めるのにオーブンを使用するとは。頭が混乱してしまいそうです。

アイスが焼きあがる(?!)までは、約10分。
その間に、店内の食品サンプルを自由に手に取って見ることができます。
何をどう撮ればインスタ映えするかな……。
ひっくり返してもこぼれないクリームソーダは、きっと誰もがビックリするはず。

むむっ、でっかい小豆アイスを発見……。
こちらは桑名市民に長く愛される名物おやつ、アイス饅頭!実物の4倍大だそうです。
安藤さんの製作所では、地元桑名の企業・商店とタイアップした食品サンプル作りも行っています。
目的は地域貢献と、「個人的な桑名愛です」と安藤さん。

「お待たせしました、アイスができましたよ〜!」
オーブンから出したばかりの熱々アイスからは、独特な匂いが発せられていました。
石油系製品らしい匂いです。やっぱり食べられないのだな、と実感が湧いてきました。
このままでは熱くて触れないので、少し冷まします。

パフェに入れるフルーツを3つ選びます。
ラズベリー、ブルーベリー、イチゴ、マンゴー、黄桃など、どれも美味しそう!それもそのはず、どれも本物のフルーツから型を取っているそう。
ブルーベリーは大小色んなサイズがあり、安藤さんの凝り性な一面が伺えます。

これでパフェの材料が揃いました。
コーンフレークも数種類から選ぶことができますよ。「プレーン」「チョコ味」のほか、ヘルシーな「胚芽入り」も。
芸が細かい!つまみ食いしてしまいそうになりますが、アイスはまだホカホカと温かく、違和感があります。

カップに材料を敷き詰め、生クリームでデコレーション。
生クリームに見えるものは、実はシリコン。素材同士をくっつける接着剤の役割を果たします。
実際の生クリームより5倍〜10倍硬い絞り心地です。

ここから先は、本物のケーキデコレーションと同じ作業です。
クリームの上にフルーツを置く作業は、どこに何を置くか、よく考えてから。
各フルーツはムギュギュと押し込むのがコツだそう。こうすると接着剤が働き、しっかりとくっつきます。

最後にメモスタンドとなるパーツを差し込み、約2時間で自分だけのオリジナルパフェが完成です!
接着剤が固まるのには、約2日かかるそう。持ち帰りの途中で、ひっくり返らないよう、安藤さんが手提げ紙袋に固定して入れてくれました。

「今日はお疲れ様でした」と、安藤さんから手渡されたのは、桑名名物の安永餅。
袋に入っているほうの、食べられる安永餅をいただきました。
並べてみたのは、安藤さんの特製サンプル。
餡の透け感までソックリ!クニュクニュとした触り心地にもこだわって作ったそうですよ。

安藤さんは、名古屋の食品サンプルメーカーを経て独立しました。
店内に並ぶ食品サンプルは、すべて安藤さんが企画・商品化しています。
自社商品のほかに、他社からの受託製造も。取引先を聞いてみると、名だたる企業名が続々と……。
きめ細やかな再現力が、きっと高く評価されているのでしょう。

こちらが『安藤食品サンプル製作所』のオリジナル商品の一部です。
食べかけ安永餅のミニサイズは、なんとイヤリング!この他には、ごはん粒のピンバッチもありました。胸元に飾るだけで「ごはん粒が付いてるよ」と指摘されるおしゃれ(?!)アイテムです。
どれも力が抜けるような“ゆるさ”。しかし緻密な作りです。

食品サンプルの体験教室は、毎週土曜日14時〜開催しています(予約制)。1名でも受講できますよ。
体験できるメニューはパフェのほか、ステーキ、トンテキ、ハンバーグ、クレープとあります。
お肉料理は、肉の型に材料を流し込み成形し、焦げ目を着色するとか。これも面白そうですね。

「これだけたくさんの食品サンプルを一度に見られるなんて!」と、体験モデルさんは大興奮。
綺麗なスカート上に料理を乗せて「ありえない!」とパシャリ。インスタ用の写真撮影に夢中でした。
見て作って楽しい、三重県の食品サンプル製作所。旅の思い出づくりにいかがでしょうか。

☆体験・予約はこちらから☆
 【三重・食品サンプル作り】女子に大人気!食品サンプルクレープ作り体験!

安藤食品サンプル製作所
住  所:三重県桑名市桑名476-90
電話番号:0594-84-7355
体験教室:毎週土曜日14:00〜(約2時間・要予約)体験料金:4,320円
公式HP:http://aff987.com
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