

【2025年6月7日開催】丸山千枚田の虫おくりが開催されます🕯️松明が灯る千枚田の幻想的な風景は必見!
掲載日:2025.05.29
熊野市紀和町丸山地区にある「丸山千枚田(まるやませんまいだ)」は、山の斜面に小さな田んぼが幾重にも設けられた棚田で、日本の棚田百選にも選ばれています。
この丸山千枚田では、農薬が無かった時代に、稲作の害虫を駆除し、豊作を祈願して「虫おくり」の行事が行われていました。「虫おくり」とは、松明を灯したり、太鼓や鐘などを打ち鳴らしながら千枚田の中を練り歩き、火と音で害虫を追い払うといった素朴な行事。
熊野古道が世界遺産に認定された2004年から、丸山千枚田での虫おくりが復活し、日が暮れると千枚田に松明が灯され、優しい光が幻想的な風景を作り出します。
このトピックスでは、丸山千枚田の虫おくりの日程やタイムスケジュール、アクセスなどを詳しく紹介します。
2025年丸山千枚田の虫おくりのスケジュール

暗くなり始める午後6時には、田んぼの枚数と同じ1,340本のキャンドルが丸山千枚田に灯され、虫おくりの行事がスタートします。
地元の子供たちが、太鼓と鐘の音に合わせ「虫おくり殿のお通りだい!」の掛け声で丸山神社を出発。畦道を行列しながら、豊作を願って田んぼにお札を立てていきます。
だんだんと日が暮れてくると、ろうそくの優しい灯りがゆらゆらと輝き、他では見ることができない幻想的な風景を作り出します。
開催日 令和7年6月7日(土)
18:00~ 「丸山千枚田」キャンドル点灯
19:00~ 虫おくり行列
20:00~ 北山砲発射
※雨天の場合は、6月8日(日)に延期
会場 熊野市紀和町丸山千枚田
交通アクセス
【公共交通機関】JR熊野市駅から車で約30分
【車】熊野大泊ICから車で約40分
【駐車場】紀和鉱山資料館周辺に臨時駐車場あり
※交通規制等を行うため、会場には車での乗り入れはできません。駐車場からマイクロバスによるピストン輸送を行います。また、バスを降りてから会場まで2キロ程度徒歩での移動となります。
コラム
行事最後に発射される北山砲発
今から約130年前の幕末、天誅組の乱に破れて南下してくる者たちに備え、北山川の河原に多く生えていた松の木をくりぬき、竹を巻いて大砲を造られたのが「北山砲」。
当時、この松の木の大砲は使われることはなかったそうですが、丸山千枚田の虫おくりでは北山砲が再現発射され、行事を盛り上げてくれます。
四季折々の美しい景色が楽しめる丸山千枚田

熊野市の丸山地区にある丸山千枚田は、日本の棚田百選に選ばれた1,340枚の規模を誇る日本最大級の棚田。約400年前には2,240枚の田畑があったいう記録が残されていますが、平成初期にはその数が減少。その後、地元住民らの協力により復田作業が行われ、オーナー制度も実施され、現在では1,340枚の棚田が大切に保存されています。