ひと足早い春のサイクリング クマノザクラとサイクルトレインの旅【三重・東紀州】

掲載日:2026.01.28

三重県南部の東紀州地域(尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町)は、世界遺産「熊野古道伊勢路」や熊野灘の雄大な自然、深い歴史と神話が息づく土地です。この地域では温暖な気候のため、2月頃から少しずつ春の気配が訪れます。

今回は、この地域特有の桜「クマノザクラ」と、自転車をそのまま列車に乗せられる「サイクルトレイン」を活用した、早春の熊野市サイクリングスポットをご紹介します。

2月下旬から咲き始める「クマノザクラ」

「クマノザクラ」は、紀伊半島南部に自生する桜で、2018年に約100年ぶりの野生種として認定されました。
ソメイヨシノよりも開花が早く、早いところでは2月下旬ごろから咲き始め、3月中旬に見頃を迎えます。
開花時にはまだ葉が伸びず、花が白〜淡紅色であるため、山々の緑に鮮やかに映えるのが特徴です。
観賞用に植樹されたスポットはまだ多くありませんが、自転車で走りながら、道沿いや山肌に咲くクマノザクラを探すのもこの時期ならではの楽しみです。

おすすめの立ち寄りスポット

クマノザクラは観賞用に植樹された場所がまだ少なく、その多くは山間部に自生しています。
自転車で走りながら、道沿いや山肌に咲く桜を「探す」のも、この時期ならではの楽しみです。

以下に、熊野市周辺のおすすめのクマノザクラと景勝地をご紹介します。春のサイクリング計画にぜひお役立てください!

花の窟

花の窟神社

高さ約45mの巨岩そのものを御神体とする、世界遺産にも登録された日本最古の神社。2月2日に行われる「お綱かけ神事」では、御神体の巨岩から松の御神木まで約170mもの大綱が渡され、そのスケールには圧倒されます

上野のクマノザクラ

上野のクマノザクラ

産地直売所「さぎりの里」から集落に入り、600mほど北上した棚田跡の一角に咲くクマノザクラ

丸山千枚田

丸山千枚田

高低差約160mの急斜面に、大小約1,340枚もの田が重なり合う日本最大級の棚田。「日本一の棚田景観」とも言われ、日本の原風景を感じられます

赤木桜

赤木桜

丸山千枚田から県道765号を経由して向かう赤木城跡は、朝霧が発生すると「天空の城」のような幻想的な姿を見せることで知られます。 県道沿いに咲く「赤木桜」のほか、赤木城跡付近には、他のクマノザクラやソメイヨシノも楽しめます

長尾美春桜

長尾美春桜

「長尾の美しい春を告げる桜」としてその愛称で呼ばれる、県道40号沿いに咲くクマノザクラのシンボル的な存在。見つけやすく写真映えもするため、春の訪れを一枚の写真に収めるのに最適です

大又トンネル西

大又トンネル西のクマノザクラ

大又川上流に位置し、東紀州でもっとも遅く咲くと言われているスポット。旧道の橋から大又川を覆うように咲く姿を見ることができます

鬼ヶ城

鬼ヶ城

熊野灘の荒波と風化によって削り出された奇岩・巨岩が約1km続く、世界遺産の景勝地。迫力ある岩壁と青い海のコントラストは圧巻です

土日祝日は「サイクルトレイン」を活用しよう!

JR紀勢本線では、土日祝日の定期普通列車に自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」を実施しています。
対象区間内であれば、輪行(分解や袋詰め)の必要がないため、サイクリングの途中に自転車ごと列車に乗って移動できます。

    【利用案内】
  • 区間: 紀伊長島駅 ~ 新宮駅の各駅間
  • 対象列車:上下線全ての定期普通列車(※臨時列車と特急「南紀」号は対象外)
  • 対象日: 2026年3月29日までの土曜・日曜・祝日
  • 料金: 乗車券のみ(※自転車の持ち込み料は無料)
  • 乗車方法: 車内では、固定用ゴムバンド等で自転車が動かないよう手すりなどに固定してください。

サイクルトレインの詳細(JR東海ニュースリリース)

時刻表検索(JR東海)

現地で自転車を借りるなら、熊野市駅前の「レンタサイクル」

熊野市駅の目の前にある「熊野市観光案内所(熊野市観光公社)」では、レンタサイクルを利用できます。
坂道の多い熊野エリアでも楽に走れる「電動アシスト自転車」も完備されています。

  • 貸出時間: 9:00 ~ 18:00
  • 料金(普通・電動アシスト共通)
    • 3時間まで:500円
    • 1日:1,000円

サイクリングに役立つ情報がまとまった「東紀州サイクリングポータルサイト」

「東紀州サイクリングポータルサイト」では、おすすめのサイクリングルートや、自転車を施設内に持ち込んで宿泊できる「サイクリストにやさしい宿」、休憩やトラブル時に頼れる「サイクルステーション」などの情報を網羅しています。
また、旅行者向けにエリア内のレンタサイクル情報もまとまっています。
ご旅行前に、ぜひご確認ください。

東紀州サイクリングポータルサイト

観光三重 編集部の画像

観光三重 編集部

暦の上では春とはいえ、まだコートが手放せない1月下旬。
でも、クマノザクラの可憐な写真を見ていると、心はすっかり春の気分になりました。
有名な観光地を巡るのも良いですが、電動アシスト自転車をレンタルして、地元の人しか知らないような山桜をのんびり愛でる旅も素敵ですよね。
「サイクルトレイン」を活用して、帰りは列車でショートカットできるのも安心ポイント。
次の週末は少し足を延ばして、ひと足早い春の気配を感じに、東紀州へ出かけてみませんか?

Page Top