その年のお米の稔りに感謝し、お初穂を神宮に奉納する「初穂曳」とは?行事のスケジュールとともに紹介します。
掲載日:2025.10.09
神宮の神嘗祭(かんなめさい)を奉祝する「初穂曳(はつほびき)」とは、 その年のお米の稔りに感謝して、収穫された稲などの農作物を神宮に奉納する行事。
20年に一度の式年遷宮の際に行われる伊勢の民俗行事「お木曳行事」「お白石持行事」を継承するために、昭和47年から毎年開催され、令和7年の今年で第54回を迎えます。
2025年10月15日(水)、16日(木)に行われる初穂曳について、詳しいスケジュールなどを紹介します。
神嘗祭(かんなめさい)とは
初穂曳 外宮領陸曳
外宮領陸曳(げくうりょうおかびき)は、神宮の2台の奉曳車を使用して、それぞれに稲束、俵を積んで、たわわに稔ったお初穂を飾り奉曳します。これは、お木曳・お白石持行事における荷締め等の技術を継承する意義も併せ持ちます。
また、曳き手は伊勢の町衆、皇學館大学生、そして次世代を担う伊勢の子どもたちが担当。木遣り唄が秋空に響く中、「エンヤ!」のかけ声で奉曳車を外宮北御門へと曳き入れます。そして、お初穂を手にして外宮へ奉納し、収穫への感謝を込めて一同で参拝します。
コラム
外宮領陸曳のスケジュール
▶日時
10月15日(水) 9時30分~12時00分頃
▶外宮 陸曳経路
10:00頃 高柳今社付近 一番車出発
10:45頃 二番車出発
10:50頃 外宮北御門 一番車到着
11:35頃 二番車到着
到着後 奉納・参拝
初穂曳 内宮領川曳
内宮領川曳(ないくうりょうかわびき)は、初穂船を曳き、五十鈴川をさかのぼってお初穂を奉納します。旧内宮領地域で伝統的に川曳を行う町が例年持ち回りで行います。2025年は宇治二軒茶屋連合奉献団が担当します。
宇治橋の上から多くの参拝者が見守る中、米俵を積み込んだ初穂船が、浦田橋の下手から宇治橋まで、木遣り唄と法螺貝ほらがいの音を響かせながら川の中を曳き進みます。
皆が心を合わせ、川から神苑へと初穂船を一気に曳きこむ壮観な様子は、 内宮の秋の風物詩です。
コラム
内宮領川曳のスケジュール
▶日時
10月16日(木) 10時00分~15時00分頃
▶内宮 川曳経路
10:00頃 浦田橋下手出発
13:30頃 宇治橋横到着
到着後 奉納・参拝