【三重県志摩市】巨大なわらじで海上安全と大漁祈願をする奇祭「わらじ祭り」が開催されます👣
掲載日:2025.09.10
三重県志摩市大王町の波切漁港周辺では、毎年9月の申の日に地域の伝統行事「わらじ祭り」が開催されます。
地元の子どもたちが踊を舞い、畳一枚ほどのわらじを引く神事の後、わらじを海へ運び流して海上安全と大漁を祈願する奇祭。全国的にも珍しく、三重県無形文化財にも指定されているこの神事。
このトピックスでは、三重県志摩市大王町波切で開催される「わらじ祭り」について詳しくご紹介します。
巨大なわらじで「ダンダラボウシ」を追い払う、わらじ曳き神事
志摩市大王町波切 『わらじ祭り』
- 開催日 2025年9月13日(土) 9:00~21:00
- 会 場 波切漁港周辺 波切神社 他
- 住 所 志摩市大王町波切
- アクセス
- 公共交通機関:近鉄「鵜方駅」から三重交通バス御座港乗車約20分、午前「大王小学校前」下車徒歩約10分、午後「波切魚市場」下車
- 自動車:第二伊勢道路「白木IC」から車で約35分
- 駐車場 波切漁港駐車場をご利用ください
- その他
- 町内の道路は狭いので路上駐車をしないようにしてください。
- 車両通行止の一時規制を実施します。ご協力をお願いします。
・踊り子道中、宝船、みこしの通行区間
・わらじ流し(15:30~16:00)における元魚武前から観光駐車場での区間
コラム
「わらじ祭り」とは?
三重県志摩市大王町のわらじ祭りは、一つ目片足の巨人「ダンダラボウシ(ダンダラボッチ)」が村を荒そうとするのに対抗して、村人たちが巨大なわらじを作り、それを見せて退散させたという伝承に由来しています。
この故事にちなんで行われる「わらじ曳き神事」は、地元の子どもたちが踊りを舞い、畳一枚ほどのわらじを引く神事の後、わらじを海へ運び流して海上安全と大漁を祈願します。
この神事は全国的にも珍しく、その歴史的価値が認められ、昭和46年(1971年)に三重県無形文化財に指定されました。
コラム
伝承のあらすじ「ダンダラボウシと大わらじ」
昔、波切の沖にある韋夜ヶ島(現在の大王島)に、嵐を起こして村を荒らす「ダンダラボウシ」が住みつき困っていました。 村人たちは波切の神様「韋夜権現」の助けを借りて、大きなわらじやイワシ網、巨大なかごなどを用いて、「村には自分よりも大きな存在がいる」と思い込ませ、ダンダラボウシを退散させたと伝えられています。