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古きよき街並み「東海道関宿」で、「見て」「食べて」「体験」できる注目スポットをご紹介!

掲載日:2019.03.19

東海道五十三次の47番目の宿場町として知られる「関宿」。国の重要伝統的建造物群保存地区でもあり、当時の貴重な建物が数多く残るその景色はまさに圧巻です。今回は、関宿の街並みを楽しみながら「見て」「食べて」「体験」できるスポットをご紹介します!何となく懐かしさや温かみを感じる関宿。ぜひ一度訪れてみませんか?

東海道五十三次の47番目の宿場町として知られる「関宿(せきじゅく)」。
関宿では、当時の街並みを楽しみながら、「見て」「食べて」「体験」できるスポットがいくつもあるのでご紹介します!

まずは、貴重な「体験」ができるスポットをご紹介。
関宿は中町(なかまち)から少し歩いたところにある「工房 而今禾(ジコンカ)」。
こちらはオリジナルの布製品の染めだけでなく、染め直しもできる工房として2018年10月にオープン。
今回は、持参した布製品を使って藍染め体験をしてきました!

工房而今禾には二つの藍甕(あいがめ)があり、徳島県で作られたスクモを使った天然灰汁発酵建てによる藍染めが行われています。
今回は、オフホワイトのフェイスタオルと淡い黄緑色のランチマットを藍染め。

ちなみに当日の持ち物は、ビニール手袋(必要な方)・染める布や衣類・染めた布を入れるビニール袋・エプロン・タオルです!

ゆっくりと藍液につけ、引き上げて絞って軽く風にさらす工程を3回ほど繰り返します。
実は甕(かめ)の中の藍液、ほんのり温かくてとても気持ちいい!というのも、26度くらいに保たれているからなのです。

甕はとても深いため、布を離すと甕の底に沈んでしまい、布にスクモが付着してしまいます。
手を放さないように持ち手を変えながら、酸素を藍液に入れないように静かに漬け込むのがポイント。

最後に井戸水できれいにすすぎ、脱水して天日に干します。
今回、ここまでの作業時間はおよそ30分。ただし、染める布の大きさや染めたい色の濃さによって異なるようです。

オフホワイトのタオルも、こんなに色鮮やかな藍の色に染まりました!

布をしばらくお日様に干す間 、工房内を見学。
こちらはお茶室スペース。もともとは古民家なので、お庭もまさに絶景です!
ゆっくりとくつろげるようになっていて、イベント時などに使われるとのこと。

干している時間はおよそ30分、紫外線に当てて藍の色を布に定着させていきます。
体験中に完全には乾かないので、ある程度干したらビニール袋に入れてお持ち帰り。

藍染めは古くから着物や野良着などに施され、毎日の暮らしに寄り添う存在でした。
写真は、江戸時代、実際に使用されていた足袋。下の足袋は藍染めが施されていて、今も変わらぬ藍の鮮やかさにビックリ。
この他にもさまざまな藍の古布を見せていただけます。

藍染め体験後にいただいたのが「藍の葉茶」とドライフルーツ(なつめ)。お茶うけはその時々で、木の実やドライフルーツの種類が変わるとのこと。

藍染めに触れ、古来の暮らしに思いを馳せながら味わってみてはいかが?

【工房 而今禾(ジコンカ) 基本情報】
・住所:三重県亀山市関町木崎250-1
・電話番号:0595-96-3339
・駐車場:あり
・営業時間:10:00~12:00(事前確認要)
・定休日:藍染体験は予約制のため、事前確認要
・公式URL:http://www.jikonka.com/
・藍染め体験料金:40円/g
 ※お一人様 250グラムが目安
 ※1日に4名様まで

関宿の街並みに、真っ白なのれんを発見!
こちらも2018年10月にオープンされた食工房「Cercle(セルクル)」。
アメリカンビーフを使った料理がご自慢のお店です。ランチタイムの落ち着いた頃、お邪魔させていただきました。

靴を脱いで店内に入ると、左手にテーブル席とカウンター席が。温かみのある照明と外光がほどよく当たる落ち着いた空間です。
木目調の店内は目にも優しく、ついつい長居してしまいそうな雰囲気であふれています。

スペシャルランチセット3つのなかから「ローストビーフ」(税込1,800円)を注文。
前菜は海の幸の白ワイン蒸し、そしてメインのローストビーフにスープ・サラダ・ライス・漬物がついてボリューム満点!

この他には、ハンバーグ(税込1,500円)、ヒレカツ(税込2,200円)があり、ヒレステーキ丼(税込1,800円)など丼物もラインナップ。

食後は、ドリンク(コーヒー・紅茶)+週替わりデザート(税込500円)をいただきました。
今回は抹茶のシフォンケーキ。なんと、デザートはオーナーの娘さんが担当とのこと!
ほどよい生クリームの甘さとイチゴの甘酸っぱさがマッチして、最後まで大満足のランチタイムでした!

入口のレジカウンターを挟んで右手に進むと、ソファーが置かれたギャラリースペース。そして広い畳の間には釣り釜と、奥には風情ある中庭が。
実はCercleさんの建物自体、ペリー来航(1853年)と同じ年に建てられた古民家を使用されているのです!
こちらでは先日お茶会が催され、多くの人で賑わったのだそう。

オーナーの奥様が、リメイクした洋服や雑貨を販売してみえるとのことで、今回は日傘をチェック!
中央左の鯉柄は、赤ちゃんの産着をリメイクしたもの。

どれもすべて一点もので、古いものを大切に慈しむ気持ちが「関宿」に重なるひと時でした。

【「食工房 Cercle(セルクル)」基本情報】
・住所:三重県亀山市関町木崎558
・電話番号:0595-86-5127
・駐車場:あり(12台)
・営業時間
 ランチタイム11:30~14:30(ラストオーダー 14:00)
 ティータイム14:00~17:00
・定休日:水・木・金曜日
・公式URL:https://cercle.therestaurant.jp/

関宿の街並みを歩いていると、何やら職人さんの姿を発見。
こちらは明治15年創業の「桶重」。三重県指定伝統工芸品に指定されている「関の桶」を熟練の技で手づくりしてみえます。
店内に入り、作業風景を見学させていただきました。

桶重の四代目、服部健さん。
さまざまな工具を使い、職人技で曲がりの具合を見ながらカンナで形を整えていきます。
桶の材料は信州の椹(さわら)・杉・高野槙(こうやまき)といった木を、桶の種類に合わせて使っているとのこと。

桶重では、手桶や寿司桶など、大小さまざまな桶を手掛けています。
すべて受注生産で、それ以外に桶の修理をお願いされることも多いとか。
桶の裏面にあるのは、「関の桶」の焼印。この印があったら、関宿にあるこちら「桶重」産まれの「桶」ですよ!

上の写真は、二代目のご主人。
大きな味噌桶を手掛けている作業風景です。これほど大きな桶であっても桶職人の手にかかれば、長く使える立派な桶に仕上がります。

そして下の写真は三代目のご主人。
こちら、先ほど四代目が座っていた場所と同じなのがわかるでしょうか?

創業当初から変わらぬ姿で関宿にたたずむ桶重。普段見ることのできない、語り継がれた伝統技術に触れることができます。

桶重の主人も登場する、関宿の伝統を受け継いできた人々の動画をぜひご覧ください。

【桶重 基本情報】
・住所:三重県亀山市関町中町474-1
・電話番号:0595-96-2808
・駐車場:なし

関宿を散策して疲れたら、ちょっと足を休めて休憩しませんか?
こちらは足湯「小萬の湯」。関宿観光駐車場の東隣に位置し、無料で足湯を楽しむことができます。

広々とした作りなので、ゆったりのんびり過ごせます。
源泉は関宿温泉自噴水で、パイプで運ばれ希釈・循環加温のうえ利用されています。
疲れたときに足を温めると、すっきりとして気持ちよく、帰り際に利用するのもおすすめ。駐車場からすぐなので、気軽に入れるのも◎。

関宿へ遊びに来たなら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがですか?

【亀山市関宿足湯交流施設「小萬の湯」基本情報 】
・住所:三重県亀山市関町新所1974番地1(関宿観光駐車場東隣)
・電話番号:0595-96-1215(亀山市観光振興室)
・駐車場:あり
・営業時間:10:00~17:00
・定休日:月曜日(月曜日が祝日又は振替休日にあたるときは、その翌日)・年末年始
・公式URL:https://www.city.kameyama.mie.jp/soshiki/seibun/chiikikanko/kankokoryu/docs/2014112312201/

名称

東海道関宿

住所
亀山市関町木崎、中町、新所
電話番号

0595-97-8877

駐車場

関宿観光駐車場に駐車してください(徒歩約5分)
観光駐車場 大型4台、普通16台、おもいやり駐車1台(無料)
場所はこちら(google maps) https://goo.gl/ygWQ5A

公共交通機関でのアクセス

JR関駅から徒歩約5分

車でのアクセス

名阪国道関ICから約5分

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