伊勢名物 赤福とは?300年以上続く歴史、赤福餅の種類を紹介します!

掲載日:2022.09.12

伊勢名物「赤福」について、赤福餅はもちろん、赤福ぜんざいや赤福氷、朔日餅、白餅黒餅などの商品、現在の赤福に至るまでの歴史などを詳しくご紹介します。

記事制作 / 観光三重 編集部

▼ 目次

赤福とは

赤福餅が誕生したのは、今から300年以上前。

「赤子のような、いつわりのないまごころを持って自分や他人の幸せを喜ぶ」という意味があるとされる「赤心慶福(せきしんけいふく)」の言葉から「赤福」と名付けたそうです。

この言葉は、お伊勢さんの参道を歩くときの「清らかな気持ちでまごころを尽くし、その人の幸せを自分のことのように喜びましょう」という、伊勢神宮をお参りする方の心のあり様を表しているとされています。

赤福の歴史

赤福餅といえば、お餅の上に“こしあん”がのった餅菓子ですが、実は“あん”については、ずっと今と同じ“あん”だったというわけではないって知ってましたか?

およそ300年前の1707(宝永4)年に誕生した当初は“塩あん”から始まり、18世紀中頃の江戸時代に黒砂糖の“あん”に変わり、その後200年ほどは黒砂糖で作られていたそうです。

で、いつ今の“あん”になったかというと、1911(明治44)年に、昭憲皇太后さまのお口に合うようにと、“あん”に当時まだ貴重な白砂糖を使った赤福餅を献上したところ、昭憲皇太后さまはこれをすごく気に入られたそうです。

それ以来、その白砂糖を使った赤福餅を「ほまれの赤福」として現在まで作り続けられています。

形・成形作業について

赤福餅の形といえば、とても特徴的。実は、伊勢神宮の神域を流れる五十鈴川のせせらぎをかたどっていて、餡につけた三筋の形は清流、白いお餅は川底の小石を表しています。

創業以来300年以上の歴史がありますが、赤福餅の形は創業当時と変わらないそうです。

ちなみに、お土産用の赤福は工場で作られていますが、店内飲食用の赤福は、手作業で作られています。

赤福本店では3年以上の修業を積んだ「餅入れさん」と呼ばれる職人たちがテンポよく、お餅を作り上げていく様子を見学することができます(15時くらいまで)。

赤福の種類

ここでは赤福餅の種類や季節限定の商品を詳しく解説します。

赤福餅

定番の8個入りの「折箱」以外にも、小さな箱に入った手配りにもちょうどいい2個入り「銘々箱」と合わせて、4種類から選べます。

2個入りの「銘々箱」は、配りやすいこともあってか一度に10箱、20箱と購入していく人もたびたびいるのだとか!

銘々箱      250円・税込
折箱   8個入り  800円・税込
   12個入り 1,200円・税込
   20個入り 2,000円・税込 ※

※20個入は本店、内宮前支店、五十鈴川店のみ販売(他の直営店での購入は事前予約で可)

白餅黒餅

白餅黒餅は、素朴な黒砂糖味の「黒餅」と白小豆を使った「白餅」が4つずつ入った、黒砂糖のコクのある甘さと、白小豆のさっぱりした甘さが特徴。

コロナ禍で外出の機会が少ないなか、自宅で楽しんでいただきたいという思いから発売された2021年当初はオンライン限定で販売されていましたが、今では全直営店で購入することができます。

白餅黒餅 (白餅4個、黒餅4個 1,000円・税込)

なお、赤福餅、白餅黒餅はオンラインでの購入が可能ですので、店舗に行けないけど食べたい!という方は購入してみてはいかがでしょうか?

※商品の発送から到着までに2日以上かかる地域については購入することができません。

※赤福餅、白餅黒餅ともに、夏期の間は、消費期限が「製造日含め2日間」に切り替わるため、宅配サービスで注文することができなくなります。

※取り扱い店舗やその他商品については赤福HPをご覧ください。

赤福ぜんざい

店内で食べられる冬期限定の「赤福ぜんざい」(600円・税込)

煮崩れしにくくホクホクとした食感の大納言小豆を使用しています。

注文を受けてから焼くアツアツの角餅が2つも入っていて、やさしく上品な甘さと、冬に冷えた身体も温まる逸品!

お口直しの塩昆布が、また最高です♪

赤福氷

店内で食べられる夏期限定の「赤福氷」(600円・税込)

夏の風物詩にもなっており、時期が来るとたくさんの人が赤福氷を目当てにお店に訪れます。

赤福氷は、二見浦の海水浴客に向けて1961(昭和36年)に二見支店からスタートしたのが始まりで、中に入っているこしあんとお餅は、実は赤福餅とは違う赤福氷のための特製品!

抹茶蜜の色合いもきれいで、中のこしあんやお餅との相性もバツグンです!

赤福ぜんざいや赤福氷の販売期間については、変更の可能性があるので、お出かけの前に赤福のHPをチェックしてくださいね♪

朔日餅(ついたちもち)

伊勢では、『朔日参り』といって、毎月1日に、普段より早く起きて、無事に過ごせた1カ月を感謝し、また新しい月の無事を願って、多くの方が神宮へお参りします。

その朔日参りの参拝客をもてなすために作る「朔日餅」とは、赤福餅で培った技術に季節感を織り込んだもので、元日を除く毎月1日に販売されており、内容が毎月替わるのが特徴です。

1978(昭和53)年から始まり、1日だけの限定販売のため、朔日餅を求める人で早朝から大変賑わいます。

気になる朔日餅の購入方法は下記の記事で解説しています。

赤福本店の場所はどこ?

伊勢神宮 内宮から「おはらい町通り」を歩き、「おかげ横丁」の入口の目の前に赤福本店があります。

どっしりとした佇まいに、金色の文字で大きく「赤福」と書かれた看板が目印です。

明治時代から続く歴史ある本店の建物は、立ち止まって写真撮影をしていく人も多く、これだけでも見応えがあります。

本店では、赤福餅をお土産として購入できるほか、ゆっくりと店内で食べることもできるんです。

カウンターの目の前には、3つ連なった大きな朱色の竈(かまど)があり、この竈でお茶を淹れるためのお湯を沸かしています。

立ち込める湯気とほうじ茶を煎じる豊かな香りにつられ、次々とお客さんが店内へ入っていくのは、本店ならではの光景。

昔から、この湯気や香りも「どうぞお茶を飲んで行ってくださいね」という、お伊勢参りのお客さんへのおもてなしを意味していたそうです。

伊勢市内にある赤福の店舗にて見られるこの竈ですが、実際にお湯を沸かすために今も稼働しているのはこの本店の竈だけ!

毎年年末にこの鮮やかな朱色に塗り替えるのが恒例行事です。

また、店内には座敷席と縁側席があり、お店の人もオススメという縁側席では、目の前を流れる五十鈴川の景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせますよ♪

名称

赤福本店

住所
伊勢市宇治中之切町26番地
電話番号

0596-22-7000

営業時間

5:00~17:00

休日

年中無休

内宮駐車場に隣接の「赤福 五十鈴川店」

本店から徒歩10分ほどの距離にある宇治浦田の内宮駐車場横には「赤福 五十鈴川店」があります。

駐車場に隣接しているので、お帰り前の休憩にもピッタリ。中庭に面した縁台や、創業当時の赤福本店の賑わいを描いた屏風が置かれた店内は広々としていて、ゆっくり赤福を楽しむことができます♪

赤福 五十鈴川店の営業情報

住所
伊勢市宇治浦田1丁目11-5
営業時間
9:00(喫茶平日 10:00〜)〜17:00
休業日
年中無休

いかがでしたでしょうか

皆さまもお土産として食べることは多いと思いますが、現地の雰囲気の中で食べるとまた一味違います!

伊勢に来たなら、ぜひ伊勢の名物赤福餅をご賞味くださいませ♪

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