伊勢湾フェリーで東名高速から伊勢志摩へ快適な船旅!乗り方と魅力をわかりやすくレポート!

掲載日:2020.06.25

愛知県伊良湖岬(いらごみさき)と三重県鳥羽市を55分で結ぶ伊勢湾フェリー。朝から夕方まで1日8~9往復もあり、しかも鳥羽水族館、ミキモト真珠島、鳥羽駅からすぐ近くの港に着けるので非常に便利です。でも「車ごとフェリーに乗った経験がなくて心配・・・」という人も多いですよね。今回はそんな不安を払拭するよう、切符の買い方、車での乗船方法、高速道路の場合との比較も含めて、伊勢湾フェリーの魅力を詳しくレポートします!

東京方面から東名高速の浜松ICまたは浜松西ICで降りて、浜松バイパスを太平洋を眺めながらドライブ。愛知県に入ると、のどかな国道42号で伊良湖岬に向かいます。途中、サーファーやカメラマンに人気の太平洋ロングビーチ(田原市)などを通ります。

伊勢湾フェリーの乗り場「伊良湖旅客ターミナル」は、道の駅「伊良湖クリスタルポルト」に併設されています。途中、道案内もたくさん出ていますし、伊良湖半島の突端なのでゴールまで道に迷う心配は不要。

乗船客専用の広い駐車場(これも迷う心配は皆無!)に係員さんの指示通りに停めたら、車検証を持って切符を買いに行きます。車検証は常に車に積んであるので、こちらも大丈夫ですよね。

切符売り場は駐車場のすぐ右横。海風を感じて徒歩数十歩。小さな切符売り場ですが、看板が出ているのですぐわかります。
「満車で乗れなかったら?」という質問も多いのですが、実際には満車になることは年に数便しかありません。その後も1時間程度の待ち時間で次の便が来ますので心配ご無用。渋滞を車中で待つのと違ってターミナルで海を眺めて待つのは楽しいものです。

切符売り場ではクレジットカードや電子マネーもOK。事前に電話予約もできます(GWとお盆と年末年始は渋滞で遅れる車が多いため、予約不可)。
人気のテーマパークとのセット券もあるので、現地で並ばずにここで購入しておくのも手です。また、お得な往復乗船券も売っているので、帰りもフェリーを使うなら是非購入しておきましょう。

出発20分前に車に戻ればOK。ラクラクの乗船手続きでした。切符を渡すと係員さんの誘導で車ごとフェリーに入ります。
注意すべきは、「運転手だけではなく、同乗者も全員が車で乗船」ということだけです。パパ、家族を待合室に待たせていてはいけませんよ~

明るくて広々した船内。自由席です。ペット同伴も可(ケージの中に完全に入れてくださいね)。
※エレベーター等が完備されたバリアフリーの船もあります。時刻表に記載はありませんが、前日に電話で確認をすれば、どの便がバリアフリー船かわかります。(突然の便変更などもありますのでご注意ください。)

有料で特別室もあります。
大人400円、小学生は200円でホテルのロビーのような快適な雰囲気を楽しめます!

売店もあり、お土産や軽食、コーヒーなどもあります。テーブル席も多数ありますので、家族で窓側の席から海を眺めて楽しそうに食べているお客さんも。

長距離ドライブの後は、甘いものが食べたくなります。
船内のプレミアムソフトで糖分チャージ!海を眺めながら食べると本当に美味しくなります!

すぐそばに多数の漁船が。小さな漁船を避けるようにしてフェリーは進みます。

車での移動に比べ、フェリーは「非日常」という感じいっぱいでワクワクします!
三島由紀夫の小説「潮騒(しおさい)」の舞台となった神島(かみしま)を眺めながら写真を撮る人も多数いました。
イルカの群れと出会えることもあるのだそうです。

伊勢湾には、他にも答志島(とうしじま)、菅島(すがしま)、坂手島(さかてじま)という有人島があり、宿泊施設もあります。船から望遠レンズで島を眺めていると、学校が見えたり、小じんまりした港が見えたりして楽しいものです。船内では島の説明も時々流れます。

鳥羽の港に近づくと、フェリーからかなり近い所で水上バイクを楽しむ人たちに遭遇!リゾート地、大観光地に近づいてきたことがわかりワクワクします。

フェリーのターミナルは、日本屈指の人気を誇る鳥羽水族館の隣!
船内をあちこち見たり、島を眺めたりしていれば、あっという間に55分の船旅も終了です。渋滞のない、快適な移動で鳥羽港に到着。

車に乗り込み、そのまま係員さんに誘導されて下船です。改札などもありませんので、到着後はすぐに観光地に向かうことができます。
愛知県内・三重県内の渋滞に遭わず、時間通りに伊勢志摩の旅をスタート!

帰りの切符売り場は、鳥羽のフェリーターミナルの2階。お土産物店も充実し、レストランも併設したきれいなビルです。帰路は早め到着してここでお買い物などを楽しむのオススメ。
また、季節によっては、夕方便で帰るならフェリーの後ろに美しい夕日が見えることもあるそうです!

ターミナル2階の「レストランフェリー」で最近人気なのは、名物「伊勢うどん」にプリップリの海老天が2本ものったもの。920円はお得です。
他にも松阪牛の牛丼や、サザエのつぼ焼き、まぐろの手こね寿司などのご当地メニューや、カレー、ラーメン、アイスクリームなどなど、メニューが豊富ですね。

帰り道、田原市内など渥美半島にはメロンの直売所が多数。初夏から夏休みには、ここでカットメロンを食べたり、地元価格でお土産も買えるメロン街道になります。

<料金比較>一般的な乗用車(車長5m以内)でシミュレーション。

◆フェリーの場合・・・2020年春にできた首都高速(東名もあります)の横浜青葉ICから浜松西ICまでETCの休日割引料金で4,040円。伊良湖フェリー乗り場まで300㎞として、ガソリン代を例えば燃費15kmで20リッター消費とすると2600円。乗船料の片道分6,900円を加算すると、合計1万3,540円。また、同乗者1名につき片道1,600円が追加。
※往復利用をする場合は、復路運賃が2割引になります。

◆鳥羽まで高速道路の場合・・・新東名+伊勢湾岸道+東名阪道+伊勢自動車道利用として、ETCの休日割引料金で7,140円。鳥羽まで450kmとして、上記同様にガソリン代を計算すると30リッターで3,900円。合計1万1,140円。
※ガソリン1リッター130円の想定

●上記で見ると、二千数百円ほどの差でフェリーのほうが高く見えます。が、ETCは平日は4割ほど高くなりますので、その場合には差額は縮まります。また、燃費は各車種によって異なりますし、愛知県内や三重県内の渋滞で燃費が悪くなることもあります。ハイオク利用の場合はもう少し高く見ておいたほうがいいでしょう。(逆にハイブリッド車などはもう少し差が開く可能性もあります。)

<所要時間比較>

A)伊勢湾フェリー利用の場合
①首都高速(東名高速)の横浜青葉ICから東名の浜松西ICまで230kmで3時間(途中休憩1回15分を含む)
②浜松西ICから伊良湖フェリーターミナルまで75kmで1時間50分(途中休憩1回15分を含む)
③伊良湖フェリーターミナルで切符購入と乗船待ちで計40分
④乗船時間55分
①~④の合計6時間25分

B)フェリー利用なしで高速道路のみの場合
①首都高速(東名高速)の横浜青葉ICから、東名~新東名~伊勢湾岸道~東名阪道~伊勢自動車道の伊勢ICまで432kmで6時間30分(途中15分休憩3回と食事休憩30分1回で合計1時間15分を含む)
②伊勢IC下車後は一般道で13km20分
①~②の合計6時間50分

※Aパターンは、東名高速浜松西ICを降りた後は到着時刻に大きな遅れが生じる可能性は低いです。
Bパターンの場合は、愛知・三重県内の高速道路での渋滞、伊勢・鳥羽市内の一般道の混雑により大幅に遅れることもあります。
伊勢志摩エリアでの旅のスタート時間の精度では、伊勢湾フェリーに分がありそうですね。(乗船の港からが旅だと考えれば、旅のスタートまで4時間台というのは魅力かも知れません!)

<こんな裏技も>
伊勢湾フェリーの伊良湖ターミナルの駐車場は無料です。ここに駐車して往復2,880円の割引切符で鳥羽港(伊勢志摩)に向かう人もいます。
到着後、鳥羽水族館はすぐ隣。鳥羽市内の宿泊施設の多くは、水族館のそばの鳥羽駅までの送迎を実施していますし、フェリーターミナルからバスの1日乗車券で伊勢神宮や夫婦岩を巡ることもできます。
帰路の運転が伊良湖岬から首都圏の自宅までだけになれば、随分と疲れも軽減できますよ。

名称

伊勢湾フェリー

住所
〒517-0011 鳥羽市鳥羽三丁目1484-111
電話番号

0599-25-2880

料金

■鳥羽←→伊良湖 片道(往復)
・旅客運賃
・大人1,800円(3,420円)
・小児900(1,710円)
■乗用車航送運賃
軽自動車6,400円(12,160円)
普通車(6m未満)7,600円(14,440円)
(運転者1名の旅客運賃を含む)

営業時間

通年

駐車場

1日800円 ただし繁忙期は除きます。

公共交通機関でのアクセス

・鳥羽駅から徒歩で約10分
・近鉄中之郷から徒歩3分

車でのアクセス

・伊勢二見鳥羽ライン・鳥羽終点から5分

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