取材レポート
おふろカフェ湯守座の進化が止まらない!もはやスーパーを超えた“テーマパーク銭湯”
掲載日:2020.02.08
「現代の芝居小屋」をコンセプトに、2017年にリニューアルを果たした「四日市温泉 おふろcafé湯守座」。
良質の天然温泉に、東海地区最大規模の舞台で演じられる大衆演劇、オリジナルのかま風呂ミスト浴など、趣向を凝らしたサービスに加えて、いつまでも館内で過ごしていたくなるような様々な仕掛けが注目されています。
若い世代を中心に話題沸騰中の「四日市温泉 おふろcafé湯守座」を訪れて、その魅力に迫りました。

地下1300mから湧き出ている四日市温泉。肌触りがやわらかく、刺激が少ないとされている低張性弱アルカリ温泉です。
電車で訪れる場合は、近鉄四日市駅から直通のシャトルバスが毎日運行されているので、Webのチェックを忘れずに。フリータイムコースは一般1,400円(税込)。ほかにも時間制や朝風呂などおトクなコースもあります。

ひとたび館内に入ると、吹き抜けの高い天井を突っ切らんばかりにそびえ立つ巨大な塔に驚かされます。
その名も「行燈タワー」。三重県産の杉の木を使って造られています。内部には暖炉が設けられており、らせん状の階段を昇っていくと、各階にカップルや友達同士でくつろげる小部屋があります。

副支配人の神保正樹さん。3ケ月前に関東地方から転勤により着任したばかりだとか。
三重県の印象を尋ねると「気候が温暖で暮らしやすいし、何より食べ物がおいしい。お客様も穏やかで気さくな方が多いですね」と、すっかり気に入った様子。「食べ過ぎて太らないように気をつけないと」と笑顔で語ってくれました。

ジェットバス、生薬温泉、電気風呂、炭酸泉、不感温泉など、さまざまなお風呂が楽しめる浴場。天井からは柔らかい日差しが降り注ぎ、ゆったりとくつろげる雰囲気です。
また、全浴槽とシャワーには、保湿性や浸透性が高いといわれている電子波処理装置で処理されたナノ水を使っています。

最近、若年層や女性からの口コミによる人気が高まり、ブームとなっている高温サウナも完備されています。
ヘビーユーザーである“サウナー”でなくても、十分に発汗した後に、冷たい水風呂に入って開いた毛穴をキュっと引き締めた後に訪れる爽快感はたまりません!

病気やケガを、温泉の効能で治そうという「湯治」を一歩進めて、現代風にリノベーションした「かま風呂湯治ミスト浴」は、ぜひ体験したい湯守座オリジナルのアイテム。
かま風呂に入ると、30種類以上の温泉成分を高濃度に抽出してミスト化した「濃縮ミネラルミスト」を浴びることができます。

露天エリアに設置されている「土俵風呂」。元幕内力士が監修したという本格的な造りです。本場所開催中は、備え付けのテレビで温泉に浸かりながら大相撲中継を見ることもできます。
さらに、天然鉱石を使用した泥パックでお肌つるつる体験も!パック用の泥はもちろん無料です。

まるでローマのコロセウムを思わせるような2階の「宙(そら)ラウンジ」。
通路に沿って設けられている書棚内のコミックは、もちろん読み放題!
独立したボックス内にはテレビが設置されており、好きなだけソファに寝そべって、ゆったりまったり過ごすことができます。

1階のメインラウンジには新刊の雑誌が並べられています。館内にある雑誌、単行本、コミック類は何と9000冊以上!
オセロなどのボードゲームも用意されており、長時間の滞在になったとしても飽きることはありません。
おかわり自由の挽きたてコーヒーや、マッサージチェアも無料で利用できます。

つい、はしごを昇って中を見たくなるようなロフトスペースも設けられています。
カップルはもちろん、女性同士でも気兼ねなく話をしたりボードゲームをしたり、お互いの距離もぐっと縮まりそう。
もちろん一人でゴロゴロしたり、雑誌を読んで過ごしたりしてもOKです。

ファミリーには嬉しいキッズスペースも完備。木製のおもちゃや絵本などが豊富に取り揃えられており、館内に長時間滞在していても、子どもが退屈しないような工夫や仕掛けが施されています。
見守る親にとっても木の温もりを感じさせる安全な空間になっています。

ちょっとした仕事や調べ物ができるコワーキングスペース。Free Wi-Fiやスマホの充電器もあるほか、自分用のパソコンを持ち込むこともできます。心身ともにリラックスした後なら、新たなアイデアも閃きやすいかも!
また「写経」「小物作り」「コーヒーの飲み方」などのワークショップも定期的に開催されており、いずれも無料で参加できます。

食事処「花鳥遊月」では、ご当地グルメ「とんてき」をはじめ、うどん・そばなどの軽食から本格的な会席料理まで多種多様なメニューを楽しめます。
女子会などの小グループから、大規模な宴会までさまざまなプランもあるので、ぜひ問い合わせてみて。演劇鑑賞にぴったりな松花堂弁当なども注文することができます。

スイーツ女子ならずとも、お風呂上がりには甘いモノが欠かせません。「花鳥遊月」に併設されている甘味処「和茶美」では、茶の湯の心を込めた和の創作スイーツがいっぱい!
特選抹茶金時のかき氷(770円/税込)のほか、黒蜜きな粉や白玉あずきなど5タイプから選べる「てまりパフェ」(594円~/税込)が人気を集めています。

ほぼ毎日開催される大衆演劇。午前と午後の2部制で、席が空いていれば無料で鑑賞できますが、確実に見たい時は予約(500円~/税込)をするのがオススメ。
人気の一座が月替りでお芝居と舞踊、歌謡ショーを披露します。天井が高く、広々としており、2階席からも見やすいのが特徴。食事をしながら楽しめる席も用意されています。

ステージ最前列のS席(800円/税込)は予約が必要。女性であれば十分足を伸ばせそうなスペースが確保されています。
大衆演劇の魅力は何といっても役者と観客の距離が近いこと。いわゆる“かぶりつき”で、人気役者の表情や声がダイレクトに伝わる臨場感に加えて、公演後には気軽に握手や記念撮影に応じてくれる親しみやすい姿に「ハマる」若い女性も多いそうです。

館内の「カプセルホテル旅籠屋」では、宿泊用の「朝までプラン」(4,100円~/税込)と「お昼寝プラン」(2,830円/税込)の2プランが設定されています。
「朝まで過ごしたい」という時は、リーズナブルで移動の手間もなく、時間が節約できるのが魅力。遠方から訪れる熱心な大衆演劇ファンにも好評です。

女性専用エリアにはパウダールームも設置されており、セキュリティカードで入退室が管理されているので、お一人様でも安心して宿泊できます。
ブース内は温もりを感じさせるウッド調で、プライベート感あふれるゆったり大きめサイズ。Free Wi-Fiや電源も用意されており、館内にある本を持ち込むことも可能です。

おみやげ処「ちゃちゃばしら」では、信州ぶどうサイダーや完熟ももサイダーなど、全国各地のサイダーが取り揃えられています。
中には味噌コーラやドリアンサイダーなんていうのも!
地元名産のお土産や、オリジナルグッズの数も豊富です。鈴鹿あられやたまごパンなどのお菓子類を購入して、館内で食べるのもOKですよ。

スタッフの金子さん(左)と吉田さん。リニューアルされる前の「天然温泉ユラックス」の時から勤めている吉田さんは「とにかくお客様の層が変わった」と一言。
「10代や20代の方の来館が本当に増えました。高校生のカップルや、20代の女子グループなど、SNSで情報を共有して、それぞれの楽しみ方を見つけているみたいです」とのこと。
転勤で三重県に来たばかりという金子さんは「(四日市名物の)とんてきがおいしい!」と笑顔。
「これからも、湯守座のブランドを高めるようなイベントを企画していきたいですね」と意気込みを語ってくれました。
【四日市温泉 おふろcafé 湯守座】
住所:四日市市生桑町311
TEL:059-332-2611
営業時間:10:00~翌9:00(23時間)※深夜2:00~5:00は清掃のため入浴不可
休館日:なし(年中無休)※設備メンテナンスのため臨時の休館日あり
アクセス:東名阪四日市インターより車で約15分
※近鉄四日市駅より無料シャトルバス運行
公式URL: https://ofurocafe-yumoriza.com/
※2020年1月時点の情報です。料金等の情報が変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。