内宮・外宮参拝の後は、「別宮」に行こう! 美しい自然に包まれる「瀧原宮」(たきはらのみや)へ。
掲載日:2020.01.09
三重県の中勢エリアに位置し、海・山・川と豊かな自然に恵まれた「大紀町」。このまちにある「伊勢神宮の別宮」が密かな人気を集めています。その名前は「瀧原宮」で、その敷地内に二つの別宮が並立するなど、ほかにはない特徴があり、内宮・外宮参拝を終えた後に是非立ち寄ってほしい場所。今回は、その特別な魅力を持つ「別宮」を詳しくレポートします。
専用の大きな駐車場に車を停めようとすると、目の前に大きな鳥居が!「瀧原宮まで600m」とのことなので、歩いて向かいたいと思います。
その荘厳さとともに、周辺の自然と、奥まで続く参道が織りなす風景が美しく、思わず足を止めて見とれてしまいました。一礼をして、鳥居をくぐります。
下の方向へ階段がつながっているので、行ってみましょう。
内宮では、五十鈴川の川岸が「御手洗場」となっているので、それと同じですね。ここで、手と口を清めます。
宮川の上流に注ぐ大内山川の支流とのこと。森の奥まで続く川の眺めはとても壮観で、秘境地のよう。
お札やお守、御朱印などを受けることができる場所で、瀧原宮の由緒や歴史が紹介されたパンフレットが配布されています。
早く「瀧原宮全貌を見たい!」と、ついつい足早になってしまいます。
参拝の順番は、看板に記載されています。
御祭神は、ともに天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)。二宮に並べてお祀りするのは、皇大神宮(こうたいじんぐう/内宮)に天照大御神(あまてらすおおみかみ)を奉祀する姿の古い形とのこと。
木々の間から太陽の光が差し込み、より一層神々しさが増しています。
二拝二拍手一拝、感謝の気持ちを伝えます。
※神明造:日本古来の建築様式を伝え、ヒノキの素木(しらき)を用い、切妻(きりつま)、平入(ひらいり)の高床式の穀倉(こくそう)の形式から宮殿形式に発展したもの。
瀧原宮の所管社です。御祭神は定かではなく、天水分神(あめのみくまりのかみ)との伝説が残っています。
※「所管社」:正宮や別宮に直接関わりがある神々が祀られている神社のこと。
順序通り、参拝をしたことで、清々しい気持ちになりました!
「御船代」(みふなしろ)を収納する倉といわれていますが、古代以来、宮川の水上交通を象徴するという説もあります。現在、正宮をはじめ、他の宮社にはなく、瀧原宮のみにある建物です。
※「御船代」:ご神体を納める器
雄大な自然に囲まれたロケーションをはじめ、社殿や参道も魅力的な「瀧原宮」。皇大神宮(内宮)の別宮は残り8所、豊受大神宮(外宮)の別宮は4所あるとのこと。正宮とはまた違った「別宮」ならではの魅力を知り、残りの場所も訪れてみたくなりました。
※記事の内容は2019年12月20日時点のものです。最新の情報はお出かけ前にお問い合わせください。
皇大神宮別宮 瀧原宮
0598-86-2018
無料
無し
100台
JR「滝原駅」下車徒歩約20分程度
三重交通南紀特急バス停「瀧原宮前」下車すぐ
紀勢自動車道「大宮大台IC」よりR42を尾鷲方面へ約10分