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三重県のご当地うどんといえば伊勢うどん!お土産・お持ち帰りにもぴったりです♪

掲載日:2019.03.15

今では三重県人の誰もが愛するであろう、もっちり極太の「伊勢うどん」。当然伊勢に行って食べるのが一番だと思いますが、お土産にも最適な「伊勢うどん」を見つけました。

全国にはいろいろなうどんが存在します。コシがあって、喉越しが良いものを美味しいうどんという方も多いと思いますが、ここ三重県のご当地うどんといえば、「伊勢うどん」。

「伊勢うどん」はもっちり、極太で柔らかい麺、そして甘みが強い黒いタレというのが特徴のご当地うどんです。

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三重県のご当地うどん?

お土産うどんを求めて、到着したのが鈴鹿山脈を望む四日市の製麺所「堀製麺」さん。
そもそも「伊勢うどん」は伊勢地域の郷土料理的なもの。
モチモチ食感の極太麺を三重県の人が食べているかというとそんなことはありません。
小さい頃に「伊勢うどん」をそれほど食べたことがなかったように思います。
数年前から「伊勢うどん」という名前をよく耳にするなぁ。と思っていたのですが、今回取材して、その理由がわかりました。

堀製麺さんは平成のはじめ頃に何とか三重県で特徴のある麺を製造できないか悩んでいたそう。
そして目を付けたのが「伊勢うどん」。
その当時、三重県内でも「伊勢うどん」の知名度は低く、こんなにおもしろい商品があるのにイマイチ人気がないのは残念だという思いで、三重県の同業者さんと一緒に「伊勢うどん」製造にチャレンジしたそうです。
また同時に三重県でも特徴のある農産物を作ろうという取り組みがあり、せっかくなら三重県の郷土料理に使える「小麦粉」を育てようということに。
そして麺製造者さん、農業生産者さん、三重県さんと一緒になり、美味しい「伊勢うどん」を作ろうというプロジェクトが立ち上がったそうです。

「伊勢うどん」は伊勢のもの?

「伊勢うどん」を製造する際に苦労したのが、「うどん」の太さと柔らかさ。
伊勢地域に住む人にも、いろいろ話を聞きながら作り込んだそうですが、食べる人が違うと意見も違うそうで、みんなが納得する「うどん」を作るのには時間がかかったとのこと。
三重県製麺組合で決めた「伊勢うどん」の定義として太さが縦横合わせて6㎜以上、茹で時間が30分以上というものがあり、その定義にしたがい製造が始まりました。

製造を開始し、いろいろなイベントなどで「伊勢うどん」をPRしてきたそうですが、いまいち人気がなく、こんな「うどん」は「うどん」じゃないというような声も聞かれたそうです。
ただ同業者さん約20店と一緒に「伊勢うどん」普及のために頑張ろうとの思いで進めていくうちに、知名度が上がり、人気が出始めたそうです。
伊勢うどん大使である「石原壮一郎さん」もすごく貢献してくれたと言っていました。

麺とタレへのこだわり

堀製麺さんで製造される「伊勢うどん」の原材料として使われる小麦粉は全て三重県産の「あやひかり」と「さとのそら」という小麦を利用。

特に「あやひかり」は県内の農業者さん、三重県と連携して「伊勢うどん」のために品種改良され生まれた「小麦」です。

特徴はうどんにした際、モチモチ感があり、つるつるとした食感で切れにくい。
「伊勢うどん」は普通のうどんよりも長く茹でることが前提なので、通常の小麦粉だと茹で過ぎると切れることも多い。
「あやひかり」はその欠点を克服した「伊勢うどん」のために生まれた小麦だということです。

堀製麺さんで作られる「伊勢うどん」はタレにもこだわりが。
鈴鹿市で300年の歴史がある東海醸造さんの醤油を利用。
「伊勢うどん」で使われる醤油は昔から「タマリ」。
東海醸造さんはの「タマリ」大豆と塩のみ、そして3年寝かせて絞るため、濃厚でコクのあるものが出来るそうです。
こだわりの三重県産小麦と東海醸造さんの「タマリ」は相性も良かったことから採用し完成しました。

ふつうの伊勢うどんだけでは面白くない

堀製麺さんでは、通常の「伊勢うどん」だけではなく、ちょっぴり変わり種の「伊勢うどん」も。
それが「黒い極太カレー饂飩(うどん)」。
名の通り、黒いタレのカレーうどんです。
このうどんの麺は「伊勢うどん」と同様の太麺を使用しているのですが、同じ「伊勢うどん」をりようするのではなく小麦の皮も利用した特別な麺。
麺も少し黒っぽくなっているのですが、名前に負けないよう麺も黒くしたそうです。

カレーうどんというとルーのこだわりをよく聞くと思うのですが、堀製麺さんが一番苦労したのは麺作り。
小麦の皮を利用することにより、「伊勢うどん」独特のモチモチ感が失われ、思ったような麺が出来ず、完成まで1年の予定が結局、納得できる麺が出来るまで2年以上も必要だったそうです。
見た目ですぐにわかる色の違い。

美味しい「伊勢うどんと黒い極太カレー饂飩(うどん)」の食べ方

「伊勢うどん」はまず麺を茹でて、その上からタレをかけて食べます。
この「黒い極太カレー饂飩(うどん)」は伊勢うどんとは違い煮込んで調理します。
シッカリした麺なので、煮込んでも大丈夫。
アツアツでスパイシーな「黒い極太カレー饂飩(うどん)」を楽しんでくださいとのことでした。

「伊勢うどん」には贅沢に「松阪牛のしぐれ煮」を入れると美味しいとのこと。
ただ「松阪牛のしぐれ煮」は高いので、次にオススメがご当地食材の「めかぶ」や「アオサ」の海藻。
香りを楽しみながら食べてみてくださいとのことでした。

「黒い極太カレー饂飩(うどん)」には当然といえば当然ですが鶏肉を一緒に煮込んで食べると美味しいそうです。
もう一品いれるなら「油揚げ」。
「油揚げ」も煮込んで食べると美味しいそうです。


お土産に最適

堀製麺さんの「伊勢うどん」は常温で日持ちもするのでお土産や贈り物に最適。
買ってきたものを食べてみました。
まずは「伊勢うどん」。
懐かしい味ではありますが、「うどん」へこだわりの思いを聞いてから食べると、また違った美味しさが感じられます。
間違いのない味ですね。

次に食べたのが「黒い極太カレー饂飩(うどん)」。
モッチリした食感の麺はカレーにバッチリ。
美味しいに決まってますよね(笑)
麺を食べた後はごはんを入れても楽しめるかもしれません。

ぜひお試しください。

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