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高級食材・海のフォアグラ「カワハギ」に舌鼓!鳥羽の旅館「芭新萃」がこの冬オススメするグルメ旅を体験

掲載日:2023.12.20

漁業が盛んな鳥羽市石鏡(いじか)漁港のそばにある和風旅館「芭新萃(はなしんすい)」は、漁師町ならではの種類豊富な海鮮料理が自慢のお宿です。 伊勢海老や牡蠣など冬ならではの食材は色々ありますが、この冬イチオシなのが濃厚な旨味を持つ白身魚「カワハギ」です。 さらに、開発に1年かけたという伊勢海老のだし汁を使った鍋料理にも注目。 「記憶に残る食事を楽しんでいただきたい」という旅館の思いを感じ取れる、冬ならではのグルメ旅を楽しんできました。

カワハギ

記事制作 / みえ旅アンバサダー 家田美央

▼ 目次

みえ旅アンバサダーの家田美央です。

普段はフリーランスのライター、フォトグラファーとして三重県中を飛び回っています。

今回の記事では、鳥羽市にある人気の旅館「芭新萃」さんでの1泊2日の宿泊の様子をレポートします。

この冬特に注目してほしい、おすすめの海鮮グルメを紹介しますので乞うご期待!

外観

パールロードの景観を楽しみ、料理自慢のお宿へ行こう

まずは芭新萃さんへのアクセスからご紹介しましょう。

芭新萃は南鳥羽の漁師町にある和風旅館です。

現地へは車での移動が便利なのですが、鳥羽駅の近鉄側出口から無料送迎バス(1日3便(14:30、15:30、16:30)※事前予約制)もあるので、公共交通機関で移動する人はこのバスを利用してくださいね。

パールロード方面へと車を走らせること約20分、海を臨むドライブウェイであるパールロードの景色を楽しみながら走っていると看板が見えてくるので、そこで左へ曲がります。

あとは看板や目印に導かれるまま、パールロードからは3分ほどで到着。

白い大きなのれんがはためく重厚なエントランスからいよいよ入館です。

2023年7月にリニューアルしたばかりのお部屋で宿泊

笑顔の素敵なスタッフさんの歓待を受けてチェックインをしたら、本日泊まるお部屋へと移動します。

畳のお部屋に大きなベッドが備えられた客室は、和室のくつろぎと洋室の居住性を兼ね備えていて、身も心もゆったりと過ごすことができます。

部屋

2023年7月に改修されたばかりなので、綺麗でとても過ごしやすい空間です。

この日は日が暮れてから到着したため暗くて景色が見えませんでしたが、晴れた日には窓から美しい石鏡の海を臨むことができるので、景色を楽しみたい方も期待して訪れてくださいね。

さて、備え付けの浴衣に着替えて少し休憩したら、本日最大のお楽しみの晩御飯へと向かいましょう。

漁師町ならではの旬の海鮮料理をたっぷりと

食事はダイニングルーム「孝舞亭」でいただきます。

ダイニング

テーブルごとに仕切られているので、プライベートが守られ、自分たちのペースで食事が楽しめます。

料理は和食だけでなく、フランス料理のエッセンスも取り入れた創作風会席料理だとか。

ということで、まずはこの豪華な料理内容を見ていただきましょう。

会席料理

いかがですか、この品揃え!漁師町ならではの旬の味覚が盛りだくさんです。

この日のコースは食前酒に始まり、

  • 前菜ー蛸の塩辛雲丹風味、里芋胡麻和え、銀杏、ムカゴ松葉、鯵トリュフ和え、栗カステラ焼き、蓮根チップ
  • 造りー本日のお造り
  • 向付ー合鴨ロースパストラミ トリュフソース
  • 台物ー濃厚海老汁、伊勢海老、白葱のしゃぶしゃぶ
  • 特皿ー蒸し牡蠣
  • 冷鉢ー旬野菜の冷たい煮物
  • 中皿ーかぼちゃクリームの海鮮パイ包み焼き
  • 揚物ー牡蠣フライ 胡麻マスタードソース
  • 香物ー黒胡麻牛蒡漬け、野沢菜とキャベツのわさび漬け
  • 御飯ー三重県産コシヒカリ
  • 水物ー抹茶牛乳プリン

といった、地元食材たっぷりの内容です(画像のお造りと蒸し牡蠣は2人分です)。

寒くなるほどおいしくなる「カワハギ」に舌鼓

中でもおすすめなのが、地元の海で獲れた「カワハギ」のお造り。

別名「海のフォアグラ」ともいわれ、寒くなればなるほど脂がのってパンパンに太る肝(上記画像左の黄色い器に入ったもの)をポン酢醤油に溶かし、薄造りをちょんと付けたらいただきます。

とろりととろけるような肝の旨味が、淡白ながらも弾力のある白身と合わさり抜群のおいしさ!

白身だけでもほのかな甘みがあってとても上品なのですが、肝ポン酢を付けることでそれが濃厚な旨味をまとい、一気に忘れられない一皿へと引き上げられます。

その味に言葉を失ったまま、二口、三口と箸だけが進みます。

 

この日のお造りはカワハギとハガツオ(お皿の手前の赤身)でした。

お造り

ハガツオは別名「キツネガツオ」とも呼ばれる魚で、トロのようにしっかり脂がのりながら、カツオよりクセがなくさわやかな味わいが特徴です。

地元浦村産の蒸し牡蠣や牡蠣フライ、かぼちゃクリームの海鮮パイ包み焼きなど、鳥羽志摩地方で獲れた旬の魚介類を使った料理のおいしさにうなりながら(笑)食事をしていると、お鍋が湯気を上げて現れました。

鍋

ふたを開けた途端、あたり一面が伊勢海老の香りでいっぱいに!

これは、伊勢海老の頭や殻からとった濃厚なだし汁で、伊勢海老の身や白ネギ、水菜などを煮る鍋料理です。

具材は一見物足りなそうに見えますが、これは濃厚な伊勢海老のだし汁を味わう料理なので、実はこれで十分なインパクトを与えてくれます。

しっかりと火を通すのも、食感が残るようさっとだし汁にくぐらせるのも、お好みでどうぞ。

ねぎ

時間が経って煮つまり、濃厚になっただし汁を白ご飯の上にかけて食べれば、満腹なのにするするとお腹に収まってしまう不思議。

完成までに1年かかったという自慢のお鍋の実力に降参です。

この後、デザートまでしっかりいただき、ごちそうさまでした。

お腹パンパンでもう食べられない…。

カワハギ

鳥羽志摩の魚市場で天然もののみを仕入れる

鳥羽志摩では冬になると牡蠣や伊勢海老をメインとする料理が多いのですが、芭新萃さんがこの冬おすすめしたい食材は「カワハギ」です。

煮つけにして食されることの多いカワハギですが、肝まで生で食べられるのは漁場の近くにある旅館だからこそ。

仕入れを担当する代表取締役の辻さんは、

「驚きをもって、記憶に残るような食事を楽しんでいただきたい」

と、地元石鏡の魚市場はもちろん、志摩市の和具市場など鳥羽志摩の魚市場を早朝からめぐり、直接競りに参加して、季節のものやこの土地ならではのものを仕入れています。

競り

仕入れる魚は天然もののみ。

ゆえにカワハギだけでなく、サクラダイ、コショウダイ、サンジルシ(ニザダイ)など、一般の魚屋ではあまり見かけないものも積極的に仕入れ、提供しています。

魚市場

「珍しい魚を芭新萃さんにとっておいたよ」と、今では市場の人からも一目置かれる存在に。

魚介類の宝庫である鳥羽志摩の海の恵みを存分に味わいたいなら、ぜひとも体験してほしい料理の数々です。

露天風呂

大浴場もリニューアルし、さらに快適に

12月には大浴場や貸切露天風呂のリニューアルも行い、さらに過ごしやすく、快適なお宿へと進化しました。

自慢の料理と家庭的で暖かなもてなしを味わいに、この冬はぜひ芭新萃さんを訪れてください。

記憶に残る旅になること間違いなしです。

芭新萃の営業案内・アクセス

【住所】 鳥羽市浦村町1850-33

【電話番号】 0599-32-6100(受付時間10:00~18:00)

【公共交通機関でのアクセス】

・JR・近鉄「鳥羽駅」から無料送迎バスで約25分

【車でのアクセス】

・伊勢二見鳥羽ライン「鳥羽IC」から車で約30分

【駐車場】 あり(無料)

【料金】 カワハギ造り肝付きポン酢 さらに牡蠣&伊勢海老 2名様/1室(大人1名様料金) ¥20,100(税込)~

【URL】公式サイトはこちら

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家田美央

三重県伊勢志摩地方でライター・編集・フォトグラファーをしている家田美央です。
観光、グルメ、人、もの、行事など、三重県に関するさまざまな情報を、分かりやすい文章と写真で伝えることを信条としています。
今回、ひと足お先に冬の海鮮グルメを堪能してまいりました。
名前もよく知っているし、食べたこともある「カワハギ」の新たな魅力を発見!
フグと並ぶ冬の名物になってほしいですね。
鳥羽志摩の食の魅力を、もっともっと掘り起こしていきたいです。

今回の記事で興味のわいた方は、私の個人サイトも見てみてくださいね。
https://mioieda.wixsite.com/mysite

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